マーガリン小実験

Jun 19, 2007

マーガリン小実験(641日目)

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マーガリン小実験
マーガリン小実験

最近、検索語「マーガリン」からのアクセスが増えているので、久々に撮影してみた。

経緯はカテゴリ「マーガリン小実験」に書いてある。

実験開始から1年9ヶ月経過している。ほぼ同じ環境で放置していた。

腐りもせず、カビも生えず、虫も寄らない。

本体はすっかり蒸発してしまい、薄皮のような残留物が残っているようだ。

周囲のラップには部屋の白いホコリがうっすら積もっている。

マーガリンの中に見える黒い小さなものはやはり部屋に舞ったなんらかのホコリが入ったものだと思う。

鼻を近づけると、マーガリンの香料の香りがまだほんのりする。

参照元の検索結果を辿っていると、気になる記事があった。引用して検討してみよう:

フードファディズム(2) 油脂(1) - A Study around Super Heroes
虫やカビが、食品の安全性の指標になるなら、オリーブ油も、塩もコショウも、有害食品といえてしまう。
トランス酸に健康被害があるかどうかと、虫がたかるかどうかは、問題の次元がまるで異なる。

マーガリンやめました。(できる範囲で・・・健康オタク)|とんとんとん日記☆楽しい生活の知恵袋コメント欄
では単刀直入に申し上げますと、「此れはエセ科学だから信じない方が良い」という事です。最近はこの手の悪徳業者や勘違い人間がしたり顔で話しかけてくるので、どうか末永い人生、他人に騙されぬようお気をつけ下さい。

引用記事で指摘されているように、この小実験は、マーガリンが健康に問題とされている原因のトランス脂肪酸の危険性との因果関係が全く検証されないのは明らかだ。当初の動機は『フレッド・ローが行った「マーガリン大実験」』を検証する(「腐敗したり虫がついたりしないか確認する。」)という点にあり、厳密に何かを示すつもりはなかった。

そもそも、『フレッド・ローが行った「マーガリン大実験」』をよく読んでみると、フレッド・ロー自身、研究者でも専門家でもなく、「オーガニック・マーケティングという自然食品業界のためのコンサルティング会社を経営」ということなので、本質は「販売促進のためのデモンストレーション」であり、「実験」と呼ぶのもおこがましい(ましてやどこが「大実験」なのか?)。

さて、安易に模倣して「小実験」を公開している者として責任を感じるので、キッチリ落とし前をつけておきたいのだが、現時点では確定的な情報が足りない。

色々と調査した上で「マーガリンが腐敗したり虫がついたりしない」のはなぜなのか、あらためて報告したい(乞うご期待)。

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Sep 20, 2005

マーガリン小実験(013日目)

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マーガリン小実験13日目。詳細はマーガリンに含まれる有害物質「トランス脂肪酸」を参照のこと。

マーガリン小実験
しばらく慌しかったためノーチェック。リクエストがあったので確認したところ、「融けて成分分離」の範囲がさらに広がっただけで、虫が寄った様子も、腐敗した様子も、全く見られない。マーガリンの香りがほんのりしている。10日前の写真と並べてチェックすると、変化が見られないが、間違いなく写真はそれぞれの日付に撮影している。

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Sep 10, 2005

マーガリン小実験(003日目)

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マーガリン小実験3日目。詳細はマーガリンに含まれる有害物質「トランス脂肪酸」を参照のこと。

マーガリン小実験
暑い日が続く。「融けて成分分離」の範囲が広がったように見える。

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Sep 09, 2005

マーガリン小実験(002日目)

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マーガリン小実験2日目。詳細はマーガリンに含まれる有害物質「トランス脂肪酸」を参照のこと。

マーガリン小実験
昨日は暑い一日だった。少し融けて角ばった箇所が丸くなったようだ。周囲に薄い色の部分があり、成分が分離したように見える。

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Sep 08, 2005

マーガリン小実験(001日目)

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フレッド・ローが行った「マーガリン大実験」に倣い、マーガリン小実験を開始した。詳細はマーガリンに含まれる有害物質「トランス脂肪酸」を参照のこと。実験というほど厳密に実施しないので「小実験」とし、定性的な確認のみを目的とする。

マーガリン小実験
実験に使用したのはダイエー「SAVINGS」ブランドのマーガリン「クリーミー&ソフト」。

マーガリン小実験
マーガリンをスプーンで適当にすくった。

マーガリン小実験
木の茶碗にラップを巻いた上に一さじ分のマーガリンを落とした。

マーガリン小実験
室内で高さ150cm程度のところに放置。ホコリの多い部屋なのでそのうちホコリだらけになるだろうか。日中はかなり気温が上がるので、完全に融けてしまうかもしれない。

数日(もしかしたら数ヶ月以上?)放置し、腐敗したり虫がついたりしないか確認する。

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Sep 07, 2005

マーガリンに含まれる有害物質「トランス脂肪酸」

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これを知った知人は冷蔵庫のマーガリンを即座に捨てた。マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」は心臓病や認知症の原因となり、摂取しないことが望ましいそうだ。米国ではFDAの通達(英文)により、2006年1月(来年)から、食品に含まれるトランス脂肪酸の含有量を表示することが義務付けられる。

マーガリンが健康によくないという話しはネットでよく見かけるので気になっていたが、どうせトンデモの類かと思っていた。しかし、FDAのサイトで裏取りしてみたところ、上記の通り間違いなかった。欧米では数年前からマーガリンに含まれるトランス脂肪酸のリスクについて問題となっていたようだ。

内閣府食品安全委員会の資料によると「諸外国と比較して日本人のトランス脂肪酸の摂取量が少ない食生活からみて、トランス脂肪酸の摂取による健康への影響は小さいと考えられます」とのことだ。どうやら食品成分表からトランス脂肪酸の平均摂取量を計算しただけのようだが、個人により食形態や心筋梗塞のリスク因子が違うのだから、相当の臨床データを取らないと「影響が小さい」などと言うことはできないはずだ。確かに、ほとんどの人にとっては影響が小さいと思うが、個人差により非常に深刻な影響を受ける可能性はないのだろうか。影響が小さいかどうか、十分な検証もなく勝手に決め付ける役人の態度は言語道断だ。日本政府は例によって多数の死者とか外圧とかがないと動いてくれそうにない。いや、死者が増えているとしても、マーガリンの影響は目に見えないから無視して先送り(放置)したくなるのだろう。残念ながら、それが日本のお役人のホンネではないかと思う。

FDAの統計(英文)によると、米国の成人の場合、トランス脂肪酸の摂取のうち、40%がケーキ・クッキー・クラッカー・パイ・パン・その他によるもので、17%がマーガリンによるもの、21%が肉製品とのこと(ここまでの合計で78%)。日本人だとどうなるか?残念ながら、ネット上のデータが見当たらなかった。

欧州では製品中のトランス脂肪酸の含有量を規制する国もあるようだ。日本でも、含有量を規制しないまでも、米国のように食品への表示義務を課して消費者が判断できるようにするべきだと思う。

マクドナルドのほとんど全製品、インスタントラーメンのほとんど全製品、お店で買うスナック菓子のほとんど全製品がかなり多くのトランス脂肪酸を含んでおり、高い健康リスクを持つのだろう。これらを全て食べない生活というのは今さら考えられない。日本人の食生活は、本当にどうすればよいのだろうか。

食の安全協会が「危険なトランス脂肪酸」において下記のような提案(健康を守る対策)を出している:
国もメーカーも対策をしていない日本では私たち自身が家族を守るため今日から食生活を改善する必要がある。
1.国内で販売されているマーガリンは絶対食べない。お菓子や加工品につても表示をよく見て購入する。
2.外食でファーストフードや油物はできるだけ避ける。
3.マヨネーズは多く摂り過ぎない。
4.一度使った天麩羅油は使わない。
5.脂肪の総摂取量を少なくする。
6.必須脂肪酸とくにオメガ3を摂る。(亜麻仁油に多い)
7.野菜、大豆、穀物を中心とした和食を基本にする。

しかし、こんな仙人みたいな生活は無理だ。アイスクリームもインスタントラーメンもスナック菓子もダメ、なんて生活が考えられる日本人が一体どれほどいるのだろうか?あまり現実的ではないと思う。

冷静に考えれば、ほとんどの人にとっては「すぐ死に至る」ような話しではないのだから慌ててどうこうすることもないと思う。政府には早急な対応を望むのはもちろんだが、これをネタにどこぞの市民団体が過剰反応するのは無益だと思う。まずは自己防衛できるところからはじめるしかないだろう。

毎日大量にバターを摂取するくらいなら、少量のマーガリンの方がましのようだ。タバコを吸ってる方には、マーガリンを捨てるより先に禁煙するようお奨めする。

冒頭で紹介した知人から「雪印の商品紹介(マーガリン)」を教えてもらったので見たが、正直、吐き気がしてきた。今までは「知らぬが仏」だったということか。


●関連情報:
マーガリンは食べられるかたちをしたプラスチック
ケーキ・クッキー・レトルト食品はだめ!植物性の人工脂肪は健康の敵!
マーガリンは身体に悪い? 米政府が規制に乗り出す理由。


●記事引用:
asahi.com: マーガリン取りすぎ注意、心臓病対策でNY市が自粛要請 2005年08月17日09時10分
 米国でマーガリンや植物油に含まれる「トランス脂肪酸」の摂取に注意を呼びかける動きが強まっている。取りすぎると血液中の「悪玉コレステロール」が増え、心臓病の原因になると問題視されるようになったためで、ニューヨーク市は10日からトランス脂肪酸の使用を控えるよう市内の飲食店に呼びかけ始めた。
 トランス脂肪酸は多くのマーガリンのほか、調理用の植物油、菓子やパンづくりに使われるショートニングなどに含まれる。賞味期限を延ばし、味を安定させるため、植物油に水素を添加して人工的に作り出される。
 ニューヨーク市保健精神衛生局は市内の飲食店や食品店に情報を提供して、トランス脂肪酸を含む調理油の使用自粛を呼びかけた。
 米食品医薬品局(FDA)も06年1月から、食品のトランス脂肪酸含有量の表示を義務づける。米国人は1日に平均5.8グラムのトランス脂肪酸を取っているといい、摂取の基準値は示さないものの、摂取量を減らそうとする消費者の商品選択を助けることを狙う。
      ◇
 米国女性約8万人を対象にした研究では、トランス脂肪酸を最も多く摂取するグループは、最も少ないグループに比べ、心筋梗塞(こうそく)を起こす危険性が約30%高かった。
 日本食品標準成分表によると、国内のマーガリンには、100グラムあたり7グラム程度のトランス脂肪酸が含まれているとされる。米国で最も多いものは同20グラム程度という。
 日本マーガリン工業会は、日本人のトランス脂肪酸摂取量は米国人の3分の1以下との研究を引用し、「現在の食生活であれば問題はない」とする見解を公表している。
 国立健康・栄養研究所の江崎治・生活習慣病研究部長は「1日15本以上の喫煙者は非喫煙者に比べ心筋梗塞の危険が5倍に高まるとされ、トランス脂肪酸の危険はたばこよりはずっと小さい。ただ、摂取量は少ない方がよく、ケーキやポテトチップスなど、トランス脂肪酸を含む食品を取りすぎないようにすべきだ。パンに大量のマーガリンをつけて食べるよりは、動物性脂肪でもバターを少しだけつける方がよさそうだ」という。


※追記:
05.09.08: フレッド・ローが行った「マーガリン大実験」に倣い、「マーガリン小実験」を開始。
05.09.11: 下記のノギボタニカルの記事は非常に分かりやすい:
トランス型脂肪酸の終焉
アメリカン・ブレックファーストとトランス型脂肪酸
トランス型脂肪酸訴訟とマクドナルド社
トランス脂肪酸は追放できるか?

07.06.18: 久々に関連記事を書いた。これにあわせて、この記事をカテゴリ「マーガリン小実験」に統合した。

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