« July 2012 | Main | May 2013 »

August 2012

Aug 27, 2012

スイス・メテオメディア社のシミュレーション画像に「カラーバー」混入(2012年08月26日)


スイス・メテオメディア社(Meteomedia AG、Switzerland)がホームページ(Meteocentrale)上に発表した昨日(8/26)15:00の福島第一原発を起点としたシミュレーションによる明日(8/28)05:00~06:00時点での大気拡散の予測図に「カラーバー」の混入が確認された。上図はそのオリジナルページ上のFLASH動画の画面キャプチャ。

カラーバー」は映像テストに用いられる特殊な画像であり、気象シミュレーション画像に混入したのは何らかの手違いと思われる。カラーバー混入は明日(8/28)05:00~06:00時点での大気拡散の予測図に点滅しながら現れている。その前後(04:00以前および07:00以降)の画面では混入していない。昨年から長期間に渡ってスイス・メテオメディア社のシミュレーションを見ているが、このような事例に気付いたのは今回が初めてだ。

なお、念のため英語版ページも参照したが、同様の混入は無かった。どのような処理工程においてどのような原因(理由)でこのような混入が生じたのか不明だ。

以下、検証作業用に前後の画面キャプチャを示す(後半は混入のない英語版):

○日本語版(混入あり):



○英語版(混入なし):



○参考:
カラーバー(Wikipedia)

○上級者用:
下記は上級者用のFLVダウンロード用リンクであり、一般の方の参照は想定していない:

・日本版:
japan_emission_dispersion_JP.flv
japan_streamlines_JP.flv
japan_precipitation_clouds_JP.flv
japan/japan_temperatures_JP.flv

・英語版:
japan_emission_dispersion.flv
japan_streamlines.flv
japan_precipitation_clouds.flv
japan/japan_temperatures.flv

※スイス・メテオメディア社のFLASH動画へのリンクで随時更新されている。クリックした時点の最新情報になっていると思われる。特殊な設定を行わないと再生しない。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

Aug 24, 2012

Japanese Gov is secretly trying to move Fukushima radioactive soil to southern part of Japan (鹿児島県南大隅町:「唯一にして最大の最終処分場候補地」)


According to JNN news video, Japanese government now secretly chooses Minamiosumi town, Kagoshima prefecture, which locates southern part of Japan, as the "only one and biggest candidate" for final landfill site of radioactive soil of Fukushima. Though both head of Minamiosumi town and Kagoshima prefecture are strongly denied this plan, Ministry of Environment is now trying to do. Above embedded is the JNN news video (Sorry, its Japanese).

Minamiosumi town is located about 1000km far away from Fukushima. I cannot find rational reason to spread radioactive waste such place. It seems nonsense and dangerous plan for me.

LINK:
JNN news video (Sorry, its Japanese): 最終処分場候補地に南大隅町が浮上 - YouTube

LINK:
Official Website of Minamiosumi town (Sorry, its Japanese): 鹿児島県 九州本島最南端 南大隅町のホームページ

LINK:
JNN news (Sorry, its Japanese): 「最終処分場候補地に南大隅町が浮上」 News i - TBSの動画ニュースサイト

最終処分場候補地に南大隅町が浮上
 福島の原発事故で放射性物質に汚染された土などを捨てる最終処分場の有力候補地がついに判明しました。政府はこれまで、最終処分場は福島県外に作るとしてきましたが、有力候補地として浮上したのは鹿児島県南大隈町の山林であることが、JNNの取材でわかりました。政府はすでに水面下で町の関係者に接触しているということです。
 鹿児島県南大隅町。福島第一原発からおよそ1500キロ離れたこの町が今、揺れています。人口9000人に満たない漁業と農業の小さな町が、放射性物質に汚染された土の最終処分場の有力候補地として政府内で浮上したのです。最終処分場について具体的な地名が上がるのは初めてのことです。その候補地とはどんなところなのでしょうか。
 東日本大震災以降、福島県内では放射性物質を除去するための除染作業が行われています。取り除いた汚染土は現状、市町村ごとの仮置き場に保管されています。黒い大きな袋に包まれているのが汚染土です。除染作業で大量に発生しますが、こうした仮置き場の設置はなかなか進みません。理由は、住民の不安にあります。
 「仮置き場を2年なり3年なり(の予定)で置いたものが、そのまま5年、10年と長期間置かれてしまう心配はないのか」(伊達市住民集会、先月6日)
 政府の計画では除染作業で出た汚染土は、まず市町村ごとの仮置き場に保管します。その後、県内の中間貯蔵施設に移すとしています。さらに30年以内に福島県外に設置する最終処分場に移す計画です。中間貯蔵施設についても、交渉の難航が予想されます。理由は仮置き場と同じです。
 「必要性と安全性と必ず(県外に)持っていくのでなければ議論に入れない。最終処分場の話もまだ出てない」(福島・双葉町 井戸川克隆 町長)
 除染活動を進める上で最大の課題である最終処分場の設置。公の場で議論は進んでいません。ですが、政府内では密かにその候補地の選定が進められていたのです。本土最南端に位置する鹿児島県南大隅町。この町が最終処分場の有力候補地として政府内で浮上していることがJNNの取材でわかりました。具体的な候補地は、南大隅町の南東部にある土地です。私たちは候補地付近に船で向かいました。すると・・・
 「見えてきました、見えてきました。この先に見えますのが、最終処分場の候補地です。切り立った崖が見えます」(記者)
 さらに近づくと・・・
 「私の後ろには広大な敷地が広がっています。民家はおろか人の姿はありません。手つかずのままの自然が残っています」(記者)
 空から見ますと、そこには広大な山林が広がっています。政府は既に、水面下で町の関係者に接触を始めています。環境省幹部も、JNNの取材に対し、地元との調整を進めていると話しました。
 南大隅町の森田町長は23日朝、私たちの取材に対し、次のように答えました。
 (Q.最終処分場の候補地としてあがっているが、政府側と接触は?)
 「ないですね。どこか手を挙げてくれという話は私のみならず、他の首長もあるのでは。探りじゃないかなそういう話は、あると思うが正式な話はない」(鹿児島・南大隅町 森田俊彦町長)
 また、鹿児島県の伊藤知事は・・・
 「何の呼びかけも国の方からありません。受け入れるような余地がない。受け入れるつもりもない」(鹿児島県 伊藤祐一郎知事)
 一方で、地元の住民からは戸惑いの声が上がります。
 「ちょっと難しい。一概にダメとも言えない」
 「持ってきてほしくないが、福島の人たちを思うと誰かがしてあげないと・・・」(南大隅町の住民)
 ある政府関係者は、JNNの取材に対し、「南大隅町は唯一にして最大の最終処分場候補地だ」と話しています。(23日17:41)

| | Comments (1) | TrackBack (0)

Aug 17, 2012

肺がん症例の16%はラドンガスの可能性(カナダ保健省の研究/2012年8月17日付け「ナショナル・ポスト紙」より)

2012年8月17日付け「ナショナル・ポスト紙」によると、ラドンガスの致死性は従来の想定より高く、肺がん症例の16%はラドンガスの可能性があるそうだ(カナダ保健省の研究)。

同記事にはカナダにおける屋内ラドンガス濃縮のデータが示されているが、それによると、1立方メートルあたり600ベクレル(600Bq/m^3)を超える地域もあるようだ。

ラドンガスは放射能の影響を語る場合に(大したこと無いというニュアンスで)頻繁に引き合いに出されるが、今後は「それも危ないですよ」と注意を促すべきだろう。

出典:
Radon gas deadlier than thought: Radioactive substance causes 16% of lung cancer cases, Health Canada says(cash)

参考:
Radon - Environmental and Workplace Health - Health Canada

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Aug 02, 2012

チェルノブイリ由来か?日食プレミアムピュアオートミールから1キログラム当たり7ベクレルのセシウム137を検出(2012年8月1日/香港食物環境衛生署食物安全センター)


2012年8月1日(水)に香港食物環境衛生署食物安全センター(CFS:Centre for Food Safety)は日本食品製造合資会社(日食)(本社:北海道札幌市西区)が製造した日食プレミアムピュアオートミールから1キログラム当たり7ベクレルのセシウム137を検出したと発表した。検査時間、検出限界(ND)など詳細は不明。当局によると、基準値以下の低レベル汚染で健康に影響が無いためリコール等の対応は取らないとのことだ。冒頭の画像は当該製品の写真(香港食物環境衛生署食物安全センターのホームページより)。

メーカーの当該製品情報ページによると「本製品の原料原産地は主にフィンランド」であること、セシウム134が検出されていないことなどから、汚染はチェルノブイリ由来と推察される。

以下、製品情報ページより:

日食プレミアム ピュア オートミール 300g
日本人にあわせて加工されたえん麦(オーツ麦)100%のオートミール
保存料、着色料は一切使用していません。
毎日使える便利なチャック付きです。
オーツ麦は良質な自然の蛋白質を含み、ビタミンB1や鉄分が多く、他に2種類の食物繊維
(水溶性及び不溶性)が含まれています。
おすきなフルーツ、ナッツ、そして他のシリアル類に加え、砂糖、シナモン、ハチミツ、メイプルシロップなどで
味つけをして、冷たい牛乳かヨーグルトをかけて健康的な朝食やオートミールクッキー、パン、ビスケット、
ケーキの原材料やハンバーグのつなぎとしても使用できます。

原材料情報
オーツ麦(えん麦)
※本製品の原料原産地は主にフィンランドですが、原料の調達状況などによってアメリカ又はオーストラリアとなる
場合がございます。本製品の最終加工地は日本です。


栄養成分 100g当り
エネルギー kcal 393
たんぱく質 g 12.5
脂質 g 3.5
糖質 g 67
食物繊維 g 10.7
ナトリウム mg 8
カルシウム mg 25
鉄 mg 8
ビタミンE mg 0.7
ビタミンB1 mg 0.47
ビタミンB6 mg 0.12

アレルゲン、コンタミ情報
オートミール原料の輸送・貯蔵・製造設備は小麦、大豆、その他の雑穀にも使用しています。

○出典:
Centre For Food Safety - Press Release(August 2012) - Low level of Caesium detected in Japanese oats sample (with photo)魚拓

○リンク:
・香港食物環境衛生署食物安全センター:Centre for Food Safety - Index(英文ページ)
日本食品製造合資会社 - 日食ブランド製品 - 日食プレミアム ピュア オートミール 300g魚拓

○ニュース:
Japanese oatmeal tests positive for radiation - The Standard魚拓

※「このくらいの放射能は気にしない」とおっしゃる方は下記リンクから購入可能:

| | Comments (10) | TrackBack (0)

« July 2012 | Main | May 2013 »