昨日(3/12)の北九州市議会は「環境分野の(国の)特区指定を二つ受けた」環境首都・北九州市が自ら「核のゴミ捨て場」(放射性廃棄物の最終処分場)になることを求める決議を可決した。北九州市は被災地の経済復興や住民の健康を差し置いても目の前のお金が欲しいということだ。
議会も市長も科学的に安全ながれきを受け入れると表明しているようだが、何万トンもの大量のがれきの汚染を見分ける現実的な方法はない。国は311震災前に核関連施設から出る少量の汚染物を厳格に見分ける手順を「クリアランス制度」として定めていた。北九州市は国のクリアランス制度を超える手法を保有していない。議会や市長が主張する通りに科学的に安全ながれきを受け入れるためには、その手法を「これから」開発しなければならない。汚染がれき受け入れはその体制を整えてからになるはずだ。ただし、クリアランス制度が想定している規模をはるかに超える大量の汚染がれき処理になるので、濃度規制だけではなく、新たに総量規制の実施も検討するべきだ。開発には相応の予算と年月を要するだろう。
放射性物質の取り扱いには、移動しない、燃やさない、という鉄則がある。これを厳守すべきだ。また、放射性物質の他に懸念されるアスベスト(石綿)、重金属など各種の汚染については議論にすら上がっていない。冗談のようなホントの話だ。夢なら覚めて欲しい。
以下、ここまでの関連報道をまとめる。
がれき処理決議可決へ 北九州市議会
2012年3月9日 00:16 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
市議会事務局に決議案を提出する自民の片山尹団長(左)=8日、北九州市役所
北九州市議会(61人)の最大会派「自由民主党無所属の会」(21人)など3会派は8日、東日本大震災のがれき受け入れを表明するよう市に求める決議案を議会事務局に提出した。自民の呼び掛けに対し、同様の決議案を準備していた民主・社民系の「ハートフル北九州」(16人)と「公明党」(11人)が賛同した。定例会最終日の23日に可決される見通し。
国は被災地のがれきが復興の妨げになっているとして、岩手、宮城両県のがれきの広域処理を全国に呼び掛けているが、九州で応じた自治体はない。北九州市の北橋健治市長も受け入れには慎重な姿勢を続けているが、議会の決議を受けた判断が注目される。
決議案は、受け入れの前提として「科学的な知見で放射能の影響を検証し、放射線量の測定など十分な態勢を整えること」を挙げ、放射性物質の量を国が特別措置法で定める基準(1キロ当たり8千ベクレル)以下にするよう要請している。
自民の片山尹(おさむ)団長は「北九州市は環境分野の(国の)特区指定を二つ受けた以上、がれき処理も受け入れるべきだと、3会派の意見がまとまった」と説明した。
北橋市長は「近く宮城県女川町で国ががれきの広域処理の説明会を開く。政府が安全性の確保をどう説明するかを含め、まずは情報収集して可否を判断したい」と語った。
=2012/03/09付 西日本新聞朝刊=
がれき処理決議可決へ 北九州市議会 - 西日本新聞
震災がれき受け入れ決議案 12日可決へ 北九州市議会
2012年3月10日 01:39 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
北九州市議会(61人)の議会運営委員会は9日、東日本大震災のがれき受け入れを表明するよう市に求める決議案を、12日の本会議に提出することを決めた。最大会派の「自民党無所属の会」(21人)など3会派に加え、新たに共産党(10人)も賛同し、賛成多数で可決される見通し。
この日の議運前、ハートフル改革市民連合(16人)、公明党(11人)を含めた主要4会派で決議案を協議。受け入れるがれきについて、放射性物質が少ない「通常の廃棄物相当と判断されるもの」と決議案に追加した。共産は「安全性が担保された」として、賛同することを決めた。
一方、自民会派の控室には同日、がれきを受け入れないよう求める抗議電話が約50件あったという。
=2012/03/10付 西日本新聞朝刊=
震災がれき受け入れ決議案 12日可決へ 北九州市議会 - 西日本新聞
東日本大震災:受け入れがれき「通常廃棄物相当」 共産加わり、4会派で決議修正案--北九州市議会 /福岡
◇12日可決へ
東日本大震災のがれき受け入れを北九州市に求める同市議会の決議案で、自民、民主・社民、公明の3会派は9日、第4会派の共産(10人)と対応を協議。3会派が提出した決議案に対し、受け入れるがれきについて「通常の廃棄物相当と判断されるもの」と条件を追加する修正案をまとめ、4会派で共同提案した。
また、議会運営委員会で採択日程を23日の最終本会議から12日の本会議に前倒しで合意した。犠牲者に黙とうした後、採決。定数61に対し、4会派で58人を占めており、可決する見通し。
3会派は8日に決議案を提出。これに対し、共産は受け入れがれきについて「国の基準は信頼できるものでなく、決議案の内容に不満がある」などとして、加わっていなかった。
共産は修正案について「国の基準より厳しく、住民が安心できる廃棄物に限ることがより明確になった」と評価。提出を主導した自民は「主要会派の一致で復興を願う議会の思いをより強く示せる」とした。
また、自民には受け入れに反対する抗議がこれまで100件近く寄せられているという。一般質問で北橋健治市長にがれき受け入れを求めた鷹木研一郎市議(自民)は「東北を支援する気持ちは誰も同じ。多くの人には、説明すれば分かってもらえるはずだ」とした。【河津啓介】
〔北九州版〕
毎日新聞 2012年3月10日 地方版
東日本大震災:受け入れがれき「通常廃棄物相当」 共産加わり、4会派で決議修正案--北九州市議会 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)
北九州市議会、「震災がれき」受け入れを市に求める決議案を全会一致で可決
フジテレビ系(FNN) 3月12日(月)11時48分配信
福岡・北九州市議会は、12日の本会議で、東日本大震災のがれきの受け入れを市に求める決議案を、全会一致で可決した。
震災の犠牲者を悼む黙とうに続いて開会した北九州市議会では、自民党の市議団などが提出した、震災のがれき受け入れに関する決議案の審議が行われた。
決議案は、「がれきの処理なくして復興はあり得ない」として、通常の廃棄物相当と判断されるがれきの受け入れを、市に求めている。
傍聴席には、受け入れに反対する市民が詰めかけたが、採決の結果、決議案は全会一致で採決された。
北九州市の北橋健治市長は「科学的知見に基づいて、放射線量の測定などをふまえて、受け入れの可否を考えていくことになる」と述べた。
北九州市は、宮城・女川町で開かれる国の説明会に職員を派遣し、情報収集にあたる方針。
北九州市議会、「震災がれき」受け入れを市に求める決議案を全会一致で可決(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
北九州市議会、市にがれき受け入れ要請
全国 2012年3月12日 12時00分
北九州市議会は12日、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に要請する決議を可決した。九州の自治体でがれきの受け入れを決めたケースはなく、北橋健治市長の判断が注目される。
決議案は自民、民主・社民系など4会派が共同で佐々木健五議長に提出。決議文はがれき受け入れについて「全国の自治体の協力がなければ、数十年そのままの状態となる。がれき処理なくして被災地の真の復興はあり得ない」と強調。
市に対し「科学的な知見で放射性物質の影響を検証し、通常の廃棄物相当と判断されるものの受け入れを表明するよう要請する」とした。(共同通信)
沖縄タイムス 北九州市議会、市にがれき受け入れ要請
市にがれき受け入れ要請 北九州市議会が決議
2012年3月12日 12:26 カテゴリー:政治
北九州市議会は12日、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に要請する決議を全会一致で可決した。九州の自治体でがれきの受け入れを決めたケースはなく、北橋健治市長の判断が注目される。
北橋市長は可決後、報道陣に対し「すべての議員が賛成したことを真摯に受け止めたい。国の説明会に職員を派遣するなどして情報収集を急ぎ、受け入れの可否を考えたい」と慎重に検討する考えを示した。
決議案は自民、民主・社民系など4会派が共同で佐々木健五議長に提出。決議文はがれき受け入れについて「がれき処理なくして被災地の真の復興はあり得ない」と強調。
市にがれき受け入れ要請 北九州市議会が決議 - 西日本新聞
北九州市議会 がれき受け入れの決議
3月12日 13時4分
北九州市議会で、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に求める決議が全会一致で可決されました。
北九州市では、議会でこうした決議が可決されるのは初めてではないかとしています。
この決議は、北九州市ががれきの受け入れに慎重な姿勢を示しているのに対し、がれきの処理なくして被災地の真の復興はありえないとして、市議会の主要な4つの会派が先週、提出していました。
決議では、放射線量の測定体制を十分に整えることを条件に、放射線量が「通常の廃棄物相当と判断される」がれきを受け入れるよう、市に求めています。
12日に開かれた北九州市議会の本会議で採決が行われ、全会一致でこの決議が可決されました。
北九州市では、議会でこうした決議が可決されるのは初めてではないかとしています。
可決した瞬間、傍聴席から賛否両論の意見が飛び交い、数人が退場させられる一幕もありました。
決議の可決を受けて、北橋市長は記者団に対し「議会の思いは真摯(しんし)に受け止めなければならない。今後、情報収集に努め、科学的な観点に基づいて受け入れるかどうかを判断したい」と述べました。
震災で発生したがれきの受け入れを行っているのは、東北を除くと東京都だけで、11日に野田総理大臣が、法律に基づいて各都道府県に受け入れを文書で要請する考えを示しています。
北九州市議会 がれき受け入れの決議 NHKニュース
2012年3月12日13時12分
震災がれき受け入れ、全会一致で可決 北九州市議会
北九州市議会は12日、東日本大震災の被災地のがれきを受け入れるよう市に求める決議案を全会一致で可決した。自民党、民主・社民系、公明党、共産党の4会派が共同で提案した。
市は昨年、受け入れを一時検討したが、放射性物質による汚染を不安視する声が市民に広がり、慎重な姿勢に転じた。決議に法的拘束力はないが、全会一致で可決されたため、市の対応が注目される。
決議は、放射能の影響を科学的に検証し、放射線量を測定する態勢を整えることを条件に、被災がれきの受け入れを表明するよう市に要請。市民らの不安に配慮して、受け入れ対象とするがれきは「通常の廃棄物相当」と判断されるものとし、放射性物質の濃度を国の基準以下とするよう検討することも求めた。
朝日新聞デジタル:震災がれき受け入れ、全会一致で可決 北九州市議会 - 政治
傍聴の市民 賛否が交錯 がれき受け入れ決議
2012年3月12日 13:38 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に求める決議案を可決した北九州市議会の傍聴席では、約30人の市民らが賛否の声を上げた。
「絶対反対!」「賛成!」-。怒号が飛び交い、議場は一時騒然とし、一部の傍聴者は警備員によって退出させられた。
「東京電力が出した汚染物質をなぜ九州で受け入れないといけないのか。市民に説明がないまま、こんなことがまかり通るのか」。市民団体「北九州コドモのミライ」の白水弘美代表(38)は大声で抗議した。
子どもへの放射能の影響を懸念し、神奈川県から北九州市に引っ越してきた30代の主婦は、2人の幼い子どもを連れて傍聴。「子どものためにできる限りの努力はしたいと思って引っ越したのに。乳幼児への影響を優先的に考えるべきではないか」と訴えた。
一方、「賛成」と叫んだ自営業男性(39)は「放射能を浴びていないがれきは、国民みんなで負担を担わないといけない」と話した。
=2012/03/12付 西日本新聞夕刊=
傍聴の市民 賛否が交錯 がれき受け入れ決議 - 西日本新聞
がれき受け入れ決議 北九州市議会
2012年3月12日 14:06 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
北九州市議会は12日、本会議を開き、東日本大震災で発生したがれきについて、市に受け入れを求める決議案を全会一致で可決した。
北橋健治市長は本会議終了後に記者団の取材に応じ「国民の一部に放射能汚染に対する根強い不安がある中で、全議員が決議案に賛同したことを、真摯(しんし)に受け止める」とした上で「政府が宮城県女川町で15日に(がれきの広域処理に関する)説明会を開くので、職員を派遣して、まずは情報収集したい」と話した。
国はがれき処理の遅れが被災地復興の障害になっているとして、岩手、宮城両県分のがれきの広域処理を全国に呼び掛けている。これまでに受け入れたり、受け入れ表明をしたのは東京都や東北地方などの自治体に限られており、九州では長崎県大村市が受け入れに向けて調査を始めている。
決議では「岩手、宮城、福島3県で約2253万トンのがれきが発生し、6%程度しか処理できていない」と指摘。「がれきの処理なくして被災地の真の復興はない」と明記した。そこで市に対し「放射線量の測定など十分な体制を整えることを条件に、通常の廃棄物相当と判断されるものについて、受け入れ表明を要請する」としている。
=2012/03/12付 西日本新聞夕刊=
がれき受け入れ決議 北九州市議会 - 西日本新聞
北九州市議会、震災がれき受け入れ決議
TBS系(JNN) 3月12日(月)18時4分配信
被災地の「震災がれき」について、福岡県の北九州市議会は12日、がれきを受け入れるよう決議しました。
北九州市議会は12日の本会議で、市議会の3会派が提案した震災がれきを受け入れるよう市に求める決議案を全会一致で可決しました。決議では、「放射線量の測定など十分な体制を整えること」を条件としています。
「遠い北九州ですが、できる協力をすることは同じ国民として大切」(北九州市民)
一方、この決議をめぐっては、これまでも抗議や苦情の電話やメールが寄せられていて、議場では受け入れに反対する人たちが抗議の声を上げ、一時騒然となりました。
北九州市の北橋市長は、「まずは情報収集を進め、科学的知見に基づいて検討したい」と述べています。(13日04:50)
最終更新:3月13日(火)7時22分
北九州市議会、震災がれき受け入れ決議(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
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がれき受け入れ要請決議、北九州市議会が全会一致可決
震災と九州
北九州市議会は12日の本会議で、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に求める決議を全会一致で可決した。決議を受け、北橋健治市長は取材に対し「全議員が賛同されたことを大変真摯(しんし)に受け止めなければならない」と話した。
自民党、民主・社民系、公明党、共産党の4会派が共同提案した。決議では「がれきの処理なくして被災地の真の復興はあり得ない」と主張。科学的知見による放射能の影響の検証と放射線量の測定などの態勢を整えることを条件としたうえで、「(放射性物質の濃度が)通常の廃棄物相当と判断されるものについて、受け入れを表明することを要請する」とした。
また、受け入れる際には国や市ががれきの情報を開示し、市民への説明責任を果たすことも求めた。本会議終了後、北橋市長は「科学的知見に基づき、受け入れの可否を考えていく」と説明。政府が15日に宮城県女川町で行う説明会に職員を派遣し、情報収集するとした。
(2012年3月12日 読売新聞)
がれき受け入れ要請決議、北九州市議会が全会一致可決 最新ニュース特集 九州発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
'12/3/12
がれき受け入れ、北九州市議会が決議 市に要請、実現なら九州初
北九州市議会は12日、東日本大震災で発生したがれきの受け入れを市に要請する決議を可決した。九州の自治体でがれきの受け入れを決めたケースはなく、北橋健治きたはし・けんじ市長の判断が注目される。
決議案は自民、民主・社民系など4会派が共同で佐々木健五ささき・けんご議長に提出。決議文はがれき受け入れについて「全国の自治体の協力がなければ、数十年そのままの状態となる。がれき処理なくして被災地の真の復興はあり得ない」と強調。
市に対し「科学的な知見で放射性物質の影響を検証し、通常の廃棄物相当と判断されるものの受け入れを表明するよう要請する」とした。
がれき受け入れ、北九州市議会が決議 市に要請、実現なら九州初 - 中国新聞
現在位置:朝日新聞デジタル> マイタウン> 福岡・北九州> 記事
がれき決議可決 傍聴者怒号 北九州
2012年03月13日
北九州市議会が東日本大震災のがれき受け入れを市に求める決議案は、主要4会派が共同提案した結果、12日の本会議で全会一致で可決された。傍聴席から賛成、反対の怒号が飛び交う中での採決だった。
市に受け入れ反対を申し入れている「北九州コドモのミライ」の白水弘美代表ら約10人はこの日朝、市議会に来た議員に決議に反対するよう呼びかけた。
だが、本会議では議長をのぞく全議員が賛成して起立。その直後、傍聴席から「絶対、反対」の叫び声が上がると、他の傍聴者も守衛の制止を振り切って次々に立ち上がり、「子どもを(放射能から)守れるのか」と怒号を飛ばした。
一部の議員も傍聴席に反論するなど、議場は騒然とした。その後、議長が傍聴者の一部に退場を命じた。
反対派が騒ぎ始めると、八幡西区の自営業男性(39)も「賛成」と怒鳴り返して拍手を送り、反対派と口論になった。男性は「自分もがれき処理のボランティアで岩手県に行った。あの現場を見れば、助け合わないといけないと思うはず」と話した。
白水代表は「議員さんたちは『安全だから、安心して』と言うが、何をもって安全というのか、市民に何の説明もない」と話した。
決議は、受け入れ対象を「通常の廃棄物相当」と限定した。ただ、具体的な放射性セシウムの濃度は議員の中でも割れる。100ベクレル前後(1キロあたり、焼却前)との意見から、環境省が広域処理の対象とする240~480ベクレル以下(同)とする考えまで幅広い。
朝日新聞デジタルがれき決議可決 傍聴者怒号 北九州-マイタウン福岡・北九州
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震災と九州
北九州市長、震災がれき受け入れに前向き
東日本大震災で発生したがれきについて、北九州市議会が市に受け入れを求める決議を全会一致で可決したことを受け、北橋健治市長は12日、「復興のため、国民が力を合わせて応援しなければならないとの思いを行政も共有したい」と述べ、前向きに検討する姿勢を示した。
野田首相が岩手、宮城、福島3県を除く都道府県に文書で協力を要請する考えを表明したことにも言及し、「首相から要請することは(受け入れの可否を判断する)一つの節目になると思う」と語った。
決議案は、自民党系、民主・社民党系、公明党、共産党の4会派が共同で提出。科学的知見による放射能の影響の検証と放射線量の測定などの態勢整備を条件に、放射性物質の濃度が通常の廃棄物相当と判断されるものについて受け入れを求めた。
北橋市長はこれまで、「科学的知見に基づいて受け入れの可否を判断する」などと述べ、慎重な姿勢を示していた。
(2012年3月13日 読売新聞)
北九州市長、震災がれき受け入れに前向き 震災と九州 ニュース特集 九州発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
※2012.03.13(火)19:45追記:
新たな関連報道があったので下記に追記する:
発信!北九州
北九州瓦礫受け入れ問題、全会一致で可決も傍聴席は大荒れ
発信!北九州2012年3月13日 16:03
自民党市議団を中心にまとめられ、8日に市議会に提出された、北九州市に対し速やかに被災地の瓦礫受け入れを表明するよう強く求める決議案が、12日、全会一致にて可決された。
議場に訪れた傍聴人は、子ども連れの女性らを含めて40名弱。ほとんどが反対派の市民と見られるが、なかには筑豊から駆けつけたという人や、横浜から避難してきた女性の姿も見受けられた。賛成派とみられる傍聴者は少なく、作業着姿の男性が市議と傍聴席から挨拶を交わしていた。
採決自体はものの数分で終了。全会一致で速やかに可決されたが、傍聴席の反対派住民からは異論が続出した。不安から泣き出す女性の姿に報道陣がテレビカメラを向ける姿が見受けられたほか、傍聴席から唯一「賛成!」との声を上げた作業着姿の男性が、反対派の抗議に対して「非国民」との罵声を浴びせるなど、傍聴席は一時騒然とした雰囲気に包まれた。
【発信!北九州】
北九州瓦礫受け入れ問題、全会一致で可決も傍聴席は大荒れ:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
※2012.03.19(月)09:55追記:
・可決された議案は下記の通り:
議員提出議案第1号・東日本大震災で発生したがれきの受入れに関する決議
昨年3月11日、マグニチュード9.0という世界最大級の東日本大震災が発生し、東北地方を始め、東日本の広範囲にわたる地域が、地震とそれに続く津波により、我が国でかつてないほどの大きな被害を受けた。
これまでも全国各地の多くの人々が、被災地の復旧と復興に向けて取り組んでおり、本市でも岩手県釜石市を中心に、区画整理や廃棄物処理の専門知識を有する職員を派遣するなど、様々な形で復旧と復興に向けた支援を進めてきた。
しかしながら、被災地の復旧と復興に向けて大きな障害となっているのが、膨大ながれきの処理である。岩手、宮城、福島3県では、約2,253万トンのがれきが発生し、1年経過した現在でも6%程度しか処理ができていない状況である。政府は処理が進まないがれきのうち、県内処理を国が決めている福島県を除く、岩手県の約11年分にあたる約476万トン、宮城県の約19年分にあたる約1,569万トンのうち401万トンについて広域処理をすることとし、全国の自治体に対して協力を呼びかけているが、受入れが進んでいないのが実情である。
被災地の方々の苦悩を思うと、全国民の協力によるがれきの1日も早い処理が求められている。
がれきは、全国の自治体の協力がなければ、この先十数年そのままの状態となる。がれきの処理なくして被災地の真の復興はあり得ない。
よって、本市議会は、本市に対し、科学的な知見により放射能の影響を検証し、放射線量の測定等十分な体制を整えることを条件に、通常の廃棄物相当と判断されるものについて受入れを表明することを要請する。
なお、受入れに際し、岩手県及び宮城県のがれきについて情報を開示し、国及び本市が市民への説明責任を履行するとともに、本市において放射性物質濃度を国の基準以下にするなどの検討もあわせて要請する。
以上、決議する。
※意見書・決議(議員提出議案第1号) - 北九州市議会
※2012.03.19(月)10:05追記:
・決議当日のビデオ:
Video streaming by Ustream
決議前の議員への呼び掛けから、決議後の担当部局への訪問の様子などが含まれている。
○下記にビデオの関連情報が記載されている(トラックバックのものと同一記事):
・2012-3-12 「北九州コドモのミライ」瓦礫受け入れ阻止活動 We are all one
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