« 冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture) | Main | 群馬県は市町村に「がれき処理の説明会」を実施(2012年02月14日・読売新聞)→福岡県は実施しないのか? »

Feb 14, 2012

「ゼロリスク批判は、リスクを認めている」「モラルの点でこの国は終わっている」(高岡滋)

水俣病問題に詳しい熊本県の医師・高岡滋氏@st7q)は本日(2/14)未明(00:58:05~01:10:23)に投稿した一連のTWにて、原発事故の規模原因追究責任追及に関する「3つの問い」を「東電と政府を批判しない人、原発が必要と言っている人に」投げ掛けている。

3つの問い」は興味深いものであるが、しかるべき方々から反応があると思うので深追いしない。以下、この「3つの問い」と併せて述べられた高岡滋氏の見解のうち、タイトルに挙げた2点について論評する:

ゼロリスク批判は、リスクを認めている

関与するリスク要因が定量的に明らかな場合は「ゼロリスク」が批判されても妥当だ。しかし、放射能の内部被曝についてはいまだ議論が続いており、定量的な評価が困難だ。国際社会はその科学的判断を保留し、便宜的(政治的)にLNT仮説を採用している。

「放射線ホルミシス効果」も存在すると思うしかし、放射能の内部被曝に関しては定量的な評価が困難で結論が出ない。仮に定量的な範囲が分かっていたとしても、現在の流通や検査体制ではホルミシス効果が得られる摂取量に管理できない(保証できない)

放射能の内部被曝は「よくわからない」(科学的にどうなのか明確な決着がついていない)部分が大きすぎる。決着が着くまでは「ゼロリスク」を指向すべきだと思う。

私個人は、昨年夏の「セシウム汚染メロン」の記事でも述べた通り、「極微量」だろうが、リスクが非常に低かろうが、放射能汚染(「汚染の可能性が排除できない」という「疑い」の場合も含めて)は出来る限り避けるべきだと考えている。

モラルの点でこの国は終わっている

経済は大事だが、モラルが欠如し、全てが経済問題となるのは行き過ぎだ。住民・子供の生命・健康を守ってもお金にならないということではあまりにもバランスを欠いていると思う。

以下、高岡滋氏の当該TWを引用:

政治家、財界人、一般人を問わず、東電と政府を批判しない人、原発が必要と言っている人に聞いてみたい問い1:将来の放射線の健康被害に関係なく、原発事故は、人類史上最も多くの人の生活を脅かし、最大級の経済被害を与えている最大級で最悪の産業事故ではないのですか?

政治家、財界人、一般人を問わず、東電と政府を批判しない人、原発が必要と言っている人に聞いてみたい問い2:あんな事故を起こして、納得のいく原因究明もなく、経営陣の処分も入れ替えもなく、誰も処罰されなくて良いのでしょうか?将来、放射線の健康被害がどの程度起こるかに関係なく。

政治家、財界人、一般人を問わず、東電と政府を批判しない人、原発が必要と言っている人に聞いてみたい問い3:普通の産業事故では刑事責任を含めて責任追及されるのに、東電の人たちは、いまだに許され、経営権を持ち、国の政策を左右し続けているのはなぜですか。おかしくはないのですか。

考えてみると、結局、原発を維持したい連中は、原発を進めてきた行政と電力会社の責任問題を、放射線の健康影響の程度問題にスリ変えているのだ。要するに、人の「視点」を変えさせることで、本質から目をそらさせているのだ。しかも、未知リスクは、本来怖いことなのに、逆に論じる連中。

実は、福島第一原発事故の放射能の危険性は、政府だって、東電だって分かっている。だから、避難もしている。連中のゼロリスク批判は、リスクを認めているからだ。(身体、気持ち、持ち物を含めて)人を傷つけたら、直接的であれ、間接的であれ、謝るのが当然、やり方を変えるのが当然。

要するに(一番)金を持っている人間は何をしても許される、という社会を維持するのか、変えるのか、というのが原発問題の本質。かれらの力の源泉はカネ→東電のカネがなくなったらオワリ→だから、除染とガレキ処理で東電をしゃにむに生き延びさせる→国の財産を東電が食い尽くすまでヤル気か?

ついでに、汚染食品、ガレキを拡散させることで、水俣病のように薄く広く国土を汚染させる。風評被害を喧伝し、放射能拡散に国民を協力させ共犯者にする。人間と言うものは「行動」までしてしまうと、反省しにくくなる。水俣でも、患者を悪く言った人は自分の水俣病症状のことは口に出せなくなった。

放射線の健康被害は既に出ているといってよいだろうが、最大どこまでいくかは未知数。私は深刻に考えるが、その前にモラルの点でこの国は終わっている。健康被害の程度に関係なく、早く東電を潰して政府を変えないと日本が潰れるゾ、電気が足りる、足りないどころではなくなるゾ、と妄想してしまう。

※上記引用では高岡滋氏のオリジナルTWのうち機種依存文字(丸囲み数字)8個を削除している。

○出典:
高岡 滋(@st7q)-2012年02月14日 - Twilog

○関連記事:
「セシウム汚染メロン」実はスクープか:茨城県産メロンの放射性セシウム検出は初めて/国産メロンで過去最大値の放射性セシウム(これまでの最大値の5.1倍)
住民・子供の生命・健康を守ってもお金にならない→汚染がれき受け入れ+給食の食材は東北産
要検証:ストレスによる死者の増加は定量的に分かっているのか?/LNTに関する「科学的」な議論への疑問
水の飲み過ぎで米女性死亡

|

« 冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture) | Main | 群馬県は市町村に「がれき処理の説明会」を実施(2012年02月14日・読売新聞)→福岡県は実施しないのか? »

放射能対策」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「ゼロリスク批判は、リスクを認めている」「モラルの点でこの国は終わっている」(高岡滋):

« 冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture) | Main | 群馬県は市町村に「がれき処理の説明会」を実施(2012年02月14日・読売新聞)→福岡県は実施しないのか? »