要検証:ストレスによる死者の増加は定量的に分かっているのか?/LNTに関する「科学的」な議論への疑問
LNTは政治的な仮説だから科学的な議論で決着する訳が無い。科学的に決着がつかない部分を政治的に決めたのだから、際どい議論では科学と政治が矛盾するのは当然だ。
この記事の本題はLNTの議論ではない。本題は「専門家」(と思われる方)によるツイッターのまとめの最後に投稿されている下記コメントだ:
放射線による1人の増減という変動よりも、他の要因による莫大な数の変動の方に、着目するべきでしょう。そう理解すれば、「放射線が怖い」と叫ぶことで、かえってストレス増加による死者が増えてしまうことについても、考慮できるはずです。※「LNT 仮説に基づく死者数の計算について - Togetter」コメント欄より、強調部分は中村による装飾。
延々と「科学的」な議論の末、最後は「ストレス増加による死者が増えてしまう」と定量的なデータの提示も無く締めくくられているが、これは果たして「科学的」な議論と言えるのだろうか。
なお、上記コメントの発言者による下記のようなTWもある:
@e8oこのTWを見るとこの方はストレスによる死者の増加について何らかの定量データをお持ちのようにも見えるが残念ながらどこにも出典などが示されていない。
e8o
33万人の癌死者のなかに、放射線による死者がいるかどうかがわからないということではなくて、「たとえ死者がいたとしても少なすぎて無意味だ」ということです。なぜなら副流煙やストレスなどの死では数百人以上の死者が出て、その変動が大きいからです。
2012.02.03 12:47
以上、まとめると(タイトルの通りだが)こうなる:
「放射線が怖い」と叫ぶことで増加するストレスによる死者の増加は定量的に分かっているのか?どなたか定量データをお持ちの方がいらっしゃったら是非ご教授いただきたい。
○参考ビデオ:
「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません」(山下俊一氏)
○関連記事:
・ことし福島で生産されたコメを全部食うと何人死ぬか - Togetter
・『安冨計算法』 ~東大の先生の面白算法~ - Togetter
・LNT 仮説に基づく死者数の計算について - Togetter
○参考記事:
・福島県郡山市の幼稚園児の体重増加が昨年の26%(245人について6月までの1年間・NHK)
・どんなに少額の買い物でも金額に応じて景品を貰える福引きがLNT仮説
・病気・事故で死ぬ人はたくさんいるから、「刃物男」は気にしなくて良い、と言えるか?(押川正毅)
・書籍メモ:原発危機と「東大話法」(安冨歩)
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