【マンガ】原発問題(と放射能対策)を医療に当てはめてみた
「瓦礫受け入れに関して、学者との正常なコミュニケーションは回復可能か」を読んで色々と考えているうちに以下に示す「お話」を思いついた。原発問題(と放射能対策)を医療に当てはめてみたものだ。オリジナルのマンガも描き起こしている。
【「お話」ここから】
あなたは病気で入院しました。医師の治療を待っている患者です。
医師は「最新の医療器具です」「安全です」と言って小さくて黄色い謎の医療器具を紹介した。
そして、十分な説明も無いまま、気が付くと全身に54個も装着されていた。その医療器具からは毒が漏れ出している。
ある日、医療器具のうち4個が爆発して毒を撒き散らした。あなたは爆発した箇所に重傷を負った。
あなたはすぐに「この医療器具を取り外して下さい」「毒を取り除いてください」と医師に求めた。しかし、医師はその正反対のことを始めた。「医療器具を取り外すと生きていけない」と言ってさらに治療器具を装着し始めた。
せめて毒を取り除いて欲しいと思ったが、医師は「毒の量は少ないので問題ない」「一箇所だけ痛むと良くないので全身に散らして痛みを分けよう」と言って毒をわざわざ体の隅々にばら撒いている。
この医者は他の患者にも同じ治療器具をどんどん取り付けるそうだ。
【「お話」ここまで】
○解説:
医療では「説明と同意」(インフォームド・コンセント)が重視されている。医者が説明責任を果たし、患者はその説明を元にどのような治療を受けるか自己決定を行う、というシステムだ。他の医師からセカンドオピニオンを取ったり、他の医師に乗り換えたりすることもできる。
今のところ原発問題(と放射能対策)で同じシステムを適用できる見込は無いと思うが、問題を考えるヒントにはなるかもしれない、という淡い期待を持ちつつ書いて(描いて)見た。
○参考:
・瓦礫受け入れに関して、学者との正常なコミュニケーションは回復可能か - Togetter
・インフォームド・コンセント - Wikipedia
○2012.02.13(月)11:03追記:
下記の関れ記事を掲載した:
・冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture)
「放射能対策」カテゴリの記事
- スイス・メテオメディア社のシミュレーション画像に「カラーバー」混入(2012年08月26日)(2012.08.27)
- 肺がん症例の16%はラドンガスの可能性(カナダ保健省の研究/2012年8月17日付け「ナショナル・ポスト紙」より)(2012.08.17)
- チェルノブイリ由来か?日食プレミアムピュアオートミールから1キログラム当たり7ベクレルのセシウム137を検出(2012年8月1日/香港食物環境衛生署食物安全センター)(2012.08.02)
- 警告:明後日2012年5月23日(水)未明に放射能が九州北部に到達の恐れ(2012.05.21)
- 北九州市長・北橋健治様:出席督促書に不服です/家庭での内部被曝を放置して「食育」を主張する教育委員会から2回目の出席督促書(2012年03月13日付け)(2012.03.15)
The comments to this entry are closed.
Comments