要検証:フクシマ由来の放射性物質が南半球に到達か(オーストラリア東海岸0.8μSv/h、ニュージーランド南東海岸0.33μSv/h)
オーストラリア東海岸のカラウンドラで0.8μSv/h(2012年1月8日18時30分のピーク値)が報告されている。このピーク値付近での変動が約20分間ほど続いたそうだ。現地で4年前から計測しているPeter Daley氏が翌日1/9付けでブログに発表し、その後、1/14付けで地元新聞が記事を掲載している。過去4年間の平均で0.1μSv/h、同最大値で0.2μSv/hとのことなので、ピーク値は平均の8倍になる。また、同氏ブログ記事にニュージーランド南東海岸のダニーデンで同氏の測定の2日後(1/10)に車の窓の雨滴を拭きとって0.33μSv/h(バックグラウンドは0.12μSv/h)だったことが紹介されている(ブログ記事の掲載後に情報が寄せられ後日追記したものと思われる)。冒頭の画像はカラウンドラとダニーデンを示す地図だ。
上の画像はPeter Daley氏ブログに掲載のグラフで問題の放射線量率の急上昇を示している。ただし、このグラフはプロット間隔が粗いためピーク値の0.8μSv/hが示されていないとのことだ。
上の画像は地元新聞に掲載された写真で、測定者のPeter Daley氏、測定データのグラフ、測定に用いた機器が映っている。背景を見るとなんとなく和室っぽい気がするが、Peter Daley氏の自宅だろうか?
同氏ブログで紹介されている米国のブロガーの関連ビデオでは、これらがフクシマ由来の放射性物質が気流の「ポンピング」で南半球に到達したものではないかという仮説が示されている。
中村コメント:
これだけではフクシマ由来かどうかは分からない。要検証の測定データだ。測定グラフを見ると放射線量率が急上昇する直前に一時的に急下降しているが、合理的な説明がつかない。他の地域や測定者によるデータが欲しいところだ。オーストラリア等の南半球への避難を警戒すべきかどうか、現時点では判断を留保せざるを得ない。引き続き関連情報が入り次第この記事に追記したい。
○関連リンク(全て英文ページです):
・Brief large spike in local background radiation. What caused it Sunshine Coast Computer Club(Peter Daley氏ブログ記事)
・Radiation cloud 'not harmful' Sunshine Coast News Local News in Sunshine Coast Sunshine Coast Daily(地元新聞の掲載記事)
・Caloundra, Queensland, Australia(Googleマップ)
・Dunedin, Otago, NZ(Googleマップ)
○関連ビデオ(英語です):
・Massive Radioactive Cloud Engulfs Brisbane Australia; Troubling Implications For US West Coast - YouTube
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