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Nov 28, 2011

九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定→抗議を受け3日後に撤回

九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定した。冒頭の画像は本日(11/28)付け西日本新聞夕刊(1面)の紙面スキャン。後ほど文字起こしの予定。

※2011.11.28(月)19:43追記:
以下、上記紙面の文字起こし:

(紙面ここから)

震災がれき 武雄市受け入れ 九州初、線量に独自基準

 東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の東北3県のがれき処理が進まない問題で、佐賀県武雄市ががれきの受け入れを決めたことが、28日分かった。震災がれきの処理については、放射能汚染を懸念する市民の反発が強いことなどから西日本でも消極的な自治体が多く、受け入れ決定は九州では初めて。
 市によると、東北からがれきを海上輸送し、杵藤クリーンセンター(武雄市朝日町)で処理する。受け入れに当たり、周辺自治体を含む3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合で独自の放射線量基準を設定し、基準値を下回るがれきのみを対象とする。受け入れの開始時期、総量などは未定。
 実施には、がれきを輸送する船会社との契約が必要になる。樋渡啓祐市長は「受け入れ自治体が複数あれば、九州に来るまでに数カ所に寄港することで効率的な輸送が行える」としている。
 また、受け入れを決めた理由について樋渡啓祐市長は「被災地を何度も訪れ、校庭や国道脇などにうずたかく積まれたがれきの処理が欠かせないと感じてきた。日本の自治体は横並び意識が高いので、武雄市が先頭を切ることで受け入れが各地に広まればうれしい」と話している。
 市は12月6日に同広域市町村圏組合の首長会議を開き、がれき受け入れを報告する。(南條進)

(紙面ここまで)

※2011.11.28(月)19:49追記:
○中村コメント:
いよいよ九州で放射能汚染がれき処理が始まる。武雄市が先陣を切るとは知らなかったが、ダークホースが抜け駆けすることは想定内だ。

実のところ、自治体の受け入れ表明は公になるだけまだましだ。民間の動きは事後報告が自治体経由で発表されるまで完全にブラックボックスなのだから。他県の仲介業者が介在した場合、事後の追跡すら実質的にできなくなる。もはや安全地帯は無い。日本に住む人々はこれから核のゴミ捨て場で生きる覚悟をしなければならない。

※2011.11.28(月)20:25追記:
○杵藤(きとう)クリーンセンターの情報を掲載する:
Googleマップ「杵藤クリーンセンター」
佐賀県武雄市朝日町大字中野繁昌8075-6
0954-26-3003
半径100~300km圏の同心円地図(短縮URL:http://goo.gl/xkwKv):

※上図は外部サービス「地図に円を描く (Google Maps API V3版)」を利用して作成した。

※2011.11.28(月)20:45追記:
冒頭の報道には「東北からがれきを海上輸送」とあるが、今朝掲載した下記記事との関連はあるのだろうか:
宮城県石巻市の放射能汚染がれきは「一部は広域処理のために船で県外に搬出」(NetIB-NEWS)→この「一部」はどこへ搬出されるのかな?

2011.11.28(月)21:09追記:
RKBから下記の報道があった:

(報道ここから)

武雄市長“がれき受け入れ”表明
11月28日(月) 20時18分
佐賀県武雄市の樋渡市長は、東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の3県のがれきを受け入れる意向を表明しました。
武雄市の樋渡啓祐市長は、RKBの取材に対し、岩手、宮城、福島の東北3県のがれきを海上輸送し、武雄市の杵藤クリーンセンターで処理する方針を明らかにしました。
●武雄市・樋渡啓祐市長
「あのがれきが、復旧とか復興の最大の妨げなんですよ。見てくれもそうだし、心理的にもそうなんですよね。それを取り除くというのはある意味、日本、我々のでき得る責任の取り方じゃないかと思って、その一端として声を上げていきたいなというふうに思ってます」
杵藤クリーンセンターは、武雄市を含む3市4町でつくる広域市町村圏組合で運営されているため、樋渡市長は、来月6日に開かれる組合の首長会議で、がれきの受け入れを提案するとしています。
受け入れの時期や量は未定ですが、広域市町村圏組合で独自の放射線量の基準を設定し、基準値を下回るがれきだけを早ければ年内にも受け入れる方針です。
樋渡市長は「武雄市に続いて、全国でがれきの受け入れが広まって欲しい」と話しています。
RKB News魚拓

(報道ここまで)

※2011.11.28(月)21:57追記:
上記RKBの報道ビデオの画面キャプチャ:







※2011.11.28(月)23:10追記:
STSから下記の報道があった(画像は同報道ビデオの画面キャプチャ):

(報道ここから)















武雄市が被災地がれき受け入れを提案へ
東日本大震災の被災地で出たがれきを武雄市が受け入れる意向を示し、12月に杵藤地区の3市4町の市長や町長が集まる会議に提案することになりました。武雄市の樋渡市長によりますと被災地ではがれきが復旧、復興の大きな妨げになっていることからがれきの受け入れ意向を固めたということです。受け入れる場合は武雄市の「杵藤クリーンセンター」になりますが樋渡市長によりますと来月6日に開かれる武雄市や鹿島市など3市4町で作る杵藤地区広域市町村圏組合の首長会議に諮るということです。被災地のがれき処理については放射性物質による汚染への不安などからなかなか進まず、杵藤地区での受け入れが決まると九州では初となります。
(11月28日 19:44)
サガテレビ:フラッシュニュース魚拓

(報道ここまで)

※2011.11.29(火)00:37追記:
武雄市・樋渡啓祐市長の公式ブログに本件に関する見解が述べられている:
武雄市長物語 「放射線を含まない」震災瓦礫を受け入れたい魚拓

しかし、「東京都が行ったように、瓦礫の搬出、搬入という2つの地点(時点)で厳しいチェックを行います。」ということだが、東京都の検査は11/18(金)に宮古市で行われた現地説明会(下記写真)と同程度のはずで、全くあてにならない


以下、11/19(土)の記事「北九州市は岩手県宮古市から放射能汚染がれき受け入れを検討中/がれき受け入れに向けた現地説明会(環境省主催、NHK報道)」より抜粋再掲載:
コンテナ一杯のがれきのなかからごく一部をサンプルとして取り出し、線量計(アナログ検知器で当然ながらスペクトロメーターなんかついておらず核種分析は不可能)で測定し、コンテナの外部から同様の線量計を当てるだけ、という簡易な測定だった。これで膨大ながれき(当該報道によると岩手・宮城で2040万トン余り!)が十分に検査できるとは信じられない。高線量のがれきが混入していても見逃す可能性がある。

※2011.11.29(火)05:32追記:
○参考記事:
ふくおかの大地と自然を守ろう!わらびの会 <メモ>がれき受入れを検討される前に、行政や首長等に質問すべきこと
以下、上記の参考記事より抜粋して紹介する:

(抜粋ここから)

安全な放射性物質の量など、あるのか。あるとしたら、根拠はどこにあるのか。
・(自治体独自で基準を作る場合)たとえ国の基準がおかしいといっても、だからといって勝手に地方自治体が決めていいのか放射性物質の安全性を決定する権限はないはず
総量として基準が無い以上、たとえ線量が低くても受け入れ続ければ放射性物質の量は増えるはずだが。

(抜粋ここまで)

他の自治体や民間企業についても言えるが、放射能の安全判断を下す法的権限はどの自治体にも民間企業にも個人にも無い

現在の日本では、自治体、産廃処理業者、除染業者、農業関係者、漁業関係者、自動車修理工場、中古車販売業者、などなど、ありとあらゆる団体・個人が放射能を違法に取り扱っており、放射能に関しては全国でやりたい放題の状態が続いている無法地帯と言っても良いかもしれない。一体どうしたら良いのだろうか。少なくとも公害問題のように総量規制を考える必要がある。さらなる議論が必要だ。

※2011.11.29(火)08:04追記:
「杵藤クリーンセンター」は@musihokori(あきえごけ)氏作成のがれき処理施設MAPにマークされていた(下図):

○関連記事:
九州全域で深刻な放射能汚染が発生する懸念/@musihokori 氏による「がれき処理施設MAP」より

※2011.11.29(火)10:15追記:
新たに2件の新聞報道があった。以下、当該報道:

(報道ここから)

震災がれき、武雄市が受け入れ検討 広域圏組合で協議
2011年11月29日更新
 東日本大震災で発生したがれきの受け入れが進まない問題で、武雄市は受け入れる方向で3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に提案することを決めた。来月6日に関係首長会議を開いて協議する。受け入れが決まれば、県内では初めてとなる。
 武雄市は単独の処理施設を持たないため、がれきの受け入れは同組合に諮る必要がある。提案は、不燃物だけを受け入れ、組合が管理する杵藤クリーンセンター(武雄市朝日町)で処理し、センター敷地内に埋める。国は、焼却灰1キロ当たり8千ベクレル以下は埋め立て可能と判断しているが、さらに厳しい組合独自の放射線基準量を設定する。搬入量は未定で、受け入れが決まった場合は地元説明会を開く。
 樋渡市長は「ボランティアなどで被災地を10回以上訪れたが、がれきが物理的にも心理的にも復旧・復興の最大の妨げになっている。被災地以外の自治体が引き受けなければならない」と受け入れ提案の理由を話す。
 放射性物質に汚染されたがれきが持ち込まれることに対しては、県内を含め、西日本では消極的な自治体が多い。背景には住民の不安などがあるとみられている。
 樋渡市長は「住民が納得するよう、被災地の現場とがれきが運ばれてきた地点の2カ所でチェックする」と説明。首長会議で提案することについては「根回しはしていないが、東北が困っていることは分かっており、みんな賛成してくれると思う。組合の受け入れが、他の自治体への呼び水になれば」と話している。
震災がれき、武雄市が受け入れ検討 広域圏組合で協議-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

「震災がれき処理 組合で検討」武雄市長受け入れ意向
 東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は28日、同市を含む3市4町で運営する「杵藤(きとう)地区広域市町村圏組合」での受け入れを組合の首長会議に諮る意向を明らかにした。会議は12月6日に開かれ、市長によると、受け入れが決まれば、九州で初めてになるという。
 樋渡市長は組合の管理者を務めている。構想によると、がれきは被災地から船で輸送し、武雄市内のごみ処理施設で処理する。東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染への不安を取り除くため、組合独自の放射線量基準を策定。船に積む前と、船から降ろす際の計2回、放射線量を測定し、基準を下回ったがれきを受け入れるという。開始時期や量は未定。
 樋渡市長は「被災地支援のためにできる限りのことをする。二重のチェックで放射線の問題はない。全首長の理解を得たい」と話している。
(2011年11月29日 読売新聞)
「震災がれき処理 組合で検討」武雄市長受け入れ意向 最新ニュース特集 九州発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)魚拓

(報道ここまで)

○中村コメント:
昨夜の報道では、

・佐賀県武雄市ががれきの受け入れを決めた(11/28、西日本新聞)
・佐賀県武雄市の樋渡市長は、東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の3県のがれきを受け入れる意向を表明(11/28、RKB)

だった。それが今朝の報道では、

・武雄市は受け入れる方向で3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に提案することを決めた(11/29、佐賀新聞)
・佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は28日、同市を含む3市4町で運営する「杵藤(きとう)地区広域市町村圏組合」での受け入れを組合の首長会議に諮る意向を明らかにした(11/29、読売新聞)

軟化している。なおこれに関して昨日(11/28)付けの市長の公式ブログ記事で「西日本新聞には、いくつか見出しを含めて事実誤認があります。」と説明されているが、「報道のミスリード」なのか、報道後の反響を見て市長が後出しで判断を変えたのか、報道側の言い分を聞かないと判断しかねるところだ。

※2011.11.29(火)16:33追記:
新たに毎日新聞の報道があった。以下、当該報道:

(報道ここから)

東日本大震災:武雄市長、がれき受け入れ提案 来月の首長会議で /佐賀
 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島県で復興の妨げになっている大量のがれきについて、武雄市の樋渡啓祐市長が28日、受け入れる方針を明らかにした。同市など3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合が同市朝日町で運営する杵藤クリーンセンターで処理する考え。12月6日にある同組合の首長会議で提案する。
 樋渡市長によると、がれきは一般廃棄物の延長ととらえるが、放射線量には組合で厳しい基準を設け、被災地からの搬出時と処分場への搬入時にチェックするという。組合の承認を得られれば、住民へも説明するとしている。
 震災後、市長は東北地方を数回にわたり訪れ、がれきの山が復興の最大のネックであることを認識したといい、受け入れの理由を「非被災地の自治体として応分の負担が必要と思う」と話した。【上入来尚】
毎日新聞 2011年11月29日 地方版
東日本大震災:武雄市長、がれき受け入れ提案 来月の首長会議で /佐賀 - 毎日jp(毎日新聞)魚拓

(報道ここまで)

○中村コメント:
毎日新聞は「12月6日にある同組合の首長会議で提案する」としており、今朝(11/29)掲載の他紙と横並びになっている。ところで「組合の承認を得られれば、住民へも説明するとしている。」となっているが、これは順序が逆だと思う。

※2011.11.30(水)18:33追記:
関連TWのまとめ(編集:@musihokori氏)が公開されているので紹介する:
武雄がれき受け入れ問題への声 - Togetter

※2011.11.30(水)21:14追記
佐賀新聞の報道によると、今回の問題で武雄市や関連する団体への抗議が相次いだとのことだが『樋渡市長は「このくらいの反応は予想していた。放射線量で極めて厳しい基準を設けて風評被害を払拭(ふっしょく)し、地元同意も取ることで関係者の理解を得たい」』とのことで、方針は全く変わっていないようだ。「放射線量で極めて厳しい基準」というとクリアランスレベル(100Bq/kg)だと思うが、トン単位のガレキをどうやって検査するつもりだろうか。検査体制の構築にはそれなりの準備が必要なはずだ。上の方で指摘したような簡易な方式であればザル検査と言わざるを得ない。

以下、当該報道:

(報道ここから)

震災がれき受け入れ 武雄市などに不安の声が殺到
2011年11月30日更新
 東日本大震災で発生したがれきについて、武雄市が杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に受け入れを提案する考えを明らかにしたことを受け、29日、武雄市や同組合に市内外から約380件の不安や抗議の声が殺到した。放射性物質への懸念が大半で、担当者は終日、対応に追われた。
 市への電話やメールで最も多いのは、放射性物質に汚染されたがれきが持ち込まれることへの不安。「そんなものを持ってきて大丈夫か」という質問が多く、「組合独自の厳しい放射線基準量を設定する」と説明しても、納得してもらえないという。
 不安の声だけでなく、「受け入れには反対だ」という抗議も多い。市のフェイスブックにもコメントが寄せられ、「汚染を拡大する危険性がある」「今すぐ受け入れを考え直すべき」という意見がある一方、「政府は安易に受け入れを要請するのではなく、どう処理するかをしっかり計画して要請すべき」という意見もあった。
 29日は午前中だけで約200件の電話やメールが市に寄せられ、担当職員は通常業務に支障が出た。ほとんどが市外からだった。樋渡市長のツイッターは厳しい書き込みが殺到し“炎上”。同市町村圏組合にも54件の電話やメールが相次いだ。
 樋渡市長は来月6日に提案するが、組合構成自治体の谷口太一郎嬉野市長はがれきの受け入れに対して「検討するべき問題」としつつも、「放射線量が高いがれきについては別の問題。温泉やお茶もあるし…」と話した。
 樋渡市長は「このくらいの反応は予想していた。放射線量で極めて厳しい基準を設けて風評被害を払拭(ふっしょく)し、地元同意も取ることで関係者の理解を得たい」としている。
震災がれき受け入れ 武雄市などに不安の声が殺到-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)08:00追記:
武雄市がれき受け入れの白紙撤回を求める会」が発足し、反対チラシを制作している。この手の動きとしては異例な速さだ。詳細は下記を参照:
「武雄市がれき受け入れの白紙撤回を求める会」が発足 « Merx

※2011.12.01(木)16:50追記:
朝日新聞の報道によると、武雄市長はガレキ受け入れの撤回を発表したそうだ。「このくらいの反応は予想していた」(11/30、佐賀新聞)と言っていたが、発表からわずか3日で撤回となった。こう簡単に撤回するということは、ほとぼりが冷めたころに「撤回は撤回」と言いだすのではないだろうかと勘繰ってしまう。
 ところで当該記事では脅迫があったため撤回した、と言う表現になっているのだが、本当のところはどうだったのだろう。

以下、当該報道:

(報道ここから)

佐賀・武雄市、大震災がれきの受け入れ撤回 脅迫相次ぎ
2011年12月1日13時6分
 東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。この日開会した12月定例市議会の冒頭、「電話などで市職員や市民への脅迫行為が続いているため」と撤回理由を説明した。
 がれきの受け入れについては、樋渡市長が11月28日、同市など3市4町でつくる広域市町村圏組合の首長会議(12月6日)に提案し、了承を得た上で、放射線量の独自基準を設けて受け入れる方針を示した。
 だが、受け入れ方針が報道されると県内外から電話やメールで約千件の意見が寄せられた。大半が批判や抗議で、「受け入れたらお前たちに苦しみを与える」「市や市民主催のイベントを妨害する」「武雄市産の物品の不買運動をする」などの脅迫もあったという。
続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
asahi.com(朝日新聞社):佐賀・武雄市、大震災がれきの受け入れ撤回 脅迫相次ぎ - 社会魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)17:00追記:
西日本新聞からも発表撤回の報道があった。わざわざ『同日の市議会本会議で「抗議や批判の中に市への脅迫があった」と述べた。』ということだが、これはおかしいのではないかと感じる。ブログで発表した方針を市議会で撤回というのは前代未聞なのではないだろうか。

(報道ここから)

震災がれき 武雄市受け入れ見送り 抗議1000件超 脅迫も
2011年12月1日 13:42 カテゴリー:九州 > 佐賀 社会
 東日本大震災で生じたがれき処理を受け入れる方針を表明していた佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、受け入れを当面見送る考えを明らかにした。同日の市議会本会議で「抗議や批判の中に市への脅迫があった」と述べた。
 国はがれきの処理を全国知事会などに要請しているが、放射線への不安から消極的な自治体が多い。武雄市に抗議が殺到したことで、住民の強い懸念があらためて浮かび上がった。
 武雄市は被災地のがれきを海上輸送し、独自の放射線量基準に沿って杵藤(きとう)クリーンセンター(同市朝日町)で処理することを計画。クリーンセンターを運営する杵藤地区広域市町村圏組合(周辺3市4町で構成)が6日に開く首長会議に諮り、了承を得る予定だった。
 樋渡市長によると、受け入れ方針を表明した11月28日以降、市のホームページや自身のブログなどに、主に市外から1000件を超える抗議が殺到。「受け入れて大丈夫なのか」との不安の声のほか「がれきを引き受けるならその苦しみを職員に与える」「イベントを妨害する」と脅迫を伴う意見もあったという。
 樋渡市長は「予期せぬ事故があれば東北の皆さんも傷つける。東北を応援しようという状況が整ったとき、議会や市民とよく相談した上で提案したい」と語った。
=2011/12/01付 西日本新聞夕刊=
震災がれき 武雄市受け入れ見送り 抗議1000件超 脅迫も - 西日本新聞魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)23:58追記:
J-CASTニュースからは「涙の決断」との報道があった:
被災地がれき受け入れに抗議・脅迫1000件 佐賀県武雄市長「涙の決断」で見送る J-CASTニュース

※2011.12.02(金)00:02追記:
・はてなブックマークで取り上げられコメントも付いている:
はてなブックマーク - 九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定 できない、困って→問題解決

※2011.12.02(金)08:33追記:
武雄市長の公式ブログに受け入れ撤回の詳細が掲載されている:
武雄市長物語 震災瓦礫受け入れ提案の見送りについて魚拓
http://hiwa1118.exblog.jp/15040086/

※2011.12.02(金)09:06追記:
武雄市長の公式ブログの他の記事でも受け入れ撤回について述べていた(下記記事の末尾):
武雄市長物語 トヨタ張会長と会談魚拓
http://hiwa1118.exblog.jp/15034590/
この中で市長は『「すべての瓦礫=放射線まみれ」という風潮は絶対におかしい』と主張しているが、この認識は誤っている。そもそも、
放射性物質:7都県で焼却灰から暫定基準超えセシウム
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/859.html
という報道を踏まえれば「すべての瓦礫=放射線まみれ」というのは「風潮」ではなく妥当な推定だ。この認識の誤りを正さなければ問題は解決しない

※2011.12.02(金)09:47追記:
もう手続きを進めていると信じたいが、樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)武雄市長は脅迫行為を刑事告発する義務がある。これは刑事訴訟法239条2項に定められた公務員の義務だ。

※2011.12.02(金)15:10追記:
佐賀新聞から新たな報道があったが、それによると他紙と異なる「脅迫めいた悪質な電話」という表現になっている。これまで、市長の発表や新聞報道では脅迫を受けて3日で政策を変えたということになっていたのだから、犯罪要件を構成する脅迫なのか、脅迫めいてはいるが抗議の範疇に収まるのか、その差は非常に重要だ。一体、脅迫は、あったのか、無かったのか

(報道ここから)

武雄市がれき受け入れ断念 住民理解難しく
2011年12月02日更新
 東日本大震災で生じたがれき処理を受け入れる考えを示していた武雄市の樋渡啓祐市長が1日、一転断念を表明。市民の間には「妥当だ」と賛意を示す意見がある一方、「英断だったのに残念」という声も漏れた。市には千件を超える批判が殺到し、放射性物質に対する根強い懸念が顕在化。がれき処理を進める上で、住民理解を得る難しさも浮き彫りになった。
 不安や批判の電話やメールは、29日朝から武雄市や杵藤地区広域市町村圏組合などに相次いで寄せられた。「放射能が拡散されるので、やめてほしい。住民への健康被害が懸念される」「放射能を含んでいないがれきはないと思う。受け入れは反対」など不安視する意見が大半だった。
 反響の大きさに、29日の段階で「がれきイコール放射能というイメージがある。これは武雄市だけの問題じゃない。全国の自治体の動向を見ながらやった方がいいかもしれない」と漏らす市幹部もいた。結局、脅迫めいた悪質な電話まであったことで、市長は受け入れ断念を決断した。
 がれきを処理する予定になっていた杵藤クリーンセンターの地元、同市朝日町の男性(71)は「妥当な判断。放射能は目に見えないし、においもない。不安がある」とほっとした表情。同町の農家で市議の男性は「市長の判断はやむを得ない。岩手県の被災地にボランティアに行って東北の窮状は理解しているし、がれきはどこかが引き受けないといけない」としながらも、「話が唐突だった。農家は風評被害を心配していて、安全性を納得してもらう時間を取った方がいいと思っていた」と地元住民の声を代弁した。
 一方で、市内の男性(38)は「だれも言わないのに、勇気を振り絞って市長が受け入れを表明したのは良かったと思っていただけに、残念」と断念を惜しんだ。
 今回の一連の出来事は合意形成の難しさも浮き彫りにした。佐賀大理工学部の豊島耕一教授(原子核物理学)は「がれきの放射能チェックが十分になされるのかどうか分からない中では、市民が不安になるのは当然」とみる。その上で「検査、処理方法など技術面まで情報開示していかなければ」と話す。
 断念した樋渡市長は国の責任を指摘。自治体が処理を引き受けるには、がれきの安全性確認や焼却灰の最終処分施設の確保など課題が多く、市長は「国のリーダーシップ不在が混乱を引き起こしている」と問題提起した。
武雄市がれき受け入れ断念 住民理解難しく-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.02(金)16:00追記:
関連TWのまとめ(編集:@dartsman_jp氏)が公開されているので紹介する:
佐賀県武雄市の震災瓦礫受け入れ拒否関しての意見まとめ - Togetter
これは先に紹介した@musihokori氏によるまとめ(下記)と反対の視点で編集されているので比較してみて欲しい:
武雄がれき受け入れ問題への声 - Togetter

※2011.12.02(金)17:21追記:
地域の人達の民意」という視点から受け入れに賛成しているブログ記事を紹介する:
武雄市のがれき処理問題・地域の人達の民意を聞け - 普通のおっさんの溜め息

※2011.12.03(土)13:10追記:
記事タイトル末尾に「→抗議を受け3日後に撤回」を追加した。

※2011.12.03(土)22:13追記:
西日本新聞の報道によると、岩手県陸前高田市・久保田副市長は樋渡啓祐・武雄市長と面会して「がれきからは基準値の半分以下だが、微量のセシウムも検出されており、引き受けを無理にお願いはできない。」と語ったそうだ。これはやはり樋渡啓祐・武雄市長の『「すべての瓦礫=放射線まみれ」という風潮は絶対におかしい』という主張と矛盾しており、樋渡市長の認識はおかしいと思う。

以下、当該報道:

(報道ここから)

陸前高田副市長に陳謝 武雄市長「非力おわびしたい」
2011年12月3日 00:30
被災地の復興支援策について意見交換する樋渡啓祐武雄市長(左)と久保田崇陸前高田副市長=2日午後3時20分すぎ、佐賀県武雄市
 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の久保田崇副市長が2日、復興支援ボランティア派遣への謝意を伝えることなどを目的に佐賀県武雄市を訪問、樋渡啓祐市長と面会した。樋渡市長は、震災がれきの処理受け入れを表明(11月28日)しながら、千件以上の抗議や批判を受け1日に見送りを決めた経緯を説明。「期待されていた方もいると思う。非力をおわびしたい」と陳謝した。
 武雄市は9、10月に、ボランティアを陸前高田市へ送るバスを5回に分けて運行、市民や市職員ら97人が参加した。
 久保田副市長は「(支援により)遠くから気にしていただいていることが伝わり、市民の気持ちも奮い立った」と感謝。がれき処理受け入れの見送りについては「がれきからは基準値の半分以下だが、微量のセシウムも検出されており、引き受けを無理にお願いはできない。復興は進んでいると想像されがちだが、実際はがれきのそばで生活している」と語った。
 武雄市は3、4日に開く物産まつりで陸前高田市の特産品を販売する。
=2011/12/03付 西日本新聞朝刊=
陸前高田副市長に陳謝 武雄市長「非力おわびしたい」 - 西日本新聞魚拓
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/276083

(報道ここまで)

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「九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定」の転載をお許し下さい。
「佐賀新聞」SNS、Yahoo!、Ameblo です。twitter でも、つぶやきました。

Posted by: 山下由美 | Nov 28, 2011 at 09:40 PM

佐賀県産の農作物はもう買うのをやめます。本来、もう永久に人が住めない福島原発周辺の土地を国が買い取り、そこに瓦礫を集めるのが正しい処置。武雄市長は狂った首長です。

Posted by: | Nov 30, 2011 at 06:28 AM

内部被曝の専門家ではない、放射線治療の人間が、まだ暗躍していたのですね…。
困ったものだ。
事故直後に誤った内容をチーム中川でツイートし槍玉に上がったというのに、まだ懲りず、こんな所で活動していたのですね。


まだ、受け入れは「決定」してはいません。
汚染の基準を国が緩めてしまった以上、受け入れを積極的に申し出る自治体の独自基準など信用できません。


各地方自治体に通常の焼却炉ではなく、核廃棄物処理施設を作るより、高濃度汚染地区に大規模な処理場や埋め立て処分地を作り、そこに被災地の瓦礫や各都道府県の下水処理場から出た汚染土を集めたほうが、能率的です。
また、そうすることにより、高濃度汚染地区以外の除染作業もし易くなるでしょう。今のままではせっかく除染で土を削り取っても、その置き場に難渋します。


本来であれば、福島県の前知事が主張されていたように、福島を核のごみ捨て場にしないよう、原発は津波対策、地震対策も含め厳重に安全管理し、老朽化した原子炉は廃炉にし、プルサーマル燃料を老朽化した原子炉で受け入れたりするべきでは無かったのです。
しかし、シビアアクシデントは起こってしまった。しかも、4機も。


であるならば、現実を直視して、今後の健康被害を最小限に食い止めるために、高濃度に汚染されてしまった土地に、汚染を集約するべきではないでしょうか。


4機も爆発(または炎上)した前代未聞の原子力発電所のシビアアクシデント、福島第一原子力発電所の事故は、まだ「収束」していません。
特に4号機は危険です。

Posted by: | Dec 01, 2011 at 07:19 AM

追記


将来の健康被害を最小限に食い止める為には、汚染の集約と同時に、移住希望者への行政による積極的支援、高濃度汚染地区以外の地域の除染を合わせて行うのがよいと思います。

Posted by: | Dec 01, 2011 at 08:21 AM

佐賀県産の農産物に限らず
物品すべてを不買する運動をするしかないかもしれません

市長が原因で佐賀県の経済が立ち行かなくなれば
すべての市民が市長を責めることでしょう

愚かな行為には天誅

Posted by: 魚屋 | Dec 02, 2011 at 07:23 AM

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