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Nov 18, 2011

千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(北九州市環境局プレスリリース)





昨日(11/17)付けで「平成23年11月環境関連報道資料 - 北九州市」(魚拓)に、北九州市環境局循環社会推進課(093-582-2187)より「11月17日 千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について」(PDF、1918KB、魚拓)というプレスリリースが掲載されている。(※2011.11.18(金)16:10追記:冒頭に当該プレスリリースの画面キャプチャ画像を掲げる。)

資料は4種類・全4ページ:
・千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(11/17、北九州市環境局)
・千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告(11/17、光和精鉱)
・資料1:千葉県流山市の溶融飛灰の保管残渣についての詳細分析結果(光和精鉱)
・資料2:溶融飛灰の返却について(通知)(11/11、流山市)

これら資料は何故かスキャン画像のため、順次テキストに起こしたものを追記にて掲げる予定。

関連記事:

放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ
北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か

※2011.11.18(金)16:00追記:
当該プレスリリースのテキストを掲げる。全て手動入力したものなので誤入力などあればご指摘いただきたい。

なお、表の部分についてはエクセルファイルにしたものを掲げる:
20111117-kowa.xls(xls、32KB)

(テキスト起こしここから)

平成23年11月17日(木)
環境局循環社会推進課
電話:093-582-2187
課長:作花(さくか)、計画係長:岩佐

千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について

 戸畑区の光和精鉱(株)が、千葉県流山市から受託した溶融飛灰のリサイクル残さ物のうち、6月に搬入された物から、放射性物質が検出されました(7月13日、29日発表)。この残さ物については、追加調査を実施して、詳細な放射能濃度の分析を行うとともに、リサイクルできない場合には、処理責任を有する流山市に返却するよう指導していました(8月23日発表)
 このたび、光和精鉱(株)から、放射能濃度の分析結果及び、返却に関する通知が流山市から送られてきたことについて報告がありましたので、お知らせします。

1 返却対象物
溶融飛灰のリサイクル残さ フレコンバッグ18袋(約18トン)
放射能濃度 120 ~495 ベクレル/kg

2 返却日
現在調整中(年内を予定)

3 これまでの経緯
7月13日 流山市から溶融飛灰が光和精鉱に搬入されていたことを発表

7月29日 飛灰残さ物に関する放射能濃度の分析結果を発表
・放射性物質として取り扱う必要のない基準(100ベクレル/kg以下、以下「基準」)を超えていたものは6月受け入れ分のみ

8月23日 飛灰残さ物の放射能濃度の追加調査の結果及び今後の対処方針を発表
・3袋づつグループ化し分析した結果、7グループが基準を超えていた。
・今後、1袋づつ詳細な分析を行うこと及び、基準を超えた物がリサイクルできない場合は流山市に返却することを光和精鉱に指導した。

4 添付資料
「千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告」


平成23年11月17日

北九州市環境局
今永 博 様

光和精鉱(株)戸畑製造所長
野元 一仁

千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告

 前回8月22日の報告では、放射性物質が検出された6月10日~17日処理分の残さ物(フレコンバッグ91袋)を3袋ずつグループ化し、うち13グループについて試料分析を行った結果、7グループから放射性物質として取り扱う必要のない基準(100Bq/kg 以下)を超えるものが検出された旨を報告いたしました。
 その後、北九州市からのご指導に基づきまして、
① 100Bq/kg を超えるグループについてフレコンバッグ1袋ずつ分析を行うこと
② 100Bq/kg を超えるおそれのある未計測の袋について同様の分析を行うこと
③ 100Bq/kg を超える残さ物について、リサイクルできない場合には、返却する方向で流山市と協議すること
を進めてまいりました。

 その結果、100Bq/kg を超えるフレコンバッグが18袋であることが判明しました(資料1)。
 また、この18袋については、リサイクルできないため、返却について流山市と協議を進め、11月11日付けで流山市より受入準備が整ったとの連絡を受けました(資料2)。

 つきましては、弊社としましては、このフレコンバッグ18袋を返送する具体的な方策を速やかに検討し、流山市と協議しながら年内に返却したいと考えております。

【添付資料】
 資料1 流山飛灰の保管残渣の詳細分析結果
 資料2 流山市長からの溶融飛灰の返却通知


資料1

千葉県流山市の溶融飛灰の保管残渣についての詳細分析結果

 放射性物質が検出された6月10日~17日処理分の残さ物(フレコンバッグ91袋)のうち、100Bq/kg を超えるグループ及び 100Bq/kg を超えるおそれのある未計測の袋について追加分析を行った結果を以下のとおり報告します。

8/22データ 今回結果
放射線量 放射線量
"フレコン
No." Bq/kg Bq/kg
1 460 270
2 495
3 475
4 162 280
5 79
6 265
7 310 300
8 310
9 355
10 320
11 355
12 85
13 250 80
14 295
15 85
16 170
17 95
18 330
19 240 89
20 89
21 290
22 82
23 120
24 150
25 80
26 162
27 71
28 202 225
29 98
30 46

8/22データ 今回結果
放射線量 放射線量
"フレコン
No." Bq/kg Bq/kg
31 75
32 ND
33 79
34 43
35 36
36 32
37 52 ND
38 ND
39 ND
40 14
41 24
42 27
43 ND
44 ND
45 ND
46 0 ND
47 ND
48 ND
49 13
50 ND
51 ND
52 ND
53 ND
54 ND
55 105 11
56 67
57 ND
58 ND
59 39
60 14
61 ND
62 ND
63 ND

※ 100Bq/kg 超である袋は赤色太字。100Bq/kg を超えるものは合計18袋。


資料2

流ク第68号
平成23年11月11日

光和精鉱株式会社
代表取締役社長 古田雅一様

流山市長 井崎義治(公印)

溶融飛灰の返却について(通知)

 晩秋の候、貴職ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素、本市廃棄物処理行政にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、本年3月11日の東日本大震災の発生による東京電力(株)福島第1原子力発電所の事故に伴い、本市が貴社に処分を委託しております溶融飛灰が国の定める基準値を超えることが判明し、大変手数をお掛けしております。
 つきましては、当該溶融飛灰について、受入準備が整いましたので、これまでの協議経過を踏まえ、地元自治体へのご報告並びにご返却を戴きたくご連絡申し上げます。

担当課
流山市役所環境部クリーン推進課
電話:04-7150-7411

(テキスト起こしここまで)

※2011.11.18(金)16:20追記:
テキスト起こしおよび表のエクセルファイルに数値の入力ミスがあったため修正した(2か所)。

※2011.11.18(金)17:22追記:
中村コメント:
北九州市のプレスリリース(光和精鉱の報告、流山市からの通知を含む)の問題点は下記の3点
(1)「詳細分析結果」とされる放射線量の表は核種ごとのデータなど「詳細」が無い。検査方法・検査機関も無い。α線核種・β線核種(ウラン、プルトニウム、ストロンチウムなど)は検査したのだろうか(γ線核種のセシウムの合計だけではないのか)
(2)「クリアランスレベル」(100Bq/kg)を基準に安全を判断しているが、この判断は文部科学省の所轄であり、地方自治体や民間企業が独自に測定して安全を判断するのは「違法行為」ではないのだろうか(これは現在、全国で横行しているようだ)(下図参照)。
(3)汚染がれき処理法に基づく対応であれば10万Bq/kgまで認められるはずだが、なぜ「クリアランスレベル」なのか、整合性が無い
(4)判断が違法で、整合性も無く、詳細も公開されない以上、ほとぼりが冷めて市民が忘れたころに突如として10万Bq/kgの汚染がれき処理が開始されると思われる

下図はクリアランス制度について:文部科学省魚拓)に掲載されている「クリアランスレベル検認の流れ」:

参考資料:
クリアランス制度に関する調査補足説明資料(平成22年3月/独立行政法人原子力安全基盤機構廃棄物燃料輸送安全部)

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Comments

情報ありがとうございます。

http://blog.goo.ne.jp/seitaishuan/e/b8a833bcc73867fb8d1030be5cf07756
瓦礫受け入れについて釜石市への職員派遣を止めていない。

引き続き監視が必要。

Posted by: 修庵 | Nov 18, 2011 at 04:16 PM

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