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November 2011

Nov 29, 2011

日本医師会は「白血病患者急増」を否定しないのか

本日(11/29)付けで日本医師会から「ネット上の書き込み「白血病患者急増 医学界で高まる不安」について」というタイトルの発表があった。しかし、良く読んでみるとこれはネット上の特定の情報について否定しただけであり、「白血病患者急増」を否定している訳ではなさそうだ。日本医師会は「白血病患者急増」を否定しないのだろうか

以下、日本医師会の発表を引用:

(引用ここから)

ネット上の書き込み「白血病患者急増 医学界で高まる不安」について
2011.11.29

 現在、ネット上の掲示板、ツイッター、ブログ等において、「白血病患者急増 医学界で高まる不安」として、以下の内容が出回っています。

【ネット上からの引用】
 各都道府県の国公立医師会病院の統計によると、今年の4月から10月にかけて、「白血病」と診断された患者数が、昨年の約7倍にのぼったことが21日に判明した。これを受けて、日本医師会会長原中勝征は、原発事故との因果関係は不明として、原因が判明次第発表するとした。
 白血病と診断された患者の約60%以上が急性白血病で、統計をとりはじめた1978年以来、このような比率は例が無いという。
 また、患者の約80%が東北・関東地方で、福島県が最も多く、次に茨城、栃木、東京の順に多かった。

 日本医師会が、このような発表を行った事実はありません。
 本文中には、「各都道府県の国公立医師会病院」との表現がありますが、そもそも医師会病院は、国公立ではありませんし、統計の数値につきましても、現段階でそのようなデータについて確認できず、信憑性を疑わざるを得ないものであります。
 また、一部一般紙に掲載されたものであるとの噂もございますが、確認したところ掲載した事実はないとの回答を得ております。
 日本医師会は、今回の福島第一原子力発電所事故に関しては、政府に対し正確な情報を国民の皆様に提供するよう求めているところでありますし、本会からの情報の提供に関しては、正確な情報提供に心がけております。
 国民の皆様とともに安心・安全な医療を進めて参る所存でございますので、今後ともご理解いただきますようお願い申し上げます。

平成23年11月29日

日本医師会長
原 中 勝 征

○出典:
ネット上の書き込み「白血病患者急増 医学界で高まる不安」について|日本医師会から国民の皆様へのお知らせ|お知らせ|国民のみなさまへ|社団法人日本医師会魚拓

(引用ここまで)

※2011.11.30(水)16:30追記:
反論コメントがあったので補足する。

「白血病患者急増」を科学的に厳密に確認することは容易ではない(否定するにせよ肯定するにせよ)。評価する範囲・期間・基準などの前提があいまいだと「悪魔の証明」になってしまうからだ。

ネット上には白血病が増えたと示唆する情報が他にもあるが、日本医師会はその中でも特定の範囲・期間について述べた「点」を否定しただけだ。他のあらゆる範囲・あらゆる期間・あらゆる条件について「白血病患者急増」を否定することは「悪魔の証明」となるが、日本医師会は悪魔では無いので無理だと思う。

繰返しになるが、日本医師会の今回の発表は「ネット上の特定の情報」を否定したものであり、それ以上でもそれ以下でもない

※2011.12.01(木)07:50追記:
はてなブックマークのコメントに反論・批判が投稿されていたので紹介しておこう:

(はてなブックマークのコメントここから)

irose
すごい難癖だな。ンな事言ったら、あなたのコンサルしてる会社の製品に欠陥品が多発しているという噂がネット上にあったとして、あなたはネット上の情報の否定以上の事を、するの? 2011/11/30

Stiffmuscle
これはひどい, トンデモ
『しかし』って書けば、自分の考えが専門家以上に正しいことになるのか? 2011/11/30

Domino-R
※欄も含め、このレベルになると、陰謀論とかリテラシとかいう以前に基礎的な日本語能力の問題という気がするな。 2011/11/30

○出典:
はてなブックマーク - 日本医師会は「白血病患者急増」を否定しないのか できない、困って→問題解決魚拓

(はてなブックマークのコメントここまで)

○中村コメント:
いずれも論点が核心を外していると思う。私が核心と考える論点は昨日(11/30)の追記で補足した通りだ。

※2011.12.01(木)16:28追記:
医師会および厚生労働省に電話した人の情報(下記)によると、医師会がデマを否定するために使用した調査データは福島県が除外されているとのことだ:
白血病急増のネット情報に関し日本医師会に、引き続き「患者調査」について厚生労働省に電話照会を行った 宮島鹿おやじ魚拓

※2011.12.02(金)13:47追記:
福島県が除外されている件について下記ブログでも取り上げられていたので紹介する:
厚生労働省の「患者調査」。今回「福島県」は除外される!ざまあみやがれい!

※2011.12.03(土)21:54追記:
福島県が除外されている件について言及したブログおよびTWまとめを紹介する:
「患者調査」の福島県除外については、調査の方法とか厚生労働省のサイト見てね - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
「福島の患者調査中止」にもあわてない人たち - Togetter
※いずれも「デマ拡散を防止する」という視点でまとめられている。

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Nov 28, 2011

九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定→抗議を受け3日後に撤回

九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定した。冒頭の画像は本日(11/28)付け西日本新聞夕刊(1面)の紙面スキャン。後ほど文字起こしの予定。

※2011.11.28(月)19:43追記:
以下、上記紙面の文字起こし:

(紙面ここから)

震災がれき 武雄市受け入れ 九州初、線量に独自基準

 東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の東北3県のがれき処理が進まない問題で、佐賀県武雄市ががれきの受け入れを決めたことが、28日分かった。震災がれきの処理については、放射能汚染を懸念する市民の反発が強いことなどから西日本でも消極的な自治体が多く、受け入れ決定は九州では初めて。
 市によると、東北からがれきを海上輸送し、杵藤クリーンセンター(武雄市朝日町)で処理する。受け入れに当たり、周辺自治体を含む3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合で独自の放射線量基準を設定し、基準値を下回るがれきのみを対象とする。受け入れの開始時期、総量などは未定。
 実施には、がれきを輸送する船会社との契約が必要になる。樋渡啓祐市長は「受け入れ自治体が複数あれば、九州に来るまでに数カ所に寄港することで効率的な輸送が行える」としている。
 また、受け入れを決めた理由について樋渡啓祐市長は「被災地を何度も訪れ、校庭や国道脇などにうずたかく積まれたがれきの処理が欠かせないと感じてきた。日本の自治体は横並び意識が高いので、武雄市が先頭を切ることで受け入れが各地に広まればうれしい」と話している。
 市は12月6日に同広域市町村圏組合の首長会議を開き、がれき受け入れを報告する。(南條進)

(紙面ここまで)

※2011.11.28(月)19:49追記:
○中村コメント:
いよいよ九州で放射能汚染がれき処理が始まる。武雄市が先陣を切るとは知らなかったが、ダークホースが抜け駆けすることは想定内だ。

実のところ、自治体の受け入れ表明は公になるだけまだましだ。民間の動きは事後報告が自治体経由で発表されるまで完全にブラックボックスなのだから。他県の仲介業者が介在した場合、事後の追跡すら実質的にできなくなる。もはや安全地帯は無い。日本に住む人々はこれから核のゴミ捨て場で生きる覚悟をしなければならない。

※2011.11.28(月)20:25追記:
○杵藤(きとう)クリーンセンターの情報を掲載する:
Googleマップ「杵藤クリーンセンター」
佐賀県武雄市朝日町大字中野繁昌8075-6
0954-26-3003
半径100~300km圏の同心円地図(短縮URL:http://goo.gl/xkwKv):

※上図は外部サービス「地図に円を描く (Google Maps API V3版)」を利用して作成した。

※2011.11.28(月)20:45追記:
冒頭の報道には「東北からがれきを海上輸送」とあるが、今朝掲載した下記記事との関連はあるのだろうか:
宮城県石巻市の放射能汚染がれきは「一部は広域処理のために船で県外に搬出」(NetIB-NEWS)→この「一部」はどこへ搬出されるのかな?

2011.11.28(月)21:09追記:
RKBから下記の報道があった:

(報道ここから)

武雄市長“がれき受け入れ”表明
11月28日(月) 20時18分
佐賀県武雄市の樋渡市長は、東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の3県のがれきを受け入れる意向を表明しました。
武雄市の樋渡啓祐市長は、RKBの取材に対し、岩手、宮城、福島の東北3県のがれきを海上輸送し、武雄市の杵藤クリーンセンターで処理する方針を明らかにしました。
●武雄市・樋渡啓祐市長
「あのがれきが、復旧とか復興の最大の妨げなんですよ。見てくれもそうだし、心理的にもそうなんですよね。それを取り除くというのはある意味、日本、我々のでき得る責任の取り方じゃないかと思って、その一端として声を上げていきたいなというふうに思ってます」
杵藤クリーンセンターは、武雄市を含む3市4町でつくる広域市町村圏組合で運営されているため、樋渡市長は、来月6日に開かれる組合の首長会議で、がれきの受け入れを提案するとしています。
受け入れの時期や量は未定ですが、広域市町村圏組合で独自の放射線量の基準を設定し、基準値を下回るがれきだけを早ければ年内にも受け入れる方針です。
樋渡市長は「武雄市に続いて、全国でがれきの受け入れが広まって欲しい」と話しています。
RKB News魚拓

(報道ここまで)

※2011.11.28(月)21:57追記:
上記RKBの報道ビデオの画面キャプチャ:







※2011.11.28(月)23:10追記:
STSから下記の報道があった(画像は同報道ビデオの画面キャプチャ):

(報道ここから)















武雄市が被災地がれき受け入れを提案へ
東日本大震災の被災地で出たがれきを武雄市が受け入れる意向を示し、12月に杵藤地区の3市4町の市長や町長が集まる会議に提案することになりました。武雄市の樋渡市長によりますと被災地ではがれきが復旧、復興の大きな妨げになっていることからがれきの受け入れ意向を固めたということです。受け入れる場合は武雄市の「杵藤クリーンセンター」になりますが樋渡市長によりますと来月6日に開かれる武雄市や鹿島市など3市4町で作る杵藤地区広域市町村圏組合の首長会議に諮るということです。被災地のがれき処理については放射性物質による汚染への不安などからなかなか進まず、杵藤地区での受け入れが決まると九州では初となります。
(11月28日 19:44)
サガテレビ:フラッシュニュース魚拓

(報道ここまで)

※2011.11.29(火)00:37追記:
武雄市・樋渡啓祐市長の公式ブログに本件に関する見解が述べられている:
武雄市長物語 「放射線を含まない」震災瓦礫を受け入れたい魚拓

しかし、「東京都が行ったように、瓦礫の搬出、搬入という2つの地点(時点)で厳しいチェックを行います。」ということだが、東京都の検査は11/18(金)に宮古市で行われた現地説明会(下記写真)と同程度のはずで、全くあてにならない


以下、11/19(土)の記事「北九州市は岩手県宮古市から放射能汚染がれき受け入れを検討中/がれき受け入れに向けた現地説明会(環境省主催、NHK報道)」より抜粋再掲載:
コンテナ一杯のがれきのなかからごく一部をサンプルとして取り出し、線量計(アナログ検知器で当然ながらスペクトロメーターなんかついておらず核種分析は不可能)で測定し、コンテナの外部から同様の線量計を当てるだけ、という簡易な測定だった。これで膨大ながれき(当該報道によると岩手・宮城で2040万トン余り!)が十分に検査できるとは信じられない。高線量のがれきが混入していても見逃す可能性がある。

※2011.11.29(火)05:32追記:
○参考記事:
ふくおかの大地と自然を守ろう!わらびの会 <メモ>がれき受入れを検討される前に、行政や首長等に質問すべきこと
以下、上記の参考記事より抜粋して紹介する:

(抜粋ここから)

安全な放射性物質の量など、あるのか。あるとしたら、根拠はどこにあるのか。
・(自治体独自で基準を作る場合)たとえ国の基準がおかしいといっても、だからといって勝手に地方自治体が決めていいのか放射性物質の安全性を決定する権限はないはず
総量として基準が無い以上、たとえ線量が低くても受け入れ続ければ放射性物質の量は増えるはずだが。

(抜粋ここまで)

他の自治体や民間企業についても言えるが、放射能の安全判断を下す法的権限はどの自治体にも民間企業にも個人にも無い

現在の日本では、自治体、産廃処理業者、除染業者、農業関係者、漁業関係者、自動車修理工場、中古車販売業者、などなど、ありとあらゆる団体・個人が放射能を違法に取り扱っており、放射能に関しては全国でやりたい放題の状態が続いている無法地帯と言っても良いかもしれない。一体どうしたら良いのだろうか。少なくとも公害問題のように総量規制を考える必要がある。さらなる議論が必要だ。

※2011.11.29(火)08:04追記:
「杵藤クリーンセンター」は@musihokori(あきえごけ)氏作成のがれき処理施設MAPにマークされていた(下図):

○関連記事:
九州全域で深刻な放射能汚染が発生する懸念/@musihokori 氏による「がれき処理施設MAP」より

※2011.11.29(火)10:15追記:
新たに2件の新聞報道があった。以下、当該報道:

(報道ここから)

震災がれき、武雄市が受け入れ検討 広域圏組合で協議
2011年11月29日更新
 東日本大震災で発生したがれきの受け入れが進まない問題で、武雄市は受け入れる方向で3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に提案することを決めた。来月6日に関係首長会議を開いて協議する。受け入れが決まれば、県内では初めてとなる。
 武雄市は単独の処理施設を持たないため、がれきの受け入れは同組合に諮る必要がある。提案は、不燃物だけを受け入れ、組合が管理する杵藤クリーンセンター(武雄市朝日町)で処理し、センター敷地内に埋める。国は、焼却灰1キロ当たり8千ベクレル以下は埋め立て可能と判断しているが、さらに厳しい組合独自の放射線基準量を設定する。搬入量は未定で、受け入れが決まった場合は地元説明会を開く。
 樋渡市長は「ボランティアなどで被災地を10回以上訪れたが、がれきが物理的にも心理的にも復旧・復興の最大の妨げになっている。被災地以外の自治体が引き受けなければならない」と受け入れ提案の理由を話す。
 放射性物質に汚染されたがれきが持ち込まれることに対しては、県内を含め、西日本では消極的な自治体が多い。背景には住民の不安などがあるとみられている。
 樋渡市長は「住民が納得するよう、被災地の現場とがれきが運ばれてきた地点の2カ所でチェックする」と説明。首長会議で提案することについては「根回しはしていないが、東北が困っていることは分かっており、みんな賛成してくれると思う。組合の受け入れが、他の自治体への呼び水になれば」と話している。
震災がれき、武雄市が受け入れ検討 広域圏組合で協議-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

「震災がれき処理 組合で検討」武雄市長受け入れ意向
 東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は28日、同市を含む3市4町で運営する「杵藤(きとう)地区広域市町村圏組合」での受け入れを組合の首長会議に諮る意向を明らかにした。会議は12月6日に開かれ、市長によると、受け入れが決まれば、九州で初めてになるという。
 樋渡市長は組合の管理者を務めている。構想によると、がれきは被災地から船で輸送し、武雄市内のごみ処理施設で処理する。東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染への不安を取り除くため、組合独自の放射線量基準を策定。船に積む前と、船から降ろす際の計2回、放射線量を測定し、基準を下回ったがれきを受け入れるという。開始時期や量は未定。
 樋渡市長は「被災地支援のためにできる限りのことをする。二重のチェックで放射線の問題はない。全首長の理解を得たい」と話している。
(2011年11月29日 読売新聞)
「震災がれき処理 組合で検討」武雄市長受け入れ意向 最新ニュース特集 九州発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)魚拓

(報道ここまで)

○中村コメント:
昨夜の報道では、

・佐賀県武雄市ががれきの受け入れを決めた(11/28、西日本新聞)
・佐賀県武雄市の樋渡市長は、東日本大震災で発生した岩手、宮城、福島の3県のがれきを受け入れる意向を表明(11/28、RKB)

だった。それが今朝の報道では、

・武雄市は受け入れる方向で3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に提案することを決めた(11/29、佐賀新聞)
・佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は28日、同市を含む3市4町で運営する「杵藤(きとう)地区広域市町村圏組合」での受け入れを組合の首長会議に諮る意向を明らかにした(11/29、読売新聞)

軟化している。なおこれに関して昨日(11/28)付けの市長の公式ブログ記事で「西日本新聞には、いくつか見出しを含めて事実誤認があります。」と説明されているが、「報道のミスリード」なのか、報道後の反響を見て市長が後出しで判断を変えたのか、報道側の言い分を聞かないと判断しかねるところだ。

※2011.11.29(火)16:33追記:
新たに毎日新聞の報道があった。以下、当該報道:

(報道ここから)

東日本大震災:武雄市長、がれき受け入れ提案 来月の首長会議で /佐賀
 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島県で復興の妨げになっている大量のがれきについて、武雄市の樋渡啓祐市長が28日、受け入れる方針を明らかにした。同市など3市4町でつくる杵藤地区広域市町村圏組合が同市朝日町で運営する杵藤クリーンセンターで処理する考え。12月6日にある同組合の首長会議で提案する。
 樋渡市長によると、がれきは一般廃棄物の延長ととらえるが、放射線量には組合で厳しい基準を設け、被災地からの搬出時と処分場への搬入時にチェックするという。組合の承認を得られれば、住民へも説明するとしている。
 震災後、市長は東北地方を数回にわたり訪れ、がれきの山が復興の最大のネックであることを認識したといい、受け入れの理由を「非被災地の自治体として応分の負担が必要と思う」と話した。【上入来尚】
毎日新聞 2011年11月29日 地方版
東日本大震災:武雄市長、がれき受け入れ提案 来月の首長会議で /佐賀 - 毎日jp(毎日新聞)魚拓

(報道ここまで)

○中村コメント:
毎日新聞は「12月6日にある同組合の首長会議で提案する」としており、今朝(11/29)掲載の他紙と横並びになっている。ところで「組合の承認を得られれば、住民へも説明するとしている。」となっているが、これは順序が逆だと思う。

※2011.11.30(水)18:33追記:
関連TWのまとめ(編集:@musihokori氏)が公開されているので紹介する:
武雄がれき受け入れ問題への声 - Togetter

※2011.11.30(水)21:14追記
佐賀新聞の報道によると、今回の問題で武雄市や関連する団体への抗議が相次いだとのことだが『樋渡市長は「このくらいの反応は予想していた。放射線量で極めて厳しい基準を設けて風評被害を払拭(ふっしょく)し、地元同意も取ることで関係者の理解を得たい」』とのことで、方針は全く変わっていないようだ。「放射線量で極めて厳しい基準」というとクリアランスレベル(100Bq/kg)だと思うが、トン単位のガレキをどうやって検査するつもりだろうか。検査体制の構築にはそれなりの準備が必要なはずだ。上の方で指摘したような簡易な方式であればザル検査と言わざるを得ない。

以下、当該報道:

(報道ここから)

震災がれき受け入れ 武雄市などに不安の声が殺到
2011年11月30日更新
 東日本大震災で発生したがれきについて、武雄市が杵藤地区広域市町村圏組合(管理者・樋渡啓祐武雄市長)に受け入れを提案する考えを明らかにしたことを受け、29日、武雄市や同組合に市内外から約380件の不安や抗議の声が殺到した。放射性物質への懸念が大半で、担当者は終日、対応に追われた。
 市への電話やメールで最も多いのは、放射性物質に汚染されたがれきが持ち込まれることへの不安。「そんなものを持ってきて大丈夫か」という質問が多く、「組合独自の厳しい放射線基準量を設定する」と説明しても、納得してもらえないという。
 不安の声だけでなく、「受け入れには反対だ」という抗議も多い。市のフェイスブックにもコメントが寄せられ、「汚染を拡大する危険性がある」「今すぐ受け入れを考え直すべき」という意見がある一方、「政府は安易に受け入れを要請するのではなく、どう処理するかをしっかり計画して要請すべき」という意見もあった。
 29日は午前中だけで約200件の電話やメールが市に寄せられ、担当職員は通常業務に支障が出た。ほとんどが市外からだった。樋渡市長のツイッターは厳しい書き込みが殺到し“炎上”。同市町村圏組合にも54件の電話やメールが相次いだ。
 樋渡市長は来月6日に提案するが、組合構成自治体の谷口太一郎嬉野市長はがれきの受け入れに対して「検討するべき問題」としつつも、「放射線量が高いがれきについては別の問題。温泉やお茶もあるし…」と話した。
 樋渡市長は「このくらいの反応は予想していた。放射線量で極めて厳しい基準を設けて風評被害を払拭(ふっしょく)し、地元同意も取ることで関係者の理解を得たい」としている。
震災がれき受け入れ 武雄市などに不安の声が殺到-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)08:00追記:
武雄市がれき受け入れの白紙撤回を求める会」が発足し、反対チラシを制作している。この手の動きとしては異例な速さだ。詳細は下記を参照:
「武雄市がれき受け入れの白紙撤回を求める会」が発足 « Merx

※2011.12.01(木)16:50追記:
朝日新聞の報道によると、武雄市長はガレキ受け入れの撤回を発表したそうだ。「このくらいの反応は予想していた」(11/30、佐賀新聞)と言っていたが、発表からわずか3日で撤回となった。こう簡単に撤回するということは、ほとぼりが冷めたころに「撤回は撤回」と言いだすのではないだろうかと勘繰ってしまう。
 ところで当該記事では脅迫があったため撤回した、と言う表現になっているのだが、本当のところはどうだったのだろう。

以下、当該報道:

(報道ここから)

佐賀・武雄市、大震災がれきの受け入れ撤回 脅迫相次ぎ
2011年12月1日13時6分
 東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。この日開会した12月定例市議会の冒頭、「電話などで市職員や市民への脅迫行為が続いているため」と撤回理由を説明した。
 がれきの受け入れについては、樋渡市長が11月28日、同市など3市4町でつくる広域市町村圏組合の首長会議(12月6日)に提案し、了承を得た上で、放射線量の独自基準を設けて受け入れる方針を示した。
 だが、受け入れ方針が報道されると県内外から電話やメールで約千件の意見が寄せられた。大半が批判や抗議で、「受け入れたらお前たちに苦しみを与える」「市や市民主催のイベントを妨害する」「武雄市産の物品の不買運動をする」などの脅迫もあったという。
続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます
asahi.com(朝日新聞社):佐賀・武雄市、大震災がれきの受け入れ撤回 脅迫相次ぎ - 社会魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)17:00追記:
西日本新聞からも発表撤回の報道があった。わざわざ『同日の市議会本会議で「抗議や批判の中に市への脅迫があった」と述べた。』ということだが、これはおかしいのではないかと感じる。ブログで発表した方針を市議会で撤回というのは前代未聞なのではないだろうか。

(報道ここから)

震災がれき 武雄市受け入れ見送り 抗議1000件超 脅迫も
2011年12月1日 13:42 カテゴリー:九州 > 佐賀 社会
 東日本大震災で生じたがれき処理を受け入れる方針を表明していた佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、受け入れを当面見送る考えを明らかにした。同日の市議会本会議で「抗議や批判の中に市への脅迫があった」と述べた。
 国はがれきの処理を全国知事会などに要請しているが、放射線への不安から消極的な自治体が多い。武雄市に抗議が殺到したことで、住民の強い懸念があらためて浮かび上がった。
 武雄市は被災地のがれきを海上輸送し、独自の放射線量基準に沿って杵藤(きとう)クリーンセンター(同市朝日町)で処理することを計画。クリーンセンターを運営する杵藤地区広域市町村圏組合(周辺3市4町で構成)が6日に開く首長会議に諮り、了承を得る予定だった。
 樋渡市長によると、受け入れ方針を表明した11月28日以降、市のホームページや自身のブログなどに、主に市外から1000件を超える抗議が殺到。「受け入れて大丈夫なのか」との不安の声のほか「がれきを引き受けるならその苦しみを職員に与える」「イベントを妨害する」と脅迫を伴う意見もあったという。
 樋渡市長は「予期せぬ事故があれば東北の皆さんも傷つける。東北を応援しようという状況が整ったとき、議会や市民とよく相談した上で提案したい」と語った。
=2011/12/01付 西日本新聞夕刊=
震災がれき 武雄市受け入れ見送り 抗議1000件超 脅迫も - 西日本新聞魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.01(木)23:58追記:
J-CASTニュースからは「涙の決断」との報道があった:
被災地がれき受け入れに抗議・脅迫1000件 佐賀県武雄市長「涙の決断」で見送る J-CASTニュース

※2011.12.02(金)00:02追記:
・はてなブックマークで取り上げられコメントも付いている:
はてなブックマーク - 九州で初めて佐賀県武雄市が放射能汚染がれき受け入れを決定 できない、困って→問題解決

※2011.12.02(金)08:33追記:
武雄市長の公式ブログに受け入れ撤回の詳細が掲載されている:
武雄市長物語 震災瓦礫受け入れ提案の見送りについて魚拓
http://hiwa1118.exblog.jp/15040086/

※2011.12.02(金)09:06追記:
武雄市長の公式ブログの他の記事でも受け入れ撤回について述べていた(下記記事の末尾):
武雄市長物語 トヨタ張会長と会談魚拓
http://hiwa1118.exblog.jp/15034590/
この中で市長は『「すべての瓦礫=放射線まみれ」という風潮は絶対におかしい』と主張しているが、この認識は誤っている。そもそも、
放射性物質:7都県で焼却灰から暫定基準超えセシウム
http://www.asyura2.com/11/genpatu15/msg/859.html
という報道を踏まえれば「すべての瓦礫=放射線まみれ」というのは「風潮」ではなく妥当な推定だ。この認識の誤りを正さなければ問題は解決しない

※2011.12.02(金)09:47追記:
もう手続きを進めていると信じたいが、樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)武雄市長は脅迫行為を刑事告発する義務がある。これは刑事訴訟法239条2項に定められた公務員の義務だ。

※2011.12.02(金)15:10追記:
佐賀新聞から新たな報道があったが、それによると他紙と異なる「脅迫めいた悪質な電話」という表現になっている。これまで、市長の発表や新聞報道では脅迫を受けて3日で政策を変えたということになっていたのだから、犯罪要件を構成する脅迫なのか、脅迫めいてはいるが抗議の範疇に収まるのか、その差は非常に重要だ。一体、脅迫は、あったのか、無かったのか

(報道ここから)

武雄市がれき受け入れ断念 住民理解難しく
2011年12月02日更新
 東日本大震災で生じたがれき処理を受け入れる考えを示していた武雄市の樋渡啓祐市長が1日、一転断念を表明。市民の間には「妥当だ」と賛意を示す意見がある一方、「英断だったのに残念」という声も漏れた。市には千件を超える批判が殺到し、放射性物質に対する根強い懸念が顕在化。がれき処理を進める上で、住民理解を得る難しさも浮き彫りになった。
 不安や批判の電話やメールは、29日朝から武雄市や杵藤地区広域市町村圏組合などに相次いで寄せられた。「放射能が拡散されるので、やめてほしい。住民への健康被害が懸念される」「放射能を含んでいないがれきはないと思う。受け入れは反対」など不安視する意見が大半だった。
 反響の大きさに、29日の段階で「がれきイコール放射能というイメージがある。これは武雄市だけの問題じゃない。全国の自治体の動向を見ながらやった方がいいかもしれない」と漏らす市幹部もいた。結局、脅迫めいた悪質な電話まであったことで、市長は受け入れ断念を決断した。
 がれきを処理する予定になっていた杵藤クリーンセンターの地元、同市朝日町の男性(71)は「妥当な判断。放射能は目に見えないし、においもない。不安がある」とほっとした表情。同町の農家で市議の男性は「市長の判断はやむを得ない。岩手県の被災地にボランティアに行って東北の窮状は理解しているし、がれきはどこかが引き受けないといけない」としながらも、「話が唐突だった。農家は風評被害を心配していて、安全性を納得してもらう時間を取った方がいいと思っていた」と地元住民の声を代弁した。
 一方で、市内の男性(38)は「だれも言わないのに、勇気を振り絞って市長が受け入れを表明したのは良かったと思っていただけに、残念」と断念を惜しんだ。
 今回の一連の出来事は合意形成の難しさも浮き彫りにした。佐賀大理工学部の豊島耕一教授(原子核物理学)は「がれきの放射能チェックが十分になされるのかどうか分からない中では、市民が不安になるのは当然」とみる。その上で「検査、処理方法など技術面まで情報開示していかなければ」と話す。
 断念した樋渡市長は国の責任を指摘。自治体が処理を引き受けるには、がれきの安全性確認や焼却灰の最終処分施設の確保など課題が多く、市長は「国のリーダーシップ不在が混乱を引き起こしている」と問題提起した。
武雄市がれき受け入れ断念 住民理解難しく-佐賀のニュース 佐賀新聞の情報コミュニティサイト ひびの魚拓

(報道ここまで)

※2011.12.02(金)16:00追記:
関連TWのまとめ(編集:@dartsman_jp氏)が公開されているので紹介する:
佐賀県武雄市の震災瓦礫受け入れ拒否関しての意見まとめ - Togetter
これは先に紹介した@musihokori氏によるまとめ(下記)と反対の視点で編集されているので比較してみて欲しい:
武雄がれき受け入れ問題への声 - Togetter

※2011.12.02(金)17:21追記:
地域の人達の民意」という視点から受け入れに賛成しているブログ記事を紹介する:
武雄市のがれき処理問題・地域の人達の民意を聞け - 普通のおっさんの溜め息

※2011.12.03(土)13:10追記:
記事タイトル末尾に「→抗議を受け3日後に撤回」を追加した。

※2011.12.03(土)22:13追記:
西日本新聞の報道によると、岩手県陸前高田市・久保田副市長は樋渡啓祐・武雄市長と面会して「がれきからは基準値の半分以下だが、微量のセシウムも検出されており、引き受けを無理にお願いはできない。」と語ったそうだ。これはやはり樋渡啓祐・武雄市長の『「すべての瓦礫=放射線まみれ」という風潮は絶対におかしい』という主張と矛盾しており、樋渡市長の認識はおかしいと思う。

以下、当該報道:

(報道ここから)

陸前高田副市長に陳謝 武雄市長「非力おわびしたい」
2011年12月3日 00:30
被災地の復興支援策について意見交換する樋渡啓祐武雄市長(左)と久保田崇陸前高田副市長=2日午後3時20分すぎ、佐賀県武雄市
 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の久保田崇副市長が2日、復興支援ボランティア派遣への謝意を伝えることなどを目的に佐賀県武雄市を訪問、樋渡啓祐市長と面会した。樋渡市長は、震災がれきの処理受け入れを表明(11月28日)しながら、千件以上の抗議や批判を受け1日に見送りを決めた経緯を説明。「期待されていた方もいると思う。非力をおわびしたい」と陳謝した。
 武雄市は9、10月に、ボランティアを陸前高田市へ送るバスを5回に分けて運行、市民や市職員ら97人が参加した。
 久保田副市長は「(支援により)遠くから気にしていただいていることが伝わり、市民の気持ちも奮い立った」と感謝。がれき処理受け入れの見送りについては「がれきからは基準値の半分以下だが、微量のセシウムも検出されており、引き受けを無理にお願いはできない。復興は進んでいると想像されがちだが、実際はがれきのそばで生活している」と語った。
 武雄市は3、4日に開く物産まつりで陸前高田市の特産品を販売する。
=2011/12/03付 西日本新聞朝刊=
陸前高田副市長に陳謝 武雄市長「非力おわびしたい」 - 西日本新聞魚拓
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/276083

(報道ここまで)

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カリウムチャネルの機序からセシウムの健康被害を検討(chocovanilla氏ブログより)

セシウムはカリウムチャネルの生化学的な機能を阻害し、放射性が無くとも深刻な健康被害をもたらすようだ。chocovanilla氏のブログではセシウムがどういう健康被害をもたらすかカリウムチャネルの機序から検討し、「セシウムによる、遅延性カリウム電流延長によるQT延長症状」によって心不全が生じると推定している。

以下、当該記事へのリンクを紹介する:

セシウムの本当の害・前編
セシウムの本当の害・中編1
セシウムの本当の害・中編2
セシウムの本当の害・後編1
セシウムの本当の害・後編2
セシウムの本当の害・後編3
セシウムの本当の害・まとめ

分量が多いので読むには相当の時間を要する。お急ぎの方は最後の「まとめ」だけお読みになると良いだろう

なお、chocovanilla氏は除染を中心とした復興策を進める立場だが私は除染には否定的な見解を持っている。この他にもchocovanilla氏の見解と一致しない部分はあるが丁寧な分析記事は大変参考になる

また、生化学的な記述は理解できない部分もあるため全体的な評価は保留する。

○関連記事:
北九州市内で最近になって鼻血が多いお子さんがいたら今すぐ詳細な記録を残して欲しい

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放射能を必要以上に怖がり、ストレスの増加、野菜などの摂取や運動が不足する方が、がんのリスクを100倍以上高める(読売新聞)

本日(11/28)付けの読売新聞の報道によると「放射能を必要以上に怖がり、ストレスの増加、野菜などの摂取や運動が不足する方が、がんのリスクを100倍以上高める」そうだ。読売新聞はこの主張の科学的根拠を示すべきだ。冒頭の画像は当該部分の画面キャプチャ。

以下、当該報道:

(報道ここから)

「給食を測定」自治体急増
16市町村放射性物質への不安受け
 学校給食に含まれる放射性物質の測定に乗り出す自治体が急増している。「子供の食」への親の不安を背景に手探りで動き始めた形だが、自治体の予算規模による対応の格差もうかがえる。(酒井圭吾)
■「安心与えたい」
 富岡市の幼小中18校に給食を届ける「市学校給食センター」(一ノ宮)。10月26日午前11時、調理されたばかりの「つみれ汁」5人分が袋に詰められ、女性職員が車に載せた。1時間かけて届けるのは、前橋市荒口町の民間検査機関「食環境衛生研究所」。同市初となる給食の放射性物質の測定だ。
 測定結果は、「検出せず」。センター職員の橋本久和さんは「食材は安全だが、親が不安に思う気持ちは止められない。少しでも安心を与えたい」と話した。
 東京電力福島第一原発事故の直後、給食の安全を懸念する声は、学校や自治体に殺到した。県は流通する肉や野菜などの検査を実施し、自治体も食材の産地を公表。声は減ったものの、今でも「本当に安全か?」(太田市)「検査を強化して」(吉岡町)などの意見は消えず、自治体独自で測定する動きが9月頃から目立ち始めた。
 読売新聞が35市町村に取材したところ、既に10市町が食材や調理後の給食の測定を独自に実施している。さらに6市町村は何らかの形での測定を検討中だ。測定は民間検査機関への依頼が主流で、同研究所は「この1、2か月で市町村からの問い合わせが増えた」とする。また、食材の測定は一部抽出の調査で、親からは「検査をすり抜けた食材もあるのでは」という心配が根強く、調理後の給食を丸ごとミキサーにかけて測定する方式も増えている。
■巨額費用
 しかし、のしかかる費用に、測定は月に1~2回程度というのが実情だ。食材の測定費用の相場は、1回に付き8000円~1万5000円。毎日数か所の給食を測定すれば、月に100万円を超える可能性もある。桐生市は「毎日測定したいが予算的に困難」と明かす。同市の30歳代の主婦は、食材産地に不安を感じた日は、小学生の長男に弁当を持たせる。主婦は「毎日測定しなければ、ただの気休め」と語気を強めた。
 一方で、「長い目で見れば測定器を買った方が安く、回数も増やせる」(伊勢崎市)と考える自治体もある。前橋市は、2台分の購入費を含んだ約1800万円の補正予算案を12月定例市議会に提出する。8か所の給食センターの食材40品目と調理後の給食を毎日測定し、ホームページで公開するという、全国でも有数の「厳戒態勢」となる。伊勢崎市やみどり市も購入の予算案を提出する。他に8市町村が購入検討中だ。
■不公平感も
 町や村を中心とした19自治体では、独自測定の動きがない。南牧村は、測定器の購入やレンタルを検討したが、担当者は「1台350万円はする。村の予算規模では無理」と苦笑。沼田市は「大都市とは予算も含めて状況が違う」とした。
 測定器1台を購入するみどり市も運用に悩む。職員が4人だけの調理場もあり、担当者は「前橋市のように測定のために毎日給食を運ぶのは難しい」と話した。
 自治体格差を埋めるために、県学校給食会は100万円を捻出し、希望した34市町村に年度内に2回ずつだけ、調理後の給食を測定する。しかし、小学生の子供2人を抱える高崎市の30歳代の公務員男性は「同じ税金を払っているのに不公平だね」と話した。
   ◆◇◆
 食は安全なのか。放射性物質の測定は必要なのか。放射線に詳しい自治医科大RIセンターの菊地透管理主任に聞いた。
 関東地域で出される学校給食を食べ続けても、子供への健康被害はほとんどないだろう。
 食品には元々、放射性カリウム等が含まれている。例えば、1キロ・グラム当たりでお茶は600ベクレル、干し昆布で2000ベクレル。成人が平均的な食事内容で1日3食取った場合でも、毎日約100ベクレルを摂取している。群馬の場合、原発事故で拡散した放射性セシウムの食生活への影響は、この「100ベクレル」から受ける年間0・2ミリ・シーベルトの内部被曝(ひばく)線量に数%加算した程度にしかならない。
 食品の暫定規制値に対して疑念を抱く人もいるが、国際的な基準からも問題ない。生涯のがんの死亡率も子供(5歳)の場合、約30%から30・01%になると仮定出来る程度だ。
 ただ、安心を得るためにも、市場に出る「食品の監視」は必要だ。食品を「端から端まで」検査することはコスト的にも不可能。しかし、検査をすり抜けた暫定規制値超の食品をたまたま口にしたとしても、現在の汚染状況を考えれば影響はほとんどないだろう。
 それよりも、放射能を必要以上に怖がり、ストレスの増加、野菜などの摂取や運動が不足する方が、がんのリスクを100倍以上高める。放射能の正しい知識を持つことが重要だ。
(2011年11月28日 読売新聞)

「給食を測定」自治体急増 群馬 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(報道ここまで)

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宮城県石巻市の放射能汚染がれきは「一部は広域処理のために船で県外に搬出」(NetIB-NEWS)→この「一部」はどこへ搬出されるのかな?

11/17(木)付けNetIB-NEWSによると、放射能汚染がれき処理は1千億円単位の仕事になっている。そして「一部は広域処理のために船で県外に搬出」ということだ。さて、この「一部」はどこへ搬出されるのかな?

以下、同ニュース記事から気になる箇所を抜粋しておく:

(抜粋ここから)

>石巻の「がれき」処理は1,923億円6,000万円

合計685万4,000トンの「がれき」合計200万m3の土砂を最終処分

>石巻港雲雀野(ひばりの)地区の約68haの敷地に2次仮置き場

>中間処理に用いる焼却炉は、1日当たり300トンを処理できるものを雲雀野地区に合計5基、設置して、3交代の勤務体制で1日24時間、焼却を続ける計画。

○出典:
鹿島と清水が「がれき」処理で受注倍増~大手4社中間決算|住宅関連ニュース|住宅業界のニュースを配信!|株式会社データ・マックス

(抜粋ここまで)

株式会社データ・マックスが提供する「NetIB-NEWS」はいつも他メディアが突っ込まないような案件を取り上げている。「NetIB-NEWS」のがれき関連ニュースは引き続きチェックしたい。

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Nov 26, 2011

原発ソング詰め合わせ

原発事故以降、ネットで紹介された様々な原発ソングの中から印象に残っているものをまとめて詰め合わせにして紹介する:

FRYING DUTCHMAN humanERROR

17分05秒
○中村コメント:
過激で重い内容。歌はほとんどない。ひたすらメッセージを語り続ける。一部ぶっ飛んだ話もあるので好き嫌いが分かれる歌だろう。

ずっとウソだった。2011年09月15日 LIVE福島 会津若松

04分02秒
○中村コメント:
福島で歌われたことに意味がある。福島の観衆の反応を良く見て欲しい。

ランキン&ダブアイヌバンド「誰にも見えない、匂いもない 2011」

04分27秒
○中村コメント:
チェルノブイリ直後(1987年)に作られた原曲「誰にも見えない、匂いもない / RANKIN TAXI」がもとになっている。24年を経てフクシマ直後(2011年)に手直しされたものだ。背景映像も含め凝った作り込みだが非常に分かりやすくインパクトもある。

ダッ!ダッ!脱・原発の歌/制服向上委員会

05分06秒
○中村コメント:
暗いテーマをあえて明るく歌って踊って表現することで却って原発事故の悲しさが浮かび上がってくる不思議な映像だ。非常に対照的だが、同じグループの「原発さえなければ/橋本美香&制服向上委員会」という映像は1960年代風の暗いタッチでメッセージも分かりにくい(余りに分かりにくいので画面埋め込みしていない)。

アルゴリズムデモこうしん

01分04秒
○中村コメント:
「アルゴリズム行進」の替え歌。短いながら強烈な皮肉が利いている。

原発音頭 タイマーズ

03分58秒
○中村コメント:
「原発賛成」とひたすら絶叫するだけだが、それが「褒め殺し」になっている。

メルトダウン タイマーズ

05分17秒
○中村コメント:
これもひたすら絶叫するだけだが、メルトダウンを予言していた点に価値があるのではないだろうか。

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まっ暗闇を手探りで歩かなきゃならない所を子供を先頭に立てて突っ走っちゃってるのが現状(某巨大匿名掲示板)

某巨大匿名掲示板でみかけた日本の現状を表現したレスを紹介する:

(レスここから)

157 :名無しに影響はない(奈良県):2011/11/10(木) 07:15:16.93 ID:rh5UyXcX
放射能の害について我々人類は詳細なリスク計算できるほどの知恵をまだ持ち合わせてないし
ドコまで平気でどこから危ないのか、未知の領域
まっ暗闇を手探りで歩かなきゃならない所を子供を先頭に立てて突っ走っちゃってるのが現状

恐ろしい

○出典:
・給食の食材が心配で弁当を持参させる親が非難の的に
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/radiation/1318061887/

(レスここまで)

日本では国家公認の大規模な人体実験が進行中だ。

原発事故によって生じた放射能汚染の影響については専門家の間でも意見が分かれている。全く影響が無い、それどころか逆に健康にいい、といった主張がある一方、日本人が絶滅する、世界中の人間に影響が及んでいる、といった主張もある。真実はその両極端のどこかにあり、明らかになるのは数年後あるいは数十年後だ。

真実が明らかになるまでは、現在進行中の様々な出来事(放射能汚染されたガレキや食物の流通拡散など)は全て壮大な人体実験だ。この人体実験は人類にとって貴重な知見を後世に残すことになると思う。

子供たちは無事に暗闇を抜けられるのだろうか。

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Nov 25, 2011

要出典:チェルノのときのウクライナ(1年目、何も起こらず~2年目・3年目・4・5年目)

ツイッター上で流れている「チェルノのときのウクライナ…」という話の出典を調べている。

今のところ某巨大匿名掲示板での言及(11/18)が最古のものだ。これより古い資料もしくは出典をご存知の方はご一報いただきたい。

以下、出典のスレから関連レスを抽出しておく:

(抽出ここから)

504 :地震雷火事名無し(内モンゴル自治区):2011/11/18(金) 21:00:39.16 ID:YqLuhDbBO
本当は3月11日に地震から逃げたいって思ってたけど、12日に原発から本気で逃げなきゃになって友達なんかにも言ったんだけど相手にされず「冷静に!」などと注意され、逃げたら笑われる?と不安になった。
結局15日の夕方に車で九州に避難してそのまま住んでる。
キセノンの影響かどうか判らないがアレルギーでまくり。夏頃まで体調悪くて不整脈も出た。せめて14日に逃げたかった。

506 :地震雷火事名無し(東日本):2011/11/18(金) 21:15:18.25 ID:P9ijBiRm0
>>504 みたいなの見るたびに複雑な気持ちになる。
東京から一歩もでてない、15日も21日も普通の生活。
もちろん今も東京。
そんな自分がいたって健康で、避難した人って結構、体調崩して。。
みたいなレスが多い。
あと避難したけど東京に戻ってきたら、喉が痛いの湿疹ができただの。。
避難した人ってカナリヤみたいなもんで、心だけじゃなく身体も
人より放射能に敏感なのかな?
実際、まわりの連中も健康被害らしきものないし。。
(個人的にはまだ健康被害がでる時期じゃないと思っているけど)

515 :地震雷火事名無し(WiMAX):2011/11/19(土) 06:33:11.34 ID:fAu1SSHg0
>>506
ちなみに、チェルノのときのウクライナではどうだったかというと・・・

1年目何も起こらず。それまで食べ物に気を付けていた人たちも
何も起こらないからと地場のものを普通に食べるようになった。
2年目なにも変化なし。3年目子供の甲状腺癌が急増。4、5年目
大人の癌が急増。その他、心疾患や肺疾患で発がんに至らずに脂肪
するケイスが続出。国中が大パニックに。

○出典:
・本能に従って逃げるべきだった
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1320946792/

(抽出ここまで)

なお、ツイッター上で最初に言及していると思われるTWを紹介しておく:

(TWここから)


@gina129600
ジーナ(脱原発に一票)
チェルノのときのウクライナ 1年目、何も起こらず。それまで気を付けていた人たちも、何も起こらないからと地場のものを普通に食べるように。・2年目も変化なし。・3年目子供の甲状腺癌が急増。・4・5年目、大人の癌が急増。その他、心疾患や肺疾患で死亡するケースも続出。国中パニック
2011.11.22 23:56

(TWここまで)

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GoogleStreetView黄色信号で交差点に突入

黄色信号の交差点の約20メートル手前から加速しているようです:



突入時は見事に赤信号:

○当該ページへのアクセス:
清水3丁目交差点に黄色信号で交差点に突入

大きな地図で見る

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Nov 23, 2011

北九州の給食にご納得がいただけないんだったら子供の登校と言う事を考えれば余所の地域の小学校に通うということは選択肢に入りませんか(北九州市立光貞小学校学校長廣木雄司様)

この記事は9月に掲載した「北九州市立光貞小学校学校長廣木雄司様/担任教諭様:学校給食における放射能対策に懸念があるため子供たち2人の登校を止めます」の関連記事である。ご覧になっていない方は先にそちらをお読みいただきたい。

一昨日夕方、2011.11.21(月)17時49分~18時16分(約27分間)、学校給食について北九州市立光貞小学校校長室にて、学校長廣木雄司様と再度お話しした。会話は校長室に入ってすぐの入口付近で立ったまま行われた。

この会話については廣木雄司様にインターネットに公開する前提で録音することに許諾を得た。録音は下記の通りYouTube上に公開した:

学校給食の放射能対策に関する小学校長との会話/2011.11.21(月)夕方

○中村コメント
最初から全く期待はしていなかったが、やはり議論はかみ合わなかった。日本崩壊の最前線に立ち合っている、ということなのだろうか。
・「北九州の給食にご納得がいただけないんだったら子供の登校と言う事を考えれば余所の地域の小学校に通うということは選択肢に入りませんか」と北九州市から出ていけと言わんばかりの言い回しがあり、「市外に出て行って欲しいということですね」と確認すると、「出て行って欲しいじゃないです」と否定し「市外の学校で登校できるのであればそれがお2人の子供さんにとってはいい事じゃないかなと思ってます」と微妙に言い回しを変えて来る困惑せざるを得ない
・「小学生に説明する必要は無い」「学校は説明責任はこの件に関しては取りません」と言う事なので、やはり徹底的に隠蔽したいということのようだ。学校も教育委員会も、放射能による内部被曝について情報公開し説明責任を取る事は無いと言う事だ。学校は何が何でも子供が登校して来ることが重要で、子供たちの健康・生命について包括的に責任を取れるシステムになっていない。
・内部被曝の問題については「放射線のリスクって僕は良く分からない」にもかかわらず「安全だと言う事で学校給食を提供してます」と断じた
安全性についての根拠はあいまいで、説明責任も取らないしかし、「私は子供の登校の事しか言っていません」「子供さんが学校に来れるようにしてください」と延々と登校を要求し続ける。これでは全く話にならない。さらには「給食を食べられなかったら他に食べるもの無い」といった「論理のすり替え」まで出てきて目まいがした(最後は議会制民主主義云々という話まで出てきた)。
・「そこをなんとか折れていただく」「説明責任というところをちょっとそこへ置いといていただければ子供たちは学校に来たいので来れるんじゃないですか」という態度は平時であれば良いと思うし、そういう折衝ができる校長先生は平時であれば間違いなく優れた管理者だと思う。しかし、かかる危急の状況には対処できていない。管理者としては板挟みの状態でやむを得ない対応なのかもしれないが、子供たちが深刻な健康被害を受けるリスクを考えると非常に残念だ。


○会話内容:
※中村が要約したものであり、一字一句書き起こしではなく、言い回し等は録音と若干異なる部分がある。

(会話ここから)

[00:00]
・校長:あのー、ブログの事もいろんな方から言われてですね、みなさん良く聞いておられるみたいですね、見ておられるみたいですね。
[00:13]
・校長:気になるのは登校をしていただけないこと。とても残念。弁当を持って登校するとか、お弁当が無理であれば給食時間の前に午前中だけでも学校においでいただけるとかご検討いただけないかと思っている。
[00:37]
・校長:弁当などの説明責任が生じるとおっしゃってましたよね、書かれてましたよね。それについては前回も言ったが4年生や2年生の子供にその話をしても大変難しいし、保護者の方も結構ブログをご覧になっているので、中村さんがそうなさることは説明する必要もないことかなと思うんですが、いかがですか。
[01:15]
 中村:説明責任について今校長先生に私がお話しするほどの資格もございませんので。ご存知だと思いますけど。説明する責任は学校にいる間は学校にいる人しか取れない。保護者として学校外にいるので責任を取れる立場にない。私がこういうふうにお伺いした時は説明責任を取れるが、そうでなければ学校内にいる誰かが責任を負う。校長先生が「説明する必要が無い」とおっしゃるなら当然うちの子供たちが説明責任を負うことになる。校長先生の方で説明責任を負われないということであれば子供たちが説明責任を負える状態になるまでは登校は難しいと思います。もうちょっと学年が大きくなって判断力が付けば説明することはできると思います。それは6年生なのか中学生なのか分かりませんが。現時点では本人もまだ説明できないと言っている。
[02:26]
・校長:今のお話しを伺いますと、これから先も、6年生になるぐらいまで、あるいは中学生になるのかもしれませんけど、その間、給食のご懸念になっている所については思うような状況の変化は起きない気がする。
 中村:全く同意見です。
 校長:ということは、それまでずっと学校には登校しないということでしょうか。
 中村:状況が変わらなければ行動も変わらないと思います。
 校長:子供は学校で学ぶ事がとても大切だと思います。
 中村:そう思います、全くその通りです。
 校長:私としては北九州の給食にご納得がいただけないんだったら子供の登校と言う事を考えればよその地域の小学校に通うということは選択肢に入りませんか
 中村:それはもし選択肢の可能性があったとしても校長先生とお話しする事では無いと思います。
 校長:うちの子ですから、在籍している子ですから、光貞小学校に通っていただけるのが一番いい事だと思っています。
 中村:もし余所に行くということであれば自分の責任で保護者の責任で話をして決断する事ですので、校長先生にどこに行きますと相談する事はおそらく無い。
[04:03]
・校長:しかし、天秤にかけた時に子供が学校に行けるという事が大事だと思うので、光貞小というか、北九州市の小学校にそういったことで来れないということであれば、よその地域の学校に行くということは重要な選択肢になりうるかなと思いますけど、それはお父さんが選択されることですので私の方からお願いするわけではありませんけれども、子供は学校に来て学ぶべきだと思ってます。
 中村:全く同意見です。
[04:46]
・校長:なんとかそのへんについて、何度も繰り返しになりますが、弁当を持って来てくださるとか、子供たちの登校に向けてもう一度お考えいただけないかなと思っています。
[05:04]
・中村:じゃあ整理しますと、登校をまずして欲しいということが第一点、できないのであれば市外に出て行って欲しいということですね。
 校長:出て行って欲しいじゃないです。市外の学校で登校できるのであればそれがお2人の子供さんにとってはいい事じゃないかなと思ってます。お父さんもブログに掲載した以上、お考えを変えることは難しいのかもしれませんけれど、子供たちにとっては学校に来たいというお気持ちは十分ありますよね。
 中村:みんな行きたいと思っています。私も子供も全員行きたいと思っています。
 校長:そこのところを、お父さんのお考えをどうにか変えていただいて、お父さんのお考えになっているベースのところはそれで構いませんけれども、子供たちが学校に来たいということで、そこをなんとか折れていただくと言う事は難しいですか。
[06:09]
・中村:つまり保護者の意見が変わると言う事が問題であって他には問題は無いということでよろしいですね。私のほうの考え方が何か問題があるのであって他に問題が無いということで議論をされているのですね。
 校長:私は子供の登校の事しか言っていません。だからお父さんのお考えのベースは変えなくてもいいと思うんですけど、登校と言う事に関して言えば、お弁当持参で来ていただくと言う事で、説明責任というところをちょっとそこへ置いといていただければ子供たちは学校に来たいので来れるんじゃないですか。そういうふうには、、、
 中村:説明責任に関しては私の言っている事がおかしいと言う事ですね。
 校長:私は必要ないんじゃないかと思います。
 中村:必要あるかないかではなくって、学校としては説明責任を取るつもりは無いということですね。
 校長:学校は説明責任はこの件に関しては取りません
 中村:説明責任は学校には無いということですね。それは主張されるということでよろしいですね。
 校長:ちょっと待って下さい。頭が悪いものですからお父さんのように整理できませんけれども、とにかく、校長として子供たちが学校に来たいのであれば学校に来る努力をしたいと思います。だからお父さんにも大変お話し申し上げにくいんですけれども、わざわざこうやって来ていただいてですね、私も再度のお願いをしている訳です。そこんところを十分ご理解いただければと思います。
 中村:校長先生のご要望は良く分かりました。説明責任については判断を保留されると言う事ですね。まだ、いまのところ、学校の方に、、、
 校長:ちょっと待って下さい。私その説明責任というのはよう分からないんですよ。
 中村:説明責任があるかどうかじゃなくって説明責任について理解をされてないということですね。
 校長:なんで説明をする必要があるんですか、お弁当を持って来ることについて。
[08:12]
・校長:弁当を持って来ている子がいるんですけれど、それはアレルギー食対応で代わりの弁当をお持ちになっている方がほとんどですけど、それはおうちの事情で給食は食べませんということじゃいけないんですか。
 中村:説明責任について校長先生に私が説明するとは筋違いですのでここでは説明いたしませんので、もしご存知ないということであれば日を改めて説明責任についてお話をした方がいいと思います。今その話をするのは本末転倒になってしまいますので。説明責任に対する認識が違うということが分かればそれで今日は良く分かりました。
 校長:今日はちょっとすみませんけどよく理解できてないもんですから説明責任について。
[09:03]
・校長:小学生の発達段階から言うと何がこうだからこうしなさいと言うのは小学生の分かるレベルで話をすればいいのであって、それが理解できない子供たちにどんな事を言っても分かりませんから、それが2年生、4年生のレベルですと、大人の考えるように説明責任が必要ない場合もあります。そのへんのところは小学校の発達段階ということでお父さんにもご理解いただきたいなあと思います。1年生から6年生までおりますので、子供たちの発達というのは1年ごと違いますし、1人1人によっても違いますしね。クラスのお友達はお2人が来てくれればすごく喜ぶし、、、
 中村:じゃあ小学生に対しては説明責任を果たす必要が無いというのが校長先生の見解ですね。それでよろしいですか。
 校長:子供対象に説明する必要が無い事もあります。
 中村:必要性があるかどうかっていうのは個別にあると思うんですが、、、
 校長:私はこの事に関しては説明しなくていいと思いますよ。
 中村:じゃあ説明責任は小学生に対しては無いと言う事でよろしいですね。
 校長:いきなりそういう話にこう結びつくのが良く分からないんですけど。
 中村:9月の段階からずっとその話なんですけど。いきなりではなくてずっとその話しかしておりません。
 校長:そうですか。うーん。
[10:37]
・中村:前回お電話でもちょっとご相談しましたけども、そもそも根本的に安全性に対する判断ですとか説明というのはその後変化はやっぱり無いということでよろしいですか。教育委員会、学校ともに。
 校長:そうですね、じゃないでしょうか、はい。だと思いますけどね。国、県、市の今の対応するシステムに則って規則規程に則ってやっていると思いますので。耕作地のこと、収穫、、、
 中村:校長先生に直接安全性に言及されなくても結構です。色々言うとまた余計な話になってきますので。
 校長:それを外してどっか流通してるとかいうことを心配なさっているようですと私もそこまでもう責任が持てませんのでね。
 中村:本来校長先生が負うべきところでは無いと私も思ってます。
 校長:私が負うのは子供さんに学校に来ていただくように努力をすることですので。だからこうやってお話ししてます。
 中村:はい、ありがとうございます。本来であれば教育委員会かその上のあたりで判断をすべき事だと思います。
[11:45]
・校長:お弁当を持ってきていただければねぇ、それで済むんですけど、2年生、4年生の子供にどうやって説明したらよろしいですかね。
 中村:説明する方法がどうですとか、必要があるかどうかというのは学校で判断していただいて構いませんけれど、説明する責任があるか無いかっていうところが一番重要だと思うんですね。無いんであればもうそんなところには子供は出せませんので、私が説明責任を負って必要な時にはこうやって説明しに来る訳ですよ。それで出せと言うんだったら学校の方で、、、
 校長:どういう説明をしたらよろしいんですかね。私にもし責任があるとすれば。
 中村:もし私が校長先生の立場であればどちらかの2択になりますよね。安全だという確信があるのであれば、こういう保護者がいて放射能が危険だと、内部被曝の危険があって給食について懸念をしていると、だけどもそれは間違ってますと、これこれこうで安全だからそういうことは無いですよというのを説明するのが説明責任だと思います。もしも危険があると、自信が無いと、もしかしたらこの保護者1人だけしか言ってないけども、もしかしたらこの人が言っている事は正しいかもしれない。教育委員会の言っている事は間違っている可能性がありますよと、それでも給食は食べますかどうですか、病院の説明同意と同じになってしまうと思いますけども、ここから先はあまり深入りしてここでお話しすべき事では無いと思います。
 校長:私はじゃあ前者の立場ですからそういうふうにお伝えしたらいいですか。
 中村:それならそれで結構です。中村さんところの保護者の方はちょっと異常な事を言っていますと、だから気にしないでそっと見守って上げて下さいと、それでいいです。もしそれで説明されるんだったらそれで構いません。
 校長:そのように言えばお弁当持参で来ていただけます。
 中村:それをちゃんと説明していただいた後に考えます。どういう説明をされたかを見てですね。
 校長:それは子供に説明するわけでしょ、そういうふうに。
 中村:子供ってことではないんですけども、、、
 校長:保護者にですか。
 中村:学校の中においてその問題に関する説明を隠す事も無くちゃんと対等に議論するということが確認できればいいです。
 校長:中村さんの保護者の方は給食を食べさせることについては今したくないと、だからお弁当を持って来ます、それじゃいけませんか。放射線の話までしなくてもいいですよね。かつて自然食というか、そういったものを子供に食べさせたいという保護者の方がいてお母様がお弁当を作って持って来られてたんですよ。別にどれがアレルギーとか何とかいう話では無くてですね。そんなこともありましたので。ですから給食が親御さんが食べさせたくないと思っているので弁当で来ていますということではいけませんか。
 中村:アレルギーと言うのはアレルギーの児童さんの個別の問題ですけれども、内部被曝の件はそもそも給食のおおもとで全員にかかってくる問題ですので個別というのはですね、そもそも判断として間違っていると私は思います。全体の問題です。
 校長:なるほど、そうなんですね。
 中村:アレルギーは個別の問題ですので個別の事情でいいと思いますけれども、内部被曝に関しては全体の問題だとずっと思っています。個別対応というのはそもそも議論がおかしいので、もしお話しをするのであれば全て公開しないとおかしいと思います。
[15:40]
・校長:給食を食べられなかったら他に食べるもの無いですよ。市中に出回っている物は。自分で耕して畑で作ってもそれは同じようなもんですよ。若松とか地産地消でやってますから。ここの畑で作っても同じゃないですか。私はこの話するとお厭かもしれませんけど北九州市の給食は最も安全な食の部類だと思いますよ。
 中村:そうかもしれませんけども、それに関する情報がですね、いま公開されて無いんですよ。安全と言う事で自信があるのであれば、それは公共の事業として出されているものですよね、民間の私的なサービスでは、私立学校ではありませんから、もし自信があるのであれば、産地はこことこことこことここだと、それで安全だという判断をしましたという根拠を付けてお出しいただければそれが説明責任だと思います。
 校長:産地だって地産地消、福岡県内北九州市産、九州、たまに長野とか北海道とか季節の関係で使うものありますけどね。そういったところのは大変安全だと思うんですけどね。まいいでしょう。あのー、お父さん、じゃあですね、、、
 中村:安全だと「思う」かどうかが問題では無くって安全であると言う情報を公開する責任があると思うんですね。これはおそらく市役所の話なんだと思います。
 校長:そういう流通のシステムとか出荷の段階とかでそういう抜き打ち検査をしたり土壌を調べたりして国が基準を定めてますでしょ。それをクリアしたものが流通するわけじゃないですか。
 中村:それは政府の検査ですとか基準を信用すると言う前提でお話しをされてるんですよね。私はそういう基準がいま非常に懸念があるという判断をしていますので、それを信用した上で出される給食も当然懸念があるというふうに思っています。
 校長:お父様それはもういいです。おうちの方のお考えで給食は食べさせない、だから中村さんはお弁当を持って登校します、これでいいでしょ。
 中村:それは、、、
 校長:全然悪くないと思うんですけど。
 中村:あの、、、
 校長:何で心配しているのかと言いだすと分からないですよ子供には。
[18:13]
・中村:結局ですね、肝心なところを隠蔽してしまうというところが、、、
 校長:いや、隠蔽って、、、隠蔽と言うかですね、そりゃ全部言えばいいですか。放射線が入っているかもしれない、と思っているから給食は食べません、おうちで作ってきたものを持って来ます、、、
 中村:校長先生のご意見はやっぱりその個別の問題だというところから離れてないんですね。あくまでもそういう考えを持っている個別の保護者がいて個人的にそうしているというところから離れてないと思うので、、、
 校長:そりゃ中村さんね、個別の話じゃなくて中村さんが色んな市、県、国、ま国になるのかな、そういったところに意見表明されたらどうですか。
 中村:それは私がしないといけないことなんですか。個人の保護者がやるべきことなんですか。
 校長:中村さんが今やっていることで国は動きませんよ。
 中村:ええ、動かないと思います。
 校長:権利としては色んな人と集まってやるというのは国民の権利でしょ。
 中村:じゃ私が一保護者としての行動に限らずその枠を超えて団結してもっと運動起こせとお勧めですか。
 校長:民主主義はそう言う事を思う人々が集まって代議士を立て議会制民主主義やってるわけでしょ。だから有権者が市民国民が声を出すことによってそれが当然なるほどそうだということになれば議会は動くんじゃないですか。だから中村さんがそういった気持ちを強くお持ちだったら当然国民の権利として賛同の方を集めて訴えたらどうですか。それは私は別にお勧めしている訳でもなんでもないですよ。ただ、そういう国からちゃんとした方針を示して欲しいと言う事は運動する権利はあるじゃないですか。私の権限外のことですので。私はとにかく子供たちに来て欲しい。学校はグループ集団で一つの社会として学んでいただいて、それによっていろんな学習だけじゃなくて運動も社会性も身についていくというのが十分お分かりだと思いますのでね。とにかく、あの子たちが学校に来れないという点についての障害を取り除くことについてお父さんとお話しをしている訳ですから、保護者の方が給食について食べさせたくないとおっしゃっているらお弁当を持ってきましたと、これでいいでしょう。そんな風に考えていただけませんか。どうぞ、よろしくお願いします。まあ奥さまやお子様ともう一度しっかり話し合われて下さい。どうもすみません。ほんとに遅くまでお引き留めしまして。
 中村:はい。わかりました。
 校長:これまたブログ載せます?YouTubeにつなげます?
 中村:はい、予告通り。
 校長:それはいいんですけどね。いいんですけど。みなさん、私いろんなところから聞くんですよ。色んな方面から。光貞でこんなことがあっていますね。だから、うちの保護者の方もみんなけっこう知っていると思うんですよね。
 中村:それは私が説明すべき立場の事を私が責任を果たして説明をしていますので、それは校長先生が説明責任を果たしていらっしゃるということにはならないと思うんですね。
 校長:それは説明責任はどうでもいいんですけど、、、
 中村:いえ、どうでもよくないです。非常に大事な事です。
 校長:他の方がですね、、、
 中村:あの、校長先生、説明責任というのは非常に大事だと私は思っていますので、もしそこで意見の対立があるのであればそこからちょっと話をさせて下さい。全然話が平行線なので。
 校長:私はまあいいんですよ。ちゃんとYouTubeに載せてもらえば、中村さんがちゃんとね、自分の主観でブログを書いて無いと言う事が分かりますのでね。私はいいんですけど。校長という一人の公人でもございますから。ただ、やはり学校になかなか来にくくなる状況になってるのかなと言う気がしませんか?
 中村:何度もお話しはずーっと同じ事を繰り返しているんですけれども、私が個別で一保護者とその子供が二人行くかどうかという問題をずっと超えた大きな問題と私は思っています。そこの認識がずれているというのが一つとですね、それから説明責任についての見解がつかないのでおそらくこのまま行ってもずーっと平行線が続くと思います。
 校長:そうですね。でしょう。
 中村:それは現時点では、、、
 校長:もう一度ご家族でしっかりお話ししてみて下さい。
 中村:えっと、家族の方が、最終的には保護者の方の個別の問題があるから保護者の方で解決しろということでよろしいですね。あ、分かりました、もうこれ以上ここで話すのもしょうがないので。
 校長:子供さんが学校に来れるようにしてください。
 中村:やっぱり安全に関してはこれ以上学校も教育委員会も進展する意思が無いということですね。
 校長:学校もと言うか、私は給食の権限は無いですから。
 中村:教育委員会としても動きは可能性は無いと言う事ですね。
 校長:じゃないですかね。再度お願いしてみたらどうですか。教育委員会にも市長さんにも、教育長にも、いいじゃないですか。
 中村:要は北九州市の教育委員会としては学校給食の安全性についてこれ以上深くするつもりはない、、、
 校長:私は教育委員会の人間じゃないから、一校長ですから、そりゃ分りませんけど。市民としてそれは聞いて見て下さい。是非二人には来ていただきたい。クラスの友達も待っています。担任も待ち望んでます。世の中にはいろんな生活して生きていく上でリスクは伴いますよね。放射線のリスクって僕は良く分からないんですけど、もっと色んなリスクをくぐり抜けて来ているんじゃないですかね、、、
[24:31]
・中村:えっと、すみません、放射線のリスクは良く分からないのに安全だとおっしゃってるんですか
 校長:いや、違います。私は今市中に出回っているものを食べても全然問題ないと思ってます
 中村:じゃあ放射線の知識については良く分かってらっしゃるんですね。
 校長:私は自分で研究している訳じゃないから、、、
 中村:じゃ分からないんですね。
 校長:色んなものを、見たり読んだりする限りにおいてはですね。
 中村:良く分からないけど、とりあえず安全だから来いと言う訳ですね。どちらですか。
 校長:だって良く分からないものいっぱいあるじゃないですか世の中に。明日の事も1ヶ月先の事も分からないのに。自分が3時間後にどっかでどうなるかしれないし、心臓が止まるかもしれないしですね、私は。まあ、そう言った事を全部あの心配だ心配だと言うとね、これは独り言なんですけど、何にもできないじゃないですか、、、
 中村:これはもう録音してますから独りごとになりません
 校長:分かりましたどうぞ、お好きにしてください
 中村:もしも安全だとおっしゃるんだったら安全だと分かるようにしていただければ安心して出しますし、給食も食べさせていいと思っています。ですから安全だと言う話をするんでしたらそこのもっとつっこんだとこで話をしたいんですよ。だけども、いくら待ってもなぜ安全だと思うかという判断が出てこないんですよ。
 校長:安全だと言う事で学校給食を提供してますから、それでご懸念があるんだったら私以外のところに教育委員会とか市に聞いてください。
 中村:分かりました、あの、、、
 校長:弁当持って来て学校おいで下さい。
 中村:校長先生の枠を超えている話かもしれませんので、ここで何か遣り取りをすることはあまりメリットが無いのかなと思ってます。
 校長:いやでもお父さんとお話ができて良かったです。是非ご検討ください。給食を食べない理由についてはさっき私が言ったように説明すればいいと思います。すいません、お引き留めして。
 中村:はい。
 校長:ありがとうございました。
 中村:はい。

(会話ここまで)

参考記事:
CONSENSUS:コンセンサス(合意)

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Nov 22, 2011

北九州市の北橋市長が放射能汚染がれき処理に関し久々にまともに会見の場で見解

報道によると、北九州市の北橋市長が放射能汚染がれき処理に関し久々にまともに会見の場で見解を出したようだ。

この見解の問題点は下記2点:
(1)国の指針があれば受け入れるという余地を残している。断固受入れ拒否という見解で無い限り、ほとぼりが冷めて市民が忘れたころに突如として10万Bq/kgの汚染がれき処理が開始されるものと覚悟すべきだ。
(2)汚染がれき処理法にもとづき民間業者が隠密裏に処分する危険に言及してい無い。積極的に調査を行い、モニタリングする意思を示さない限り極めて危険な状況と言わざるを得ない。

関連記事:
北九州市は岩手県宮古市から放射能汚染がれき受け入れを検討中/がれき受け入れに向けた現地説明会(環境省主催、NHK報道)
住民・子供の生命・健康を守ってもお金にならない→汚染がれき受け入れ+給食の食材は東北産
千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(北九州市環境局プレスリリース)

以下、当該報道:

(報道ここから)

国は震災がれき処分の基準を
東日本大震災で出たがれきの受け入れについて、北九州市の北橋市長は現段階では白紙としたうえで、国に対し、がれきを燃やしたあとの保管方法などについて安心できる基準や処分策を早く示すよう求めました。
震災で出た大量のがれきを被災地以外で受け入れる広域処理について、北九州市は先月、国が行った調査に対し、年間およそ4万トンのがれきの受け入れが可能だと回答しています。
北九州市の北橋市長は会見で「被災地の復旧復興の行く手を阻んでいる大きな原因の1つががれき問題だ」と述べ、がれきの撤去を早期に行う必要があるという認識を示しました。
一方で、北橋市長は、がれきを燃やすと放射性物質の数値が高くなると指摘されていることをあげて「がれきを燃やしたあとの保管方法などについて国は安心できる基準や処分策を早く示してほしい」と述べました。
また北橋市長は、北九州市ががれきを受け入れるかどうかは現時点では白紙だとしています。
被災地のがれきについては放射性物質への不安などから東北地方以外では、東京都が宮古市のがれきを受け入れるケースだけにとどまっています。
11月22日 12時18分
国は震災がれき処分の基準を - NHK福岡のニュース魚拓

(報道ここまで)

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Nov 19, 2011

住民・子供の生命・健康を守ってもお金にならない→汚染がれき受け入れ+給食の食材は東北産

汚染がれき処理法を活用して放射能汚染がれきを受け入れれば数千億円単位のお金が入って来る。政府の暫定基準に基づくザル検査体制に責任を転嫁すれば給食の食材を低コストで調達できる。

住民・子供の生命・健康が多少犠牲になったとしても、莫大な経済効果が見込めて法的な責任を問われない。

住民・子供の生命・健康を守ってもお金にならない。

汚染がれき受け入れは不可避だし、給食の食材から東北産を排除できるわけが無い。

簡単な理屈だ。

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北九州市は岩手県宮古市から放射能汚染がれき受け入れを検討中/がれき受け入れに向けた現地説明会(環境省主催、NHK報道)



NHK報道によると、昨日、11/18(金)、岩手県宮古市で開催されたがれき受け入れに向けた説明会(環境省主催)に北九州市の担当者が参加しており、インタビューに応えている。当該報道によると、北九州市は岩手県宮古市から放射能汚染がれき受け入れを検討中だ。冒頭の画像は当該報道ビデオの画面キャプチャ。

千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(北九州市環境局プレスリリース)」の追記でも示した通り、北九州市の放射能対応は判断が違法で、整合性も無く、詳細も公開されない以上、ほとぼりが冷めて市民が忘れたころに突如として10万Bq/kgの汚染がれき処理が開始されると思われる

これは非常に根が深い問題だ。北九州市の放射能汚染がれき受け入れは不可避だと個人的には予想している。北九州市が関東のように放射能に汚染されるのは時間の問題だろう。北九州市および近隣自治体の住民は覚悟しておいた方がいい

当該報道の音声および画面から北九州市に関する部分をテキストに起こしたものは下記の通り:

(音声テキストここから)

NA:
今日は、受入れを表明している北九州市からも参加しました。北九州市は、安全性が確認できていないとして、受入れを決めるには、至っていません。

北九州市の担当者:
実際にあのー東京都に運ぶにあたって、えー丁寧に測っておられるなという実感は持ちました。えー住民に対してどう説明できるのか、えー安心ができる数字なのかっていうことを、まっ、検討する材料として提供しようと思ってます。

(音声テキストここまで)

(画面テキストここから)

北九州市
”安全性が確認できていない”
がれき受け入れ決定に至らず

北九州市の担当者
実際 東京都に運ぶにあたって丁寧に(放射線量を)測っている実感は持った
住民にどう説明できるのか安心できる数字なのか検討材料として提供したい

(画面テキストここまで)

当該報道では放射能汚染がれきの放射線量を測定する様子も紹介されている。コンテナ一杯のがれきのなかからごく一部をサンプルとして取り出し、線量計(アナログ検知器で当然ながらスペクトロメーターなんかついておらず核種分析は不可能)で測定し、コンテナの外部から同様の線量計を当てるだけ、という簡易な測定だった。これで膨大ながれき(当該報道によると岩手・宮城で2040万トン余り!)が十分に検査できるとは信じられない高線量のがれきが混入していても見逃す可能性がある。

下記は当該報道ビデオの画面キャプチャ(測定の様子を説明する部分):












参考:
千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(北九州市環境局プレスリリース)


以下、当該報道(画像は報道ビデオの画面キャプチャ):

(報道ここから)

がれき受け入れに向け説明会
11月18日 18時50分
東日本大震災で出たがれきを、被災地以外で受け入れる広域処理を進めるため、環境省は受け入れを検討している自治体の担当者に、がれきの安全性を確保する方法などへの理解を深めてもらおうと、広域処理が始まっている岩手県宮古市で現地説明会を開きました。
震災で出た大量のがれきを被災地以外の自治体で受け入れる広域処理については、がれきに付着した放射性物質への不安などから、東北地方以外では、東京都が宮古市のがれきを受け入れるケースだけにとどまっています。18日の説明会は、受け入れを検討しているほかの自治体から、宮古市でのがれきの保管状況や、安全性がどのように確認されているかを知りたいという要望が相次いだことから環境省が開いたもので、午前と午後の2回の説明会に、長崎市や滋賀県など31の自治体などから50人が参加しました。参加者は、仮置き場で、がれきを鉛の箱に入れて放射線量を測ったり、がれきを積んだコンテナの上で放射線量を測るなど、3回の測定で一定の水準を下回っていることを確認したうえで、運び出している様子などを見学しました。がれきの広域処理を巡っては、環境省が先月行った調査で54の市町村と組合が受け入れる意向を示しました。これは4月時点の10分の1ほどにとどまっていますが、その後、受け入れを検討する自治体も出始めています。参加した担当者からは、宮古市と東京都の例を参考にして受け入れを前向きに考えたいという声が聞かれた一方で、地元住民の理解を得るには時間が必要だという声も聞かれました。環境省は要望に応じて、こうした説明会を今後も開き、受け入れへ協力を求めていく考えです。
東日本大震災で発生したがれきは岩手、宮城、福島の3つの県だけでもおよそ2300万トンに上ると推計されています。環境省は、被災地の復旧に欠かせないがれきの処理を再来年度の平成26年3月末までに完了することを目標としていますが、岩手県では県全体で出る一般ごみの11年分、宮城県でも一般ごみの19年分に上り、各県の処理能力を大幅に超えています。このため環境省は、岩手と宮城の2040万トン余りの一部をほかの自治体で広域処理する方針を決めていますが、放射性物質に対する不安の声が住民などから相次ぎ、これまでに東北地方以外で受け入れているのは東京都だけにとどまっています。
がれき受け入れに向け説明会(NHKニュース)魚拓











































(報道ここまで)

※2011.11.27(日)01:36追記:
ツイッター上でこの記事に対する批判があったので公正を期すため下記に紹介する。具体的な批判内容が曖昧なのでツイッター上で照会中だ。進展があれば改めて追記する。以下、当該の批判TW:

(TWここから)

@annexthethird
ANNEX
「技術コンサルタント」が「宮古市の放射能汚染瓦礫を北九州市が受け入れ」と。どこまで「放射脳」なんだか。 http://ow.ly/7FHMm 真に受ける奴が多いかと思ったが、このブログの検索ワード1位は『人身事故』って書いてるけど
2011.11.27 23:30

(TWここまで)

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Nov 18, 2011

千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(北九州市環境局プレスリリース)





昨日(11/17)付けで「平成23年11月環境関連報道資料 - 北九州市」(魚拓)に、北九州市環境局循環社会推進課(093-582-2187)より「11月17日 千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について」(PDF、1918KB、魚拓)というプレスリリースが掲載されている。(※2011.11.18(金)16:10追記:冒頭に当該プレスリリースの画面キャプチャ画像を掲げる。)

資料は4種類・全4ページ:
・千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について(11/17、北九州市環境局)
・千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告(11/17、光和精鉱)
・資料1:千葉県流山市の溶融飛灰の保管残渣についての詳細分析結果(光和精鉱)
・資料2:溶融飛灰の返却について(通知)(11/11、流山市)

これら資料は何故かスキャン画像のため、順次テキストに起こしたものを追記にて掲げる予定。

関連記事:

放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ
北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か

※2011.11.18(金)16:00追記:
当該プレスリリースのテキストを掲げる。全て手動入力したものなので誤入力などあればご指摘いただきたい。

なお、表の部分についてはエクセルファイルにしたものを掲げる:
20111117-kowa.xls(xls、32KB)

(テキスト起こしここから)

平成23年11月17日(木)
環境局循環社会推進課
電話:093-582-2187
課長:作花(さくか)、計画係長:岩佐

千葉県流山市の溶融飛灰残さの返却について

 戸畑区の光和精鉱(株)が、千葉県流山市から受託した溶融飛灰のリサイクル残さ物のうち、6月に搬入された物から、放射性物質が検出されました(7月13日、29日発表)。この残さ物については、追加調査を実施して、詳細な放射能濃度の分析を行うとともに、リサイクルできない場合には、処理責任を有する流山市に返却するよう指導していました(8月23日発表)
 このたび、光和精鉱(株)から、放射能濃度の分析結果及び、返却に関する通知が流山市から送られてきたことについて報告がありましたので、お知らせします。

1 返却対象物
溶融飛灰のリサイクル残さ フレコンバッグ18袋(約18トン)
放射能濃度 120 ~495 ベクレル/kg

2 返却日
現在調整中(年内を予定)

3 これまでの経緯
7月13日 流山市から溶融飛灰が光和精鉱に搬入されていたことを発表

7月29日 飛灰残さ物に関する放射能濃度の分析結果を発表
・放射性物質として取り扱う必要のない基準(100ベクレル/kg以下、以下「基準」)を超えていたものは6月受け入れ分のみ

8月23日 飛灰残さ物の放射能濃度の追加調査の結果及び今後の対処方針を発表
・3袋づつグループ化し分析した結果、7グループが基準を超えていた。
・今後、1袋づつ詳細な分析を行うこと及び、基準を超えた物がリサイクルできない場合は流山市に返却することを光和精鉱に指導した。

4 添付資料
「千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告」


平成23年11月17日

北九州市環境局
今永 博 様

光和精鉱(株)戸畑製造所長
野元 一仁

千葉県流山市の溶融飛灰残さ物に関する報告

 前回8月22日の報告では、放射性物質が検出された6月10日~17日処理分の残さ物(フレコンバッグ91袋)を3袋ずつグループ化し、うち13グループについて試料分析を行った結果、7グループから放射性物質として取り扱う必要のない基準(100Bq/kg 以下)を超えるものが検出された旨を報告いたしました。
 その後、北九州市からのご指導に基づきまして、
① 100Bq/kg を超えるグループについてフレコンバッグ1袋ずつ分析を行うこと
② 100Bq/kg を超えるおそれのある未計測の袋について同様の分析を行うこと
③ 100Bq/kg を超える残さ物について、リサイクルできない場合には、返却する方向で流山市と協議すること
を進めてまいりました。

 その結果、100Bq/kg を超えるフレコンバッグが18袋であることが判明しました(資料1)。
 また、この18袋については、リサイクルできないため、返却について流山市と協議を進め、11月11日付けで流山市より受入準備が整ったとの連絡を受けました(資料2)。

 つきましては、弊社としましては、このフレコンバッグ18袋を返送する具体的な方策を速やかに検討し、流山市と協議しながら年内に返却したいと考えております。

【添付資料】
 資料1 流山飛灰の保管残渣の詳細分析結果
 資料2 流山市長からの溶融飛灰の返却通知


資料1

千葉県流山市の溶融飛灰の保管残渣についての詳細分析結果

 放射性物質が検出された6月10日~17日処理分の残さ物(フレコンバッグ91袋)のうち、100Bq/kg を超えるグループ及び 100Bq/kg を超えるおそれのある未計測の袋について追加分析を行った結果を以下のとおり報告します。

8/22データ 今回結果
放射線量 放射線量
"フレコン
No." Bq/kg Bq/kg
1 460 270
2 495
3 475
4 162 280
5 79
6 265
7 310 300
8 310
9 355
10 320
11 355
12 85
13 250 80
14 295
15 85
16 170
17 95
18 330
19 240 89
20 89
21 290
22 82
23 120
24 150
25 80
26 162
27 71
28 202 225
29 98
30 46

8/22データ 今回結果
放射線量 放射線量
"フレコン
No." Bq/kg Bq/kg
31 75
32 ND
33 79
34 43
35 36
36 32
37 52 ND
38 ND
39 ND
40 14
41 24
42 27
43 ND
44 ND
45 ND
46 0 ND
47 ND
48 ND
49 13
50 ND
51 ND
52 ND
53 ND
54 ND
55 105 11
56 67
57 ND
58 ND
59 39
60 14
61 ND
62 ND
63 ND

※ 100Bq/kg 超である袋は赤色太字。100Bq/kg を超えるものは合計18袋。


資料2

流ク第68号
平成23年11月11日

光和精鉱株式会社
代表取締役社長 古田雅一様

流山市長 井崎義治(公印)

溶融飛灰の返却について(通知)

 晩秋の候、貴職ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素、本市廃棄物処理行政にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、本年3月11日の東日本大震災の発生による東京電力(株)福島第1原子力発電所の事故に伴い、本市が貴社に処分を委託しております溶融飛灰が国の定める基準値を超えることが判明し、大変手数をお掛けしております。
 つきましては、当該溶融飛灰について、受入準備が整いましたので、これまでの協議経過を踏まえ、地元自治体へのご報告並びにご返却を戴きたくご連絡申し上げます。

担当課
流山市役所環境部クリーン推進課
電話:04-7150-7411

(テキスト起こしここまで)

※2011.11.18(金)16:20追記:
テキスト起こしおよび表のエクセルファイルに数値の入力ミスがあったため修正した(2か所)。

※2011.11.18(金)17:22追記:
中村コメント:
北九州市のプレスリリース(光和精鉱の報告、流山市からの通知を含む)の問題点は下記の3点
(1)「詳細分析結果」とされる放射線量の表は核種ごとのデータなど「詳細」が無い。検査方法・検査機関も無い。α線核種・β線核種(ウラン、プルトニウム、ストロンチウムなど)は検査したのだろうか(γ線核種のセシウムの合計だけではないのか)
(2)「クリアランスレベル」(100Bq/kg)を基準に安全を判断しているが、この判断は文部科学省の所轄であり、地方自治体や民間企業が独自に測定して安全を判断するのは「違法行為」ではないのだろうか(これは現在、全国で横行しているようだ)(下図参照)。
(3)汚染がれき処理法に基づく対応であれば10万Bq/kgまで認められるはずだが、なぜ「クリアランスレベル」なのか、整合性が無い
(4)判断が違法で、整合性も無く、詳細も公開されない以上、ほとぼりが冷めて市民が忘れたころに突如として10万Bq/kgの汚染がれき処理が開始されると思われる

下図はクリアランス制度について:文部科学省魚拓)に掲載されている「クリアランスレベル検認の流れ」:

参考資料:
クリアランス制度に関する調査補足説明資料(平成22年3月/独立行政法人原子力安全基盤機構廃棄物燃料輸送安全部)

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Nov 16, 2011

セシウムから受ける線量はカリウムと「1Bq当たりだとだいたい同じ」(@kikumaco)→実効線量係数は約2倍なのに「だいたい同じ」?

大阪大学サイバーメディアセンター教授・菊池誠氏@kikumaco)がツイッター上で(セシウムから受ける線量はカリウムと)「1Bq当たりだとだいたい同じ」と発言した。冒頭の画像は当該TLの画面キャプチャ。

しかし、実効線量係数で比較するとセシウム(K-137)から受ける線量は同ベクレルのカリウム(K-40)の約2倍(経口摂取)になる。

2倍の違いが「だいたい同じ」と言えるのか疑問ではあるが、専門外であり、なおかつ大阪大学の物理学の教授がそう発言されたのだから正しいのかもしれない

ちなみに、ストロンチウム(Sr-90)から受ける線量は同ベクレルのカリウム(K-40)の約4.5倍(経口摂取)になる。

正確にはどうなのか、詳しい方がいらっしゃったら是非ご教授いただきたい。

以下、当該TLのテキスト:

(TLテキストここから)

@kchtymn
coach toyomane
@kikumaco ちなみにK40では1Bqあたりどれくらいでしょうか?
2011.11.16 17:28:22

in reply to @kchtymn

@kikumaco
菊池誠
@kchtymn グラム当たりの放射能はCs137のほうが圧倒的に高いんですが、1Bq当たりだとだいたい同じになってしまいます。どのみち、ニュースや発表ではBqで言いますから、それでいいと思います
2011.11.16 17:31:09

(TLテキストここまで)

○参考:実効線量係数のデータ
放射性カリウム(K-40)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 3.0×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 6.2×10-6
原子力資料情報室(CNIC) - カリウム-40
放射性セシウムセシウム(Cs-134)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 9.6×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 1.9×10-5
原子力資料情報室(CNIC) - セシウム-134
放射性セシウム(Cs-137)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 6.7×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 1.3×10-5
原子力資料情報室(CNIC) - セシウム-137
放射性ストロンチウム(Sr-90)
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 3.0×10-5
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、ミリシーベルト/ベクレル) 7.7×10-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 2.8×10-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、ミリシーベルト/ベクレル) 2.7×10-6
原子力資料情報室(CNIC) - ストロンチウム-90

○参考:実効線量係数
体内に摂取された放射性物質から、組織や臓器の受ける線量を算出することは容易ではありません。なぜなら体内の組織や臓器に沈着している放射性物質の量を測定する必要があり、しかも、その量の時間的変化を追跡しなければならないからです。
そこで、摂取した放射性物質の量と組織や臓器が受ける線量の大きさとの関係をあらかじめ求めておくことにより、放射性物質の量に対応した被ばく線量を計算することができます。このときの摂取した放射性物質の量と被ばく線量の関係を表す係数を実効線量係数といいます。
実効線量係数の説明(環境放射線データベース)

※2011.11.16(水)20:25追記:
実効線量係数の比較計算に使用したエクセルファイルを掲載する:
20111116-EffectiveDoseCoefficient.xls(xls、18KB)

※2011.11.16(水)20:40追記:
実効線量で二倍しか違わない」という発言もあったので「言い間違い」とか「計算違い」ではなく、2倍くらいは「だいたい同じ」という見解のようだ(下記は当該TLの画面キャプチャ)。

以下、当該TLのテキスト:

(TLテキストここから)

@kikumaco
菊池誠
いっぽう、K40とCs137は実効線量で二倍しか違わないから、4000BqのK40は2000BqのCs137に相当する・・・はずだよね。もっとも摂取の場合は、平衡値から毎日の摂取量を出して、それに実効線量をかけないといかん
2011.11.16 20:08:21

(TLテキストここまで)

※2011.11.16(水)21:20追記:
参考に掲げている「実効線量係数のデータ」の指数が上付きになっていなかったので修正(10カ所)。


※2012.08.26(日)00:30追記:
その後、菊池誠氏ご本人と伊藤剛氏の間で関連するTLがあった(下記):
菊池誠@kikumaco
2倍程度の違いを「だいたい同じ」というと驚かれるのか
2011年11月21日 - 17:18 TweetDeckから(画面キャプチャ
 ↓
伊藤 剛@GoITO
@kikumaco 一般のひとは対数目盛りを知りませんから。
2011年11月21日 - 17:20 webから(画面キャプチャ
さらに菊池誠氏はこのブログ記事へのリンクとともに改めて「2倍くらいはだいたい同じ」と示していた(下記):
菊池誠@kikumaco
2倍くらいはだいたい同じ “@emiponzu: セシウムから受ける線量はカリウムと「1Bq当たりだとだいたい同じ」(@kikumaco)→実効線量係数は約2倍なのに「だいたい同じ」? http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/11/1bqkikumaco-1ee.html …
2012年6月29日 - 05:02 Twitter for iPhoneから
伊藤剛氏の「対数目盛」という指摘にその後も菊池誠氏からの反応が無いようなので、「だいたい同じ」というのは「オーダーが同じ」(数字の桁が同じ)と言う意味であり、放射能や放射線の議論ではオーダーで論じるというスタンスなのであろうと理解した。

これで議論は終わりかと思っていたが、「いいなさん「低線量でLNTの根拠はないのだからICRP~エートスの方針も変わるべき」 - Togetter」でのやり取りで菊池誠氏ご本人による正反対のTLがあった(下記):

菊池誠@kikumaco
25と50は2倍違う。175と200は20%も違わない。その間に閾値があるのでなければ “@iina_kobe: 175と200がおなじなら、0と25も25と50もほとんど同じなのですか?それは科学的?あなたの基準では? RT @kikumaco: 175はほとんど200
2012年8月23日 - 17:29 Twitter for iPhoneから

しばし考えてみたが、前後の流れからその整合性が見いだせない。そこで『「2倍くらいはだいたい同じ」では無かったのですか?』と菊池誠氏に質問した画面キャプチャ)ところ、即座に「当然、文脈と問題と状況しだいです」というご回答を頂いた画面キャプチャ)。

2つの数値が「文脈と問題と状況しだい」で「だいたい同じ」と恣意的に判断されて良いのだろうか、などと考えたがちょっと腑に落ちない。「一般のひと」ならともかく、専門的な立場からの発言とは信じがたい

これに対しては菊池誠氏に再度の質問を送った画面キャプチャ)。

本件は変化があれば追記したい。

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酸素牛乳マスク

酸素牛乳マスク【さんそぎゅうにゅうますく】寒い朝、ホット牛乳のカップに顔を近づけ湯気を吸い込む様子。酸素吸入マスクのような医学的効果は無いが、何らかの癒し効果はあるかもしれない。

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Nov 15, 2011

Twitter is over capacity.


今朝のツイッターの鯨さんの画面キャプチャ。先ほど見たら復旧していた。

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Nov 14, 2011

爆破事故でバラバラになった遺体に体温計を挿して「熱はありません」→「冷温停止」

原子炉建屋が爆発して破片がバラバラになって、炉の状態や燃料棒の状態がどうなっているか分からない状態で「冷温停止」と言うのは、人間に例えると、爆発事故でバラバラになった遺体に体温計を挿して「熱はありません」と言っているようなものだと思う。

○2012.02.13(月)11:04追記:
下記の関れ記事を掲載した:
冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture)

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Nov 12, 2011

デマが真実になり、真実がデマになり、見抜けない人は被害を受ける

311以降、恐ろしい情報が広がる(主にツイッターなどインターネット上)とすぐ「デマだ!」と打ち消す情報が入り(それも政府や大手マスコミから)、しばらく経って「デマじゃなかった、本当だった!」というパターンが繰返し起こっている。何事も簡単に「デマだ」「真実だ」と断定しきることは難しい。それを難しくしているのは現状ではツイッターやインターネットでは無く政府や大手マスコミだと感じる。真実を見抜くのは大変困難だが、見抜けない人は被害を受けることになるだろう。

○2012.02.13(月)11:04追記:
下記の関れ記事を掲載した:
冷温停止状態(想像図)/state of cold shutdown(imaginary picture)

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Nov 10, 2011

ダウンロードは2011年12月31日まで!「ICRP Publication 96 放射線攻撃時の被ばくに対する公衆の防護」(日本アイソトープ協会)

ダウンロードは年末まで可能です。お読みになりたい方はお早めにどうぞ:
ICRP Publication 96 -全文データ公開のお知らせ - 日本アイソトープ協会

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Nov 09, 2011

メモ:群馬大学・早川由紀夫先生「放射能の公開授業」(2011年11月8日)


焼却灰のセシウムのマップ(下記「公開資料」PDF、pp.14の画面キャプチャ)

○授業のまとめ:
放射能の公開授業11月8日 - Togetter

○公開資料:
http://gunma.zamurai.jp/pub/2011/fukushima1108.pdf(PDF、1,949KB)

○告知:
早川由紀夫の火山ブログ 放射能の授業をします

○中村コメント:
・科学的な根拠に乏しいと批判する向きもあるが、まとめや公開資料を見る限りは一般向けに良くまとまっており、色々と活用できそうだ。
・焼却灰のセシウムのマップ(冒頭に掲げた画像)が衝撃的。
・近くで講演があれば是非聴きに行きたい。

※2011.11.11(金)06:40追記:
YouTubeに公開授業のビデオ(当日の録音+当日の撮影画像+公開資料を合成編集したもの)が掲載されている。こういう手があったのかと関心した。当該ビデオを以下に紹介する:

早川由紀夫 公開授業 1-3 - YouTube

早川由紀夫 公開授業 2-3 - YouTube

早川由紀夫 公開授業 3-3 - YouTube

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Nov 08, 2011

ネットの「匿名vs実名」論争はもしかして「匿名=身代わり防壁」で「実名=ゴースト」

ネットでは昔から絶えることなく「匿名vs実名」論争が盛んだ。

士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」でたとえるならば、もしかすると

「匿名=身代わり防壁」

「実名=ゴースト」

「炎上=攻性防壁」

といったところかもしれない。実名(ゴースト)を持たない人間はいないから、万一を考えると匿名(防壁)が必要となる場面もあるだろう。

もしかしたら「匿名=光学迷彩」かもしれない。もう少し考えてみよう。


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福島県郡山市の幼稚園児の体重増加が昨年の26%(245人について6月までの1年間・NHK)


昨日(11/7)のNHK報道によると、福島県郡山市の小児科医(菊池信太郎医師)の調査で、同市の幼稚園児245人について6月までの1年間の体重増加が昨年の同時期の26%に減少したという結果が示されている。

震災と原発事故の影響が考えられる期間は3か月(3月~6月)しかない。これは仮説だが、対象期間の1/4の影響で体重増加が1/4に減少したとすると、3月起点であれば、体重増加は1/4どころかマイナスになっているのではないだろうか

NHKに先立つ先週(11/2)のMSN産経の報道によると、菊池信太郎医師による別の調査でも体重増加率が昨年の42%に減少した(1/2.4=42%)という結果が示されている:

(調査結果ここから)

菊池医師が毎年5月に行う定期健康診断で、郡山市内の私立幼稚園児約30人の体重の伸びを比較したところ、一昨年から昨年にかけては平均2・4キロ増えたのに対し、昨年から今年にかけては平均1キロしか増えていなかった。

(調査結果ここまで)

MSN産経の報道では同医師による下記の見解が示されている:

(見解ここから)

被曝を恐れ、子供の遊びが室内中心に変化したことで、(1)ゲームをしたり漫画を読んだりすることによる肩こりや筋肉のこわばり(2)運動不足で幼児の運動発達遅延の疑いやストレス増加-などが見られる

(見解ここまで)

この見解では「被曝を恐れ、子供の遊びが室内中心に変化したことで」と放射能の影響が指摘されているが、内部被曝そのものによる体重減少効果についても注意を払うべきだと思う。

菊池信太郎医師について検索したところ医療法人仁寿会菊池医院の医師紹介に同姓同名の小児科医(副院長先生)がいらっしゃるようだ。

菊池信太郎医師は先月開催された第44回日本小児呼吸器疾患学会「東日本大震災特別企画シンポジウム」で「福島の子どもたちに未来はあるか?」というタイトルで学会発表をなさっている。
プログラム第1日目・10月15日(土)(PDF、568KB)(キャッシュ

関連(某巨大匿名掲示板のスレッド):
【原発問題】福島県郡山市の240人余りの幼稚園児の体重の増え方 4分の1に

以下、関連報道2件:

(報道ここから)

原発事故の2次被害防げ 安心できる育児環境が急務
2011.11.2 07:01 (1/3ページ)[環境・エコ]
福島県郡山市は「震災後こどもの心のケアプロジェクト」の一環として、室内で思い切り遊べる遊び場を設置した=8月26日、同市(ボーネルンド提供)
 東京電力福島第1原発事故による被曝(ひばく)を恐れ、子供を屋外に出さないことや親の不安が子供に伝わることでの心理的影響を懸念する声が小児科医らから上がっている。原発事故がもたらした2次被害といえ、放射性物質(放射能)の実害以上の影響を受けないため、親が安心して子供を育てられる環境の確保が急務だ。(村島有紀)
                   ◇
 東日本大震災の被害に加え、放射線と風評被害にも直面している福島県郡山市。同市は医師会などと連携し、「郡山市震災後こどもの心のケアプロジェクト」を実施している。
運動発達遅延?
 8月末の3日間、親子の室内遊び場「キドキド」などを運営するボーネルンド(東京都渋谷区)の協力を得て、約500平方メートルの広い室内遊び場を市の交流施設に設置した。
 参加した父母からは「外遊びが大好きな年頃(1歳)。積極的に外遊びをさせたいが外に出られず困っていた。体を動かせる場は貴重」「子供のストレスを発散できる場所を作ってほしい。常設を希望」などの声が寄せられた。
 プロジェクトマネジャーの小児科医、菊池信太郎医師によると、被曝を恐れ、子供の遊びが室内中心に変化したことで、(1)ゲームをしたり漫画を読んだりすることによる肩こりや筋肉のこわばり(2)運動不足で幼児の運動発達遅延の疑いやストレス増加-などが見られるという。
原発事故の2次被害防げ 安心できる育児環境が急務+(1-3ページ) - MSN産経ニュース

原発事故の2次被害防げ 安心できる育児環境が急務
2011.11.2 07:01 (2/3ページ)[環境・エコ]
福島県郡山市は「震災後こどもの心のケアプロジェクト」の一環として、室内で思い切り遊べる遊び場を設置した=8月26日、同市(ボーネルンド提供)
 幼稚園児の体重が増加していないという報告もある。菊池医師が毎年5月に行う定期健康診断で、郡山市内の私立幼稚園児約30人の体重の伸びを比較したところ、一昨年から昨年にかけては平均2・4キロ増えたのに対し、昨年から今年にかけては平均1キロしか増えていなかった。
 菊池医師は「被曝を恐れるあまり、震災後は一歩も屋外に出されることなく、生活している乳幼児がいる。十分な運動ができないことによる発育の遅れや影響が心配だ」。
子供にも悪影響
 ボーネルンドは9月、0~6歳の子供を持つ母親1千人に、子供の遊びと成長に関する意識調査をインターネットで実施した。その結果、震災後に昨年と比べて外遊びを減らした母親は14・5%、福島県では75%に上った。外遊びが減少することで子供の成長に不安を感じる母親も多く、「とても不安に感じる」が11・9%、「やや不安を感じる」が44・8%だった。
 福島県相馬市と南相馬市で内部被曝の検査や健康相談を行う坪倉正治医師は「多くの親が精神的ダメージを受け、悩み、悶々とした日々を過ごしている。大人が抱える問題が子供にも悪影響を及ぼす事例が目立つ。親の不安を取り除くことが子供の健康維持に欠かせない」と話している。
原発事故の2次被害防げ 安心できる育児環境が急務+(2-3ページ) - MSN産経ニュース

園児の体重の増え方 4分の1に
11月7日 19時40分
福島県郡山市の幼稚園児240人余りについて、ことし6月までの1年間の体重の増え方を調べたところ、去年の同じ年齢層の4分の1程度にとどまっていたことが分かり、調査した小児科医は「原発事故で外遊びができず、食事の量が減るなどしたのではないか」として、追跡調査の必要性を指摘しています。
郡山市の小児科医、菊池信太郎医師は、市内の2つの幼稚園の4歳児と5歳児のクラスに通う245人の体重の増え方を調べました。その結果、ことし6月までの1年間に増加した体重は平均で0.81キロで、去年、同じ年齢層で測定した増加幅、平均3.1キロの26%にとどまったことが分かりました。このうち、5歳児クラスの体重増加の平均は0.84キロで、厚生労働省が去年、全国で行った発育調査の平均の1.8キロを大きく下回っていました。菊池医師によりますと、調査は原発事故の3か月後のものですが、幼稚園でも家庭でも外遊びができない状況が続き、ほかに要因が見当たらないことから、事故が影響して、体重の増加幅の減少につながった可能性があるということです。菊池医師は「外遊びができずに運動量が減り、食欲がわかなくなって食事の量が減ったり、我慢を強いられる生活にストレスを感じ、成長ホルモンの分泌に変化が起きたりしたのではないか。一時的なものであれば回復すると考えられるが、成長の停滞が長引かないよう、追跡調査を行って対策を講じるべきだ」と指摘しています。また、幼稚園の赤沼順子主任教諭は、「子どもたちは一見元気そうですが、ストレスを心の奥に押し込めて、実は、体は悲鳴を上げているということかと思いました。子どもたちが思い切り遊べるような場を地域に作ってほしいです」と話していました。子どもの発育や発達に詳しい、山梨大学教育人間科学部の中村和彦教授は、「事故から3か月の期間であっても、子どもたちの発育への影響は大きいと思う。幼少期には体の運動能力と認知的な能力、それに情緒や社会性といった能力が互いに関わりあいながら成長している。このため、体重の停滞が長く続くと、体の発育だけでなく機能の発達にも影響が出るおそれがある。さらに詳しいデータを集めて現状を分析し、子どもたちにどんな環境を整えればいいのか、早急に検討すべきだ」と話しています。
園児の体重の増え方 4分の1に NHKニュース魚拓

(報道ここまで)

※2011.11.08(火)08:35追記:
NHK報道ビデオの画面キャプチャをページ冒頭および下記に掲げる。















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Nov 06, 2011

CONSENSUS:コンセンサス(合意)

『コンセンサス(直接民主制@ウォール街占拠)』日本語字幕版 - YouTube

世界を征服している国と滅びゆく国の差はこういったシステムの差に有ると思う。こういうことは日本人には無理だ。ごく一部の日本人は到達できると思うが、その人々はもはや「日本人」ではないと思う。

○メモ:
・GA(General Assembly):全体集会。
・「マイク・チェック!」と叫んで復唱する「人間マイク」(やまびこ方式)は「メガホンを公園で使うのは違法だ」として逮捕された人がいたため採用されたそうだ。

○参照:
webDICE - 骰子の眼 - ソーシャル・メディアを利用した革命、OWS(オキュパイ・ウォール・ストリート)とは何か─現地NYからレポート

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Nov 02, 2011

玄海原発4号機 原子炉が起動(NHKニュース)

原発関連では今さら何があっても驚かないと思っていたが、これにはちょっと意表を突かれた。九電も余程慌てているのだろう。

以下、関連報道:

(報道ここから)

玄海原発4号機 原子炉が起動
11月2日 0時7分
トラブルで原子炉が自動停止した佐賀県にある玄海原子力発電所4号機について、九州電力は、1日午後11時、原子炉を動かす作業を始めました。2日午後、発電を再開することにしていて、トラブルや定期検査で止まった原発の運転再開は、東京電力福島第一原発の事故のあと玄海原発4号機が初めてです。
九州電力は、作業の手順ミスで原子炉が自動停止した玄海原発4号機について、1日午後11時に原子炉を動かすため「制御棒」を抜く作業を始めました。2日午後、発電を再開し、出力を徐々に上昇させて、今月4日、通常の運転に戻すということです。トラブルや定期検査で止まった原発の運転再開は、福島第一原発の事故のあと玄海原発4号機が初めてとなります。九州電力は、1日午後7時半からの記者会見で「地元の玄海町内で全世帯を回り、トラブルの原因や再発防止策を説明したので、ある程度の納得は得られたと考えている」と説明しました。また4号機は、来月中旬に定期検査で運転を止める予定で、この時期に運転を再開する理由について、「電力の安定供給と燃料の調達コストを下げるためだ」としています。玄海原発の運転再開について、地元玄海町は容認していますが、九州電力は、玄海原発を巡るいわゆるやらせの問題で信頼を失っているうえ、佐賀県や福岡県などの周辺の自治体や住民から説明を求める声が相次いでいて、対応が問われています。
玄海原発4号機 原子炉が起動 NHKニュース魚拓

(報道ここまで)

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Nov 01, 2011

商標登録出願中

さきほど商標登録の出願書類を特許庁に簡易書留で発送してきた。特許や意匠に比べるとはるかに簡単だ。

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