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Nov 16, 2011

セシウムから受ける線量はカリウムと「1Bq当たりだとだいたい同じ」(@kikumaco)→実効線量係数は約2倍なのに「だいたい同じ」?

大阪大学サイバーメディアセンター教授・菊池誠氏@kikumaco)がツイッター上で(セシウムから受ける線量はカリウムと)「1Bq当たりだとだいたい同じ」と発言した。冒頭の画像は当該TLの画面キャプチャ。

しかし、実効線量係数で比較するとセシウム(K-137)から受ける線量は同ベクレルのカリウム(K-40)の約2倍(経口摂取)になる。

2倍の違いが「だいたい同じ」と言えるのか疑問ではあるが、専門外であり、なおかつ大阪大学の物理学の教授がそう発言されたのだから正しいのかもしれない

ちなみに、ストロンチウム(Sr-90)から受ける線量は同ベクレルのカリウム(K-40)の約4.5倍(経口摂取)になる。

正確にはどうなのか、詳しい方がいらっしゃったら是非ご教授いただきたい。

以下、当該TLのテキスト:

(TLテキストここから)

@kchtymn
coach toyomane
@kikumaco ちなみにK40では1Bqあたりどれくらいでしょうか?
2011.11.16 17:28:22

in reply to @kchtymn

@kikumaco
菊池誠
@kchtymn グラム当たりの放射能はCs137のほうが圧倒的に高いんですが、1Bq当たりだとだいたい同じになってしまいます。どのみち、ニュースや発表ではBqで言いますから、それでいいと思います
2011.11.16 17:31:09

(TLテキストここまで)

○参考:実効線量係数のデータ
放射性カリウム(K-40)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 3.0×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 6.2×10-6
原子力資料情報室(CNIC) - カリウム-40
放射性セシウムセシウム(Cs-134)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 9.6×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 1.9×10-5
原子力資料情報室(CNIC) - セシウム-134
放射性セシウム(Cs-137)
吸入摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 6.7×10-6
経口摂取した場合の実効線量係数(すべての化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 1.3×10-5
原子力資料情報室(CNIC) - セシウム-137
放射性ストロンチウム(Sr-90)
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 3.0×10-5
吸入摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、ミリシーベルト/ベクレル) 7.7×10-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム以外の化合物、ミリシーベルト/ベクレル) 2.8×10-5
経口摂取した場合の実効線量係数(チタン酸ストロンチウム、ミリシーベルト/ベクレル) 2.7×10-6
原子力資料情報室(CNIC) - ストロンチウム-90

○参考:実効線量係数
体内に摂取された放射性物質から、組織や臓器の受ける線量を算出することは容易ではありません。なぜなら体内の組織や臓器に沈着している放射性物質の量を測定する必要があり、しかも、その量の時間的変化を追跡しなければならないからです。
そこで、摂取した放射性物質の量と組織や臓器が受ける線量の大きさとの関係をあらかじめ求めておくことにより、放射性物質の量に対応した被ばく線量を計算することができます。このときの摂取した放射性物質の量と被ばく線量の関係を表す係数を実効線量係数といいます。
実効線量係数の説明(環境放射線データベース)

※2011.11.16(水)20:25追記:
実効線量係数の比較計算に使用したエクセルファイルを掲載する:
20111116-EffectiveDoseCoefficient.xls(xls、18KB)

※2011.11.16(水)20:40追記:
実効線量で二倍しか違わない」という発言もあったので「言い間違い」とか「計算違い」ではなく、2倍くらいは「だいたい同じ」という見解のようだ(下記は当該TLの画面キャプチャ)。

以下、当該TLのテキスト:

(TLテキストここから)

@kikumaco
菊池誠
いっぽう、K40とCs137は実効線量で二倍しか違わないから、4000BqのK40は2000BqのCs137に相当する・・・はずだよね。もっとも摂取の場合は、平衡値から毎日の摂取量を出して、それに実効線量をかけないといかん
2011.11.16 20:08:21

(TLテキストここまで)

※2011.11.16(水)21:20追記:
参考に掲げている「実効線量係数のデータ」の指数が上付きになっていなかったので修正(10カ所)。


※2012.08.26(日)00:30追記:
その後、菊池誠氏ご本人と伊藤剛氏の間で関連するTLがあった(下記):
菊池誠@kikumaco
2倍程度の違いを「だいたい同じ」というと驚かれるのか
2011年11月21日 - 17:18 TweetDeckから(画面キャプチャ
 ↓
伊藤 剛@GoITO
@kikumaco 一般のひとは対数目盛りを知りませんから。
2011年11月21日 - 17:20 webから(画面キャプチャ
さらに菊池誠氏はこのブログ記事へのリンクとともに改めて「2倍くらいはだいたい同じ」と示していた(下記):
菊池誠@kikumaco
2倍くらいはだいたい同じ “@emiponzu: セシウムから受ける線量はカリウムと「1Bq当たりだとだいたい同じ」(@kikumaco)→実効線量係数は約2倍なのに「だいたい同じ」? http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/11/1bqkikumaco-1ee.html …
2012年6月29日 - 05:02 Twitter for iPhoneから
伊藤剛氏の「対数目盛」という指摘にその後も菊池誠氏からの反応が無いようなので、「だいたい同じ」というのは「オーダーが同じ」(数字の桁が同じ)と言う意味であり、放射能や放射線の議論ではオーダーで論じるというスタンスなのであろうと理解した。

これで議論は終わりかと思っていたが、「いいなさん「低線量でLNTの根拠はないのだからICRP~エートスの方針も変わるべき」 - Togetter」でのやり取りで菊池誠氏ご本人による正反対のTLがあった(下記):

菊池誠@kikumaco
25と50は2倍違う。175と200は20%も違わない。その間に閾値があるのでなければ “@iina_kobe: 175と200がおなじなら、0と25も25と50もほとんど同じなのですか?それは科学的?あなたの基準では? RT @kikumaco: 175はほとんど200
2012年8月23日 - 17:29 Twitter for iPhoneから

しばし考えてみたが、前後の流れからその整合性が見いだせない。そこで『「2倍くらいはだいたい同じ」では無かったのですか?』と菊池誠氏に質問した画面キャプチャ)ところ、即座に「当然、文脈と問題と状況しだいです」というご回答を頂いた画面キャプチャ)。

2つの数値が「文脈と問題と状況しだい」で「だいたい同じ」と恣意的に判断されて良いのだろうか、などと考えたがちょっと腑に落ちない。「一般のひと」ならともかく、専門的な立場からの発言とは信じがたい

これに対しては菊池誠氏に再度の質問を送った画面キャプチャ)。

本件は変化があれば追記したい。

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Comments

私見ですが──

K40の崩壊エネルギーが1.5Mev
Cs137の崩壊エネルギーが1.174Mev

そういう意味で「同じ」なのでは?

違っていたらすみません。

Posted by: | Sep 23, 2012 at 10:21 PM

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