線量計というより単なる放射線警報装置/JAXA(宇宙航空研究開発機構)が家庭向け線量計を2万円で発売
線量率などの数値は表示されず、音と光で知らせる「警報装置」だ。表示画面は無い。こんなものが「線量計」と報道されることには疑問を感じる。
また、なぜ独立行政法人であるJAXA(宇宙航空研究開発機構)がこういった物を販売するのだろうか。メーカーが直接市場に投入すればいいのではないだろうか。
2万円のナノセンス騒動、エアカウンター、食品放射能測定システムと来て、今度はJAXA(宇宙航空研究開発機構)だが、なぜ国内の放射線計測器に関する動向はこうも不思議な展開ばかり続くのだろうか。
以下、報道資料:
(報道ここから)
宇宙機構、家庭向け線量計開発…2万円で販売へ
宇宙機構が開発し、8月末にも売り出される線量計の試作品 宇宙航空研究開発機構が、身の回りの放射線の強さを7段階で光表示する家庭向けの簡易線量計を開発した。
超微弱な信号を解析する宇宙技術から生まれた商品。メーカーを通じて8月末にも2万円で販売を始める。
線量計は縦12センチ、横7センチ、厚さ2センチ、重さは180グラムで、半導体を使って放射線(ガンマ線)量を測る。放射線の強さに応じて緑、黄、赤色の3色を使い7段階で表示する。大人用と、計測可能な線量を1桁小さく設定した子ども用がある。子ども用は年間約1ミリ・シーベルトに当たる毎時0・1マイクロ・シーベルト以上でブザーが鳴る。厚さ3ミリの樹脂製カバーで覆い、1メートルの高さから落としても壊れにくい。単4電池2本で1か月使える。
(2011年8月2日06時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110801-OYT1T01250.htm
(報道ここまで)
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