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Jul 30, 2011

福島県が公開した「子供向け放射線対策パンフレット」

除染マニュアル」「要約版パンフレット」までは理解できないこともない。大人がやむを得ず残留することはあり得るからだ。

しかし、子どもにこんなものを配らなければならいような地域であれば、啓蒙パンフレットに手間と費用を使わず早急に避難させるべきだ。

このようなパンフレットを子供たちに配布する大人は違和感や憤りを感じないのだろうか。

未就学児童用(PDF:1,456KB)
おうちのひととよんでみよう! 「ほうしゃせん」のおはなし



小学生用(PDF:1,519KB)
小学生のみなさんへ 放射線を正しく知って行動しましょう



中学生用(PDF:1,098KB)
中学生の皆さんへ 放射線を正しく理解して行動しましょう



保護者用(PDF:1,225KB)
保護者の皆様へ 今、子どもたちのためにできること
~放射能から子どもたちの心身の健康を守るために~




以下、関連する報道:

(報道ここから)

福島民報福島県の新聞社ニュース|福島のニュース
放射線量の低減を詳しく説明 県がパンフレットを作る
 県は子どもが日常生活で受ける放射線量を減らすための知識などを盛り込んだパンフレットを22日までに作製した。45万8千部を3歳以上から中学生の子どもと保護者に配る。22日の県災害対策本部会議で報告した。
 パンフレットは4種類作り未就学児用に6万4千部、小学生用に10万7千部、中学生用に5万8千部、保護者用に22万9千部を発行した。
 線量が高い場所や被ばく量を減らすための対策など年代別に内容を変え、分かりやすく紹介している。放射線量が屋外より屋内で大きく下がること、放射性物質の半減期も解説している。保護者向けのパンフレットでは、大人自身が災害で受けたストレスをケアする重要性も訴えている。
 県はこのほどまとめた「生活空間における放射線量の低減化策の手引」のパンフレット版も発表。子ども向けパンフレットと合わせ今月から来月にかけ、市町村や学校を通じ県民に配布する。
 県は町内会やPTAが清掃や草刈りなどの除染作業を行う際、専門のアドバイザーを派遣する事業を始めることも決めた。田中俊一NPO法人放射線安全フォーラム副理事長、井上正電力中央研究所研究顧問、田中知東大大学院工学系研究科教授、藤田玲子東芝電力・産業システム技術開発センター技監、石田順一郎日本原子力研究開発機構福島支援本部上級技術主席の五人をアドバイザーに委嘱した。
【写真】県が子ども向けに作った放射線量低減のパンフレット
(2011/07/23 10:09)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9869684&newsMode=article

(報道ここまで)

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放射能対策」カテゴリの記事

Comments

こんばんは。
未就学用と小学生用。
ギャグマンガに見えなくもありません。
海外の子を持つ親から見たら、物笑いの種かも。

福島県は、与えられた条件の中で精一杯のことをしているのかもしれません。
でも、与えられた条件(県主体で子供を避難させられない?)を変えられなかったかひどく後悔させられる日が来るのではないか?

このパンフを読んで、子供を地元にとどめることを決めるような親たちも、そのように後悔するのではないか?

私も「心配です」なんて言葉で締めくくっても仕方ありません。何とかしなければ。

Posted by: 十五夜 | Jul 31, 2011 02:39 AM

十五夜 さん、コメントありがとうございます。

「風刺ギャグマンガ」だったら称賛に値する出来栄えですが、残念ながら福島県はこれを「未就学児用に6万4千部、小学生用に10万7千部、中学生用に5万8千部、保護者用に22万9千部を発行した」ということなので至って本気です。まったくシャレになっていない。本当に子供たちを避難させられないほど困窮しているならば全国・全世界に救援を求めるべきです。

このようなパンフを事を平気で企画実行できるような感覚は私には共有できません。

Posted by: 中村友一 | Jul 31, 2011 09:28 AM

>本当に子供たちを避難させられないほど困窮しているならば全国・全世界に救援を求めるべきです。

避難のための資金困窮よりも、長期的な税収減を心配しているのではないでしょうか。
地方はもう何年も、過疎化に悩み、高齢化に悩んできました。その上に振りかかった放射能問題です。条件反射で「県民流出を止めなければ!!」という発想しかできなくなっているのかもしれません。

Posted by: coco | Aug 01, 2011 10:45 PM

coco さん、コメントありがとうございます。

仮に流出を止められたとしても、税収を担う次世代の子供たちが病に倒れてしまえば本末転倒ですね。

Posted by: 中村友一 | Aug 02, 2011 12:02 AM

小さなこどもを持つ親からすれば、このような知識は必要かもしれないが、それよりこどもたちを避難させるのが先ではないかと。旧ソ連でも千台のバスを用意し、こどもたちに野菜ジュースなどを配布したり、政府がサマーキャンプに連れてったりしたそうですよ。本来、政府や行政は将来を担うこどもたちを守ろうとするのがあるべき姿なように思います

Posted by: 埼玉より | Aug 02, 2011 10:31 PM

埼玉より さん、コメントありがとうございます。

「未就学児童用」が特にひど過ぎます。

・福島県のキャラクター「キビタン」を使ったかわいらしい表紙
・「ほうしゃせん」が笑顔で放射線を発しているイラスト(p1)
・被曝前提の外遊びにもかかわらず「おそとでたのしくあそんだよ」と笑顔の子供のイラスト(p2)
・極めつけは『「ほうしゃせいぶっしつ」がありそうなばしょには、ちかづかなかったかな?』(p3)

そもそも未就学児童が『「ほうしゃせいぶっしつ」がありそうなばしょ」の近くに留まることを前提にしている点に憤りを禁じ得ません。当事者が声を上げて助けを求めれば道は開けると思いますが、そうでなければ残念ながら他地域の個人の力でどうこうできるものではありません。

Posted by: 中村友一 | Aug 02, 2011 11:10 PM

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