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July 2011

Jul 31, 2011

ブログスカウターを外した

ページ読み込みがあまり遅いので先ほどブログスカウターを外した。読み込みはかなり速くなったと思う。

速度が変わったと思う読者の方はコメント欄から一言ご感想をどうぞ。

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北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か

北九州市が7/13(水)に出した報道発表資料および一昨日7/29(金)以降に報道された情報などを整理し、北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の行方を検討してみた。

※これは7/13の記事「放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ」の続報である。

以下の検討では、流山市で発表された数値と同程度のものが北九州市に入ってきたと仮定している。実際の数値はこれより多いかもしれないし、少ないかもしれないが、現時点の公表資料から最も安全側になるよう検討した。

・流山市の焼却灰から放射性セシウム 28,100 Bq/kg が検出された(7/12産経が報道)。
 ↓
・光和精鉱株式会社(戸畑区)がリサイクル処理(非鉄金属等の回収)済み7/13北九州市が発表)。
 ↓
・処理過程で放射性物質の大部分(98.8%)が廃液・排煙・製品等に流出済み7/31中村が推定)。
 ↓
処理後の残さ(製鉄原料として利用)から放射性セシウム 344 Bq/kg が検出された(7/29産経が報道)。

7/31中村が推定」の部分は次の通り簡単な引き算だ:
・処理: 28,100 Bq/kg(100.0%)(流山市から受け入れ)
・処理: 344 Bq/kg(0.12%)(処理後の残さ)
・その: 27,756 Bq/kg(98.8%)

つまり、放射性物質の大部分(98.8%)が「行方不明」になっている。これは廃液・排煙・製品として流出してしまったと考えるのが妥当だろう(これ以外に行き先が思いつかない)。

なお、公表情報では放射性セシウムが検出されたというだけだが、放射性セシウムがあるということは、ほぼ同量の放射性ストロンチウムが含まれていたと推定すべきだろう。しかし、ストロンチウムについては全く情報が出ていない全ての核種について検査すれば放射線量の合計は公表されている数値より大きくなるはずだ。

この大量の放射性セシウムおよび放射性ストロンチウムの行方をもう少し検討してみよう。

東京電力・福島第一原発では「セシウム除去装置(SARRY)」(PDF、336KB)を導入してその処理に当たっている。この設備は特殊なものなので、核関連施設でもない北九州市のリサイクル企業は導入していないだろう。そして、当然ながら、何もしなければセシウムは流出する。

下図は処理過程の説明図であるが、これによると、塩化ナトリウム・塩化カリウム・塩化カルシウムといった塩類は「海域放流」されることになっている。ナトリウム・カリウム・カルシウムと化学的性質が似ているセシウム・ストロンチウムは、これら同様に塩化セシウム・塩化ストロンチウムとなって「海域放流」されている可能性が考えられる。

上図の出典:光和精鉱(株)-エコに取り組む企業-北九州エコタウン魚拓

上図の出典:光和精鉱株式会社_塩化揮発法の実例魚拓

また、1200℃に過熱される処理過程もあることから、セシウム・ストロンチウムが何らかの化合物の排煙となって大気中に放出されている可能性も考えられる。

いずれにせよ、セシウム・ストロンチウムは、リサイクル製品である亜鉛等の金属に対し、ナトリウム・カリウム・カルシウムと同様の不純物であり、処理過程で除去されるだろう。そして、除去されたものは回収されない限り流出することになる。

以上をまとめると、焼却灰に含まれる放射性セシウム・放射性ストロンチウムのほとんど(98.8%)は塩化物等の化合物として関門海峡や戸畑の空に流出していると考えられる。関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」に、それぞれなっている可能性がある。


以上の検討に対し、各分野の専門家による検証が行われることを希望する。そして、私の推定が完全に誤りで実は放射性物質など全く流出していない、ということが判明すれば、これほど嬉しい事は無い


※参考資料:
・北九州市の報道発表資料(7/13):千葉県流山市からの溶融飛灰受入れ停止について(PDF形式:39KB)


以下、関連する報道資料を6件まとめておく:


(報道資料ここから)

【放射能漏れ】
セシウム含む焼却灰が秋田県に JR駅で放射線量測定
2011.7.12 11:54
 秋田県などは12日、千葉県流山市のごみ焼却処理施設で1キログラム当たり8千ベクレルの基準値を上回る2万8100ベクレルの放射性セシウムが検出された焼却灰30トンが、最終処分のため秋田県大館市に搬入されたと明らかにした。
 焼却灰は貨物列車でJR大館駅に搬入。県は駅周辺の空間放射線量を測定し、今後の対応を検討する。
 秋田県などによると、焼却灰は9日、流山市から委託を受けている大館市の民間廃棄物処理場に向けて搬出された。大館市は11日に流山市から「焼却灰から基準値を超えるセシウムが検出された」と連絡を受けたとしている。
【放射能漏れ】セシウム含む焼却灰が秋田県に JR駅で放射線量測定 - MSN産経ニュース


【放射能漏れ】
北九州市、基準値以下のセシウム検出 千葉・流山市の焼却灰から搬入
2011.7.29 21:44
 千葉県流山市のごみ処理施設の焼却灰から今月、基準値を上回る放射性セシウムが検出された問題で、北九州市は29日、市内の廃棄物リサイクル会社に搬入された焼却灰のリサイクル後の残りかすについて、詳細測定で最大1キログラム当たり344ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
 国の基準値は1キログラム当たり8千ベクレルで、北九州市は「飛散可能性がない倉庫で保管されていることから、人体への影響はないレベル」としている。
 流山市から同社へは、3~6月に焼却灰約118トンが運ばれており、焼却灰から亜鉛や鉛などを回収した後の残りかす約2500トンを測定した。残りかすは製鉄原料にするが、最大値が検出された6月分は埋め立てなどを検討するという。
【放射能漏れ】北九州市、基準値以下のセシウム検出 千葉・流山市の焼却灰から搬入 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110729/trd11072921450030-n1.htm


ごみ焼却10施設で基準超セシウム 茨城
2011.7.30 02:14
 県は一般ごみを焼却する県内30施設のうち10カ所の煤塵(ばいじん)から、環境省が定めた一時保管の基準値(1キロ当たり8千ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。
 県廃棄物対策課によると、基準値を超えたのはいずれも集塵(しゅうじん)装置にたまる煤塵(飛灰)で、主灰(燃え殻)と混合灰は全て基準値を下回った。2施設が6月下旬に自主測定し、他は今月11~22日測定。
 環境省は6月下旬、煤塵や主灰の測定を東北、関東を中心とした15都県に要請していた。
 基準値を超えた10施設は次の通り(単位は1キロ当たりベクレル)。
 常総環境センター(常総地方広域市町村圏事務組合)31000▽くりーんプラザ・龍(龍ケ崎地方塵芥(じんかい)処理組合)19300▽霞クリーンセンター(阿見町)16200▽勝田清掃センター(ひたちなか市)15900▽日立市清掃センター15500▽那珂湊清掃センター(ひたちなか市)13800▽土浦市清掃センター12100▽クリーンセンター(茨城美野里環境組合)12000▽北茨城市清掃センター10400▽環境クリーンセンター(新治地方広域事務組合)10000。
ごみ焼却10施設で基準超セシウム 茨城 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110730/ibr11073002150003-n1.htm


基準値3倍のセシウム 戸畑区の業者搬入 千葉の焼却灰から検出
2011年7月30日 02:32 カテゴリー:九州 > 福岡
 北九州市は29日、戸畑区の廃棄物リサイクル会社が千葉県流山市から搬入した一般廃棄物焼却灰から、1キロ当たりで最大344ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。リサイクル用焼却灰の国の基準値(100ベクレル)の3倍を超える。基準値を超える灰は約10トンとみられ、市は流山市に返却させることを検討している。
 ただ、国は8千ベクレル以下の焼却灰は最終処分場への埋め立てを認めており、北九州市は「健康への影響はない」としている。
 同社は焼却灰から金属を取り出し再資源化している。東日本大震災の後、流山市から約118トンの焼却灰を受け入れ、金属を取り出した残りを倉庫に保管していたが、流山市が11日、灰1キロ当たり2万8100ベクレルの放射性セシウムが含まれていたと公表。これを受けて、分析機関に検査を依頼していた。4、5月に搬入した灰は1キロ当たり最大45ベクレルで問題なかったが、6月に搬入した灰が基準値を超えていた。
=2011/07/30付 西日本新聞朝刊=
基準値3倍のセシウム 戸畑区の業者搬入 千葉の焼却灰から検出 - 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/255978


東日本大震災:千葉・流山市から受け入れ処理の焼却灰、基準値超セシウム検出 /福岡
 戸畑区の廃棄物処理業「光和精鉱」が千葉県流山市から受け入れた焼却灰から放射性セシウムが検出された問題で、北九州市は29日、リサイクル処理した焼却灰の残りかすから最大1キロ当たり344ベクレルの放射性セシウムを同社が検出したと発表した。

 埋め立て処分ができる国の基準値1キロ当たり8000ベクレルより低いが、鉄などへのリサイクルが認められる基準の同100ベクレルより高く、市は同社に対し、リサイクル基準を超えた残りかすは流山市に返却するよう指導する方針。

 市循環社会推進課によると、光和精鉱は流山市から3~6月に焼却灰118トンを受け入れ、既に鉛や亜鉛などを抽出している。同課は「残りかすは外部に出ておらず一般の人へ影響はないが、市内で埋め立て処理は受け入れられず、流山市への返還を求めたい」としている。
〔北九州版〕
東日本大震災:千葉・流山市から受け入れ処理の焼却灰、基準値超セシウム検出 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20110730ddlk40040362000c.html


北九州に搬入 灰残さ物、基準超セシウム検出
震災と九州
 千葉県流山市の一般ごみ焼却場の灰から高濃度の放射性セシウムが検出され、この焼却場の灰が北九州市戸畑区の産業廃棄物処理会社に運び込まれた問題で、北九州市は29日、焼却灰を処理した残さ物の一部から、リサイクルの基準値(1キロあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。同市は「健康に影響する値ではない」としている。
 発表によると、処理された灰は、3月19日~6月13日に運ばれた計約118トン。同社が分析機関に依頼し、処理後の残さ物の計11サンプルを調べたところ、6月運搬分の2サンプルから1キロあたり110ベクレルと344ベクレルが検出された。
 残さ物は正確な量は分からないが、10トン程度とみられる。同社は厳重に倉庫で保管し、北九州市と協議した上で、流山市への返還や埋め立て処分などを検討するという。
(2011年7月30日 読売新聞)
北九州に搬入 灰残さ物、基準超セシウム検出 最新ニュース特集 九州発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110730-OYS1T00223.htm


(報道資料ここまで)


※2011.08.08(月)07:53追記:
関連記事「山口県の対応を問い合わせ:北九州市の汚染焼却灰から放射性物質が流失した事件で(ブログ読者から頂いたメールより)」を掲載した。また、この関連記事に掲げた図を参考のためこちらにも掲載する

参考:
光和精鉱株式会社・戸畑製造所の所在地図(同社ホームページより)


※2012.02.09(木)01:41追記:
○下記2件のブログ記事(外部リンク)にて本件の関連情報が掲載された:
枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち-北九州からのレポート 院長の独り言
【みんカラ】 【番外】セシウム≒重金属が起こす事件?対象会社の名誉挽回?【北九州】|chocovanillaのページ(ちょこばの原子力ブログ)|ブログ|ちょこば(旧chocovanilla) - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
○中村コメント:
・1件目の「枯れたツツジと鼻血を出す生徒たち」は関連が疑われる健康被害などをまとめた記事だ。現時点ではあくまで「可能性がある」という指摘であり、因果関係が確認されたものではない。判断は難しいが、コツコツ事例を集める続ける意義は高いと思う。
・2件目の「セシウム≒重金属が起こす事件?対象会社の名誉挽回?」は焼却灰の処理プロセスを分析した記事だ。私の知る限り、本件に関する最も詳細な分析記事だと思う。結論として流出率が98.8%から75%に修正されているが、推定値としては妥当な範囲だと思う。

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Jul 30, 2011

福島県が公開した「子供向け放射線対策パンフレット」

除染マニュアル」「要約版パンフレット」までは理解できないこともない。大人がやむを得ず残留することはあり得るからだ。

しかし、子どもにこんなものを配らなければならいような地域であれば、啓蒙パンフレットに手間と費用を使わず早急に避難させるべきだ。

このようなパンフレットを子供たちに配布する大人は違和感や憤りを感じないのだろうか。

未就学児童用(PDF:1,456KB)
おうちのひととよんでみよう! 「ほうしゃせん」のおはなし



小学生用(PDF:1,519KB)
小学生のみなさんへ 放射線を正しく知って行動しましょう



中学生用(PDF:1,098KB)
中学生の皆さんへ 放射線を正しく理解して行動しましょう



保護者用(PDF:1,225KB)
保護者の皆様へ 今、子どもたちのためにできること
~放射能から子どもたちの心身の健康を守るために~




以下、関連する報道:

(報道ここから)

福島民報福島県の新聞社ニュース|福島のニュース
放射線量の低減を詳しく説明 県がパンフレットを作る
 県は子どもが日常生活で受ける放射線量を減らすための知識などを盛り込んだパンフレットを22日までに作製した。45万8千部を3歳以上から中学生の子どもと保護者に配る。22日の県災害対策本部会議で報告した。
 パンフレットは4種類作り未就学児用に6万4千部、小学生用に10万7千部、中学生用に5万8千部、保護者用に22万9千部を発行した。
 線量が高い場所や被ばく量を減らすための対策など年代別に内容を変え、分かりやすく紹介している。放射線量が屋外より屋内で大きく下がること、放射性物質の半減期も解説している。保護者向けのパンフレットでは、大人自身が災害で受けたストレスをケアする重要性も訴えている。
 県はこのほどまとめた「生活空間における放射線量の低減化策の手引」のパンフレット版も発表。子ども向けパンフレットと合わせ今月から来月にかけ、市町村や学校を通じ県民に配布する。
 県は町内会やPTAが清掃や草刈りなどの除染作業を行う際、専門のアドバイザーを派遣する事業を始めることも決めた。田中俊一NPO法人放射線安全フォーラム副理事長、井上正電力中央研究所研究顧問、田中知東大大学院工学系研究科教授、藤田玲子東芝電力・産業システム技術開発センター技監、石田順一郎日本原子力研究開発機構福島支援本部上級技術主席の五人をアドバイザーに委嘱した。
【写真】県が子ども向けに作った放射線量低減のパンフレット
(2011/07/23 10:09)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9869684&newsMode=article

(報道ここまで)

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Jul 29, 2011

「OECDのグリーン成長に関する世界のモデル都市」って何?

「モデル都市には2010年にパリとシカゴが選定。今年はストックホルムとともに北九州市が選ばれた。」とのことだが、そもそも「OECDのグリーン成長に関する世界のモデル都市」なんて初耳だ。

昨年2010年にパリとシカゴが選定された点について、日本語・英語で色々と検索してみたが、今回の北九州市が選定されたニュース以外に該当する資料が出てこない。昨年の選定なら昨年のタイムスタンプで関連ニュース等の情報が出てくると期待したのだが、なぜ出てこないのだろうか。

ちなみに、米国イリノイ州の大都市・シカゴ市のホームページCity of Chicagoの検索窓から「OECD Green Cities Programme」等のそれらしいキーワードで検索したが、やはり該当する公文書がヒットしない。

※パリ市とストックホルム市の公式ホームページも調査したいところだが英語検索の範囲外なので残念ながら実施していない。


「まさか」とは思うが、もしかしたらこのニュースは壮大な捏造か何かなのだろうか。

直接の関係は無いが、こんなニュースを思い出した:
ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在 - MSN産経ニュース
日本の人気アイドルグループが「尖閣は中国の領土!」と主張…中国紙報じる


本件に関し、北九州市が作成したと思われるプレスリリースが出ているのだが、何故か北九州市の記者発表サイト魚拓)には掲載が無く、OECD東京センターのサイト魚拓)に掲載されている。

※2011.08.11(木)17:37追記:
さきほど北九州市の記者発表サイト(7月分)を見ると、7/29(金)には掲載されていなかった項目が7/28付けで追加されていることを確認した。改めて魚拓を取得したので比較用に並べて置く:
2011年7月29日 17:28に記録された魚拓
2011年8月11日 17:14に記録された魚拓

何から何まで謎だらけの「モデル都市」だと思うのだが、皆様の判定やいかに?!


以下、北九州市が作成したと思われるプレスリリース(PDF)のテキストのみ抽出したもの:

(プレスリリースここから)

平成23年7月28日
環境局環境国際戦略課(582-3804)
課長:櫃本、係長:久保

OECDがグリーン成長に関する世界のモデル都市として北九州市を選定
アジア地域で初!

 本市と経済協力開発機構(OECD)は、このたび、都市のグリーン成長モデル(環境と経済が両立した都市発展モデル)となる都市として、本市を選定し、その政策等について分析・評価を行うことで合意した。
 これは、OECDが昨年から取り組む「グリーンシティプログラム」の一環として、グリーン成長に関する世界のモデル都市の政策や成果を検証し、報告書としてまとめ、全OECD加盟国に情報発信することにより、世界のグリーン成長を促進することを目的とするもので、アジア地域でモデル都市に選定されたのは、北九州市が初である。
 今後、本市のグリーン成長に関する政策、事業、成果等について、OECDによる分析、評価が行われ、その成果は、すべてのOECD加盟国に報告書として配布される。
 また、本市として、OECDを通じた世界中への環境情報発信により、「世界の環境首」の都市ブランドの構築等につなげていく。

1. グリーンシティプログラム
 世界の数都市をグリーン成長のモデル都市として選定し、各都市での政策等の分析を通じ、成功要因等を見出し、これを報告書としてまとめ、すべてのOECD加盟国(34カ国)に配布し、今後のグリーン成長政策に活用する。
 今後、OECDへの北九州市の情報提供、OECD調査団の来北や分析等が行われ、平成24年冬頃までに、北九州市に関する最終報告書がまとめられる予定である。
2. 世界で選定されたモデル都市(平成23年7月現在)
 北九州(日本)、パリ(フランス)、シカゴ(米国)、ストックホルム(スウェーデン)
 本市は、2008年にイタリア・ミラノ市で開催されたOECD国際会議に、日本の代表都市として招待され、市長が環境モデル都市の取組みを紹介し、OECDなど多くの参加者から高い評価を得た。今回の選定は、日本のトップを走る環境モデル都市として評価されたものである。
3.(仮称)OECD「グリーンシティプログラム」北九州チームの設立
 本市の政策等を集約、整理やOECD調査団への対応のため、専門家等からなるチームを、近日中に設置する。なお、地元チームの設置は、OECDプログラムにおいて求められている。
http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/territorial/20110728greencity2.pdf
(PDF、118KB)


関連資料:

GREEN CITIES PROGRAMME
経済協力開発機構(OECD)グリーンシティプログラム

プログラムの目的
 経済協力開発機構(OECD)は、昨年6 月から「グリーンシティプログラム」を開始しました。これは、都市のグリーン成長に関する政策が、都市レベルの経済発展と環境の質の向上、さらには、国レベルの経済成長と生活の質の向上にどのように貢献できるのかを評価することをめざしています。
 昨年5 月にパリで行われたOECD「都市とグリーン成長に関する首長と閣僚のための円卓会議」では、参加した首長と閣僚から、グリーン成長に関する政策が与える影響を正しく評価することの重要性、必要性が指摘されました。本プログラムは、世界のモデル都市における政策分析・評価を通じて、この要望に応えようとするものです。

プログラムの内容:ケーススタディ、指標、比較分析

 プログラムは主に次の4 つの要素により構成されます。

1. コンセプトペーパーの作成(概念整理とモデル都市における分析評価の枠組みの構築)
今年5 月に発表されたOECD「グリーン成長戦略」では、グリーン成長とは「自然資産が今後も我々の健全で幸福な生活のよりどころとなる資源と環境サービスを提供し続けるようにしつつ、経済成長および開発を促進していくこと」と定義されています。本プログラムでは、これを都市レベルで捉え、都市のグリーン成長のあり方に関する概念を整理するとともに、ケーススタディの前提となる分析評価の枠組みを構築し、コンセプトペーパーとして公表します。

2. ケーススタディ(モデル都市における政策分析・評価)
ケーススタディを行うモデル都市は、OECD 加盟国あるいは非加盟国の、地理的、経済的条件の異なる都市の中から選定されます。OECD は、選定されたモデル都市におけるグリーン成長に関する政策について、他都市との比較に基づき分析・評価します。その成果はモデル都市ごとの報告書として公表されるほか、全体報告書にも盛り込まれます。また、モデル都市は、OECD が開催する「首長と閣僚のための円卓会議」に参加し、自
らの取組みについて情報発信を行うとともに、他の参加都市、参加国とのハイレベルの意見交換を行います。

3. 都市とグリーン成長に関する政策指標の開発
OECD では、都市圏レベルで比較可能な、環境の質に関する指標(土地利用、交通、大気の質など)の開発を行っています。本プログラムでは、この指標をさらに充実させるため、モデル都市においてデータ収集を行います。

4. 報告書の作成
モデル都市の比較分析の成果は、OECD「グリーンシティ報告書」としてまとめられます。公表時期は、2012 年末から2013 年前半を予定しています。この報告書は、各国の中央政府、地方政府が、都市レベルのグリーン成長戦略を策定する上で役立てられることを目指しています。

問合せ先

本プログラムは、OECD 公共ガバナンス・地域開発局(Directorate for Public Governance and
Territorial Development)において、OECD 環境局(Environment Directorate)との連携のもとに実施されます。本プログラムに関する問合せ先は次のとおりです。

OECD 公共ガバナンス・地域開発局 地域開発政策課
Ms. Lamia Kamal‐Chaoui(lamia.kamal‐chaoui@oecd.org)

OECD 東京センター(国内問合せ先)
所長 中谷好江(yoshie.nakatani@oecd.org)
03-5532-0022(代)

経済協力開発機構(OECD)グリーンシティプログラム
(PDF、132KB)

(プレスリリースここまで)


以下、関連ニュースを3件ほどまとめておく:

(関連ニュースここから)

OECD selects Kitakyushu as green growth model city for assessment+
Jul 28 06:24 AM US/Eastern
KITAKYUSHU, Japan, July 28 (AP) - (Kyodo)?The Organization for Economic Cooperation and Development said Thursday it has selected Kitakyushu in Fukuoka Prefecture as the first green growth model city in Asia for policy assessment.
It is the fourth city selected for the OECD's Green Cities Program, following Paris, Chicago and Stockholm.
Under the program, the organization will send a survey mission to Kitakyushu, southwestern Japan, to analyze and assess the municipality's economic growth and environmental policies with a view to making a policy assessment report by the first half of 2013.
The report will be distributed to the 34 OECD member countries and used by their central and local governments for developing economic growth strategies consistent with environmental policies.
"The OECD has paid attention to Kitakyushu as a city that has overcome pollution problems," OECD Tokyo Centre head Yoshie Nakatani told a press conference to announce the selection in the city. "As indicated by a recent eco-town project and the like, it is a city that makes the most advanced efforts in Asia on environment conservation."
Kitakyushu Mayor Kenji Kitahashi told the same conference, welcoming the selection, "The international organization's objective assessment for global information will be encouraging for the city that is aspiring to become the world's environmental capital."
http://www.breitbart.com/article.php?id=D9OOJHPO0&show_article=1


北九州の環境政策「世界モデル」に OECDが選定
2011年7月29日 00:52 カテゴリー:九州 > 福岡 経済
 北九州市は28日、環境分野の技術開発や投資で持続的な経済成長を図る「グリーン成長戦略」推進の取り組みを世界に紹介する経済協力開発機構(OECD)のモデル都市に、アジアで初めて北九州市が選定されたと発表した。OECDは今冬にも調査団を同市に派遣、早ければ来年末に報告書をまとめ、世界34の加盟国に情報提供する。
 OECDは、世界規模でグリーン成長戦略を促進するため、昨年から加盟国の中でモデル都市の選定と調査を開始。これまでにシカゴ、パリ、ストックホルムが選定されている。
 OECDは、調査団を今後1年以内に計2回派遣し、北九州エコタウン(若松区)や市環境ミュージアム(八幡東区)などで現地調査を実施。環境保全や省エネ普及策、環境分野の投資を呼び込み、税収や雇用を増やす「緑の成長戦略」など、同市の環境施策について報告書をまとめる。
 市は調査に対応するため、来月にも産学官で構成するチームを設置。北橋健治市長は会見で「市の環境政策が世界に飛躍し、市が目指す『世界の環境首都』構築につながる」と語った。
 2008年、イタリア・ミラノ市で開かれたOECD会議で北橋市長が公害を克服した市の歴史や環境関連技術を紹介。OECD側がその取り組みを高く評価し、今回のモデル都市選定につながった。
=2011/07/29付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/255780


北九州市、環境・経済両立モデル都市に OECDが選定
2011/7/29 5:30
 経済協力開発機構(OECD)は28日、経済成長と環境政策を両立した「グリーン成長モデル都市」に、アジアで初めて北九州市を選定したと発表した。OECDは今後、調査団を派遣して、同市の取り組みや成果を分析・検証。2012年冬ごろまでに報告書をまとめ、加盟国に先進事例として紹介する。同市は今回の選定を環境ビジネスの海外展開に活用する。
 モデル都市には2010年にパリとシカゴが選定。今年はストックホルムとともに北九州市が選ばれた。公害問題を克服してきたこれまでの実績と、リサイクル技術の集積などの取り組みが評価されたという。
 北橋健治市長は記者会見で、「環境政策やその成果が客観的に評価され、全世界に発信されるのは大きな飛躍となる」と述べた。同市環境局は、水ビジネスの海外展開や環境関連企業の海外進出の加速などが期待できると見込んでいる。
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819891E0EAE2E2858DE0EAE2E5E0E2E3E39E8AE2E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E5E2


(関連ニュースここまで)

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Jul 28, 2011

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦(YouTubeより)

何も言わず、是非、最後までご覧いただきたい。時間があればあとで解説を追記する予定。

H23.7.27 衆院厚労委員会 児玉龍彦参考人 3.21の雨

下記の映像と上記の映像、是非とも比べて欲しい:

※2011.08.01(月)07:40追記:
冒頭の児玉龍彦氏のビデオがリンク切れになっているため差し替えた。
旧:2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦
新:H23.7.27 衆院厚労委員会 児玉龍彦参考人 3.21の雨
他の記事のコメント欄にてfeiさんにご指摘いただきました。ありがとうございました。

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小松左京さん死去

小松左京の小説やその映画化作品には多大なる影響を受けた。駄作も多かったが、それも含めて巨匠だった。

合掌。


以下、時事通信:

(時事通信ここから)

小松左京さん死去=80歳、「日本沈没」など壮大なSF小説
 「日本沈没」など壮大なスケールのSF小説で知られ、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のプロデューサーなども務めた作家、小松左京(こまつ・さきょう、本名実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため死去した。80歳だった。大阪市出身。葬儀は済ませた。
 京大文学部卒。経済誌記者や漫才台本作家などを経て、1962年、「SFマガジン」に「易仙逃里記」が掲載されデビューした。9年がかりで執筆した近未来SF「日本沈没」を73年に発表。地殻変動で危機に直面する日本の運命をリアルに描き、日本推理作家協会賞を受賞。400万部の大ベストセラーとなり、人気作家となる。
 同作は映画化、テレビドラマ化され、一大センセーションを巻き起こした。2006年には33年ぶりに作家谷甲州氏との共著で「第二部」を発表、健在ぶりを示した。
 他に「地には平和を」「日本アパッチ族」「復活の日」「さよならジュピター」「首都喪失」(日本SF大賞)など。
 プロデューサーとしての手腕も発揮。大阪万博や85年の国際科学技術博覧会(つくば博)、90年の「国際花と緑の博覧会」などに関わった。 (2011/07/28-15:44)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011072800563

(時事通信ここまで)

※2011.07.29(金)19:24追記:
易仙逃里記」の読み方が分からず検索される方が多いようだが、読みは「えきせんとりき」だ。

「易仙逃里記」は下記に収録されている模様(アマゾン):

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環境省が新法制定か/国が瓦礫・汚泥処理に動き出した

全国的に放射性物質を拡散させる瓦礫・汚泥処理の問題についてはこのブログでも何度も取り上げてきたが、環境省が新法制定に動き出した

現状の「前例が無い」状態のままで「お役所仕事」では処理しきれないこということのようだ。

まだ限定的な報道しかないため色々な可能性が考えられるが、年間10μSvのクリアランスレベルだけは死守して欲しいと思う。

すでに報道されたように、クリアランスレベルをはるかに超えていても「10万ベクレル以下」の汚染物であれば処理後の隔離処理でクリアランスレベルを守ればOKとするつもりだろう。

また、「学校や幼稚園の校庭・園庭については、表土と下層の土の入れ替えなどの放射線低減策への国補助25日成立の補正予算に組み込まれた」というのは福島県の除染マニュアルのような事業だと思われる。

放射性物質による汚染物は、近づかない、動かさない、燃やさない、といった対応が正解だと思う。大胆な隔離処置を国が実施しなければ本質的な解決にはならない

このように「緊急事態法」のような発想を許すならば、今まで(原発事故以前)莫大な時間と費用をかけて進めていた放射性廃棄物処理は一体何だったのか、という話になる。

これまで地元・北九州市の話だけであったが、このまま進行するようであれば国政の場に焦点が移ることになる。引き続き関連する動静に注目したい。


以下、昨日からの環境省の動きに関する報道2件を引用する:


(引用ここから)

<放射性物質>土壌汚染に対応した新法制定を環境省検討
毎日新聞 7月27日(水)8時33分配信
 福島第1原発事故で、国内では初めて広範囲の地域が放射性物質で汚染された。放射性物質による土壌汚染に対応する法律はなく、環境省は新法を制定する方針。
 文部科学省は、学校の屋外活動の制限に関し、限界放射線量を毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト)に設定したが、数値を下げるべきだとの意見が続出。5月に「年間1ミリシーベルト以下」という目標を掲げた。学校や幼稚園の校庭・園庭については、表土と下層の土の入れ替えなどの放射線低減策への国補助が25日成立の補正予算に組み込まれた。【木村健二、大野友嘉子】 .最終更新:7月27日(水)8時33分
<放射性物質>土壌汚染に対応した新法制定を環境省検討 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース


汚染がれき、国が直接処理へ…新法で枠組み
読売新聞 7月28日(木)3時1分配信
 政府・民主党は27日、東京電力福島第一原子力発電所事故により放射性物質に汚染されたがれきなどの廃棄物や土壌の処理を急ぐため、国が直接処理することを柱とする特別措置法を議員立法で制定する方針を固めた。
 現行法が原発敷地外の環境中への放射性物質の大量飛散を想定していないためで、新たな法的な枠組みとなる。民主党は自民、公明両党に共同提案を打診しており、今国会での成立を目指す方針だ。
 同原発周辺は、住宅などの大量のがれきが放置されたままで、廃棄物処理法や土壌汚染対策法は放射性物質は対象外と明記されている。原子炉等規制法も、原発事業者による原発敷地内の廃棄物処理しか想定していない。このため、警戒区域の解除後に住民の早期帰宅を実現するには、汚染されたがれきなどを撤去、処分する枠組みが不可欠となっている。 .最終更新:7月28日(木)3時1分
汚染がれき、国が直接処理へ…新法で枠組み (読売新聞) - Yahoo!ニュース

(引用ここまで)


以下、関連記事ですでに引用しているが、「10万ベクレル以下」に関する報道3件を改めて引用する:

(引用ここから)

放射性物質:焼却灰 10万ベクレル以下なら埋め立て検討
 環境省は14日、福島県内の放射性物質に汚染されたがれきの焼却後の処理について、放射線を遮蔽(しゃへい)して一時保管するよう要請していた汚染濃度の高い焼却灰のうち、放射性セシウムが1キロあたり10万ベクレル以下なら埋め立て処分を認める方向で検討を始めたことを明らかにした。これまでは同8000ベクレル以下の場合に埋め立てを認めていた。同日、開かれた安全性検討会で議論されたが、「基準」が緩和された格好となるため、住民の理解を得ることが課題となりそうだ。
 汚染がれきは、周辺住民の被ばく線量を年10マイクロシーベルト以下に抑えることを前提に処理方針を検討しており、放射性物質が濃縮される焼却灰の扱いが問題となっていた。
 同省は同10万ベクレル以下なら、排水処理を徹底する管理型処分場や屋根付きでコンクリート製の遮断型処分場への埋め立てを認める方向で1、2カ月後をめどに結論を出す方針。
 一方、排ガス用のフィルターがついていないタイプの既存施設でも汚染がれきの焼却に問題がないことが報告された。ほぼ全ての焼却場で処理が可能になるという。【江口一】
毎日新聞 2011年7月14日 20時53分(最終更新 7月14日 21時49分)
放射性物質:焼却灰 10万ベクレル以下なら埋め立て検討 - 毎日jp(毎日新聞)


10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省
 環境省は14日、福島第1原発事故で放射性物質に汚染された恐れのある福島県内のがれきの焼却灰について、一般の最終処分場での埋め立てを認める放射性セシウム濃度の基準を、現在の1キロ当たり8000ベクレル以下から10万ベクレル以下まで引き上げる検討を始めた。同省の有識者会議で、地下水への汚染防止策を施すことなどで、安全に埋め立てができる条件を整理する。
 同省は先月、8000ベクレル以下なら埋め立てを認め、このレベルを超えると処分場に一時保管する方針を示した。ただ、東京都や千葉県の一般ごみから、8000ベクレルを超える焼却灰が相次ぎ見つかっていることなどから、一時保管後の処分方法の検討を急ぐことにした。(2011/07/14-21:00)

時事ドットコム:10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省


2011年7月14日22時57分
放射能汚染焼却灰、埋め立て基準緩和を検討 環境省
 環境省は14日、放射能に汚染された福島県内のがれきの処理方針を緩和する方向で検討を始めた。現在は、焼却灰に含まれる放射性セシウムが、1キログラム当たり8千ベクレル以下の場合だけに最終処分場での埋め立てを認めているが、10万ベクレル以下なら埋め立てられるようにする。
 同省は「10万ベクレル以下なら安全性は高く、有識者の意見を参考に早期に結論を出す」としている。同時に、周辺住民の年間被曝(ひばく)量が10マイクロシーベルトを下回るような対策も検討する。これまで8千ベクレルを超えた場合は、最終処分場などでの一時保管を求めてきたが、放射能に汚染された下水汚泥埋め立て後の周辺住民の被曝量について、政府が出した試算などをもとに判断した。
asahi.com(朝日新聞社):放射能汚染焼却灰、埋め立て基準緩和を検討 環境省 - 社会

(引用ここまで)


※2011.08.09(火)10:18追記:
関連記事「九州全域で深刻な放射能汚染が発生する懸念/@musihokori 氏による「がれき処理施設MAP」より」を掲載した。


※2011.08.10(水)02:34追記:
国会の動きの続報があった。審議は進んでいるようだ。報道から放射線量率などの具体的な規制基準が消えている。中身が分からないが「変わった」と報道されていない以上は同様の規制基準で進んでいるのだろう。

今回の続報で恐ろしいのは「同様の原発事故が発生した場合に対処するための恒久法を検討する」という部分だ。これから次々と原発事故を発生させ、際限なく放射能物質を全国津々浦々に拡散(意図的に移動)させるという前提なのだろうか。

これは「恐怖」と言う以外どう表現したら良いのか分からない。


以下、関連する報道:

(報道ここから)

東日本大震災:福島第1原発事故 汚染がれき「国が処理」 民主、特措法案まとめる
 民主党原発事故影響対策プロジェクトチーム(荒井聡座長)は3日、東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された、原発構外のがれきの処理や土壌の除染に向けた特別措置法案をまとめた。環境相が指定する「汚染廃棄物対策地域」のがれきについて処理を国に義務付け、費用を電力会社に請求できるのが柱。自民、公明両党も同日、同様の法案を公表しており、今後、修正協議を経て一本化し、今国会に議員立法として提出、早期成立を目指す。
 同法案は「特別な管理が必要な程度に汚染された恐れがある」場所を対策地域に指定し、地域内の廃棄物を国が処理すると規定。対策地域は現在の警戒区域と計画的避難区域を想定しているが、地域外のがれきでも一定以上の汚染があれば国が処理する。一方、原発構内のがれきなどは電力会社が処理する。
 土壌などについては、放射性物質に一定以上、汚染された地域を環境相が「重点調査地域」に指定し、除染実施計画に基づいて国や知事、市町村長などが除染。また、国による代行も可能とした。
 一方、自公案では汚染状況の測定や速やかな公表も国の義務と規定。民主、自公両案とも最終的な費用負担は国が必要な措置をとるとした。このほか3党とも今回の事故による健康被害への対応については別途、新法を制定する方針を示した。
 今回の事故では広範囲のがれきや土壌が汚染されたが、現行法は原発敷地外での放射性物質汚染を想定していない。このため与野党とも今回の法律とは別に、同様の原発事故が発生した場合に対処するための恒久法を検討する方針。
 環境省によると震災で発生した福島県内のがれきの推計量は228万トンだが、仮置き場へ搬入したのはこのうち39%にとどまる。【青木純、江口一、久野華代】
毎日新聞 2011年8月4日 東京朝刊
東日本大震災:福島第1原発事故 汚染がれき「国が処理」 民主、特措法案まとめる - 毎日jp(毎日新聞)

(報道ここまで)


※2011.08.10(水)03:13追記:
下記の関連記事を掲載した:
どうやって止めるか、九州全域への甚大な放射能汚染/明日2011年8月11日(木)「がれき処理法案」が衆議院を通過予定

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Jul 27, 2011

「エアカウンター」(エステー株式会社)が「みんなー」のAAに見えたので合成してみた

※元ネタ(エステー株式会社から発表された「エアカウンター」)の写真:

関連記事:
エステー株式会社が発表した税込み15,750円の家庭用放射線測定器「エアカウンター」から感じる疑問

※2011.07.28(木)14:00追記:

上図はさきほどコメント欄に貼ってあったものだが、検索したところ某巨大掲示板に上がっていた。作者不明のまま紹介させていただいく。この画像は「汎用あっぷろーだー。」に下記のように上がっている:
>http://upload.restspace.jp/src/upload0032.jpg.html
>upload0032.jpg のダウンロード
>コメント
>サイズ 11KB (11684bytes)
>UP時間 / 制限 11/07/27(水),09:34:22 / 無制限
>カウント数 / 制限
>FILE upload0032.jpg

現時点で確認出来る限り、最古のタイムスタンプは下記の書き込みっだった:
>ガイガーカウンター購入相談スレ 16
>http://hato.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1311263725/
>590 :地震雷火事名無し(catv?):2011/07/27(水) 09:34:58.43 ID:LvOv5raF0

作者情報などが分かれば追記する。

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メモ:RD1503(RADEX)はどのようにγ線とβ線を区別しているのか

RD1503(RADEX)はどのようにγ線とβ線を区別しているのか、など、RD1503に関して興味深い実験を行っている事例があった。以下、メモとしてリンクを挙げる(リンク先はいずれも玄人向けなのであしからず)。

ガイガーカウンター葉山 Radex RD1503ベータ線遮蔽実験
 公的機関の測定値との差異があることに注目した実験。

RADEX RD1503で0.00μSv-h?(実験) - 海猫のブログ
 高温多湿で測定エラーになる(ネットでは有名)ことの確認実験。

RADEX RD1503はどのようにしてμSv-hを出しているのだろう?(追記あり) 空azur
 個人レベルではあるが良く考えて精密な実験と検討を行っている。


線量計が一般家庭に普及して手軽に測定する人が増える一方、その測定精度や測定に関する注意事項は知らない人の方が多い。

放射線量の計測が温度計のように「簡単ポン」と正確な値が表示されると錯覚している人が多いようだが、実は面倒な手順を守らなければ測定値は何倍にも変動しうる。

ニュースやネットで見かける測定値のほとんどが相当に不正確な値になっていると思う。

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エステー株式会社が発表した税込み15,750円の家庭用放射線測定器「エアカウンター」から感じる疑問

昨日(7/26(水))エステー株式会社が発表した税込み15,750円の家庭用放射線測定器「エアカウンター」から感じるもやもやした疑問を列挙してみよう。上図はエステー株式会社から発表された「エアカウンター」の写真。

・なぜシンチレーション式なのに(※2011.08.05(金):「シンチレーション式」は削除訂正→ページ末尾に関連追記、以下同)「測定範囲 0.05μSv/h~9.99μSv/h」なの?同じくシンチレーション式で国産のPA-1000 Radi(ラディ)(堀場製作所)の「測定範囲:0.001~9.999μSv/h」に比べて精度が10分の1しかない。この値段でこの性能なら、「2万円未満」と報道された「ナノセンス」を早く市場に入れれば良いと思うが誰が止めているのだろうか。

なぜエステー株式会社なのだろうか。この分野が得意な国内メーカーは他にあると思うが、どうなっているのだろうか。

なぜ「監修者」を前面に出すのだろうか。私の知る限り、このようなPRの仕方をする放射線測定器はこれが初めてだ。しかもその監修者がなぜ福士政広氏なのだろうか。貧乏な消費者に「どうだ、悔しいだろう?」と喧嘩を売っているとしか思えない。上図はエステー株式会社から発表された福士政広氏の写真。


疑問はさておき、この製品は今年10月に出荷予定とのことだ。発表通りの内容なら、これは売れる。それと同時に、他の放射線測定器の市場価格にも大きな影響を与えるだろう。


以下、ネット上の関連情報へのリンクをまとめておく。

・「エアカウンター」のプレスリリース:
生活者の不安を解消するため首都大学東京と共同開発 家庭用放射線測定器「エアカウンター」を新発売/一般家庭で安心して使える性能と価格を実現!

製品概要(上記のプレスリリースから抜粋):

(抜粋ここから)

品名 エアカウンター
希望小売価格 税込み15,750円
発売日 2011年10月20日(出荷数:1万個を予定)
ルート 関東、東北を中心としたドラッグストア、ホームセンター
インターネット通販など
付属品 単4形アルカリ乾電池2本、小冊子、取扱説明書(保証書)、シリコンジャケット
電池寿命 約2ヵ月(1日1時間、アルカリ乾電池使用)
表示数値 1cm線量当量率
検出器 Si半導体(PD)
測定対象 ガンマ(γ)線(Cs-137基準)
測定範囲 0.05μSv/h~9.99μSv/h
指示誤差 ±20%(測定完了時)
測定時間 最長約10分(放射線量による)
本体サイズ 約 82mm×62mm×34mm
本体重量 約 105g
校正 校正定数による表示補正済み
年内生産予定数 合計5万個

(抜粋ここまで)


以下は「エアカウンター」監修者の福士政広氏について:

教員紹介 福士 政広 首都大学東京

原発業界御用学者リスト @ ウィキ - 福士政広

嘘つき福士政広、それをタレ流すNHK ≪ ARecoNote3

江戸川区主催・福士政広講演会のご案内ビラ - 生きぬくために闘う!東日本大震災救援対策本部のブログ - Yahoo!ブログ

◆本部ニュース109号発行! - 生きぬくために闘う!東日本大震災救援対策本部のブログ - Yahoo!ブログ

東京電力・福島第一原子力発電所事故以前の東京都葛飾区の空間線量率(PDF、292KB)


引き続き調査し、続報があれば追記する。


※2011.07.27(水)16:33追記:
関連記事「「エアカウンター」(エステー株式会社)が「みんなー」のAAに見えたので合成してみた」を掲載した。

※2011.07.27(水)18:30追記:
ツイッター上で「シンチレーションじゃない」という指摘があったので再度スペックを確認した。

公開情報によると「検出器 Si半導体(PD)」となっており、何らかの固体(ヨウ化セシウム結晶かな?)+Si半導体(PD)によるシンチレーション方式だと思われる。

固体シンチレーション無しで直接放射線を検知できる最新技術の「Si半導体(PD)」があるのだろうか。それとも「Si半導体(PD)」という型式の最新型のGM管があるのだろうか。

間違い等あればご指摘いただきたい。

※2011.07.27(水)19:05追記:
プレスリリースを再々度確認した。当該の素子については下記のように説明されている:

「測定の仕組みは、放射線1本が入ると半導体センサーが反応し、発生した電荷を信号に変えてカウント」

「半導体センサーには、医療機関で使用されるエックス線計測器の技術を応用したシリコンフォトダイオードを使用」

これに該当する素子を検索したところ、浜松ホトニクスのSiフォトダイオードの「X線検出素子」があった。

これは「Siフォトダイオードとシンチレータを組み合わせた製品です。セラミックシンチレータはCWOに比べ約1.8倍の高感度を実現しています。セラミックシンチレータは高感度と高信頼性を、CsIは高感度と低価格を実現しています。」となっている。すなわち、この素子はセラミックを用いた固体シンチレーション方式ということになる。

エアカウンターが同じ素子を用いているかどうか分からないが、「Si半導体(PD)」の「PD」は光検出のことで何らかの物体のシンチレーションを拾うという意味ではないかと思う。

ご存知の方がいたら是非ご教授いただきたい。

※2011.07.27(水)19:25追記:
上記の浜松ホトニクス製の素子の説明にあった「CWO」は「CdWO4」すなわち、従来品はカドミウムを含む素材を用いているとのことだ。

参考:
シンチレータの工業用途(セキュリティー、検査ほか)への展開|東芝マテリアル

以上、話の流れとは直接関係ないが、メモとして記しておく。

※2011.07.28(木)04:51追記:
ツイッター上で「シンチレーションじゃない」という指摘をされたご本人に(他に連絡方法が無いため已む無く)ツイッター上で問合せを行い、私の見解を説明した。

なお、今回は「この問合せのためだけの目的」で急遽ツイッターアカウントを作成した。このアカウントは通常は放置する予定であり、半年後にはアカウントが消えているかもしれないのであしからず。

私の問合せに対し、ツイッター上で概ね下記のような反論があった:

(1)「半導体検出器」「シンチレーションカウンターとは分けて考えられている
参照:半導体検出器Wikipedia

(2)「固体の電離作用を利用した測定器に分類される
参照:医療人のための放射線防護学高田純(札幌医科大学教授)著/株式会社医療科学社)の見本ページ(PDF、42.3KB)

ということで、現時点ではメーカー(浜松ホトニクスおよび東芝マテリアル)の記述が否定されたままである。

※参考:原発業界御用学者リスト @ ウィキ - 高田純

メーカーなどに(念のために)問合せを行い、変化があれば追記したいと思うが、本件は「ホームページ」vs「Webページ」のように、マスコミや一般人の慣用表現が事実上の標準となって学術的・技術的に正しい専門用語が駆逐される現象に似ているような気がする。

本件につき詳細をご存知の方がいたら是非ご指摘いただきたい。

※2011.07.29(金)00:13追記:
ツイッター上で「シンチレーションじゃない」という指摘をされた件で、今朝のうちにメーカー2社(浜松ホトニクス、東芝マテリアル)に問合せを行ったところ、夕方までに浜松ホトニクスからメールで丁寧なご回答を頂いた。それによると、上記で挙げた「X線検出素子」はシンチレーションカウンタに不適で、用いるとしたら素子の構成を考えなければならないとのことだ。少なくとも浜松ホトニクスの「X線検出素子」「エアカウンター」の説明にある「医療機関で使用されるエックス線計測器の技術を応用したシリコンフォトダイオード」に該当しないようだ。

参考:
浜松ホトニクスのX線検出素子
Siフォトダイオード(S8559)X線モニタ用検出器(PDF、87KB)

ツイッター上でご指摘いただいたrichoutan様の情報などから調べたところ、浜松ホトニクスからSi PINフォトダイオード(大面積型)を用いて「シンチレータ無し」で放射線計測器を構成する回路例が下図の下段「10.γ線、X線検知器」のように示されていた。なお、図の上段「9.CTスキャナ、X線モニタ・センサ」はシンチレータを用いる回路だが、参考までに並べて示す。

Siフォトダイオード応用回路例(PDF、73.8KB)

この回路例にある素子のデータシートを見ると下図のような特性になっている。

Si PINフォトダイオード(S3590-08、S3590-09)X線用大面積フォトダイオード(PDF、110KB)

仕様には400~1100nmくらいの応答しか記載されておらず、シンチレータ無しではγ線やX線(pmオーダー)に対する動作は全く保証されていない。しかし「回路例」のように構成すれば仕様の保証範囲を超えて放射線を検知するらしい。

不思議な話ではあるが、これが「シンチレータ無し」で動作する「半導体式」に分類されるものであり、これまで半導体を用いた放射線検知は全てシンチレーション式であると勘違いしていたが、これは誤りであったようだ。ご指摘いただいたことに感謝したい

さて、本題に戻って「エアカウンター」だが、プレスリリースの「検出器 Si半導体(PD)」という説明だけではシンチレータの有無が判断できない。精度が低いことから考えるとシンチレータ無しとも思えるが断定できない。ダメもとでメーカー(エステー株式会社)に問合せてみたい。新たに情報が得られたら追記する。

※2011.07.29(金)05:41追記:
シンチレータ無しの可能性がある」とは思うが、なぜかツイッター上では「エアーカウンターはフォトダイオードで決着」となっている。

プレスリリースに「検出器 Si半導体(PD)」と記載されており、フォトダイオードであることは最初から明らかだ。その前のツイートでその筋では有名な方が同様にシンチレータが無い旨を主張しているので、文脈上は「シンチレータ無しで決着」という意味のようだ。そうだとすると、そう断言する根拠は何なのだろうか。残念ながら明示されていないので、私の知らない範囲の「何か」があるようだ。不思議な話だ。

最終的にはエステー株式会社から正式に回答を頂くか、購入者の分解レポートがあって「決着」が付く問題だと思うので、分かり次第追記する。

※2011.07.29(金)06:10追記:
ここまでツイッター上で特に色々ご指摘いただいている方について調べてみたところ、専門分野では有名な方のようだ。その方の著書と思われる本があったので下記に紹介しておく(アマゾン):

※2011.07.29(金)09:58追記:
本文とは全く関係ないが、ツイッター上で 「@kikumaco さんに失礼」との指摘があったので簡単に補足する。

(1)「その筋では有名」:
@kikumaco様については、
ニセ科学に対する警鐘を通じ科学リテラシの啓蒙を行っている。
・911陰謀で激しい論戦を繰り広げられている(現時点までに@kikumaco様がほぼ全面勝利の状態)。
といった分野で独特のスタイルを持って活動しており、人によって好き嫌いの分かれる方であり、これらの分野では有名な方だ。

(2)「主張じゃなく事実の提示」:
@kikumaco様のツイッター上の発言は事実の提示であり直接反論する余地は無く、私から@kikumaco様に何か返信する必要も感じられない。ツイッター上で明示的に「シンチレーションじゃない」と発言されたのはrichoutan様のみだが、それに対しては(不本意ながらツイッターアカウントをわざわざ作成してまで)直接の問合せを行った。

繰り返しになるが、richoutan様に対しては色々ご指摘いただき、シンチレータ無しの半導体方式に関して誤解が解け、新たに様々な知見を得る事もでき、感謝している。また、「シンチレータ無し」の「可能性」は私も認めているので調査を継続する。

しかし、「検出器 Si半導体(PD)」という説明だけを根拠に、公式発表もなく、分解調査も無く、「シンチレータ無し」と「決着」する姿勢は理工系の思考手順としては問題はないのだろうか。この主張に誤りがあればご指摘いただきたい。

※2011.07.30(土)08:08追記:
本題とは全く違う方向ではあるが、ツイッター上で繰り返しご指摘をいただいているようなので再度補足しておく。

高名な方々から繰り返しご指摘いただくことは、その内容の如何に関わらず、私のような弱小零細ブログ管理者にとって大変な栄誉だ。ご指摘は全て私の無知や誤解が発端となっているものだろうから感謝すべきことだと思う。しかし、私の人格についての指摘ではなく具体的・技術的な指摘をいただければ良いのにとは感じる。

これまで「シンチレータのあるサーベイメーターの仕様説明は業界団体の慣例でシンチレータであることを明記することになっている」とか「半導体素子メーカー各社の製品のデータシートを確認したが、PDと記載されているものは必ずシンチレータ無しとなっている」等の具体的な根拠が無いか、色々と調べているが、私の方では分からなかった。ご指摘いただいた方々はきっとご存知なのだろうが、ご教授いただけず残念だ。また、私自身も無知無能であり、恥ずかしい限りだ。

以上、ご指摘いただいた皆様は理工系で、その道ではそれなりの専門家であると思っており、ご指摘についても相応の思考手順を踏んでいると期待して書いている。そうでなければ期待する方が間違っているので、全て訂正してお詫びする。

なお、エステー株式会社には問合せ済みだが、内容的にも社会的な状況からも回答が得られない可能性が高いと考えている。10月の発売後にどなたかが分解レポートを公開してくれるのを待つしかないかもしれない。

また、「X線検出素子」に関して、東芝マテリアルから昨日7/29(金)夕方にメールでご回答を頂いたが、内容が限定的なので見解を出せないとのことだった。

※2011.07.31(日)09:00追記:
本題では無いが「あなたまともに調べてますか?」とお問い合わせがあったので補足する。

私がrichoutan様にお問い合せする前に調べたのは「このブログ記事へのリンク」を含んでいるツイートを検索するページ(ツイッターの検索機能で、ココログの各記事の下に自動的に付加されているボタンを押すと表れる)だ。その時、検索結果は2件しかなく、そのうちの1件が「シンチレーションじゃない」とご指摘いただいたツイートだ。Google等で調べたところ、他に「シンチだ」「いやシンチじゃない」と意見が分かれていたため、引き続き調べていたが、確定的な情報が中々見つからなかった。そこで「名指しでご指摘」を頂いたツイートにお問い合わせするに至った。

「まともに調べる」という範囲があいまいなので意図とは違うかもしれないが、その時点では私が考えうる限りの検索を行っていた。私は普段はツイッターを利用していないためご指摘のツイートを検索する能力がなかった。

ちなみにご指摘のツイート「多分」と慎重な表現がなされており、確定的な情報は提示されていない

※2011.08.05(金)09:11追記:
上の追記にも記している通り、先週末(7/29(金)未明)、エステー株式会社の送信フォームから疑問点を問い合わせていた。全く期待していなかったが、昨日(8/4(木))夕方、エステー株式会社お客様相談室からメールで丁寧な返信を頂いた。その結果、「エアカウンター」が「シンチレータ無し」の半導体方式であると確認できた。このため、本文冒頭部分で記載していた「シンチレーション式」に係る記載2か所を削除訂正した。

実は今回の返信メールにはこの他にも大変興味深いことが書かれている本来ならば詳細に公開したいところだが、送信フォーム利用時に提示された注意事項(PDF、75KB)にて「弊社からのEメールによるお返事は、お客様個人宛にお送りするものです。内容の一部または全ての転載および二次利用はご遠慮下さい。」と非常に閉鎖的な制限が課せられていたため、残念ながらここでは記載しないエステー株式会社から個別の同意が示されない限り、現時点では私から公開する予定は無い)。

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Jul 26, 2011

さらに分かりやすい「要約版パンフレット」になった福島県の除染マニュアル

上図は福島県から先々週公開された除染マニュアルをさらに分かりやすくまとめ直した要約版パンフレット(PDF:2,927KB)として新たに福島県が公開したものだ。

タイトルは「生活空間における放射線量低減化対策に係る手引き[要約版]」となっている。コンテンツとしては同じだが、一般配布用パンフレットとしてデザインを一新して作成したものと思われる。

こんなパンフレットに金を掛けるくらいなら一刻も早く全員が避難できるような方向に費用をかければいいのにとは思うが、汚染地域に踏みとどまる(踏みとどまらざるを得ない)人々にとっては役立つ資料となるだろう。

※2011.07.30(土)12:15追記:
関連記事「福島県が公開した「子供向け放射線対策パンフレット」」を掲載した。


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福島第一原発から1200kmの同心円の地図

上の図は福島第一原発から1200kmの同心円の地図だ。

この図は外部サービス「地図に円を描く (Google Maps API V3版)」を利用して作成した。

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Jul 25, 2011

メモ:武田邦彦氏講演会(福岡県うきは市/2011.07.25(月))

本日7/25(月)午後に福岡県うきは市で開催された武田邦彦氏講演会(うきは市商工会主催)を聞いてきた。上の写真は開演前に撮影した会場(うきは市民文化会館)の入り口の様子。会場は田園風景の広がる中にある。場所が分かりにくかったので少し迷った。

駐車場には佐賀、大分、熊本、千葉、などなど、他県ナンバーも多数あった。講演後は帰りの車で駐車場の出入り口が大混雑した。上の写真は駐車場で見つけた福島ナンバー(帰りに撮影したもので、ナンバーを一部削除している)。

入り口で住所氏名を記入して入場。講演の撮影・録音等は一切禁止。会場内の飲食も禁止。

会場の様子(開演前):
広いホールが8割くらい埋まった状態だった。ホールの収容人数を確認したところ、「観客席618席、車椅子席4席」(合計622席)であった。数百名が参加していたと思われる。子連れのお母さんの姿が多数、途中で子供が泣きだして退席する姿もあった。

前後のあいさつ等を省いた正味の講演+質疑応答で1時間35分間(15:06~16:41)。

ノートPCを開き講演内容を速記よりやや劣るくらいのレベルで入力&ホワイトボードに描かれたイラスト等8点を紙に手描きでメモした。

以下、中村個人の好き嫌いで適当にまとめたメモである。講演内容を忠実に再生したものではないのであしからず。

所々でテレビにもブログにも出ていない「講演でしか言わない」といった内容もあったが自主規制して書かない。


(講演内容の紹介ここから)


○講演

・「九州電力の手先では無いが」と前置きした上で、九州電力が電源と配電を整備することで、山間部も離島もある九州の電気コストを下げてきた点を評価。

・福島原発の事故は原子力発電の利点を打ち消すくらいひどいものだった。

・今度の原発事故は外国人から見ると信じられない。技術が素晴らしくて慎重な民族で地震があることが分かっている、それなのになぜ日本であんな大きな事故が起こったか理解できない。

・原発については独自の事を云うのは控えて一般的な事だけを言う。

・安全な原発は賛成(すぐ上の話と矛盾しているような気もする)。

・2007年くらいから日本の原子力発電所は弱くなってきた。はたから見ているとだんだんダメになって行った。講演会だからズバッと言うと全ては○○で崩れた【○○の中身とそれ以降の話は自主規制で削除】。

・原発事故が起きたら遠くに逃げるのが一番良くない。風下の人は逃げても追ってくる。風下じゃない人は逃げても逃げなくても関係ない。放射線のチリは300kmは必ず行く。遠い近いは関係ない。放射線からは横に逃げる。マスクをしていればあまり被曝することは無い。

・静岡のお茶は一度東京に落ちたものが風の強い日にもう一回飛んで静岡のお茶についた。

・今度の放射線漏れはすごい量。10億ベクレル位漏れるのが普通の事故。あまりたいしたことはない(周辺は大変だが日本では大したことない)。今度漏れた量は100京ベクレル。特別な量。

・魚が心配。ホウレン草は歩かないから分かりやすい。牛など動くものは難しい。人類史上初めて海に漏れた。海に10京ベクレル漏れている。魚は動くからどうなるか分からない。昆布はひどい。

・チェルノブイリではほとんどの人が牛乳で甲状腺がんになった。

・結果的にはソ連の方が日本政府より誠実だった。

・放射線の影響で医学的に分かっているのは100mSvを超える範囲。100mSv以下はどうなるか分かんない。国際的にはすったもんだの末、安全な線量ではないが、1億人に5000人くらいが我慢が出来る被曝量となった。これが1年に1mSv。パリ宣言。医学的に決まるなら宣言じゃない。コンセンサス。それから21年。割と正しかった。各国であまり変な事は起こらなかった。外国のペットボトルや工業製品も安心できるようになった。

・事故があったからと言って今になって1年1mSvを変えるのは危険。

・放射線による人体の害は設計図(DNA)を傷つけること。50歳以上はいい。女性と幼児が特に危ない。0.5歳から7歳の幼児、妊婦、将来子供を産もうとする女性は要注意。

・チェルノブイリでは7歳以上の子供にはあまり影響が出ないとされたが、それから14~5年たった2000年前後、被曝した子供が(大人になって)子供を産める年齢になって子供を産めないと分かった。

・男の30以上はまあいいかな。

・少しづつ拡散するから今年のコメから難しい状態になる。

・今後、日本は本当に原子力発電所でやっていくのか、それとも少し我慢して別のエネルギーでやっていくのか、国民が考える非常に重要な局面に達している。

・技術者は技術的にしかものを見てはいけない。原子力発電所は当面は止めて研究のやり直しをすべき。200年くらいは原子力発電所をやらない方がいい。技術者としての考え。最後は政治家が決める。

・自分の郷土を100年失う。チェルノブイリは25年経って自分の家に帰れない。大変な衝撃。

1年1ミリシーベルトはICRPの国際勧告であって武田の意見では無い。各国全部同じ法律。非常時は自分の意見を言っちゃいけない。非常時は覚悟決めてやるしかない。

・環境問題に関して:
「講演なのでちょっと独自の意見を」
「石油は無くならない」
「南極の氷は減らない」
「空気を温めても水は温まらない」
「日本人は不景気になるために幻想を抱いている、CO2を削減している」
「子供に職業(喰い口)を残す事が大人の最大の問題」
「日本はCO2じゃんじゃん出せ」
などなど、面白い話がたくさんあったが全て割愛。


○質問受付:
時間がないので質問は3人に限定。たくさんの手が挙がった(目測で十数人くらい)。司会者がその中から指名。

・1人目:
前の方の席、福岡市から若い女性。2つ質問。
(1)子供がいるが、食品の暫定基準が高く感じる。セシウムとヨウ素だけでストロンチウムなど心配。
(2)海外の専門家が水素爆発ではなく核爆発ではないかと言う話がある。プルトニウムが飛散しているとも言われる。東京に姉の子供がいる。報道もないが心配。本当のところはどうか。
回答:
(1)日本に基準値すら無かった。日本で原子力発電所が事故を起こると想定しちゃいけなかった。原子力発電所には救命ボートがなかった(さらに福島の農家の話など長々と説明があったが省略)。暫定基準値の10分の1くらいなら大丈夫。福島の子供たちを助けるためには、福島の野菜を我慢して食べるのではなく、福島に全然汚染されてない九州の野菜を送って食べてもらう(他にも話があったが割愛)。
(2)核爆発しても水素爆発しても一緒。多くの人が間違って書いているが絶対正しいから大丈夫。チェルノブイリの2回目の爆発は25年経った今でも水蒸気爆発か核爆発か、どちらか分からない。出てくるものも規模もはほとんど同じ。原子炉の中は爆発する前まで核爆発しているから。水素爆発、水蒸気爆発、核爆発は原子炉で何が起こってもあのくらい。プルトニウムとストロンチウムは測定していないが必ず出ている。東京は住めるかどうかギリギリ。

・2人目:
後ろの方の席、北九州市から若い男性。避難の話があったが、先々週に北九州市で凄い発表があった。北九州市はすでに放射能で汚染された汚泥百十数トンを受け入れて処理して埋め立て、廃液も海に流したらしい。市に相談してもなしのつぶて。対策などのアドバイスはないか。
回答:
福島から漏れた量が数億ベクレルもしくはスリーマイル島のように数兆ベクレルであったら瓦礫を引き受けても大したことはない。100京ベクレルだと受け入れると汚れてしまう。九州地区は団結して絶対に福島のものを入れてはいけない。程度問題。100京ベクレルだと協力しちゃうとこっちがやられる。量の問題で道徳の問題ではない。九州が支えられる量では無いことをはっきりするべき。除染して90%くらい回収してから話をすべき。
※お気づきの方がいるかもしれないが、この「2人目」の質問者は実は私(中村)だ。

・3人目:
前の方の席、帽子をかぶった年配の男性。先生にお願い。質問では無い。週刊現代の7月2日号に玄海原発爆発という見出しがあった。井野博満(いいのひろみつ)先生。金属材料学の先生。原子炉が老朽化して中性子で劣化しており止めて冷やしたら割れて爆発する。九州は逃げる事ができない。大阪まで被害がある。世界が未曾有の被害をうける。武田先生が取り上げて欲しい。1000万か一億の人が耳を傾ける(後席から拍手が起こる)。
回答:
中性子脆化かなり起きている。耐震問題、津波、落雷、玄海原発は福島原発より弱い。壊れると思った方が技術的にいい。風下が全部やられる。同じような問題が韓国の原発にもある。韓国に強く申し入れて事故対策・飛散対策を十分やってもらう必要がある。外交的な圧力をかける。


(講演内容の紹介ここまで)


○中村の所感:
武田邦彦氏は世間の評価が分かれる方である。放射能対策に神経を使っている母親層に人気があるようだ。このブログで4年前(2007年7月)に書いた記事では、武田邦彦氏に対し肯定的な評価で締めくくっている(この時は環境問題に関する議論)。
一方、「訂正の過程を明示しない」「情報源を明示しない」(「武田邦彦氏の誠実さ - NATROMの日記」より)といった手厳しい評価をする人もいる。
この記事では武田邦彦氏の評価は保留する。しかし、少なくとも、今回の講演を聴きに行って後悔はしなかった、とだけは言っておく。

最後に:
今回の講演会は「しがらみの少ない」うきは市商工会だからこそ出来たのだろうと思う。北九州市や福岡市の商工会が主催することはあり得ない。
有意義な講演の機会を提供していただいた武田邦彦氏と、その開催に尽力されたうきは市商工会の関係者の皆様に心より感謝を申し上げたい。


※講演会データ:
・7月25日(月) うきは市政経懇話会主催
 「武田邦彦氏講演会 地震、原発、環境について」
・時間 午後3時~午後4時30分
・会場 うきは市文化会館(福岡県うきは市吉井町1001-4)
●問い合わせ うきは市商工会浮羽本所 0943-77-2239


※2011.07.26(火)06:56追記:
・「mSv」の一部に全角文字が混在していたので半角文字に統一。
・講演会の主催はうきは市のホームページを見ると正確には「うきは市政経懇話会」となっている。組織の関係は確認していないが、これはうきは市商工会の内部組織と思われる。本文末尾に関連記述があるが、微妙な表現なのであえて訂正はしない。

※2011.07.26(火)10:24追記:
冒頭部分の誤字脱字2か所を修正。

※2011.07.26(火)10:42追記:
「最後に」の部分の誤字脱字1か所を修正。

※2011.07.26(火)11:10追記:
本文中の誤字脱字1か所を修正。色々ご指摘ありがとうございます。

※2011.07.26(火)19:40追記:
武田邦彦教授、うきは市で講演~原発の脅威を語る:|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース」に関連記事があった。私の質問に関して「講演会では来場者からの質疑応答の時間も設けられ、北九州市当局による被災地瓦礫の受け入れ問題や北九州市の民間企業による汚泥受け入れ問題にも触れられた。武田教授は「難しい問題だ」としながらも、すべてに優先させるべきは福島の除染であり、受け入れはその次の段階であるべきだとの持論を展開した。」と紹介されている。
※↑この記事で紹介されている武田邦彦氏の新刊(アマゾン):

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Jul 24, 2011

「宇宙滞在日数、日本3位」(読売新聞)、しかし「平均宇宙滞在日数」なら日本は米国すら抜いて2位!

「宇宙滞在日数、日本3位に…24日にドイツ抜き」という見出しで読売新聞が報道しているが、報道に無い「平均宇宙滞在日数」を追加算出したところ、日本は米国すら抜き2位だ。

以下、読売新聞の記事を引用:

(引用ここから)

宇宙滞在日数、日本3位に…24日にドイツ抜き
 日本の宇宙飛行士の宇宙滞在日数が24日で通算494日となり、ドイツを抜き、ロシア、米国に次ぐ世界第3位になる。
 1990年にテレビ局記者だった秋山豊寛さん(69)が、旧ソ連の宇宙船ソユーズで初めて宇宙に滞在してから、日本人の宇宙飛行士はこれまで計9人。現在は、古川聡さん(47)が国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している。
 日本は2009年末時点では第7位だったが、野口聡一さん(46)、山崎直子さん(40)、古川さんとISS滞在が続いたため、一気に3位に浮上した。ただ、独自の宇宙ステーション「ミール」も持っていたロシアの2万760日、月面着陸を成功させた米国の1万4786日とは、大きな差がある。
(2011年7月23日14時34分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110723-OYT1T00470.htm
宇宙滞在日数、日本3位に…24日にドイツ抜き 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(引用ここまで)

※2011.07.24(日)07:20追記:
冒頭に追加算出した表とグラフの画像を追加掲載。計算に用いたエクセルのPDF出力は下記からダウンロードできる:
20110724-yomiuri.pdf(PDF、87KB)

※2011.07.26(火)18:17追記:
冒頭の図中、順位が誤っていた(「1位 米国」「2位 ロシア」)ため正しい順位に画像とPDFを修正した。これまでにPDFをダウンロードされた方は差し替えをお願いしたい。

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Jul 23, 2011

中間市さくらの里・新鮮市場さくら館で茨城県産サツマイモ(紅あずま)を販売中

中間市さくらの里・新鮮市場さくら館で茨城県産サツマイモ(紅あずま)を販売中
近所ではないが時々利用している。

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JA北九の農産物直売所で茨城県産サツマイモを販売中

JA北九の農産物直売所で茨城県産サツマイモを販売中
近所にあるので時々利用している。

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セミ鳴き始め(2011.07.23(土)午前9時過ぎ・北九州市内)


放射能の影響でセミが鳴いていない、とか、いや気候や地域で違う、など話題になっていたが、北九州市内の住宅街でさきほど(2011.07.23(土)午前9時過ぎ)やっ­とセミの鳴き始めを確認できた。上記の映像はその場で携帯電話で撮影したものだ。YouTube上で再生するとなぜか2秒に圧縮されて早回し状態になっているが、オリジナルは6秒。

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Jul 22, 2011

メモ:台風6号(JUL2011)の興味深い進路

今回の台風6号(JUL2011)は「おじぎ台風」という話も聞いたが、非常に興味深い進路だ。このまま再度南下して、ぐるっと回って日本にもう一度やってきても良さそうな感じだ。

私が小学生の時、九州に上陸した台風が「ほんのちょっと逆戻り」したケースがあった。珍しい進路だったので良く覚えている。もう30年くらい前になると思う。今回の進路はそれに並ぶくらい興味深い。

以下、台風の詳細:

(詳細ここから)

台風6号.2011年7月22日4時30分発表 大型の台風6号は、22日3時には鳥島の東南東約180kmにあって、南東へ毎時15kmで進んでいます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は25m/sです。この台風は、22日15時には関東の南東海上を東北東へ進み、23日3時には関東の南東海上を北北東へ進むでしょう。24日3時には、日本の東の海上を北北東へ進み、25日3時には千島近海で温帯低気圧に変わる見込みです。台風周辺海域および進路にあたる海域は、シケ~大シケとなるため厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、7月22日7時30分の予定です。

2011年7月22日 3時0分現在

名称 マーゴン 強さ ---
地域 鳥島の東南東約180km 方向・速さ 南東に15km/h
緯度 北緯30度0分 中心気圧 985hPa
経度 東経142度5分 最大風速 25m/s
大きさ 大型 最大瞬間風速 35m/s
台風の予報・実況は、3時間ごと(日本に接近した場合は1時間ごと)に発表されます
.※台風の中心は必ずしも予報円の中心を結ぶ線に沿って進むわけではありません

(詳細ここまで)

※冒頭の画像と末尾の詳細のいずれも「台風情報(台風6号・西日本) - 日本気象協会 tenki.jp」より引用。

※2011.07.26(火)20:20追記:

その後の進路は上図のようになった。このあとすぐ熱帯低気圧に変わったようだ。

上図の時点の台風の詳細:

(詳細ここから)

台風情報(台風6号)2011年7月24日 6時0分現在.各地の台風.日本広域 日本付近 北日本 東日本 西日本 沖縄 .台風6号.2011年7月24日4時30分発表 大型の台風6号は、24日3時には関東の東にあって、北北東へ毎時20kmで進んでいます。中心気圧は990hPa、中心付近の最大風速は23m/sです。この台風は、25日3時にかけて日本の東へ達するでしょう。26日3時には千島近海で温帯低気圧に変わる見込みです。この方面の船舶は、十分な警戒が必要です。次回の台風情報は、7月24日10時30分の予定です。

2011年7月24日 6時0分現在

名称 マーゴン 強さ ---
地域 関東の東 方向・速さ 北北東に30km/h
緯度 北緯36度25分 中心気圧 990hPa
経度 東経146度35分 最大風速 23m/s
大きさ 大型 最大瞬間風速 35m/s
台風の予報・実況は、3時間ごと(日本に接近した場合は1時間ごと)に発表されます
.※台風の中心は必ずしも予報円の中心を結ぶ線に沿って進むわけではありません

(詳細ここまで)

※画像と詳細のいずれも「台風情報(台風6号・西日本) - 日本気象協会 tenki.jp」より引用。


なお、気象庁のサイトから経路図を確認すると下図のようになっていた:

「ぐるりと一周」はしなかったようだ。

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Jul 21, 2011

日本の食品は海外から厳しい規制を受けている(日本のマスコミが報道しない事実)

日本の食品は海外から厳しい規制を受けている日本のマスコミが報道しない事実だ。他に危ない食品があふれているのにセシウム牛肉だけ大騒ぎしている日本人は見事に騙されている全く滑稽だ。

現時点で規制をしていないのはカナダのみだ。日本とカナダは放射能経済圏を形成することになるだろう。

以下、各国の規制について、農林水産省が発表した「諸外国・地域の規制措置(7月21日現在)」(PDF/188KB)から抜粋する:

(1)日本の全ての食品につき輸入停止又は証明書を要求
・インドネシア
・タイ
・韓国
・中国
・ブルネイ
・マレーシア
・ブラジル
・EU
・スイス, リヒテンシュタイン
・ノルウェー
・アイスランド
・仏領ポリネシア
・ニューカレドニア
・アラブ首長国連邦
・イラク
・オマーン
・カタール
・クウェート
・サウジアラビア
・バーレーン
・レバノン
・エジプト
・コンゴ民主共和国
・モロッコ

(2)日本の一部食品につき輸入停止又は証明書を要求し、他の品目の全部または一部につき全ロット検査
・台湾
・フィリピン
・ベトナム

(3)日本の一部食品につき輸入停止又は証明書を要求
・シンガポール
・香港
・マカオ
・米国
・チリ
・ロシア

(4)検査強化
・インド
・ネパール
・パキスタン
・ミャンマー
・豪州
・ニュージーランド
・ウクライナ
・イラン

(5)その他(規制措置の完全解除)
・カナダ


その他の情報はこちらから参照できる:
農林水産省-東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応

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北九州市内在住の小学校4年生の長女が鼻血(2011.07.21(木)夕方)

先ほど(本日(2011.07.21(木)夕方))、小学校4年生の長女が鼻血を出した。上の写真はその時の鼻血を拭いたティッシュだ。

普段、鼻血を出すような子ではない。覚えているのは確か1年以上前に風邪で寝込んだ時で、正確にいつだったか思い出せないくらい前のことだ。

今回、鼻血を出すような原因は特に思い当たらない。

本日の北九州市内は曇りで気温もさほど高くなかった。

昨日は台風の影響が残りやや強い風で、小雨の降る中を歩いて学校から帰宅した。

以上、記録のためメモを残しておく。

関連記事:
放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ
北九州市内で最近になって鼻血が多いお子さんがいたら今すぐ詳細な記録を残して欲しい
注意:7/20(水)早朝以降に九州まで放射性物質が拡散する可能性(DWD Ausbreitung Japan より)

※2011.08.01(月)06:23追記:
関連記事:「北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か」を掲載した。

※2011.08.02(火)22:23追記:
関連記事「北九州市内在住の小学校4年生の長女が鼻血・2回目(2011.08.02(火)夜)」を掲載した。

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「環境首都」を目指すがゆえに「放射能対策」が後手に回る北九州市のジレンマ

先週の記事「放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ」はこの1週間で大変な反響があった。短期間に万単位のアクセスがあった。コメント欄以外にメール等で様々な方から多数のお問い合わせをいただいている。また、某巨大匿名掲示板で「テンプレ」と呼ばれる固定枠にリンクが掲載されており、社会的関心がいかに高いか伺うことができる(このブログ記事がテンプレに採用されたのは今回が初めてだ)。

一方、同記事の追記で掲載していたように、先週7/14(木)朝に北九州市環境局循環社会推進部循環社会推進課のメールフォームから関連する問合せを送っていたにも関わらず、大変残念ながら、1週間以上経過した現時点までに、北九州市からは何の回答も来ていないし、問い合わせに関連すると思われる追加の訂正報道や記者発表資料も確認できない。予想通りの経過であり、やはり本件は「根が深い」問題だと思う。

根が深い」という点を説明しておこう。

北九州市は「環境首都」として様々な事業に力を入れており、これが現在は行政としての重点施策となっている。しかし、この場合の「環境」は主にCO2削減などを指しており、「放射能」は全く範疇になっていない

※参考:
世界の環境首都とは魚拓
人と地球、そして未来の世代への北九州市民からの約束~世界の環境首都をめざして~(グランド・デザイン)魚拓


北九州市が放射能対策に出遅れ、同じ土俵にあった秋田県小坂町等の対応に大きく引き離された最大の原因は、皮肉にもこの「環境首都」という看板事業にあると思う。

北九州市にとって「放射能対策」は「環境首都」と真っ向から対立しており、放射能対策を進めようと思えば市内の主要産業は大打撃を受けるだろう。多くの企業が主力事業として関与しており、その裾野となる企業がそこに依存しているからだ。

参考までに、北九州市が「環境首都」を目指す起点となった有名な逸話「『青空が欲しい』運動」を紹介しておこう。時々テレビなどでも紹介されていることから、北九州市民なら一度は聞いたことがある話だと思う。

上の写真は「aサロン(記者ブログ)_九州なんでんかんでん_いのちを守る女性パワー」に掲載のものを見やすいように配置し直したものである。この写真で分かるように、北九州市は今でこそ「環境首都」を目指すほどの都市だが、1960年代には公害の激しい工業都市であった。産業発展優先の行政、利益優先の産業界、ともに公害対策には全く関心が無かったようだ。

しかし、戸畑区で「子どもの健康を心配した母親たち」によって「『青空が欲しい』運動」が始まり、環境対策が始まったのである。

上の写真は「公害克服への取り組み - 北九州市」(魚拓)に掲載のものを見やすいよう拡大して配置し直し、キャプションも付け直したものである。

※参考:
 テレビ朝日|素敵な宇宙船地球号 [第412回] 1月15日 23:30~24:00放送
 「鉄鋼の街の挑戦」 ~青空を取り戻した主婦たち~
 http://www.tv-asahi.co.jp/earth/contents/osarai/0422/魚拓

市役所の担当職員の皆様はまじめで優秀な方ばかりだと確信しているが、組織としての北九州市にはこれ以上の自浄能力は無いと思う。「『青空が欲しい』運動」のような市民の動きが無ければ、事態は悪化する一方だろう。同運動が起こった同じ戸畑区で、いま再び類似の問題が持ち上がったことは、何かの因果があるのかもしれない。

多くは期待できないが、すぐにあきらめもしない。個人としてできることを、出来る範囲で地道に続けたいと思う。

※2011.07.31(日)17:07追記:
下記2件の関連記事を掲載した:
「OECDのグリーン成長に関する世界のモデル都市」って何?
北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か

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Jul 19, 2011

台風6号(2011年7月)通過後の福島第一原発の報道はこうなる(予想)

台風6号(2011年7月)が福島第一原発に近づきつつある。通過後の報道はこうなるだろうな、というところを予想してみた:

1.福島第一原発4号機建屋が大規模に崩落

2.福島第一原発の周辺数キロメートルの空間線量が大幅に減少周辺の作業効率が上がる

3.全国の空間線量が微妙に増加

※あくまで個人的予想なのであしからず。


庶民に打つ手は無い。

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Jul 18, 2011

注意:7/20(水)早朝以降に九州まで放射性物質が拡散する可能性(DWD Ausbreitung Japan より)

台風6号の通過で今週は日本中が大荒れになりそうだが、放射性物質も荒れるかもしれない。

DWD(Deutscher Wetterdienst/ドイツ気象サービス→ドイツ語ページ)が発表している放射性物質の拡散シミュレーションAusbreitung Japan」(→ドイツ語ページ)による7/18(月)09:00~7/21(木)09:00の予想を見ると、今週の7/20(水)早朝以降に九州まで放射性物質が拡散する可能性があるようだ。以下、そのシミュレーション画像を時系列で示す

なお、日時テキスト中は全て日本時間(JST)に変換しているが、以下の画像中は協定世界時(UTC)のままなので、各自で+9時間(JST=UTC+9)に変換して欲しい。

2011.07.18(月)09:00の予想

2011.07.18(月)15:00の予想

2011.07.18(月)21:00の予想

2011.07.19(火)03:00の予想

2011.07.19(火)09:00の予想

2011.07.19(火)15:00の予想

2011.07.19(火)21:00の予想

2011.07.20(水)03:00の予想

2011.07.20(水)09:00の予想

2011.07.20(水)15:00の予想

2011.07.20(水)21:00の予想

2011.07.21(木)03:00の予想

2011.07.21(木)09:00の予想

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蜘蛛の糸(芥川龍之介)

こら、放射能汚染地域ども、汚染されていない食物は九州のものだぞ。お前たちは一体誰に尋(き)いて、取り寄せに来た。止めろ。止めろ。

九州がこのように主張して汚染されていない食物の送り出しを拒否したら、その途端に「蜘蛛の糸」は切れてしまうだろう。

しかし汚染されていない食物を汚染地域に送り出した九州は、入れ替りに汚染された食物を受入れるべきなのだろうか

関連記事:
【空想】放射能経済圏(REB:Radioactivity Economy Block)【現時点では】

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同じ売り場の同一製品で複数の製造所固有記号が混在する状態は食品流通では普通の事なのだろうか

昨日(7/15)の夜、近所の量販店ペットボトル飲料を買いに行ったところ、同じ売り場で、同一製品にもかかわらず、複数の製造所固有記号が混在していた。

上記画像はアサヒ飲料株式会社のペットボトル飲料であるが、ご覧の通り、同じ売り場で、同一製品にもかかわらず、NY2WK03SAG3個の製造所固有記号が混在している。

なお、これはおまけだが、下記画像のように「NY2」のものを2本取り出したところ、同じ製造所固有記号なのにキャップ上面の表示が異なっていた(片方はロゴ入り、もう片方はロゴ無し)。こちらは比較的どうでもいい事かもしれないが、どうなっているのか不思議だ。

他にも、コカ・コーラ製のペットボトル飲料などで、同様に製造所固有記号の混在があった。


同じ売り場の同一製品で複数の製造所固有記号が混在する状態は食品流通では普通の事なのだろうか。

このような状態は放射能対策のため製造所を気にしている消費者にとっては大変に不親切で不思議な状態だ。

食品流通について詳しい方がいらっしゃったら本件について事情をお教えいただけないだろうか


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なでしこジャパン初優勝

女子サッカーも原発事故も世界一だ。

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軽トラックの荷台で高い放射線量率「毎時1ミリシーベルト超」を表示しているとされるYouTubeビデオの検証

軽トラックの荷台で高い放射線量率「毎時1ミリシーベルト超」を表示しているとされるビデオがネット上で話題になっている。これに関しては不思議な点がいくつかあるため、キャプチャした静止画などから検証してみた。

冒頭に示したものが問題の映像だが、この映像は何らかの事情でリンク切れとなる可能性がある。

問題の映像の詳細は以下のように記載されている:

(詳細ここから)

放射線量 いわき市小名浜 2011.7.13
AYUMI19990901 さんが 2011/07/14 にアップロード
この動画はAndroid端末からアップロードされました。

(詳細ここまで)

昨日(7/18)の夕方ごろ確認した時は「この動画は非公開です。」と表示されており、映像を見る事はできなかったが、夜になって再度アクセスすると下記の画面キャプチャ画像のように「この動画は限定公開です。リンクを知っている人のみ再生できます。」となっており、再び見る事ができるようになっていた


映像の中で使用されているサーベイメーター(放射線測定器)について検証してみよう。

上記は03分18秒付近の画面をキャプチャした静止画だ。「ES-GC01」と読み取れることから恵比寿製作所製のサーベイメーターと思われる。仕様通りの性能であれば線量率の測定範囲は 0.01~200.00μSv/h のはずである。

しかし、映像ではなぜか最大値で 386.3μSv/h まで表示されており、この製品については基本的な性能や品質に疑念を抱かざるを得ない。下記はその最大値を示している00分47秒付近の画面をキャプチャした静止画だ。

補償アルゴリズムや校正方法がどうなっているかメーカーの「恵比寿製作所」に確認しようと思ったが、同名の会社は多数あっても「ES-GC01」の製造を公表している会社がネット上に全く見当たらない

外観が非常に良く似た中国製の製品の表示だけ変えて日本製に偽装しているのではないかと推定している情報すらあった。

しかも仕様上は「ES-GC01」のエネルギー誤差範囲が±30%もあり、この映像に出ている放射線量率の数値は要注意だ。「ES-GC01」の測定値の信頼性については校正情報などが得られるまで判断を保留すべきだろう。

かかる状況にもかかわらず、ネット上では何故かこの映像が「毎時1ミリシーベルト超」という見出しとともに多数取り上げられている。上で述べた仕様から判断すると、オーバーレンジしたということは測定値は 200μSv/h 超ということしか言えないはずで、1mSv/h 超という表現は間違っている


撮影日時について検証してみよう。

上記00分14秒付近の画面をキャプチャした静止画だ。液晶表示の3段目(一番下)は「07/13 17:38」と読めることから撮影日時もこの付近と考えられる(動画タイトルに「2011.7.13」と記載されている)。日時設定の誤りなども考えられるので断定はできないが、アップロード日が「2011/07/14」なので、これとは矛盾がない。


撮影場所・撮影者・立会人について検証してみよう。

動画タイトルに「いわき市小名浜」と記載されている。動画から特定できそうな特徴を読み取ると下記のようなことが分かる:

・黄色いセンターラインの片側1車線の車道が目の前(冒頭と末尾付近)
・車道の向かい側に細い路地(冒頭と末尾付近)
・すぐ脇に細い路地(冒頭と末尾付近)
・車両が複数ある自動車修理工場のような作り(00分21秒付近))
・立会人と思われる赤いツナギ服の作業者が映っている(02分03秒付近)
・サーベイメーターに映り込む撮影者も赤いツナギ服を着用している(01分49秒付近)

これらから、撮影場所は福島県いわき市小名浜にある自動車修理工場、撮影者と立会人は赤いツナギ服を着用した2人の作業者、ということになる。

Googleマップの航空写真情報等を探したところ、下記の画像で示す「A」のマークの住所がこれら特徴に該当すると特定できた:

詳細な住所や事業所名称などは現時点では公開しない


撮影者と投稿者について検証してみよう。

投稿者は同IDで他に20件のビデオを投稿している。問題の映像の撮影者と投稿者が同一であるかどうかは分からないし、他のビデオの撮影者と同一かどうかも分からない。ここでは問題のビデオの撮影者についてはこれ以上言及しない

投稿者の他の20件のビデオも見たが、問題の映像とは無関係と思われる個人情報満載なので、こちらもこれ以上言及しない


最後に所感を

冒頭の映像は衝撃的だ。サーベイメーター(放射線測定器)が荷台に近づくと測定数値がぐんぐん上昇し、オーバーレンジ(表示上限を超えてエラーとなった状態)を表す「8888」を表示してしまった。

正確な放射線量率はともかく、深刻な事態である可能性は高い。外部被曝だけでも十分危険だが、それよりも大量の放射性物質が含まれていることが疑われことから、撮影者はもちろん、たまたま周辺にいる人々の内部被曝を考えると非常に危険だ。

この映像が測定機器の故障や撮影上のトリック等でなければ、軽トラックの管理者は処置を誤ると「放射線を発散させて人の生命等に危険を生じさせる行為」に抵触する犯罪者(テロリスト)になり得ると思う。行政が適切に対応する事を切望する。


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Jul 16, 2011

福島県から発表された住民向け除染マニュアル

昨日(7/15)付で福島県から住民向け除染マニュアルが発表された将来、北九州市内で必要となることを想定し簡単に紹介しておく

本来であれば、福島県を含む周辺の放射能汚染地域は住民が避難するべきだと思うが、経済的にも社会的にも様々な事情があり、話はそう簡単ではない。この除染マニュアルは住民が被る被害を少しでも低減させるための苦渋の選択だと思う。

まず、放射線計測器(サーベイメーター)の基本的な取り扱い方から始まり、除染に必要な準備作業者の防護方法、詳細な作業手順と注意事項など、分かりやすい写真とともに解説している。大変参考になる資料であり、作成した福島県災害対策本部に心より敬意を表する

表紙から目次までを眺めるとおおよその雰囲気が分かると思うので、以下に引用する:


(引用ここから)

生活空間における放射線量低減化対策に係る手引き
福島県災害対策本部

ふくしまの子どもたちを放射性物質による影響から守り抜くため、わしたちに今、何ができるかを自ら考え、自ら行動していこう。

平成23年7月15日


はじめに
 現在の生活空間における放射性物質のほとんどはセシウムである。セシウムは土壌の表面に吸着されているため、雨水(濁水)の流れる場所は線量が高いという特徴がある。これら線量の高い場所は、通学路などの身近な生活空間にも存在しているが、除染することにより子供たちの被ばくの危険性を減じることができる。
 この手引きは、通学路などの身近な生活空間において放射性物質による汚染の除去のための活動を行う際に必要な事項等を定めたものである。各地における活動の成果や反省を踏まえ、逐次改訂を加えることとする。


目 次

第一 地域における放射線量低減化対策を進めるための準備
1 線量の詳細な把握
(1) サーベイメータの操作方法・注意点 ・・・・・・ 1
(2) 測定の場所や測定方法 ・・・・・・ 1
(3) 測定結果の記録 ・・・・・・ 2
2 除染及び清掃活動の準備
(1) 除染及び清掃活動を行うときの服装や個人装備 ・・・・・・ 3
(2) 除染及び清掃活動で使用する用具類と資機材 ・・・・・・ 3

第二 除染及び清掃活動の実施方法と発生した廃棄物の処理
1 除染及び清掃活動の具体的な方法
(1) 除染及び清掃活動の手順 ・・・・・・ 4
(2) 特に注意すべき場所における作業の手順 ・・・・・・ 6
(3) 除去効果の確認 ・・・・・・ 6
(4) 作業終了時の措置 ・・・・・・ 6
2 除染及び清掃活動により発生した廃棄物の当面の処理方法
(1) 可燃物の処理 ・・・・・・ 7
(2) 今回の活動により発生する土砂等の一時保管場所 ・・・・・・ 7
(3) 焼却施設又は一時保管場所への運搬 ・・・・・・ 7
(4) 一時保管場所における保管方法と管理 ・・・・・・ 8

第三 除染や清掃活動以外の被ばく量低減化対策
1 不用意に近づくべきでない区域の目安 ・・・・・・ 9
2 学校や外出先からの帰宅時等において励行すべき行動 ・・・・・・ 9

※ 別添「汚染マップと作業計画の記入例」


生活空間における放射線量低減化対策に係る手引き(福島県ホームページより、PDF/1.76MB)→魚拓

(引用ここまで)


除染マニュアルを適用し、先月末から今月頭にかけて福島市内の小学校で実施されたモデル事業の結果報告も参考になる:

学校及び通学路における放射線低減化対策モデル事業の結果(概要)(福島県ホームページより、PDF/371KB)→魚拓

除染作業によって劇的に線量率が低下している。ただし、数値データが中心でやや学術的な観点からの報告になっており、一般住民には分かりにくいかもしれない。

関連記事:
【放送事故?】フジテレビニュースJAPAN・福島市の「放射能除染・回復プロジェクト」ビデオ途中でブラックアウト(2011.05.26(木)放送)【報道規制?】
【文部科学省のアリバイ工作?】フジテレビニュースJAPANのVTRブラックアウト事件で途切れた部分を放送(2011.05.27(金))

※2011.07.26(火)21:08追記:
関連記事「さらに分かりやすい「要約版パンフレット」になった福島県の除染マニュアル」を掲載した。

※2011.07.30(土)12:15追記:
関連記事「福島県が公開した「子供向け放射線対策パンフレット」」を掲載した。


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北九州市内で最近になって鼻血が多いお子さんがいたら今すぐ詳細な記録を残して欲しい

北九州市内の小学校に通っている長女(4年生)の個人懇談会が一昨日(7/14(木))の午後あった。参加した妻が順番待ちのとき、左右に座っていたお母さん(二人とも長女と同じクラスの4年生の女児の保護者)から「最近鼻血が多い」「ほかの子も鼻血が出ている」と言う話を聞いたそうだ。

先日の記事「放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ」で言及している通り、北九州市内にはすでに大量の放射性物質が存在しているが、その詳細が明らかになっていない。そのため、現時点では、鼻血との関連性を否定できない

北九州市内で最近になって鼻血が多いお子さんはいないだろうか。もしいたら、発生日時・状況、お子さんの年齢・性別など、できるだけ詳細に記録しておいて欲しい。

放射性物質による低線量被曝が鼻血の要因となる可能性について、ネット上では完全に「デマ」扱いであり、否定的な見解が多い。詳細はネット上で多数の議論があるので省略するが、放射線の影響で鼻血が出るとしたら先に別の症状が出るはずであり、鼻血だけ発症するのはおかしい、という主旨のようだ。

しかし、金属セシウムは放射性が無くとも危険な物質であるにも関わらず、それについて評価されているケースがネット上ではほとんど見当たらない

※参考ビデオ:金属セシウムが水と爆発的に反応する様子

上記ビデオは再生開始位置を1分13秒に指定(#t=1m13s)してある。全編はリチウム、カリウム、ナトリウム、ルビシウム、セシウムと、原子番号の少ないアルカリ金属から順に実験している(→全編を最初から再生)。

セシウムが実際にどのような化合物の形で飛来するか情報は無いが、以下では空気中の水分と反応し水酸化物(水酸化セシウム)になるケースが多いと仮定してみよう。硫化物その他の化合物の可能性もありうるが、空気中の存在比率は水分と比べ少ないと思われるので、現時点では無視する。

この仮定に沿って、水酸化セシウムのMSDS(化学物質等安全データシート)から関連しそうな毒性データ項目を一部抜粋してみよう:

急性毒性:経口 マウス LD50= 570mg/kg

皮膚腐食性・刺激性:乾いた結晶状態でウサギの皮膚に付けた場合Mildという報告(RTECS(2004)) もあるが、吸湿した場合、あるいは水溶液では著しい腐食性を示すとの記述(ACGIH (2001)) があるので区分1とした。ヒトに対して腐食性についての警告・注意が複数の文献に記載されている(ACGIH (2001), HSFS (1998), SITTIG(4th, 2002))。国連輸送勧告ではクラス8容器等級IIとされており(SITTIG(4th,2002)) 、輸送目的でのGHS区分は1Bとなる。

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露):区分1、区分2にすべき症例報告は見出せなかった。上部呼吸器(鼻、のど、気管)に対する刺激の記載がある(HSFS(1998), SITTIG(4th, 2002)) ので、区分3(気道刺激性)とした。呼吸器への刺激のおそれ(区分3)

水酸化セシウムのMSDS(化学物質等安全データシート)(外部リンク、PDF/69KB)
 →キャッシュ

このように、強アルカリ金属の化合物である水酸化セシウム放射線の影響が無くとも毒性を持っている。否定するにせよ肯定するにせよ、その濃度と被曝時間によってどの程度の症状になるか検討が必要だ。

私はセシウム化合物が鼻血と関連する可能性を議論を続ける価値はあると考えている。放射線の影響についてのみ言及して鼻血との関連を完全否定しようとする議論逆の意味でデマ(安全デマ)であり、無責任だ。


裏付けとなりそうな東京新聞の報道(2011.06.16)が見つかったので以下に引用する。

(引用ここから)

原発50キロ福島・郡山は今
大量の鼻血、下痢、倦怠感...
「放射線と関係不明」
子に体調異変じわり

収束の兆しさえ見えない福島第一原発の事故。放射線汚染の範囲は拡大し、避難区域の外側でも、子どもの健康被害を不安視する声が目立ち始めた。しかし体調不良と放射線の関係には分からないことが多い。それだけに親たちは疑心暗鬼で苦しむ。子どもたちを守るために今、できることとは―。
(出田阿生)

 「上の子が一週間くらい毎日大量に鼻血が出続けていたので心配で...。下の子も、時期は違うけれど、やはり一週間くらい鼻血が出て」。思い詰めた表情で母親(三九)が、医師に相談していた。
 NPO法人「チェルノブイリへのかけはし」が十二日、福島県郡山市で開いた医師による無料問診会。放射線被害を心配する親子連れ計五十組が参加した。同市は福島第一原発から約五十キロ。
 この親子の場合、震災後いったん埼玉県内に避難したが、三月下旬に郡山市に戻った。すると小学校一年の長女(六つ)が、四月上旬から三週間、鼻血が出続けた。このうち一週間は両方の鼻から大量に出血。耳鼻科で診察を受けたが、「花粉症では」と言われた。「花粉症なんて初めて言われたし、普段は滅多に鼻血を出さないんですけど...」と母親は言う。長男(二つ)も四月下旬から五月に鼻血を出し続けた。
 診察した小児科医の橋本百合香さんは「放射線被害かどうかは判断できないが、ひとまず小児科で血液検査をして白血球を詳しくみてもらって。記録を残すことが大事」と助言した。
 母親によると、小学校ではクラスの一割が避難していなくなった。次々と児童が転校するので、新入生には出席番号がつけられていない。放射性物質が濃縮されやすい牛乳を給食で出すかどうか、学校ごとに対応が異なる。「うちは保護者の選択制。娘が仲間外れにされたくないというので、今は飲ませてます」
 福島市から四カ月の長女咲空(さくら)ちゃんを連れてきた平中昭一さん(四〇)は「症状は出ていないが、二十四時間不安で、外出を一切させていない。自衛といってもどうしたらいいのか」と苦悩の表情。生後、他人をほとんど見たことがないという咲空ちゃんは、記者が近づくとおびえた。
 問診会場近くの植え込みで、放射線測定器をかざすと、毎時二・三三マイクロシーベルトの値を示した。地面から離すと一マイクロシーベルト台に下がる。郡山市内の十二日の最大値は一・三八マイクロシーベルト。東京都内で計測された同日の最大値が〇・〇六三五マイクロシーベルト。約二十二倍だ。市内の最大値は三月十五日の八・二六マイクロシーベルトで、五月中旬からは一・三マイクロシーベルト前後で推移している。
 文部科学省では三・八マイクロシーベルトが計測された学校では屋外活動を制限するとしているが、一方で年間の積算線量の子どもの上限値を一㍉シートベルトから二〇㍉シートベルトとしている。これは毎時一・三マイクロシーベルトの場所で一年間暮らせば十分に到達してしまう値でもある。
 「医者や学者も言うことが違い、避難の基準が分からない。飯舘村は一カ月も放射能を浴びさせて、値が低くなってから避難させた。国も県も信用できない」。長男(六つ)を連れた母親(四〇)は、こう憤る。自宅は新築。避難して経済的にやっていけるのか、何年後に戻れるのか...。費用や子どもの心に与える影響を考えると踏み切れない。

 毎時線量(マイクロシーベルト)と年間積算線量(ミリシートベルト)
毎時1.3マイクロシーベルトの場合、これに8760時間(24時間×365日)をかけた1万1388マイクロシーベルトが年間積算線量。単位を直すと11.388ミリシートベルトとなる。「9をかけてマイクロをミリに直す」と覚えると簡単におおまかな年間積算量が分かる。

東京新聞こちら特報部(2011.06.16)

※キャプチャ画像は「福島県の子供たちに体調異変が出始めている可能性 <放射能の影響を受けやすい子供達> 東京電力放射能拡散中」に掲載の画像にヘッダーを追加したもの。

※テキストは「大量の鼻血、下痢、倦怠感... こどもに体調異変 ~福島・郡山」に掲載のものと上記画像を見比べ、誤字訂正と改行位置の修正や機種依存文字の変換などを行ったもの。

(引用ここまで)


チェルノブイリで記録された被曝の初期症状も参考になるかもしれないので以下に引用する:

(引用ここから)

入院指令票に記されていた入院理由は,たとえばつぎの通りである.

第2度急性放射線障害
甲状腺からの放射線レベル-10~16ミリレントゲン/時
全身の衰弱,頭痛,腹痛,吐き気,おう吐,下肢のむくみ
汚染地域の幼児
放射線量上昇地域の滞在と血液検査値の変化(白血球数2500)のための検査入院
吐き気,おう吐,唾液分泌の増大,甲状腺からのガンマ線3000マイクロレントゲン/時以上
放射能汚染,甲状腺3000マイクロレントゲン/時以上
白血球減少:白血球数2300,頭痛
放射能汚染との結論で救護所から転送.甲状腺3ミリレントゲン/時以上,白血球数2900
事故時にチェルノブイリ原発から300mの地点に滞在,白血球数2900
放射能汚染,肝臓5~10ミリレントゲン/時,甲状腺1.5ミリレントゲン/時
顔,手首の放射線火傷
放射線障害,鼻血

チェルノブイリ原発周辺住民の急性放射線障害に関する記録

(引用ここまで)

ただし、この例は急性症状が出るほど高い線量を受けたり高濃度の放射性物質と接触したりしているので、ここで単純に同列に論じることはできないかもしれない。


以上、「まさか」とは思うが、こういう話は先手を打って警戒しなければならないので、情報が不確定な状態だがあえて問題提起した。私の主張はもしかすると後で笑い話になるのかもしれないが、笑い話になってくれれば、これほど嬉しい事は無い

関連記事:
放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ

※2011.07.21(木)19:04追記:
関連記事「北九州市内在住の小学校4年生の長女が鼻血(2011.07.21(木)夕方)」を掲載した。

※2011.07.21(木)20:09追記:
福島第一原発の事故では大量の海水を注入していた。海水中の塩素と化合して塩化セシウムとなっている可能についても検討すべきだろう。また、原子炉からはセシウムとほぼ同量のストロンチウムが放出されると言うことなので、塩化ストロンチウムも併せて検討してみよう。対照データとして塩化ナトリウムも検討する。

以下、MSDSから抜粋:

○塩化セシウム
・有害性:吸入,皮膚接触及び飲み込むと有害である。
・急性毒性:経口 マウス LD50(50%致死量)2306 mg/kg

○塩化ストロンチウム
・有害性:眼,皮膚を刺激する可能性があり,また,吸入,摂取
及び皮膚より吸収すると有害の恐れがある。
・急性毒性:経口(マウス) LD50 1874mg/kg

○塩化ナトリウム(対照データ
・有害性:(記載なし)
・急性毒性:経口(マウス)LD50 4000mg/kg


※参照資料:
塩化セシウムのMSDS(化学物質等安全データシート)(外部リンク、PDF/69KB)
塩化ストロンチウムのMSDS(化学物質等安全データシート)(外部リンク、PDF/69KB)
塩化ナトリウムのMSDS(化学物質等安全データシート)(外部リンク、PDF/69KB)


これらを見る限り、塩化物の毒性は水酸化物より弱いようだ。


比較のため、もう一度水酸化セシウムを挙げておく:

○水酸化セシウム
・急性毒性:経口 マウス LD50= 570mg/kg


その他の化合物についても情報が見つかれば追記する。

※2011.07.24(日)23:50追記:
関連するテーマの記事があったのでメモとして紹介する。ただし、疫学的な検証にはなっていないので、結論を出すことはできない。あくまで参考情報として読んで欲しい。
関東全域で健康被害広がる〜500件の異変報告 トリプルライフ
 (外部リンク)

※2011.08.01(月)06:23追記:
関連記事:「北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か」を掲載した。

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Jul 15, 2011

セシウム汚染牛の個体識別番号について(42頭+6頭の検索結果を記載)

毎日新聞の報道によると、「42頭の個体識別番号は判明しており、厚労省は肉を回収し、規制値超過が確認できた時点で番号を公表する方針。」となっていたが、お昼の時点でどこにも見当たらない。さきほど(12:18)、福島県 農林水産部 環境保全農業課(電話:024-521-7453)に電話で問い合わせたところ、概ね下記のように回答があった:
・個体識別番号は調査中で分かっていない。
・いつ分かるかも分からない。
・毎日新聞で分かったと言うなら毎日新聞に聞いてくれ。

本件について言えば、間違いなく福島県には当事者能力が無い。

関連記事:
福島産牛肉から放射性セシウム=規制値の5倍-東京都(時事ドットコム)

※2011.07.15(金)15:47追記:
先ほど報道があった。のちほど全部の検索結果を追記するが、とりあえず、以下に引用:

(引用ここから)

【セシウム汚染牛】
厚労省、42頭の個体識別番号を公表
2011.7.15 15:11
牛の餌の稲わらから放射性セシウムが検出された肉用牛農家の牛舎=15日午前、福島県浅川町(古厩正樹撮影)
 福島県浅川町の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムを含む稲わらを牛に与えていた問題で、厚生労働省は15日、この農家から出荷された42頭の出荷先食肉処理場と個体識別番号を公表した。番号は次の通り。
 東京都立芝浦と場=12538-01802▽12524-50063▽12444-55410▽12486-42953▽12492-05676▽12531-76276▽12526-29391▽12439-30437▽11801-99515▽12519-99570▽08364-06595▽12521-22632▽12431-24959
 千葉県食肉公社=10124-48422▽10331-62017▽10630-89032▽11655-05614▽11753-47112
 仙台市ミートプラント=10370-32156▽11856-59090▽11627-98125▽11974-06354▽10446-60922▽11826-22448▽10651-75139▽10650-62033▽10355-21300▽11627-98200
 横浜市中央と畜場=12200-85174▽10346-90113▽11754-70124▽05905-02595▽02703-10069▽02720-10080▽03952-06780▽05040-05327▽02643-11256▽12510-51322▽10652-64994▽12133-49740▽10666-95025▽01111-80646
【セシウム汚染牛】厚労省、42頭の個体識別番号を公表 - MSN産経ニュース

(引用ここまで)

※2011.0715(金)16:30追記:
42頭の個体識別番号を牛の個体識別情報検索サービスで検索した結果を下記に示す:

Continue reading "セシウム汚染牛の個体識別番号について(42頭+6頭の検索結果を記載)"

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Jul 13, 2011

放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ

北九州市はすでに放射性物質の脅威が身近にやって来ている。線量率で0.2μSv/hということなのでベクレル換算では数万Bq/kgくらいになるのではないだろうか。これが「人体には影響の無い数値」とは驚愕の報道だが、こんな報道が出るようでは北九州市の行政は放射能対策に関しては政府同様に信頼するに値しない

(引用ここから)

Cs検出施設の灰が北九州に
千葉県流山市の焼却施設で一般ごみを燃やした灰から基準を上回る放射性物質が検出された問題で、北九州市のリサイクル会社が先月の半ばまでこの焼却施設から灰を受け入れていたことがわかりました。会社側の検査では灰の放射線量は人体に影響の無い数値を示しているということです。
この問題は、千葉県流山市にあるごみの焼却施設で一般ごみを燃やした灰を今月5日に調べたところ、国の基準のおよそ3点5倍にあたる放射性セシウムが検出されたものです。
北九州市の発表によりますと、北九州市戸畑区にあるリサイクル会社は、4年前からこの焼却施設の灰を受け入れ、亜鉛などの金属を取り出す事業を行ってきましたが、問題が発覚する前の先月13日を最後に灰は受け入れていないということです。
北九州市によりますと、会社側が、先月13日分の灰を検査したところ、1時間あたりの放射線量は0点2マイクロシーベルトで、人体には影響の無い数値を示したということです。
この会社では震災の発生から先月までに、あわせて117トンあまりの灰を問題の焼却施設から受け入れたということで、今後、専門の検査機関に依頼してより詳細な検査を行うことにしています。
07月13日 19時29分
Cs検出施設の灰が北九州に - NHK北九州のニュース

(引用ここまで)

※2011.07.13(水)21:35追記:
関連情報を探したところ、同じ焼却灰を秋田県大館市でも受け入れていたとの報道があった。報道によると問題の焼却灰の放射線量は28,100Bq/kgということなので、北九州市で測定された線量率で0.2μSv/hという情報は妥当な範囲だろう。

大館市のケースは早々に「秋田の汚染焼却灰、千葉・流山市に戻す方針」と報道されており、今日になってやっと受入の事実が報道された北九州市より何手も先を行っている。今後、北九州市がどのような対応を取るか注意が必要だ。

以下、関連ニュース4件を引用する:

(引用ここから)

【放射能漏れ】
セシウム含む焼却灰が秋田県に JR駅で放射線量測定
2011.7.12 11:54
 秋田県などは12日、千葉県流山市のごみ焼却処理施設で1キログラム当たり8千ベクレルの基準値を上回る2万8100ベクレルの放射性セシウムが検出された焼却灰30トンが、最終処分のため秋田県大館市に搬入されたと明らかにした。
 焼却灰は貨物列車でJR大館駅に搬入。県は駅周辺の空間放射線量を測定し、今後の対応を検討する。
 秋田県などによると、焼却灰は9日、流山市から委託を受けている大館市の民間廃棄物処理場に向けて搬出された。大館市は11日に流山市から「焼却灰から基準値を超えるセシウムが検出された」と連絡を受けたとしている。
【放射能漏れ】セシウム含む焼却灰が秋田県に JR駅で放射線量測定 - MSN産経ニュース


秋田のニュース:社会・事件
流山の焼却灰、放射線量は通常の15倍 県が大館駅などで調査
大館駅で焼却灰を積んだコンテナの周辺放射線量を測定する県の担当者
 千葉県流山市のごみ焼却施設から本県に運ばれた焼却灰に国の基準の約3・5倍の放射性セシウムが含まれていた問題で、県は12日、焼却灰を積んだコンテナがある秋田市のJR秋田貨物駅や大館駅で空間放射線量を調査した。コンテナから1メートル地点ではともに毎時1・30〜1・33マイクロシーベルトと、本県の通常レベルの約15倍を観測。しかし6〜15メートル地点で通常レベルだったため、県環境整備課は「住民生活には問題ない」としている。
 同課によると、本県に運ばれたのは1キロ当たり2万8100ベクレルのセシウムを含む焼却灰約28トン。6、8、9日にコンテナ各1台が流山市から搬出され、DOWAグループのエコシステム秋田(大館市)が薬剤処理、関連事業所のエコシステム花岡(同市)と、グリーンフィル小坂(小坂町)で埋め立て予定だった。
 コンテナ3台は現在、大館駅構内に保管。同グループは今後、流山市へ返却する。
 福島第1原発事故後、エコシステム秋田は流山市から焼却灰計207トンを受け入れ、同社とグリーンフィル小坂で埋め立て処理。県は12日、3社の施設周辺の毎時空間放射線量も調査。いずれも通常レベルだった。
 既に埋め立てした分は県と大館市、小坂町、DOWAグループが今後の管理方法を協議する。埋め立て量は同グループが調査中。
(2011/07/12 23:39 更新)
流山の焼却灰、放射線量は通常の15倍 県が大館駅などで調査|さきがけonTheWeb


【秋田】千葉・流山のセシウム焼却灰、運び込まれる
千葉県流山市から運ばれてきた焼却灰が入ったコンテナ近くで空間放射線量を測る県職員(12日、JR大館駅で) 千葉県流山市の一般ごみ焼却場から出た灰から、環境省の基準値の約3・5倍にあたる放射性セシウムが検出された問題で、秋田県内でこの焼却灰を最終処分するため、貨物列車で秋田市と大館市まで運ばれていたことが12日、わかった。
 この焼却灰は流山市に返送することになったが、東日本大震災以降、これとは別に同じ焼却場の焼却灰約179トンが、20回にわたって運び込まれ、既に大館市と小坂町で埋め立て処理されていることもわかった。県が12日、灰の処理施設の敷地内で空間放射線量を調べたところ、異常値は出なかった。
 県などによると、流山市の灰から検出された放射性セシウムは、1キロ・グラム当たり2万8100ベクレル。環境省は、8000ベクレル超の放射性セシウムが検出された場合、埋め立て処分せずに一時保管するよう通知している。同市は今月6~9日、3回に分けて計約28トンを県内に輸送したが、基準値を超えていたことがわかり、灰が入ったコンテナは止められた。
 県が12日、このコンテナ近くの空間放射線量を測ったところ、1時間当たり0・83~1・33マイクロ・シーベルトと、秋田市の通常レベル(0・022~0・086マイクロ・シーベルト)を超えた。
 一方、流山市の同じ焼却場から出た灰約179トンは、中間処理場「エコシステム秋田」(大館市)を経て、いずれも最終処分場の「エコシステム花岡」(同)と、「グリーンフィル小坂」(小坂町)に埋められていた。県は12日、非鉄金属大手DOWA(ドウワ)ホールディングス傘下のこれら3施設の敷地内6地点で調査。空間放射線量は、1時間当たり0・03~0・05マイクロ・シーベルトで、秋田市の通常レベル(0・022~0・086マイクロ・シーベルト)の範囲内だった。
 一方、大館市は12日、「市放射能汚染廃棄物対策本部」を設置。小畑元市長が記者会見し、「今後、市に持ち込まれる廃棄物は、(処分場などから)灰のサンプリングのデータを送ってもらい、安全性が確認できない限り一切受け入れない」と語った。既に埋却された灰の扱いについては、県などと協議するという。
 環境省廃棄物対策課は読売新聞の取材に対し、「きちんとした管理の下で埋却されているのなら、掘り起こすだけ環境リスクを上げることにつながりかねない。現状では空間放射線量や(埋却地から出る)浸出水の検査を続け、結果に応じて対応を考えるよう指導したい」としている。
(2011年7月13日 読売新聞)
【秋田】千葉・流山のセシウム焼却灰、運び込まれる サプライズ47 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞)


秋田の汚染焼却灰、千葉・流山市に戻す方針
2011.7.12 23:43
 千葉県流山市のごみ焼却施設から、1キログラム当たり2万8100ベクレルの放射性セシウムが検出された焼却灰が、秋田県大館市に搬入されていた問題で、流山市は12日、大館市に運ばれた計約27トンを流山市に戻すことを明らかにした。
 流山市によると、6、8、9日の3日間分、それぞれ約9トンが貨物列車で大館市内に運ばれ、民間処理場で処分されるはずだった。
【放射能漏れ】秋田の汚染焼却灰、千葉・流山市に戻す方針 - MSN産経ニュース

(引用ここまで)


※2011.07.13(水)23:25追記:
NHK報道にあった「(焼却灰から)亜鉛などの金属を取り出す事業」について調べてみたところ「塩化揮発法」という技術が見つかった:
>塩化揮発法は酸化鉄主体の粉状物質に塩化カルシウム液を混合してペレット状にした上で高温焼成します。
>プロセスは造粒工程,塩化揮発焼成工程とガス洗浄工程及び液処理工程の四工程から構成されています。
光和精鉱株式会社_塩化揮発法の実例

これは「再資源化を図りつつゼロエミッションを達成し、廃棄物の二次公害を防止」(光和精鉱株式会社_塩化揮発法)するという優れた技術のようだ。こういう企業が北九州市にあることは大変に誇らしいことで、さすが「世界有数の環境都市」「奇跡の環境都市」と呼ばれるだけの事はある。
絶望的な公害のまちに星が降り注いだ日 奇跡の環境都市、北九州の半世紀(前篇) 特集 新都市宣言 JBpress(日本ビジネスプレス)

なお余談だが、この企業は「放射線障害防止法の対象事業所」(文部科学省HP)にもなっているようで、放射能対策にも詳しいようだ。

※2011.07.14(木)08:05追記:
北九州市のリサイクル施設が千葉県流山市から受け入れた焼却灰の放射線量率について、2011.07.13(水)NHK報道によると、北九州市は「1時間あたりの放射線量は0点2マイクロシーベルトで、人体には影響の無い数値」との判断を示している。しかし、この放射線量率は、原子力安全委員会が示しているクリアランスレベル(自然界の放射線レベルに比較して十分小さく、また、人の健康に対するリスクが無視できる)である10μSv/年(0.01mSv/年)の175倍を超える値であり、行政機関である北九州市の判断としては明らかに間違っている(感覚が麻痺している)。北九州市はこれに関し速やかに再検討するとともに、報道された判断を訂正しなければならない。

放射線量率の変換に用いた計算シート(xlsファイル、38kB)

クリアランスレベル
>国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告等に基づいて、クリアランスされた物による線量のめやす値を、自然界の放射線レベルに比較して十分小さく、また、人の健康に対するリスクが無視できるものとして、10μSv/年(0.01mSv/年)に設定しています。
放射性廃棄物関連 -クリアランスレベルについて-(原子力安全委員会ホームページ)

※2011.07.14(木)08:25追記:
さきほど(08:15)、北九州市環境局循環社会推進部循環社会推進課のメールフォームから下記の問合せを送信した:

(送信ここから)

件名
北九州市のリサイクル施設が千葉県流山市から受け入れた焼却灰の放射線量率について

内容
北九州市のリサイクル施設が千葉県流山市から受け入れた焼却灰の放射線量率について、2011.07.13(水)NHK報道によると、北九州市は「1時間あたりの放射線量は0点2マイクロシーベルトで、人体には影響の無い数値」との判断を示していらっしゃるようです。しかし、この放射線量率は、原子力安全委員会が示しているクリアランスレベル(自然界の放射線レベルに比較して十分小さく、また、人の健康に対するリスクが無視できる)である10μSv/年(0.01mSv/年)の175倍を超える値であり、行政機関である北九州市の判断としては明らかに間違っています(感覚が麻痺している)。北九州市はこれに関すし速やかに再検討するとともに、報道された判断を訂正しなければならないと考えます。

詳細について下記の個人ブログで公開しています。放射線率の変換に用いた計算シートもここで公開しています:

放射性セシウムが検出された千葉県流山市の焼却灰を北九州市のリサイクル施設がすでに受け入れ
http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/07/post-2ee3.html

ご参照の上、速やかにご検討いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

(送信ここまで)

さて、問い合わせてはみたものの、実のところ本件は根が深そうなので、そう簡単に適切な方向には動かないと思う。大変残念ながら、北九州市から真っ当な回答が来ることは全く期待していない。変化があれば追記する。

※2011.07.14(木)08:57追記:
追記の記述および計算シートに一部誤りがあったため訂正(エクセルファイルは差替え)した。現在までにエクセルシートをダウンロードされた方は再度ダウンロードし直して欲しい。
訂正内容:
・○「放射線量率」 ← ×「放射線率」
・○「μSv/year」 ← ×「μSv/h」
・○「関し」 ← ×「関すし」

※2011.07.14(木)09:50追記:
計算シートの注釈番号(※1と※2)がずれていたので訂正して差替えた。現在までにエクセルシートをダウンロードされた方は再度ダウンロードし直して欲しい。

※2011.07.14(木)10:00追記:
NHK報道「Cs検出施設の灰が北九州に - NHK北九州のニュース」が削除されている(Googleキャッシュはまだ見えている)。

※2011.07.14(木)10:10追記:
NHK報道は記事が更新されてリンクが変わっていたようだ。以下、更新された記事を引用する:

(引用ここから)

Cs検出施設の灰が北九州に
千葉県流山市の焼却施設で一般ごみを燃やした灰から基準を上回る放射性物質が検出された問題で、北九州市のリサイクル会社が先月の半ばまでこの焼却施設から灰を受け入れていたことがわかりました。会社側の検査では灰の放射線量は人体に影響の無い数値を示しているということです。
この問題は、千葉県流山市にあるごみの焼却施設で一般ごみを燃やした灰を今月5日に調べたところ、国の基準のおよそ3点5倍にあたる放射性セシウムが検出されたものです。
北九州市の発表によりますと、北九州市戸畑区にあるリサイクル会社は、4年前からこの焼却施設の灰を受け入れ、亜鉛などの金属を取り出す事業を行ってきましたが、問題が発覚する前の先月13日を最後に灰は受け入れていないということです。
北九州市によりますと、会社側が、先月13日分の灰を検査したところ、1時間あたりの放射線量は0点2マイクロシーベルトで、人体には影響の無い数値を示したということです。
この会社では震災の発生から先月までに、あわせて117トンあまりの灰を問題の焼却施設から受け入れたということで、今後、専門の検査機関に依頼してより詳細な検査を行うことにしています。
07月14日 08時36分
Cs検出施設の灰が北九州に - NHK北九州のニュース

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)12:10追記:
NHK報道の記事へのリンクが変わる前後の記事を比較してみたが、変わったのは末尾の掲載日時だけだ。普段から注意して見ていなかったので分からないが、いつも日付が変わるごとにリンクを貼り直しているのだろうか?

以下、変更部分を比較しておく:
・昨夜のリンクと掲載日時
 http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024179321.html
 07月13日 19時29分 ※リンク切れ→Googleキャッシュ
・今朝のリンクと掲載日時:
 http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024179322.html
 07月14日 08時36分 ※念のため魚拓

※2011.07.14(木)13:05追記:
やっと北九州市が受け入れ停止を「指導する」という対応を出したが、いまごろそんな「パフォーマンス」をやっている場合ではない。受入からの時間経過を考えると、大館市のように既に大部分の焼却灰が処理済み・埋立済みとなっているはずだ
□処理過程で出た廃液等はどうなっているの?
□抽出した亜鉛等の製品の汚染状況は?
□それらの製品の流通先は?
□作業者の被曝は?
などなど、迅速に動くべきテーマが山積みだ。残念ながら北九州市の対応は完全に後手になっている。

以下、報道の引用:

(引用ここから)

東日本大震災:焼却灰から放射性セシウム検出 北九州市、受け入れ停止指導 /福岡
 北九州市は13日、千葉県流山市のごみ焼却施設で発生した焼却灰から1キロ当たり2万8100ベクレルの放射性セシウムが検出されたため、同市からリサイクル用の灰を受け入れている戸畑区の廃棄物処理業「光和精鉱」に対し、受け入れ停止を指導したと発表した。市循環社会推進課によると、光和精鉱の工場内にある灰の処理過程で出るかすを調べた結果、放射線量は0・2マイクロシーベルトで、人体には影響ないレベルという。
 流山市は11日、環境省の要請を受けた調査で高濃度の放射性物質を検出したと公表。東京電力福島第1原発事故の影響とみられる。調査結果について北九州市には連絡がなかったため、市は近く流山市に対し、適切な情報提供と、受け入れ再開には改めて協議することを申し入れる。
 原発事故以降、同社が流山市から灰を受け入れたのは6月13日までに11回、計約118トン。処理途中のかすについては再度、九州環境管理協会(福岡市)に放射線量測定を依頼する。同社は全国8自治体のごみ焼却施設の排ガスから分離したすす状の灰を受け入れ、銅や鉛などの非鉄金属を回収し、かすは製鉄用原料にしている。【仙石恭】
〔北九州版〕
毎日新聞 2011年7月14日 地方版
東日本大震災:焼却灰から放射性セシウム検出 北九州市、受け入れ停止指導 /福岡 - 毎日jp(毎日新聞)

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)14:45追記:
さきほど追記したNHK報道のリンクが切れている。今度はGoogleキャッシュも無い。先ほどの念のため取った魚拓しか見る事が出来ない。NHKニュースは普段からこんな感じの運用ですぐリンク切れになってしまうようだ。

※2011.07.14(木)15:05追記:
NHK報道のリンクが切れたため、「北九州市」について言及している報道は上記の毎日新聞の記事1件だけになってしまった。色々検索してみたが本件は(秋田県のものも含めて)報道が少な過ぎる。そういえば秋田県の報道では焼却灰を受け入れた事業者名を公開しているのに北九州市の報道では事業者名が伏せられてる(未だにどこからも報道が無い!)。これは色々な意味で非常にまずい秋田県小坂町の報道が1件見つかった。以下に引用する:

(引用ここから)

社会
ごみの焼却灰から国の基準超える放射性物質
(秋田県)
千葉県松戸市から小坂町に運ばれたごみの焼却灰から、国の暫定基準の1点3倍の放射性セシウムが検出されていたことが、松戸市への取材でわかりました。既に埋め立てられたものと見られ、小坂町では周辺の放射線量の調査を続ける考えです。
千葉県松戸市の焼却灰は、小坂町の最終処理施設に運ばれて埋め立て処分されています。松戸市が7月4日に焼却灰を検査した結果、国の暫定基準の1点3倍の、1キログラム当たり1万500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。この焼却灰は小坂町に運ばれて、すでに埋め立て処分されたものとみられ、小坂町では、周辺の放射線量の測定を継続する事にしています。また、小坂町は、千葉県内の搬出元に対して、今後、放射性物質の濃度の測定結果は速やかに報告するよう通知した他、地元の業者には、測定結果が出ていないものと、国の基準を上回った焼却灰は受け入れないよう要請しました。一方、県によりますと、県外のゴミ処理施設の焼却灰を積み込んだコンテナが新たに15個、JR大館駅構内に保管されている事が分かり、14日午後、周辺の放射線量を測定する事にしています。
[ 7/14 11:51 秋田放送]
ごみの焼却灰から国の基準超える放射性物質 NNNニュース

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)15:42追記:
読売新聞から続報が出ていた。大館市と小坂町は「埋却場所の真上の空間放射線量を調べることを決めた」ということで、北九州市の対応のはるか先を行っている。いまだに事業者名すら公開しない北九州市の対応は注目に値する。

以下、記事を引用する:

(引用ここから)

大館、小坂の処分場、放射線調査へ
 千葉県流山市の一般ごみ焼却場から出た灰から、環境省基準の約3・5倍にあたる放射性セシウムが検出された問題で、大館市と小坂町は13日、同じ焼却場から出た焼却灰約179トンが埋め立て処分された両市町の最終処分場で、近く埋却場所の真上の空間放射線量を調べることを決めた。両市町は、調査結果を基に今後の対応を検討する。
 県などによると、東日本大震災後、この焼却場から20回にわたって焼却灰が県内に運び込まれ、大館市の最終処分場「エコシステム花岡」と、小坂町の同「グリーンフィル小坂」に埋められた。この灰が放射性物質を含んでいたかどうかは不明で、県が12日、両処分場の敷地内の境界線近くで空間放射線量を調べたが、異常はなかった。
 大館市は13日、「市放射能汚染廃棄物対策本部会議」を開き、より詳細なデータが必要と判断。処分場の協力を得て、埋却場所の真上で調べることにした。この灰が埋められている間は、処分場付近の民家や田畑などで空間放射線量を定点観測することも決めた。
 小坂町も13日、全課長らを集めた連絡会議を開き、県に協力を求めたうえで、同様に調べることを決めた。
 一方、両処分場の親会社である「DOWA(ドウワ)エコシステム」(東京都)の担当者が13日、県と両市町をそれぞれ訪問し、経緯を説明するなどした。
 県などによると、埋却処分するため、流山市の焼却場から運ばれてきて、現在、JR大館駅構内で留め置かれている約28トンの灰について、担当者は、DOWAグループの車両で、14日に流山市に返送することを伝えた。
 また、今後、最終処分場などで、空間放射線量や、処分場からの浸出水の放射性物質濃度を継続的に調べる意向を示し、「責任を持って対応に当たっていく」と述べたという。
(2011年7月14日 読売新聞)
大館、小坂の処分場、放射線調査へ 秋田 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)16:00追記:
事件の発端を示すと思われる7/11(月)付けNHK報道のGoogleキャッシュが残っていた。本件は報道数が少ないため確信はないが、時系列から考えると、流山市の焼却灰から放射性物質が含まれていることを最初に報道したのはこれではないかと思う。

以下、NHK報道の引用:

(引用ここから)

焼却灰に最高値の放射性物質
千葉県柏市のごみの焼却施設で、一般ごみを燃やした灰からおよそ7万ベクレルの放射性物質が検出されました。
環境省によりますと、これまでに一般ごみの焼却灰から検出された値としては最も高いということです。
柏市によりますと、柏市南増尾にあるごみの焼却施設「柏市第二清掃工場」で、家庭から出た一般ごみを燃やした灰を先月24日から3回にわたって調べたところ、最高で1キログラムあたり7万800ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
これは国が通常の埋め立て処分ができるとした基準の1キログラムあたり8000ベクレルの9倍近くに上り、市は施設内で一時保管する措置を取りました。
市によりますと、この施設では灰を高温で溶かし、さらに固める作業を行っているということで、放射性物質が凝縮され濃度が高くなったのではないかとみています。このほか、柏市にあるもう一つの焼却施設や最終処分場に持ち込まれた灰からも、基準を超える放射性セシウムが検出されたということです。
記者会見した柏市の秋山浩保市長は、「放射性物質を含んだ一般ごみの処理方法を早くつくるよう国に要望したい」と述べました。
環境省によりますと、これまでに一般ごみの焼却灰からは東京・江戸川区と千葉県印西市でも基準を超える放射性セシウムが検出されていますが、今回の柏市のおよそ7万ベクレルが最も高い値だということです。
一方、千葉県流山市のごみの焼却施設では、一般ごみを燃やした灰から通常の埋め立て処分ができる基準のおよそ3.5倍のおよそ2万8千ベクレルの放射性物質が検出され、市では、施設内で一時保管する措置を取りました。
流山市によりますと流山市下花輪にあるごみの焼却施設で一般ごみを燃やした灰を今月5日に調べたところ、1キログラムあたり2万8100ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
通常の埋め立て処分ができる基準の1キログラムあたり8000ベクレルのおよそ3.5倍に上り、市では、施設内で一時保管する措置を取りました。
この施設では、一般ごみの焼却灰から検出された値としては最も高いおよそ7万ベクレルの放射性物質が検出された千葉県柏市の「柏市第二清掃工場」と同じように灰を高温で溶かす作業を行っているということで、流山市では、放射性物質が凝縮されて濃度が高くなったのではないかとみています。
07月11日 18時07分
焼却灰に最高値の放射性物質 - NHK首都圏のニュース ※リンク切れ→Googleキャッシュ

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)16:22追記:
落ち着いて読み直してみると、既に紹介した毎日新聞の報道に「戸畑区の廃棄物処理業「光和精鉱」」と事業者名が記載されていた。下記にその事業者情報を記載しておく:

(事業者情報ここから)

・商号 光和精鉱株式会社
・主要取引先 新日本製鐵、DOWA、旭化成、トヨタ自動車、武田薬品工業、東芝、日本電気、三井化学、三菱化学、等各社
・本社
 福岡県北九州市戸畑区大字中原46-93
 TEL 093-872-5155(代) FAX 093-882-3500
・戸畑製造所
 福岡県北九州市戸畑区大字中原46-93
 TEL 093-872-5157 FAX 093-873-1030
・株主
 新日本製鐵(株)…50%
 DOWAエコシステム(株)…50%
・代表者 代表取締役社長 古田 雅一

※公式ホームページ「光和精鉱株式会社_会社概要」から抜粋

(事業者情報ここまで)

※2011.07.15(金)06:50追記:
環境省が焼却灰の管理基準を緩和し、1kgあたり10万ベクレル以下まで埋め立て可能とする方向だ。今回、流山市の焼却灰が1キログラムあたり2万8千ベクレルだったので、新基準であれば余裕で埋め立て可能となる。これで政府は北九州市を含む全国の一連の問題を一気に解決させるようだ。

1kgあたり10万ベクレルは単位換算すると 1.0×10^8[Bq/ton] となるが、極低レベル放射性廃棄物の 1.0×10^10[Bq/ton](ベータ・ガンマ核種)と 比較して100分の1だ。
原子力-放射性廃棄物の処理処分 解説書 原子力、放射線、エネルギーと環境のことが学べるあとみん

以下、関連報道3件を引用する:

(引用ここから)

放射性物質:焼却灰 10万ベクレル以下なら埋め立て検討
 環境省は14日、福島県内の放射性物質に汚染されたがれきの焼却後の処理について、放射線を遮蔽(しゃへい)して一時保管するよう要請していた汚染濃度の高い焼却灰のうち、放射性セシウムが1キロあたり10万ベクレル以下なら埋め立て処分を認める方向で検討を始めたことを明らかにした。これまでは同8000ベクレル以下の場合に埋め立てを認めていた。同日、開かれた安全性検討会で議論されたが、「基準」が緩和された格好となるため、住民の理解を得ることが課題となりそうだ。
 汚染がれきは、周辺住民の被ばく線量を年10マイクロシーベルト以下に抑えることを前提に処理方針を検討しており、放射性物質が濃縮される焼却灰の扱いが問題となっていた。
 同省は同10万ベクレル以下なら、排水処理を徹底する管理型処分場や屋根付きでコンクリート製の遮断型処分場への埋め立てを認める方向で1、2カ月後をめどに結論を出す方針。
 一方、排ガス用のフィルターがついていないタイプの既存施設でも汚染がれきの焼却に問題がないことが報告された。ほぼ全ての焼却場で処理が可能になるという。【江口一】
毎日新聞 2011年7月14日 20時53分(最終更新 7月14日 21時49分)
放射性物質:焼却灰 10万ベクレル以下なら埋め立て検討 - 毎日jp(毎日新聞)


10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省
 環境省は14日、福島第1原発事故で放射性物質に汚染された恐れのある福島県内のがれきの焼却灰について、一般の最終処分場での埋め立てを認める放射性セシウム濃度の基準を、現在の1キロ当たり8000ベクレル以下から10万ベクレル以下まで引き上げる検討を始めた。同省の有識者会議で、地下水への汚染防止策を施すことなどで、安全に埋め立てができる条件を整理する。
 同省は先月、8000ベクレル以下なら埋め立てを認め、このレベルを超えると処分場に一時保管する方針を示した。ただ、東京都や千葉県の一般ごみから、8000ベクレルを超える焼却灰が相次ぎ見つかっていることなどから、一時保管後の処分方法の検討を急ぐことにした。(2011/07/14-21:00)

時事ドットコム:10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省


2011年7月14日22時57分
放射能汚染焼却灰、埋め立て基準緩和を検討 環境省
 環境省は14日、放射能に汚染された福島県内のがれきの処理方針を緩和する方向で検討を始めた。現在は、焼却灰に含まれる放射性セシウムが、1キログラム当たり8千ベクレル以下の場合だけに最終処分場での埋め立てを認めているが、10万ベクレル以下なら埋め立てられるようにする。
 同省は「10万ベクレル以下なら安全性は高く、有識者の意見を参考に早期に結論を出す」としている。同時に、周辺住民の年間被曝(ひばく)量が10マイクロシーベルトを下回るような対策も検討する。これまで8千ベクレルを超えた場合は、最終処分場などでの一時保管を求めてきたが、放射能に汚染された下水汚泥埋め立て後の周辺住民の被曝量について、政府が出した試算などをもとに判断した。
asahi.com(朝日新聞社):放射能汚染焼却灰、埋め立て基準緩和を検討 環境省 - 社会

(引用ここまで)


※2011.07.16(土)02:32追記:
関連記事「北九州市内で最近になって鼻血が多いお子さんがいたら今すぐ詳細な記録を残して欲しい」を掲載した。

※2011.07.21(木)10:27追記:
関連記事「「環境首都」を目指すがゆえに「放射能対策」が後手に回る北九州市のジレンマ」を掲載した。同記事でも言及しているが、大変残念ながら、先週(7/14)北九州市に出した問い合わせに対して、現時点までに何の回答も得られていない。

※2011.07.31(日)15:34追記:
関連記事:「北九州市が流山市から受け入れた焼却灰に含まれる放射性物質の98.8%は流出済みと推定/関門海峡は「死の海」、戸畑の空は「死の空」か」を掲載した。

※2011.08.08(月)07:53追記:
関連記事「山口県の対応を問い合わせ:北九州市の汚染焼却灰から放射性物質が流失した事件で(ブログ読者から頂いたメールより)」を掲載した。また、この関連記事に掲げた図を参考のためこちらにも掲載する

参考:
光和精鉱株式会社・戸畑製造所の所在地図(同社ホームページより)



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Jul 12, 2011

Autodesk 123Dが「Beta 5」にアップデート

今朝「Beta 5」にアップデートしたという案内メールが来たので早速インストールしてみた。Windows7だが何事も無く起動できた(上図)インターフェースが色々と変わっている

また、前回バージョン(下図)と比べると、保存可能なファイル形式が増えている前回が6種類に対し、今回が9種類と、3種類ほど追加されている

5月末の記事「メモ:Autodesk 123D(無料3次元CADソフト)」を投稿してからあまり使いこんでいないため、機能面の改定内容は分からない。暇を見ていじってみようと思う。面白いネタがあれば追記する。

※2011.12.20(火)12:05追記:
下記の関連記事を掲載した:
Autodesk 123Dが「Beta 8」にアップデート

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Jul 09, 2011

福島産牛肉から放射性セシウム=規制値の5倍-東京都(時事ドットコム)

さきほど投稿した記事「京都市の検査で茨城県産ミズナから規制値を超える放射性ヨウ素(3,400Bq/kg)及びセシウム(280Bq/kg)が検出されていた」で書いたばかりだが、また地方自治体の独自検査で規制値を超える放射能が検出された。

大変残念ながら、現在の検査体制のままでは、この国で安全な食品を確保する事は非常に困難だ。


以下、当該記事を引用する:

(引用ここから)

福島産牛肉から放射性セシウム=規制値の5倍-東京都
 東京都は8日、福島県南相馬市産の牛肉から食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の約5倍に当たる2300ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。厚生労働省によると、食肉から規制値を超えるセシウムが検出されたのは初めて。福島県は同日、同市に対し出荷自粛を要請した。
 検出されたのは、南相馬市の緊急時避難準備区域内の農家から、都立芝浦と場に搬入された牛11頭のうちの1頭。残りの10頭は現在検査中。11頭分全ての食肉は都が保管しており、市場には流通していない。都は、同区域や計画的避難区域などから出荷される家畜の食肉検査に協力している。(2011/07/09-00:03)

時事ドットコム:福島産牛肉から放射性セシウム=規制値の5倍-東京都
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011070800967

(引用ここまで)

※2011.07.09(土)09:20追記:
読売新聞から続報が出た。気になる部分はここだ:
検査をくぐり抜けたとみられる
食べてもすぐ健康に影響はない
これと同じ表現は今後も何度となく出てくることになるだろう。

以下、読売新聞を引用:

(引用ここから)

南相馬市に出荷自粛要請…肉用牛からセシウム
 福島県南相馬市の農家が東京都内の食肉処理場に出荷した肉用牛11頭のうち1頭の肉から、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出され、福島県は8日夜、南相馬市に肉用牛の出荷自粛を要請した。
 厚生労働省によると、肉類から規制値を超える放射性物質が検出されたのは初めて。11頭の肉はいずれも流通していないが、この農家からは5月30日~6月30日に6頭の牛が出荷されており、厚労省で追跡調査を始めた。
 同セシウムが検出されたのは、福島第一原発から20~30キロ圏内の緊急時避難準備区域内の農家が飼育し、東京・芝浦の食肉処理場に8日に搬入された牛。厚労省の依頼で東京都が解体された枝肉を検査したところ、規制値(1キロ当たり500ベクレル)の4倍以上に当たる2300ベクレルを検出。都は残る10頭も検査している。
 計画的避難区域と緊急時避難準備区域で飼育されていた牛は、福島県が全頭、体表面をサーベイメーターで検査するなどして安全性を確認し、出荷することになっているが、今回の牛はその検査をくぐり抜けたとみられる。
 厚労省は8日夜、福島県と同県に隣接する6県に牛肉の放射性物質検査を強化するよう緊急で通知した。同省は「食べてもすぐ健康に影響はない」としている。
(2011年7月9日03時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110709-OYT1T00005.htm

(引用ここまで)

※2011.07.09(土)10:40追記:
朝日新聞から続報が出た。気になる部分はここだ:
屋内で牛を飼育し、エサも屋内で管理した配合飼料を使っていた
6月26日にこの牛の体表を検査したが、放射性物質は検出されなかった。
どうして次々と検査体制の不備を決定的にするような発言が出てくるのだろうか?こういう言い訳を言えば消費者が安心して購入するようになると勘違いしているのだろうか?不安をあおる事になっても絶対に安心感には結びつかないと思う。

以下、朝日新聞を引用:

(引用ここから)

南相馬から出荷の牛肉、セシウム検出 基準の4.6倍
2011年7月9日1時41分
 東京都は8日、福島県南相馬市内の畜産家が出荷した牛1頭の首部の肉から、国の基準(1キログラムあたり500ベクレル)の4.6倍にあたる2300ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。都によると、牛肉から基準を超える放射性物質が検出されたのは初めて。
 この牛と同じ畜産家が同時に出荷した他の10頭は、食肉処理後にすべての肉が加工施設内に保管され、流通していない。この10頭についても検査しており、9日以降に結果が出る。福島県は南相馬市で食用として飼われている牛について、出荷や移動を自粛するよう市や関係団体に要請した。
 都の説明では、この牛は8日に中央卸売市場食肉市場・芝浦と場(港区)で食肉処理後、放射能検査を実施した。
 この畜産家は、東京電力福島第一原発事故に伴う緊急時避難準備区域内にある。同区域から出荷される食肉については、現地で全頭の体表を検査している。
 福島県によると、この畜産家は屋内で牛を飼育し、エサも屋内で管理した配合飼料を使っていたという。6月26日にこの牛の体表を検査したが、放射性物質は検出されなかった。県の担当者は「なぜ基準の4.6倍もの値が検出されたのか分からない」と話している。
asahi.com(朝日新聞社):南相馬から出荷の牛肉、セシウム検出 基準の4.6倍 - 東日本大震災
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201107080733.html

(引用ここまで)

※2011.07.11(月)14:45追記:
放射能汚染の原因は稲藁(いなわら)だそうだ。しかし、この時点では原因がなんであっても大勢に影響は無い。「ああそうですか」と言うレベルだ。原因が稲藁だろうが、井戸水だろうが、結果として検査体制に根本的な問題があると言う点に変わりは無い。すり抜けた事実を重視し、検査体制を見直さなければならない。

以下、FNNニュースから引用:

(引用ここから)

福島・南相馬市の牛肉から放射性物質 餌の稲わらから放射性セシウム検出
福島・南相馬市の牛の食肉から、国の基準を超える放射性セシウムが検出されたのは、牛の餌の稲わらが原因だったことが、福島県の調査でわかった。
この問題は、南相馬市の農家が出荷した食用牛11頭から、国の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されたもの。
その後の福島県の調査で、農家が餌として与えていた稲のわらから、牧草の暫定許容値を大幅に超える1kgあたりおよそ7万ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。
福島県は、牛舎内にあるわら以外は牛に与えないよう、原発事故後に通知していたが、この農家は、2010年に刈り取りし、田んぼに山積みにしていたわらを牛に与えていたという。
(07/11 12:03 福島テレビ)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00203143.html

(引用ここまで)

※2011.07.12(火)00:10追記:
昨夜のNHKニュースでは、汚染牛肉は既に「東京都をはじめ、神奈川県、大阪府、静岡県それに愛媛県の合わせて5つの都府県」に流通済みと報道された。もう「放射能経済圏」が現実になっているのかもしれない。他の農畜産物・水産物、加工食品なども、どうなっているのか、全てを疑わなければならない。

以下、NHKニュースより引用:

(引用ここから)

同じ生産者の牛肉 5都府県に
7月11日 19時13分
福島県南相馬市から東京の食肉処理場に搬入された食用の牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、同じ生産者から搬入された6頭の牛の肉の一部が、東京や神奈川県など合わせて5つの都府県の卸売業者などの下へ流通していたことが、東京都など調査で分かりました。
東京都や厚生労働省は、保健所を管轄する各自治体に対し、小売店など最終的な販売先を調べるよう依頼しています。この問題で、8日に東京の食肉処理場に搬入され、国の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出された11頭については、市場に流通させない措置が取られています。同じ生産者からは5月と先月にも合わせて6頭が東京と栃木県の食肉処理場に搬入されていて、処理場での放射性物質の検査を受けないまま肉が市場に流通した可能性が高いとみて、そのルートを東京都や厚生労働省が調べています。東京都などが都内の複数の仲卸業者が保管する伝票などを基にこれらの牛の肉の販売先を調べたところ、東京都をはじめ、神奈川県、大阪府、静岡県それに愛媛県の合わせて5つの都府県にある卸売業者や小売店に流通していたことが分かりました。東京都は、これらの牛の肉が最終的にどこの飲食店や精肉店に流通しているのかについて、厚生労働省の指示に基づいて5つの都府県のうち、保健所を所管する各自治体に調査を依頼しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110711/k10014135881000.html

(引用ここまで)

※2011.07.12(火)00:30追記:
時事通信からも続々と詳細が入っている。ついに福島県では全頭検査という話にまで発展した。しかし、ここまで検査体制がザルだったのに、今さら何を信用しろと言うのだろうか。そもそも福島県は農業畜産業を禁止すべき地域ではないのだろうか。全てが後手後手だ。

以下、時事通信の報道3件を引用:

(引用ここから)

11頭と別の牛からもセシウム=南相馬市の農家が出荷、一部消費-静岡市
 福島県南相馬市の農家が出荷した11頭の肉牛から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、静岡市は11日、この農家が出荷し、同市内の食肉加工業者が仕入れた別の牛の肩ロース肉から規制値を超える1キロ当たり1998ベクレルのセシウムが検出されたと発表した。既に静岡県内の業者に販売され、14.8キロが消費済みという。
 静岡市食品衛生課によると、この牛肉は静岡市清水区の食肉加工業者が先月10日、東京都の業者から27.8キロ仕入れ、同県牧之原市の販売業者と静岡市葵区の飲食店にそれぞれ販売した。
 都からの連絡を受けた静岡市が今月10日、消費されずに残っていた飲食店の牛肉13キロからサンプルを採取。厚生労働省横浜検疫所の検査で暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された。牛肉13キロは飲食店の冷蔵倉庫に保管されており、今後、消費者に提供されることはないという。(2011/07/11-19:29)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011071100681

全頭検査実施へ=肉牛のセシウム検出で-福島県
 福島県南相馬市の農家が出荷した肉牛から、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された問題で、同県は11日、緊急時避難準備区域と計画的避難区域から出荷する牛は全頭について、肉の放射性物質の検査を行うことを決めた。福島県内で食肉処理する場合は、同県が検査を行い、県外処理する場合は、厚生労働省を通じて、都道府県に検査を要請する。県は「なるべく早急に実施したい」としている。
 この問題で、枝野幸男官房長官は同日午後の会見で、「関係省庁がどういうことが可能か、より安心感を高めるため、全頭検査を検討している」と述べ、国として支援を検討する意向を示した。(2011/07/11-21:44)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011071100740

2頭分の牛肉からセシウム=東京都
 福島県南相馬市の農家が出荷した肉牛から放射性セシウムが検出された問題で東京都は11日、都内で保管されていた2頭分の牛肉から、食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る最大3400ベクレルのセシウムが検出されたと発表した。(2011/07/11-22:37)
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011071100860

(引用ここまで)


※2011.07.12(火)01:30追記:
FNNニュースでさらに詳細な続報があった。この報道によると、汚染牛肉は「少なくとも9都道府県で流通」というところまで拡大している。

しかし、本件だけの流通範囲もはや重要な情報ではないたまたま東京都で検査したらばれちゃいました、という話だったからだばれなかったケースがあってすでに全国に及んでいる可能性を検討するべきだろう。

以下、FNNニュースから引用(画面キャプチャ画像も):

(引用ここから)


福島・南相馬市牛肉放射性物質検出 同じ牧場の牛6頭、少なくとも9都道府県で流通
市場に流通している食品は安全という前提がまた崩れた。
国の暫定基準値を超える放射性セシウムが牛肉から検出された問題で、福島・南相馬市の牧場から東京都内のと場に出荷された6頭の肉牛の肉は、東京以外に静岡、大阪など少なくとも9つの都道府県で流通していたことがわかった。
肉の一部は店頭で販売されるなど、すでに消費された可能性があるという。
静岡市民は「食べていたら、後々体がどうなるのかなというのが心配ですね、ものすごく」、「それだけど、牛肉だけじゃないでしょ。すべての食品があてになりませんよ、今」などと話した。
不安を隠しきれない静岡市民。
福島・南相馬市の農家が出荷した牛の肉から放射性物質が検出された問題が11日夜、全国に飛び火した。
同じ農家から、牛肉は東京・港区の食肉処理場を通じて、全国各地へと流通していたことがわかった。
同じ牧場の牛6頭が、すでに9つの都道府県で流通し、一部が消費されていたことが新たに判明した。
静岡県や静岡市の調査の結果、静岡市の加工業者は6月10日に仕入れた肉を、牧之原市と静岡市の販売業者に卸していたことがわかった。
牧之原市の業者は、4.7kgを販売し、9.8kgを飲食店で消費、静岡市の業者は300グラムを飲食店で消費し、13kgを冷蔵庫に保管していた。
市が検査した結果、国の基準を上回る放射性セシウムが検出されたことがわかった。
静岡市民は「知らないから、そのまま食べちゃうのかな。知っていたら食べないけどっていう」、「やっぱり心配です」などと話した。
ほかにも2頭を大阪府の業者が仕入れたこと、また愛媛県の業者から徳島県の店に販売されていることが11日夜、明らかになった。
今回の問題の原因となったのは、農家が餌として牛に与えていたわらだった。
会見で、福島県は「原子力発電所の事故発生後も外にですね、水田に管理していた稲わらを収集をいたしまして、家畜である牛に与えたというようなことでございました」と話した。
福島県の調べでは、農家が牛に与えていたわらから、国の基準のおよそ60倍となる7万5,000ベクレルのセシウムを検出した。
この農家は「配合飼料が不足したため、禁じられていることを知りながら与えた」と話しているという。
これを受け、福島県は餌の取り扱いで同様のケースがないか再点検を始め、さらに計画的避難区域などから出荷される食肉に放射性物質が含まれていないかどうか、全頭検査を始めることを決めた。
枝野官房長官は「全頭検査についてはですね、関係省庁で実際にどういうことが可能であるのか、より安全性と安心感を高めるために検討いただいていると承知しております」と述べた。
専門家の首都大学東京・大谷浩樹准教授は、「内部被ばくと言っていいと思うんですけど、これについては、スクリーニング検査では捉えきれなかったということが問題点だと思います。全部の牛を検査するのは不可能に近いです。尿検査をして、セシウムが含まれているかどうか、どれだけ蓄積されているのかっていうのを推定することができるんではないかなと、わたしは思っています」と話した。
内部被ばくした牛がすり抜けたことで揺らぐ、チェック態勢への信頼。
さらなる風評被害の拡大が懸念される。
(07/12 00:02)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00203201.html

(引用ここまで)

※2011.07.12(火)06:40追記:
JNNニュースの報道によると、汚染牛肉は「10の都道府県に流通」ということだ。新たな都道府県名が記載されていないが、地図中の赤塗り部分を見ると、徳島、高知の2県が新たに追加されている。

改めて列記すると、汚染牛肉の流通範囲は北海道、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、愛媛、徳島、高知の10都道府県ということになる。

ところで、どこもあえて報道していないのだが、汚染牛肉は福島県内には流通していないのだろうか?もしかして確信犯なのだろうか?

以下、JNNニュースから引用(画面キャプチャ画像も):

(引用ここから)


肉牛10都道府県に流通、一部消費か
TBS系(JNN) 7月12日(火)5時42分配信
 この問題は、福島県南相馬市の農家が出荷した肉牛11頭から、規制値を超える放射性セシウムが検出されたものです。その後の東京都などの調査で、この農家が5月から6月にかけて出荷した肉牛6頭の肉が、精密な検査を受けずに東京、神奈川、大阪、愛知、北海道など10の都道府県に流通していたことが新たに分かりました。
 6頭のうち、東京都府中市の食肉処理業者が購入した肉牛からは、国の暫定規制値500ベクレルのおよそ7倍にあたる1キロ当たり3400ベクレルの放射性セシウムが検出されています。これは、これまでに肉牛から検出されたなかで最も高い値で、肉の一部については既に飲食店で提供されるなど、一般に消費されているとみられます。
 このほか、新宿区の業者が購入した肉からは2200ベクレル、静岡市や横浜市などの業者が購入した肉からは1998ベクレルが検出されました。
 東京都は、引き続き出荷先の自治体と協力して検査する予定で、規制値を超えた肉については回収をすすめることにしています。(12日05:17).最終更新:7月12日(火)6時10分
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110712-00000011-jnn-soci

(引用ここまで)

※2011.07.12(火)17:45追記:
MSN産経ニュースが汚染牛を販売した店舗名まで報道している。このスーパーは東京電力に損害賠償をしていいと思う。これはメディアによるスケープゴートではないのだろうか?店舗名を公開すると「この店で買っていないから一安心!」と考える人がいるかもしれないが、はっきり言って甘い。今回たまたま検査して見つかった氷山の一角に当たらなかったからと安心するなんて笑止千万だ。ほとんどの国民はすでに幾ばくかの放射性物質を喰わされていると思う。

以下、MSN産経ニュースの引用:

(引用ここから)

【放射能漏れ】愛媛から徳島、高知のスーパーに流通 福島・南相馬の肉用牛
2011.7.12 11:13
 福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛から放射性セシウムが検出された問題で、愛媛県は12日、この農家が同じ飼料を与えていた別の牛の加工肉が松山市に本社があるスーパーチェーン「フジ」を通じて徳島、高知の2県の店舗に流通していたと発表した。愛媛県での販売はない。
 県薬務衛生課とフジによると、流通したのは静岡市などに流通したのと同じ個体のすね肉17.6キロ。愛媛県東温市の卸業者が6月4日に東京の卸業者から入荷し、フジが同6日に購入して徳島県阿南市の「フジグラン阿南」と高知市の「ヴェスタ桜井店」に8.8キロずつ配送した。細切れ肉、カレー用などとして完売した。
 フジはポイントカードの履歴などから購入者の特定を進めており「食の安全を担うものとして、お客さまに大変申し訳ない」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110712/trd11071211130005-n1.htm

(引用ここまで)

※2011.07.12(火)18:05追記:
ZAKZAKがさらに詳細な汚染牛の流出先を報道している。こういった詳細ルートの報道が続くことには違和感を感じる。何かがおかしいのではないだろうか。

以下、ZAKZAKから引用:

(引用ここから)

■汚染加工肉の主な流通先
 北海道 千歳市
 東京 中央区、荒川区、府中市
 神奈川 横浜市、川崎市
 静岡 静岡市
 愛知 あま市の焼き肉店
 大阪 府内を中心に流通
 徳島 阿南市のスーパー「フジグラン阿南」
 高知 高知市のスーパー「ヴェスタ桜井店」
 愛媛 松山市のスーパーに入荷
東京、大阪…セシウム汚染肉流通の恐怖!一部は食卓に - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110712/dms1107121619012-n1.htm

(引用ここまで)


※2011.07.12(火)19:00追記:
読売新聞(ヨミドクター)で汚染牛の個体識別番号が報道されている。牛の個体識別情報検索サービスに入力することで個体の追跡情報を得る事が出来る。

報道されている個体識別番号6件を下記に示す:
 ▼12494―3520―2 ▼12493―7172―2
 ▼12494―3356―7 ▼12494―4137―1
 ▼12549―0208―9 ▼12426―9031―8

上記は記事中の記載をそのままコピーしたものである。全角になっているが、検索するときは半角で入力しなければエラーとなるため半角に変換しなければならない。また、途中2か所に何故かハイフンを含むが、これもエラーとなるため削除しなければならない。半角数字10桁が必要十分な情報だ。変換したものを下記に示す:
1249435202
1249371722
1249433567
1249441371
1254902089
1242690318

上記を牛の個体識別情報検索サービスで検索した結果を下記に示す:

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1249435202 H 20.11.17 メス 1147518625 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 北海道 出生 H 20.11.17
2 北海道 転出 H 20.11.19
3 北海道 転入 H 20.11.19
4 北海道 転出 H 21.05.23
5 福島県 転入 H 21.05.24
6 福島県 転出 H 23.05.28
7 東京都 搬入 H 23.05.29 港区 東京食肉市場(株)
8 東京都 搬出 H 23.05.30 港区 東京食肉市場(株)
9 東京都 搬入 H 23.05.30 港区 東京都立芝浦と場
10 東京都 と畜 H 23.05.30 港区 東京都立芝浦と場
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1249371722 H 20.11.28 メス 1214711911 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 北海道 出生 H 20.11.28
2 北海道 転出 H 20.11.30
3 北海道 転入 H 20.11.30
4 北海道 転出 H 21.05.23
5 福島県 転入 H 21.05.24
6 福島県 転出 H 23.05.28
7 東京都 搬入 H 23.05.29 港区 東京食肉市場(株)
8 東京都 搬出 H 23.05.30 港区 東京食肉市場(株)
9 東京都 搬入 H 23.05.30 港区 東京都立芝浦と場
10 東京都 と畜 H 23.05.30 港区 東京都立芝浦と場
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1249433567 H 20.11.25 メス 1202012587 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 北海道 出生 H 20.11.25
2 北海道 転出 H 20.11.27
3 北海道 転入 H 20.11.27
4 北海道 転出 H 21.05.23
5 福島県 転入 H 21.05.24
6 福島県 転出 H 23.06.28
7 東京都 搬入 H 23.06.29 港区 東京食肉市場(株)
8 東京都 搬出 H 23.06.30 港区 東京食肉市場(株)
9 東京都 搬入 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
10 東京都 と畜 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1249441371 H 20.11.07 メス 1176012576 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 北海道 出生 H 20.11.07
2 北海道 転出 H 21.05.23
3 福島県 転入 H 21.05.24
4 福島県 転出 H 23.06.28
5 東京都 搬入 H 23.06.29 港区 東京食肉市場(株)
6 東京都 搬出 H 23.06.30 港区 東京食肉市場(株)
7 東京都 搬入 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
8 東京都 と畜 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1254902089 H 20.11.22 メス 1210832528 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 北海道 出生 H 20.11.22
2 北海道 転出 H 20.11.24
3 北海道 転入 H 20.11.24
4 北海道 転出 H 21.05.23
5 福島県 転入 H 21.05.24
6 福島県 転出 H 23.06.28
7 東京都 搬入 H 23.06.29 港区 東京食肉市場(株)
8 東京都 搬出 H 23.06.30 港区 東京食肉市場(株)
9 東京都 搬入 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
10 東京都 と畜 H 23.06.30 港区 東京都立芝浦と場
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

● (平成23年07月12日17時現在)
個体識別番号 出生の年月日 雌雄の別 母牛の個体識別番号 種別(品種)
1242690318 H 21.07.22 去勢 (雄) 0146290501 黒毛和種
飼養県 異動内容 異動年月日 飼養施設所在地 氏名または名称
1 岩手県 出生 H 21.07.22 東磐井郡藤沢町 (株)安愚楽牧場 藤沢牧場
2 岩手県 転出 H 22.01.23 東磐井郡藤沢町 (株)安愚楽牧場 藤沢牧場
3 福島県 転入 H 22.01.23
4 福島県 転出 H 23.06.26
5 栃木県 搬入 H 23.06.27 大田原市 那須地区食肉センター
6 栃木県 と畜 H 23.06.27 大田原市 那須地区食肉センター
(注)受精卵移植により出生した牛の種別(品種)と母牛の種別(品種)は異なる場合があります。

※2011.07.12(火)22:26追記:
汚染牛肉が流通したと報道されていた千葉県には流通していないとの訂正報道があった。残念ながらこういう情報は取り消すのが難しい。訂正報道は取扱が小さいく見逃す人が多いからだ。

以下、報道記事の引用:

(引用ここから)

南相馬の牛肉問題で都が訂正 千葉には流通せず
2011/7/12 13:13
 福島県南相馬市から東京都中央卸売市場に出荷された牛肉から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、都は12日、牛肉の流通先を訂正し千葉県には流通していないと発表した。
 これまでの都の調査では、南相馬市の同じ農家の牛肉6頭分が中央卸売市場から東京、神奈川、静岡、大阪、愛媛の5都府県の卸売業者に販売され、転売先の愛知、徳島、高知、北海道の4道県も含め少なくとも9都道府県に流通したことが分かっている。
 6頭の牛肉のうち、東京都府中市と新宿区、静岡市の卸売業者に販売された計3頭分からは暫定規制値(1キログラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。
南相馬の牛肉問題で都が訂正 千葉には流通せず  :日本経済新聞

(引用ここまで)

※2011.07.13(水)00:15追記:
新たに秋田県にも汚染牛肉が流通していると報道された。また、ついさっき書いたばかりの追記で千葉県には流通していないと訂正したが、新たな報道ではやっぱり千葉県にも流通していたということだ。なんというか、もう報道の信用も糞も無い。

改めて整理・列挙すると、汚染牛肉が流通した範囲は下記の11都道府県である:
北海道、秋田県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、徳島県、高知県、愛媛県

以下、報道記事の引用:

(引用ここから)

セシウム汚染牛肉、秋田・千葉でも 流通は11都道府県に
神奈川・藤沢では基準値の6倍 2011/7/12 23:01
 福島県南相馬市の農家が出荷した11頭の肉用牛から放射性セシウムが検出された問題で、新たに秋田県と千葉県でも汚染牛肉が流通していることが12日、県の担当者などへの取材で分かった。牛肉の流通先は11都道府県になった。
 東京都などは12日、この農家が同じ飼料を与えていた別の6頭の流通消費経路について、販売先の自治体を通じて調査を進め、これまで3頭分は流通先がほぼ判明。都は残る3頭分の調査を急いでいる。
 秋田県によると、横手市の食肉販売店で販売されていた牛肉は計36.5キログラムで、消費者には販売されていなかった。また神奈川県などは、同県藤沢市の販売店が、汚染牛肉約60キログラムを千葉県の業者に販売したことを明らかにした。消費者に販売される前だったという。
 都によると、1頭は6月上旬から下旬にかけ、都内と横浜、川崎、静岡の3市、愛媛県の計9業者に流通。さらに北海道や東京都、神奈川、静岡、愛知、徳島、高知の各県の小売業者や飲食店に販売され、一部が消費されるなどした。2頭は6月末と7月初めに東京都と大阪府の2業者に販売されたが、一般には出回っていない。
 残る3頭は東京都、神奈川県、大阪府の3業者に販売され、肉の一部は業者に残っているが、その後の販売先は調査中という。
 一方、藤沢市は12日、新たに1頭の肉から国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の6倍を超える同3240ベクレルのセシウムが検出されたと発表。大阪で流通していた2頭の検査も進められている。〔共同〕
セシウム汚染牛肉、秋田・千葉でも 流通は11都道府県に  :日本経済新聞

(引用ここまで)

※2011.07.13(水)19:20追記:
個体識別番号で追跡できるのは「枝肉」で、下記のように個体識別番号で追跡できない部位があるそうだ:

>レバー(肝臓)やタン(舌)、ハツ(心臓)、ハラミ(横隔膜の一部)、ミノ(第一胃袋)、センマイ(第三胃袋)などの「畜産副生物」
>「モツ」や「ホルモン」の愛称で親しまれる内臓系の部位

出典:
モー底なしの恐怖“セシウム牛モツ”は追跡できない! - 政治・社会 - ZAKZAK

いわゆるモツ(内臓)などは追跡できないということだ。汚染牛肉の流通を必死になって追跡しても、全容は決して明らかにならないだろう。

※2011.07.13(水)20:40追記:
問題の汚染牛6頭の個体識別番号の検索結果を昨日の追記ですでにテキストとして掲載しているが、サーバ混雑で検索できない場合などにニーズがあるかもしれないので、下記にPDFファイルを掲載する。牛の個体識別情報検索サービスによる検索結果のページをPDF出力したものだ。全て昨日(7/12)の夕方ごろ保存したデータ。右クリックから名前を付けて保存でダウンロードできる。
1249435202
1249371722
1249433567
1249441371
1254902089
1242690318

※2011.07.14(木)02:00追記:
新たに兵庫県にも汚染牛肉が流通していると報道された汚染牛肉が流通した(と報道された)範囲は下記の12都道府県である(報道されていないだけで他にもあると思うが):
北海道、秋田県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、徳島県、高知県、愛媛県

以下、報道記事の引用:

(引用ここから)

セシウム汚染牛、11都道府県に=8都道府県で373キロ販売
時事通信 7月13日(水)12時43分配信
 福島県南相馬市の農家が出荷した肉牛から、食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、東京都は13日、この農家が出荷した6頭の牛肉のうち1438.6キロが、最終的に北海道、秋田、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫、徳島、高知の11都道府県の業者に販売されたと発表した。このうち、秋田、千葉、兵庫を除く8都道府県で373.15キロが店頭販売されるなどしており、消費された可能性が高い。
 新たに販売先が判明したのは、兵庫県姫路市の食肉処理業者や、秋田県横手市の食肉処理業者など。これらの業者からは、いずれも一般消費者には販売されていなかった。
セシウム汚染牛、11都道府県に=8都道府県で373キロ販売 (時事通信) - Yahoo!ニュース

(引用ここまで)

※2011.07.14(木)12:50追記:
流通先、ほぼ判明」と報道されているが、判明したものは個体識別番号で追跡できる範囲だけだろうし、そもそも検査を受けなかった分は話題にすら上っていない。繰り返しになるが、汚染牛肉は全国どこにどう流通しているか分からないし、今後も全容が明らかになる事はないと思う。
引用元:【セシウム汚染牛】最終的に8都道府県で販売・消費 都「流通先、ほぼ判明」 - MSN産経ニュース

※2011.07.14(木)21:18追記:
ダラダラと「また見つかりました!」という報道が続いている。今度は一挙に42頭の汚染牛が新たに出てきたもはや全頭検査やら汚染牛の流通先の調査やら無駄な事ではないのだろうか。福島県は全域で農業畜産を禁止して家畜は全頭殺処分にすべきだ。口蹄疫や鳥インフルエンザではやっていることだ。防疫の観点から見るとやっていることが甚だおかしい政府のアリバイ工作だとすれば合点が行くが、そうでなければこれは異常だ。

以下、NHKニュースの引用:

(引用ここから)

餌からセシウム 42頭出荷
7月14日 20時10分
福島県浅川町の農家が肉牛に与えていた餌のわらから、国の目安を大幅に超える放射性セシウムが検出されたことが分かりました。この農家からは、ことし4月から今月にかけて東京や横浜、千葉、仙台の食肉処理場に42頭が出荷されており、福島県などはわらが与えられていた状況や、食肉の流通経路について詳しく調べています。
福島県によりますと、この農家は福島県浅川町の農家で、県が立ち入り検査を行ったところ、最大で1キログラム当たり9万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。県によりますと、これは水分を含んだ状態に換算すると国の目安のおよそ73倍にあたるということです。わらが与えられていた肉牛は、ことし4月8日から今月6日までに42頭が4か所の食肉処理場に出荷され、内訳は横浜に14頭、東京に13頭、仙台に10頭、千葉に5頭だったということです。福島県は問題のわらがどのように与えられていたか詳しく調べるとともに、この農家に対して肉牛の出荷や移動の自粛を要請しました。関係する自治体に情報を提供し、食肉の流通経路を確認するよう依頼するとともに牛肉を回収するよう指示しました。一方、東京都によりますと、福島県浅川町の肉牛農家から出荷された42頭のうち、東京の食肉処理場には13頭が搬入されているということです。また時期は、6月16日までの間に4回に分けて搬入されたということです。東京都は、卸売業者に問い合わせるなどして、この肉の販売先や流通ルートの追跡調査をすることにしています。
餌からセシウム 42頭出荷 NHKニュース

(引用ここまで)

※2011.07.15(金)12:35追記:
関連記事「セシウム汚染牛の個体識別番号について」を掲載した。

※2011.07.16(土)03:59追記:
一気に九州(福岡県)を含む全国26都道府県にまで拡大した。「やはり」と言うしかない。日本全土に及ぶ「放射能経済圏」はもう実現していると見ていいのではないだろうか。以下、NHKの報道を引用する:

(引用ここから)

問題の肉牛 26都府県で販売
7月16日 0時15分
福島県浅川町の農家から出荷された42頭の牛の肉について、関係する自治体が流通経路を調べたところ、これまでに、東北から九州まで26の都府県の卸売業者やスーパーなどに販売されていたことが確認されています。
問題の稲わらを餌として与えられていた肉牛42頭は、4月8日から今月6日までの間に東京都、横浜市、千葉県、それに仙台市の4か所の食肉処理場に出荷されました。関係する自治体がその後の流通経路を調べたところ、これまでに、東京、千葉、神奈川、埼玉、群馬栃木、茨城、新潟、長野宮城、山形、岩手、秋田、福島、愛知、石川、福井、山梨、静岡、大阪、京都、三重、兵庫、愛媛、香川、福岡の合わせて26の都府県の卸売業者やスーパーマーケットに販売されていたことが確認されました。このうち、香川県と愛媛県にあるスーパーの5つの店舗では、124キロの牛の肉が販売されたほか、愛知県と秋田県、石川県のスーパーなどでも、肉が消費者に販売された可能性があるということです。また、東京と山形県の卸売業者に保管されていた牛の肉からは、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されましたが、これまでのところ、消費者に販売されたケースは確認されていないということです。
問題の肉牛 26都府県で販売 NHKニュース

(引用ここまで)


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京都市の検査で茨城県産ミズナから規制値を超える放射性ヨウ素(3,400Bq/kg)及びセシウム(280Bq/kg)が検出されていた

昨日(7/8)付けで京都市のホームページ上に茨城県産ミズナから規制値を超える放射性ヨウ素(3,400Bq/kg)及びセシウム(280Bq/kg)が検出されていたことが公表されている。

「検出されていた」と過去形にしたのは「採取日(購入日)」「結果判明日」(H23.3.23)から既に3か月半も経過しているからだ。これは3つ2つ(2011.07.15(金)07:15削除訂正)の点で大きな懸念を含んでいる。

第一に、同日に原子力対策本部によって出されていた出荷制限が「手遅れ」で、制限した段階ですでにすり抜けて全国に出荷されてしまっていたという点。

第二に、すり抜けた検査結果が3か月半も経過した昨日(7/8)になって公表されたという点。2011.07.15(金)07:15削除訂正

第三第二(2011.07.15(金)07:15削除訂正)に、この検査結果が京都市という地方自治体によって独自に検査されたものであり、全国の他の自治体ではどうなっているのか不明な点。

この検査結果について、いまさら騒いでも手遅れなのだが、今後のことを考えると決して看過できない。全国的に注目すべき懸念を残していると思う。

なお、京都市の検査結果を見ると、3月から7月にかけて時系列で次第に野菜から検出される放射線量が減少し、最後は検出されなくなっていく様子が見て取れる。

検出されなくなってしまったからいいだろう、と開き直って今頃になって発表したとも取れるが、一般の消費者からするとたまったものではない。少なくとも2011.07.15(金)07:15削除訂正)政府による検査体制には大きな疑念を残すものであり、今後とも警戒をすべきだと思う。

出典:
京都市による食品の放射能検査について
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000102518.html

2011.07.15(金)07:15追記:
コメント欄にて「結果公表は3月23日」との指摘があり、他のサイトで調査し確認できたため記事の一部を削除訂正する。
詳細 食品の放射性物質検査データ

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Jul 08, 2011

「魔女の宅急便」に見るコンプライアンス違反

本来なら荷物の紛失を確認した時点で直ちに荷主に報告し、約款に従って損害賠償等の対応を取る義務があるにもかかわらず、紛失を隠蔽したまま無断で代用品を配達したばかりか、破損した荷物を無断で補修し、配達先の飼い犬と共謀し代用品と隠密裏にすり替えた。運送事業者にあるまじき重大なコンプライアンス違反だ。某政党の事務所に持ち込めば大ニュースになるかもしれない。

※チラ裏ネタなので突っ込まないでください。



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怒髪天MV「ニッポン ラブ ファイターズ」

怒髪天MV「ニッポン ラブ ファイターズ」

「この曲は、東日本大震災を受けて制作されたもので、7月11日(月)まで無料配信されている。」(→怒髪天、“ニッポン ラブ ファイターズ”のミュージック・ビデオを公開)とのことなので、視聴するなら今のうちだ(あと4日!)。

今年5/2(月)の公開から1ヶ月半も経過している今日7/8(金)時点で再生回数がたった16,227回しかないのはなぜだろうか。怒髪天はもっと評価されていいと思う。

以下は動画に付けらた詳細:

(詳細ここから)

DoTube102010 さんが 2011/05/23 にアップロード

5月2日より期間限定で無料配信されている、怒髪天決意表明の歌『ニッポン ラブ ファイターズ』のMVが完成!

(詳細ここまで)


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Jul 07, 2011

炉の中の核種大海を知る、親の説教と放射能はあとで効く、など某巨大掲示板に投稿された詠み人知らずの原発事故名句

某巨大掲示板の投稿で詠み人知らずの原発事故名句を見かけた。以下、一句ずつ解説しながら紹介する:

不屈しま ふくしま
震災以前からある「うつしま福島」という県民運動のキャッチコピーの改変。震災津波原発の三重苦にも屈せず復旧をめざしたいということから「不屈」とされたようだ。後ろ向なバージョンで「鬱くしま福島」というものもあった。

匙は投げられた
古代ローマのカエサルがルビコン川を渡河し謀反が確定する直前に言ったされる「賽は投げられた」と、医者が治療をあきらめた状態を表す慣用表現「匙を投げる」を合体したもののようだ。政府によって見捨てられた被災地の惨状を皮肉っている。

きちがいに刃物 東電に原発
「きちがいに刃物」という慣用句の後に「東電に原発」を追加することで東京電力を批判したもの。

炉の中の核種 大海を知る
「井の中の蛙 大海を知らず」という故事成語の改変。本来なら原子炉内に閉じ込められているべき放射性核種が太平洋に流出したことを皮肉ったもの。

知らぬとお陀仏
「知らぬが仏」という故事成語の改変。放射能汚染に関しては、この故事成語の元の意味と反対で、知らないと命にかかわる、という皮肉。

親の説教と放射能はあとで効く
「親の説教と冷や酒はあとで効く」という俗語表現の改変。「ただちに」影響がなくても、長期間の後に深刻な健康被害を引き起こす危険を持った放射能(特に内部被曝)の恐ろしさを警告したもの。

被曝道連れ、世は利権
「旅は道連れ世は情け」という故事成語の改変。放射能に被曝した地域がお金のために危険な汚染食品などを出荷してしまう現状を嘆いたものと思われるが、他の意味も含まれているようだ。

二億四千万の被曝
「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」(郷ひろみ、1984年)というヒット曲のタイトルの改変。大規模な放射能汚染であることから、世界中にこのくらいの被曝者を出すという警告を込めたものと思われる。楽曲そのものや歌詞の内容との関連性は特に見当たらない。

知らぬは国民ばかりなり
妻の浮気は周囲が気づいても当事者の夫だけが知らないことがあるという意味の「知らぬは亭主ばかりなり」という故事成語の改変。放射能汚染の実態を把握していた政府と、それを知らされなかった国民の関係を皮肉っている。

かわいい子にはマスクさせよ
大切な子供であれば甘やかさず育てるべきだと諭す「かわいい子には旅をさせよ」という故事成語の改変。周囲の情報弱者から「変人」扱いされようとも、自分の子供を放射能の危険から防護する手段を講じるべきだと言う警告を込めたもの。

国破れて TEPCOあり 浜 春にして 瓦礫高し  ◎秀
「国破れて山河在り 城春にして草木深し」(杜甫「春望」)という漢詩の改変。国家を破綻させうるほどの危機において保身ばかり図る東京電力の体質と、そのために損害を拡大させられた「浜」(福島第一原発が含まれる「福島県浜通り」地域の愛称)には瓦礫が放置されているという状態を皮肉ったもの。最後の「◎秀」の由来は不明。

備えあればアレバなし
「原発安全神話」(原発は絶対に安全)に基づき大規模な放射能漏れ事故が発生した場合の住民避難計画など重要な備えを怠ったことや、国内の大学や企業の技術を大切にしてこなかったために有事に即応できず海外(フランス)企業「アレバ社」などに大金を払って依頼することとなった愚かさなどを皮肉ったもの。

あとは野となれ山となれ
「後は野となれ山となれ」という故事成語そのままだが、原発事故後の被災地が復旧作業もままならず放置され朽ち果てつつある状況を皮肉ったもの。

わけいっても わけいっても ストロンチウム (山頭火
「分け入っても分け入っても青い山」という種田山頭火の名句の改変。

ちりも積もれば20μSv
「塵も積もれば山となる」という故事成語の改変。放射性降下物によって地域によっては高い空間線量率になる危険があるという警告を発するもの。

覆水 原子炉に帰らず
「覆水盆に返らず」という故事成語の改変。本来なら復水器から原子炉に戻ってくるはずの冷却水が原子炉の破損で失われて循環できず原子炉に戻らないという状況を皮肉ったもの。

嘘も東電 急がば散水
「嘘も方便」「急がば回れ」という本来は別々の二つの故事成語を改変して合わせたもの。前者は公式発表で次々と虚偽や隠蔽を繰り返す東京電力の対応を皮肉っている。後者は原発事故直後にあわてて行われたヘリコプターからの散水のむなしさを皮肉ったもの。

36㌔逃げるが保安員
「三十六計逃げるに如かず」(南斉書・王敬則伝)という故事成語の改変。原発事故が深刻であることを知った原子力安全・保安院の職員らが、現場付近に残る多くの作業員や住民を差し置いて、本来の拠点である「オフサイトセンター」(福島第1原発からおよそ5キロ)からおよそ50キロ離れた郡山市まで退避したことを皮肉ったもの。実際は50キロだがはごろ合わせで36キロというの表現に合わせたと思われる。

隣の芝生はホットスポット
「隣の芝生は青い」(The grass is always greener on the other side of the fence. の訳語)という英語のことわざの改変。ホットスポット(飛び飛びに出現する高濃度の放射能に汚染されている地域)によって隣接する住宅でも空間線量率が大きく異なる事がありうるという危険を警告している。

以上、簡単だが解説を付けてみた。全て時事ネタを巧妙に取り入れた名句ばかりだと思う。各句はそれぞれ別に初出の出典があると思われるが、上記投稿には出典が無いため記載できない。今後の調査で分かれば次第追記したいと思う。しかし、ほとんどは永遠に「詠み人知らず」のままだろう。


以下は某巨大掲示板の引用箇所:

(引用ここから)

745 :既にその名前は使われています:2011/07/07(木) 16:43:27.93 ID:ZOQt6MKp
不屈しま ふくしま
匙は投げられた
きちがいに刃物 東電に原発
炉の中の核種 大海を知る
知らぬとお陀仏
親の説教と放射能はあとで効く
被曝道連れ、世は利権
二億四千万の被曝
知らぬは国民ばかりなり
かわいい子にはマスクさせよ
国破れて TEPCOあり 浜 春にして 瓦礫高し  ◎秀
備えあればアレバなし
あとは野となれ山となれ
わけいっても わけいっても ストロンチウム (山頭火
ちりも積もれば20μSv
覆水 原子炉に帰らず
嘘も東電 急がば散水
36㌔逃げるが保安員
隣の芝生はホットスポット

(引用ここまで)

引用元:
福島原発が爆発しちゃったけど今後どうする 98京Bq
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1309014315/



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Jul 05, 2011

焼き肉ウエストの放射能対応(電話にて問合せ)

原発事故以降、怖くて焼き肉屋には行っていない。一縷の希望を持って先ほど(16:55~17:02)株式会社ウエスト様(092-582-3911)に電話で問合せを行い、「焼き肉ウエスト」における放射能対応を確認した。

【概要メモ】
国産牛で全国から。お店で産地表示しているものもある。福島県産もあるが、汚染の懸念のあるものは政府の出荷制限があるので流通していないので安全
・サラダ、デザートなどはメーカーで確認しているはずだから安全。心配なら個別に調べる。
・ホームページ上に情報がないが公開していないのか?→していない。
・抜き取り検査など独自の放射能検査はしていない
・電話の内容をブログで公開していいか?→いい。
・ブログで公開したらお知らせした方がいいか?→お客様のことなので連絡不要。
・うどんは三陸産ワカメを使用で云々と説明があったが「焼き肉だけで結構です」と言うことで最後まで聞いていない。
※購買ハクガワ様にご対応いただきました。ご丁寧にありがとうございました。

【中村コメント】
・基本的に国やメーカーを信用して安全と判断して独自検査や産地の選別は行われていない。
・残念だが現時点では放射能汚染の懸念を排除できない。

【データ】
株式会社ウエスト
〒812-0887 福岡県福岡市博多区三筑1丁目5番8号
TEL.092-582-3911 / FAX.092-574-0699
http://www.shop-west.jp/company.html

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Jul 02, 2011

京都市は学校給食に使用される農産物の放射能検査を実施

茨城県産の給食の食材に放射能検査を実施していない北九州市教育委員会学務部学校保健課に比べると京都市保健福祉局保健医療課の積極的な取り組みは評価できると思う。

しかし、検査対象品が「茨城県産キャベツ,群馬県産キャベツ 計2検体のみである点、「暫定規制値を超える放射性ヨウ素及び放射性セシウムは検出されませんでした。という記載のみ具体的な測定値(何Bq/kgであったのか)が記載されていない点に懸念が残る。せっかく検査しているのに残念な話だ。

以下、京都市保健福祉局保健医療課の発表を公式ホームページ「学校給食に使用される農産物の放射能検査結果について/[2011年6月29日]おしらせ」から引用する:


(引用ここから)

平成23年6月28日
保健福祉局(保健医療課 222-3429)

学校給食に使用される農産物の放射能検査結果について

 福島第一原子力発電所事故に伴い,周辺地域の農産物や水産物から暫定規制値を超える放射性物質が検出される事例を受け,本市では,本日,6月29日(水曜日)に学校給食で使用される農産物(茨城県産キャベツ及び群馬県産キャベツ)の放射能検査を実施致しました。
 その結果,暫定規制値を超える放射性ヨウ素及び放射性セシウムは検出されませんでしたので,お知らせします。

1 学校給食に使用される農産物に関する放射能検査結果について
(1)検査日(検体採取日) 
  6月28日(火曜日)
(2)検体採取場所及び検査対象品
  中央卸売市場第一市場
  茨城県産キャベツ,群馬県産キャベツ 計2検体
(3)検査実施機関
  京都市衛生環境研究所
(4)検査結果
  検査を実施した2検体いずれからも,暫定規制値を超える放射性ヨウ素及び放射性セシウムは検出されませんでした。

検査結果

 検体名

 生産地

 検査結果(ベクレル/kg

 放射性ヨウ素

 放射性セシウム

 キャベツ

 茨城県

 検出しない

 検出しない

 キャベツ

 群馬県

 検出しない

 検出しない

(暫定規制値:放射性ヨウ素2,000 放射性セシウム500 単位:ベクレル/ kg)

2 今後の対応について
 引き続き,福島,茨城,群馬,栃木,千葉県から入荷する学校給食用の農産物については,随時,京都市衛生環境研究所において放射能検査を実施し,暫定規制値を超える農産物が学校給食に使用されることがないよう,措置を講じるとともに検査結果については,本市ホームページ等で公表致します。

(引用ここまで)


以下、関連する報道を2件引用する:

(引用ここから)

行政ファイル:学校給食の食材の放射能検査 /京都
 京都市は28日、市内の学校給食で29日に使用される茨城県と群馬県産のキャベツの放射能検査を実施。いずれも国の暫定規制値を超える放射性ヨウ素及び放射性セシウムは検出されなかった。引き続き福島、茨城、群馬、栃木、千葉の各県から入荷する学校給食用の農産物について、随時検査を実施する予定。
毎日新聞 2011年6月29日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20110629ddlk26010473000c.html

学校給食の農産物、放射能測定し公表…HPで京都市
「京都市 学校給食 放射能検査」の記事をお探しですか?最新関連記事が 5 件 あります。 福島第一原発事故を受け、京都市は、給食に使う東日本の農産物が放射性物質に汚染されていないか測定し、結果を市のホームページで公表し始めた。
 福島、茨城、群馬、栃木、千葉の5県の農産物を対象とし、市衛生環境研究所(京都市中京区)で放射性ヨウ素と放射性セシウムを測定する。28日には茨城、群馬県産のキャベツを検査したが、これらの放射性物質は検出されなかった。
 市保健医療課は「保護者から不安を訴える声が寄せられたため、対応することにした」としている。
(2011年6月29日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110629-OYT8T00678.htm

(引用ここまで)

※2011.07.04(月)13:08追記:
冒頭に誤字があったため訂正(○:「Bq/kg」←×:「Ba/kg」)

※2011.07.09(土)19:40追記:
京都新聞の報道には「京都お母ちゃんネットワーク」というグループが中心になって市に要請した経緯などが紹介されている。このグループを検索したところ公式ページなどは見当たらない。現時点で言及されているページは「京都市の学校給食の安全についての質問状 (放射能汚染のことで)」など第三者によるもののみだ。詳細は不明なのでこのグループの是非についての判断は留保するが、自治体の役人の立場に立った場合、この手のグループによる働きかけが無ければ動きにくいということは想像に難くない。参考になる動きではないかと思う。

以下、京都新聞の引用:

(引用ここから)

給食食材の放射性物質影響 京滋保護者が不安視
原発事故による放射能汚染と学校給食との関連を京都市教委の担当者に質問する保護者たち(15日、京都市中京区)
 学校給食に使う食材をめぐり、福島第1原発事故による放射性物質の影響を不安視する声が京滋の保護者から出されている。背景には国が定めた食品の暫定基準への不信感があり、独自基準の設定を求める意見も上がる。一方、過度に踏み込んだ対策は逆に被災地の風評被害につながる懸念もあり、学校側は対応に苦慮している。
 「京都が他に先駆けて、給食の食材に独自の放射性物質基準を設けてほしい」。「京都お母ちゃんネットワーク」の5人が15日、京都市教委に要請した。同ネットは、原発事故を受けて市立小学校の保護者らが立ちあげた。
 国は食品の放射性物質に出荷停止を伴う暫定基準値を設けている。にもかかわらず同ネットが独自基準を求めたのは、国の対策が「不確かであいまい」(山崎典子代表)と映るからだ。学校での被ばく量上限をめぐり、国が従来の20倍に緩和する方針を公表、撤回した二転三転の対応も、信頼性をゆるがせた。
 市教委は独自基準の設定には「自治体ごとに基準が違えば混乱する」と難色を示す。一方で22日の市議会委員会で、過去に出荷停止を受けた福島など東北・北関東5県産の給食食材を、7月上旬から独自検査する方針を打ち出した。そのうえで「保護者の関心は理解できる。科学的にどういう根拠で安心できるのか、明確な説明がない」と、国の対応に不満をにじませた。しかし学校側にとっては、独自策が過度になると「風評被害につながりかねない」と、踏み込んだ対策を取りにくい事情もある。特に風評被害に苦しむ福島県の農家支援を打ち出す京都府、滋賀県は困惑する。
 滋賀県の嘉田由紀子知事は4月下旬、「福島県産品の販売を後押しする」として職員食堂で使うと表明した。ところが「給食で積極的に使う」とテレビが誤報し、「撤回しろ」「子どもは給食、食材を選べない」と1日で42件もの抗議が殺到。子どもの健康に直結する給食の安全性に関する敏感さを示した。
 この騒動に振り回された県教委スポーツ健康課の担当者は「今までとルールを変えると風評被害を生みかねない。『積極的に使う』とも『使用を自粛する』とも、あえて言わない」と打ち明ける。
【 2011年06月26日 10時42分 】
給食食材の放射性物質影響 京滋保護者が不安視 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110626000028

(引用ここまで)

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Jul 01, 2011

飯塚地方でアナログ放送視聴の世帯は今月のNHK受信料を払う義務があるのか?

今日から始まったテロップアナログ放送終了まであと23日!」のため、飯塚地方の天気が一部見えません。飯塚地方でアナログ放送視聴の世帯は今月のNHK受信料を払う義務があるのでしょうか?

※2011.07.02(土)08:40追記:
全国的に苦情があったようだ。関連記事を引用する:

(引用ここから)

地デジ:告知字幕に苦情1万7000件
 24日の地上デジタル放送完全移行(岩手、宮城、福島の3県を除く)を控え、テレビ各局は1日からアナログ放送終了の残り日数を示すスーパーを流し始めた。これに対し、総務省の地デジコールセンターに約1万7000件(同日午後3時現在)の苦情や問い合わせが寄せられた。
 スーパーは、アナログテレビ画面の約9分の1を使って左下に表示されるため、字幕放送などが見づらくなる。
 総務省によると、地デジコールセンターへの問い合わせ件数は、前日の約3倍。約4割が苦情だったという。
 NHKのコールセンターには1日午後3時までに、1500件程度の問い合わせがあった。「ウィンブルドンテニス中継のスコア表示とスーパーが重なって見にくい」「スーパーの文字サイズを小さくしてほしい」などの苦情が多かったという。【土屋渓】

毎日新聞 2011年7月1日 22時52分
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110702k0000m040109000c.html

(引用ここまで)

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