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May 30, 2011

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

※2011.06.01(水)17:55追記:
関連記事「東京電力による報道配布写真改ざん検証(「ビニル袋を被せた感じ」の偽装その他)」を掲載した。

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている
この写真はIAEA福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の写真で、オリジナル写真は東京電力が公式ホームページ上で公表している(表示画像ではサイズを小さくしてある)が、この写真は東京電力によって改ざんされている

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている
この写真は改ざん箇所分かりやすいように赤く示したものだ。

改ざん内容は防塵服の背中の一部分3か所(中に映っている人々のうち3人)を削除しているもので、削除された部分には所属・氏名などが記載されていたものと考えられる。

※2011.06.01(水)14:40追記:
改ざんされた場所が分かりやすいよう、原画像から3箇所を切り取ったものを追記する。左の部分から順に並べる:

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

個人情報保護の目的で氏名等を削除することも考えられなくはないが、その場合一般的にはモザイク」や「黒塗り」など、削除したことが明確になる手法を用い、その上で念のため、そのような編集を行ったことを注釈として示す

しかしこの事例では「近辺の似たような画像を拡大・縮小等してコピーする」という手法が用いられており、一見して編集が行われたことが発見しにくい。これは一般的な個人情報保護の手法ではなく、ことに報道配布写真においては絶対に用いるべきではない手法だ。何らかの情報を隠蔽しようとする明確な意図が無ければこのような編集を行うことは考えられない。

はっきり言おう。これは東京電力による悪意に基づく改ざんであり、「ちょっと間違っただけ」とか「いや実はそんなつもりはない」といった類の言い訳が通用するレベルではない。「改ざんかもしれない」と疑問形にできるような甘いものでは断じて無い。

東京電力がこの写真で何を隠そうとしたのか分からないが、明確な意図を持って世間を欺こうとしたことは間違いない。100歩譲って「このくらい誰でもわかると思っていた」としても、一部上場企業がやる広報として到底許容できる範囲ではない。

問題の写真は現時点では「報道配布 写真・動画ダウンロード|TEPCOニュース|東京電力」に掲載されている「IAEA福島訪問(2011年5月27日撮影)」の3枚目の写真である。

なお、同ページには写真の撮影日時も記載されているが、ダウンロードした写真をPC上で確認したところ、Exif情報の撮影日時と一致しない最大45分のずれがある!)。

良心的に解釈すると「カメラの内部時計がずれているだけ」という可能性もあるので、同日(5/27)に撮影したと記載されている前後の写真併せて4枚で比較する(下記):


・福島第二原子力発電所 バックオフィス(1)
 (2011年5月27日10時10分撮影)
【Exif情報】
撮影日時:2011/05/27 10:10 →ずれ無し
カメラのモデル:Canon EOS 60D
東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

・福島第二原子力発電所 バックオフィス(2)
(2011年5月27日10時28分撮影)
【Exif情報】
撮影日時:2011/05/27 10:28 →ずれ無し
カメラのモデル:Canon EOS 60D
東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

・福島第一原子力発電所 3号機付近
(2011年5月27日13時26分撮影)
【Exif情報】
撮影日時:2011/05/27 12:45 →41分のずれ
カメラのモデル:Canon IXY 30S
東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている

・福島第一原子力発電所 免震重要棟
(2011年5月27日15時3分撮影)
【Exif情報】
撮影日時:2011/05/27 15:04 →1分のずれ
カメラのモデル:Canon IXY 30S
東京電力はIAEAが福島第一原発を調査した際(2011.05.27)の報道配布写真を改ざんしている


以上の比較により、Exif情報が改ざんされていないと仮定すれば、以下の事が分かる:

1.現場では2種類(Canon EOS 60D、Canon IXY 30S)のカメラが使用されている。

2.最初の2枚の写真は「Canon EOS 60D」で撮影されており、記載されている撮影日時とExif情報の撮影日時一致する

3.残りの2枚の写真は「Canon IXY 30S」で撮影されており、記載されている撮影日時とExif情報の撮影日時は3枚目(冒頭に掲げた改ざん写真)で41分のずれが、4枚目で1分のずれが、それぞれあり一致しない

当日の撮影に使用したカメラが2台なのか3台以上なのかによって結論が変わるが、仮に2台だとすると「残り2枚」の撮影日時に改ざんの疑いが生じる。良心的に考えると「Canon IXY 30S」は2台あってそれぞれ上記のような内部時計のずれがあるだけ、ということになる(合計3台以上で撮影していたことになる)。撮影日時について分かるのはここまでだ。

しかし、冒頭のような改ざんをするような企業である以上、Exif情報についても改ざんを疑うべきではないだろうか。

今回の問題で、これまでに東京電力が発表して来た写真の信憑性は全て怪しいものとなった。余裕があれば過去の全ての写真についてチェックし、何か見つかれば続報を掲載する。

※2011.06.01(水)15:00追記:
・この改ざん写真は国内だけではなく東京電力の海外向け広報ページ(英語)にも掲載されており、東京電力は自ら国際的な信用を失墜させている。
・さらに残念なことだが、下図の通り、改ざん写真はIAEA公式ホームページにも利用されており、IAEAのチェック機能にも問題があることを示している:
改ざん写真はIAEA公式ホームページにも利用されている

下図はIAEAが利用している背景画像のみ抜き出したもの:
改ざん写真はIAEA公式ホームページにも利用されている
※上図はキャッシュ画像(公式元のURLは時々画像が変わっているため)。



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