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March 2011

Mar 19, 2011

被曝危険度判定スクリプト

ニュースで出てくる放射線量は「○○マイクロシーベルト」「ただちに健康に影響の出ないレベル」といった説明をする場合が多いのですが、一般人には分かりにくい表現です。「本当はどのくらい危ないのか?」を知るためには、そのまま1か月とか1年とか継続して被曝した場合の放射線量総計を計算しなければなりません。このスクリプトはこのような場合に必要な計算を簡単に行うために作成しました。

被曝危険度判定スクリプト

※新規ウィンドウで開きます。
※JavaScriptで計算します。JavaScriptが動作しないブラウザでは計算できません。
※やっつけで作ったので修正等があれば随時修正版に差し替えます。

【免責事項】
このシートの計算結果およびこれによって生じるあらゆる結果について、当方は一切保証しません。全て自己責任でご利用ください。また、このスクリプトは理系の大学生以上が使用することを想定しています。基礎的な数学や物理学の知識が無いと誤解を生む可能性があります。身近で理系大学卒業程度の知識を持った方に相談しながら使用してください。

※2011.03.19(土)21:55追記:
被曝危険度判定スクリプト
1時間当たりの放射線量を入力すると、レベルごとの限界時間を表示するよう、仕様を大幅変更しました。例えば、1000ミリシーベルトを観測したというニュースを聞いた場合、放射線量に1000と入力、単位は「ミリシーベルト毎時(mSv/h)」を選択して「計算」ボタンを押すと、上図のように表示される(4.8分(5分弱)未満の被曝ならば危険はないが、4時間以上の被曝で死亡してしまう)。

※2011.04.02(土)18:34追記:
新カテゴリ「放射能対策」を追加し、この記事のカテゴリを変更しました。

※2011.05.15(日)09:50追記:
被曝危険度判定スクリプト
当初LD50を「死亡」としておけば十分だと考えていたが、原子炉建屋内で2000mSv/hというとんでもない線量が出ていると報道されたことから、死亡をLD50に修正しLD100を追加した。以下、報道記事の引用:

(引用ここから)

東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、最高の2000ミリシーベルト
 ◇地下に3000立方メートル汚染水
 東京電力は14日、福島第1原発1号機の原子炉建屋1階で、毎時2000ミリシーベルトの放射線量を計測したと明らかにした。作業員の被ばく線量の上限(250ミリシーベルト)を約8分で超える値で、事故後に計測された空間線量の中で最も高い。溶融した燃料がたまっているとみられる圧力容器底部と直結した配管から放射性物質が漏えいしている可能性もあるという。
 建屋1階の南東角周辺で、これまで線量が未確認だった場所。13日夕方にロボットで計測した。複数のポイントで毎時800~2000ミリシーベルトの高い線量が確認された。
 東電は高い線量の要因について「圧力容器の底部に燃料が落下している影響で配管が傷み、それを通じて周辺に出ているのではないか」と説明。一方、作業工程への影響については否定した。
 また、東電は14日、同1号機の原子炉建屋地下1階で、推計で3000立方メートル程度の大量の汚染されたと思われる水が見つかったと発表した。1号機では注水した冷却水が大量に行方不明になっていたが、所在が分かったのは初めて。【八田浩輔、中西拓司】
毎日新聞 2011年5月15日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110515ddm001040064000c.html

(引用ここまで)

※2011.05.18(水)21:10追記:
くじらさん作成のCGI(2件)を紹介する。
Gzmap 放射線被曝基準判定CGI
 →ブログの紹介記事
  KujiBlog - 放射線の被曝量と安全基準を図るCGI
Gzmap ベクレルからシーベルトに換算するCGI ベクレルとシーベルト
 →ブログの紹介記事
  KujiBlog - 被曝量を知るにはベクレルからシーベルトに換算する
これらのCGIの動作その他について当方で保証できるものではもちろんないが、詳細な作りこみでかつ分かりやすい出力なので放射能対策の参考になると思う。

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