Re:1、本当の弱者は置き去り(宋文洲メルマガ・9/14)
宋文洲氏の「弱者救済は日本を弱くする」の論点には概ね賛同できる。しかし、残念ながら、というか、やはりというか、具体策かつ効果的な対応策が提案されてはいない。
なお、この記事は下記のメルマガ(ブログ記事)「1、本当の弱者は置き去り」(宋文洲のメルマガの読者広場)に対応して作成したものである。メルマガ自体は宋文洲氏がかつて日経ビジネスオンラインで連載していたメルマガ「宋文洲の傍目八目」から新たにスピン・オフしたものである(スピン・オフした方は現在、日経とは関係なく運用されている)。宋文洲氏の独自の視点は大変興味深く楽しみに拝読している。記事には毎回のようにコメントしていたが、今回は非常に関心のあるテーマだったので特別に記事を起こし、トラック・バックすることにしたものだ。
なお、宋文洲氏の当該記事のタイトルの先頭に「1」とあるが、本文に「2」があることから、続編が予定されているわけではなく、本文の先頭行が機械的にタイトルになっているようだ。
このテーマは私が2年前に掲載したニート関連記事4件:
・希望のない本「希望のニート」
・そもそもニートやフリーターは「問題」なんですか
・誤解を与える表現「希望のニート」
・ニートを社会的に助長するべきではない
と深くつながっている。これらの記事を通じ、具体的にどうしたらよいか私なりに考えたが、解決策を提案できなかった。一連の記事の結論は:
「ニート」は「ニート問題」であり、「希望のニート」といった言葉遊びにより、ニートを社会的に助長するべきではない。ニートは外国人労働者、もしくは海外の低賃金労働者と、熾烈な国際競争に勝ち残るため命がけで戦っている日本人労働者によって保護されたいびつな特権階級になっている。
というものであり、ただただ「暗い話」で終わった。あれから2年以上経過したが、その後、何も変わっていない。
宋文洲氏の記事「1、本当の弱者は置き去り」ではこう表現されている:
平和で自由な日本に居る健康な人は弱者ではありません。職を選んで働かない人は弱者ではありません。自分の意思で競争から離れる人は弱者ではありません。競争に負けた人も敗者ですが、決して弱者ではありません。
まったくその通りだと思う(比較の基準は「国家」であり、アジア・アフリカなどの発展途上国と比較した場合は、であるが)。
しかし、問題提起のみであり、これに関する宋文洲氏の対策案は示されていない(といっても、宋文洲氏を非難するといった狭小な意図は微塵もないが)。
このまま、ゆるやかに社会が崩壊してゆく様を見守るしかないのだろうか。
当該メルマガの後半では安倍総理の辞任時期について、宋文洲氏は「早く辞めたほうがよかった」と述べている。私の意見は、もうちょっと切りのいいところまで整理をつけて早めに辞めるべきだったのではないか、だ。これに関しては、先日の記事(安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材(9/12・毎日新聞))でも言及したが、やはり「脱税疑惑」のせいで中途半端な時期に辞任せざるを得なかったというのが実態のだろう。
ちなみに、先日の記事「@nifty 投票:安倍総理の辞意表明タイミングは適切?」で設定した投票の集計結果は下記の通りだ:
2007.09.14(金)11:40現在
・もっと後の方が良かった:4票(13%)
・適切なタイミングだった:0票(0%)
・もっと早い方が良かった:13票(44%)
・辞めなくてもいいんじゃない?:8票(27%)
・どうでもいい・その他:3票(10%)
・良く分からない:1票(3%)
まだサンプル数が少ないので参考程度だが、半数近くは宋文洲氏と同じく「もっと早い方が良かった」だ。
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