北九州市内の認可外保育施設に緊急研修会を実施
7/31の記事「北九州市が中井保育園の事件を受けて保育施設に安全研修」に記載の通り、市内の認可外保育施設を対象とした緊急の安全研修会が昨夜から実施されている。しかし、これは単なる行政の「ポーズ」に過ぎない。無駄とは言わないが、今回の事件の本質とはおよそかけ離れている。
下はKBC(九州朝日放送)の画面キャプチャ:
まず最初に行政が行うべきは、ずさんな管理の保育園を適切に監督・指導することだ。研修会は「その次」にくる手段の一つとして有効だと思うが、それ以前にやらなければならない肝心な「監督・指導」は一体どうなっていたのだろうか。
「研修も監督・指導だろ!」とかいった反論が聞こえそうだが、いくら研修を行っても「ずさんな管理」を見抜いて是正することにはならない。少なくとも、事件を起こした中井保育園にとっては、北九州市が実施する研修会に一度も参加したことがないと言うのだから、全く意味が無かったことは間違いない。
とはいえ、行政担当者だけの問題でないことも間違いない。この国の幼児教育のあり方について、幅広く見直す必要があると思う。
何度も言っているが、この状況で中井保育園を叩くのは簡単だ。
しかし、いけにえを叩くだけで終わっては、背景となった大きな問題が放置され、事件は再発する。
個人でできることは限られているが、地道に情報発信を続けたいと思う。
他の関係者の方で事件の再発防止に役立つと思われる情報提供が可能な方がいらっしゃいましたら、t-naka@techpr.jp 中村までメールでご連絡下さい。
本件については関連記事を随時掲載します。最新記事はカテゴリ「北九州市「中井保育園」園児熱射病死」でご確認ください。
なお、事件の再発防止に関するご意見を求めます。ご意見がある方は「全国の皆様へ:中井保育園(北九州市・北村寿和園長)の幼児放置死事件の再発防止に関する意見を求めます」をお読みになった上でコメント欄に書き込んでください。
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