« サイバー・バズさんとのメールのやり取り | Main | あなたがもしイチローと対決できるとしたら、何を投げて抑えますか?(Yahoo!知恵袋) »

Jul 18, 2007

PSE問題とは結局なんだったのか:PSE問題で経産省がミス認め謝罪 「立法時、中古品想定せず」(ITmedia/岡田有花)

昨年の春に急浮上し、その後、リサイクル業界に大騒動を巻き起こした「PSE問題」(→別ウィンドウでWikipedeia)に新たな動きが出たようだ。

人気blogランキングに参加しています。一押しで順位が上がります。よろしくお願いします!人気blogランキングへ
順位案内用

PSE問題で経産省がミス認め謝罪 「立法時、中古品想定せず」(ITmedia News/2007年07月17日 20時33分 更新)

以下、上記の記事を引用しながら「PSE問題とは結局なんだったのか」考えてみたい。

AV機器などの中古品販売に大混乱を起こしたPSE法について、経産省は「立法時、本格施行時にそれぞれミスをしてしまった」と認め、「多くの事業者に迷惑をかけたことを深くお詫びする」と謝罪した。秋にも改正法案を提出する予定だ。

この手の法令は官僚の思惑(定番シナリオね)によるものだと思うが、普通ならこんなボロが出ないようにもっとうまくやるものだ。PSE法の場合、産業実態(特にリサイクルショップの位置づけ)に対する認識不足があったためにこのような大騒動になっている。いろいろ問題になるケースもあるが、立ち上がりからケチがついて事実上なし崩し運用となり、翌年には仕切りなおしの法改正なんて不手際はあまり聞かない

 「立法時と本格施行時にそれぞれミスをしてしまった。多くの事業者に迷惑をかけたことを深くお詫びする」――中古電気製品の販売をめぐり混乱が起きた電気用品安全法(PSE法)について、経済産業省の本庄孝志・大臣官房審議官は7月17日、都内で開いた中古事業者との意見交換会の席上、一連の混乱が同法をめぐるミスにあったことを認め、謝罪した。

しかも現職の官僚がわざわざ謝罪会見まで、、、こりゃすげーな。この時期にやるというのは、やはり選挙対策かな?

 経産省はミスを認め、中古品を円滑に販売できるようにする法改正案を、秋の臨時国会に提出する予定だ。ただ、業者の中には廃業に追い込まれたり、売り上げが減るなどの経済的打撃を受けたケースも多く、補償を含め国の責任を問う問題に発展する可能性もある。

 中古品は、2001年以前に製造・販売された機器がまだ流通している。特に「ビンテージ品」と呼ばれるような古い機器を扱う中古品販売事業者は「在庫はほとんどがPSEなし。売るものがなくなる」という事態に。マークなしの品を大幅値下げして売り切ったり、従業員の解雇や店舗縮小を余儀なくされた事業者もあった。

まじめに経営していたリサイクルショップとかで廃業になった業者とかいないのかな?官僚は謝れば済むが、廃業になった業者とかクビにされた従業員にとってはしゃれになっていない

 本庄審議官は「1999年に法律を制定した当時は中古品マーケットがそれほど大きくなかったため、中古品を念頭に置かずに立法してしまった。これが失敗の出発点。もっと早くから問題に気づいて調査していればよかったのだが、2001年の施行から2006年の猶予期間切れまでの5年の間に、経産省の担当者もどんどん変わり、引き継ぎもできないまま2006年に大きな問題として浮上した。1999年の立法当時の判断ミスと、昨年はじめの判断ミス、2重のミスだった」と失敗を認める。

この辺をみると、「もしかして、官僚の質が下がったのかな?」とか不安になる。官僚の個々人の質の低下ではなくとも、官僚組織としての遂行能力が低下しているのかもしれない。

私が一番驚いたのはここ:

 だが、経産省が改めて検査したところ、旧法とPSE法で安全基準に差がないことが判明した、という。「旧法とPSE法の基準に差がないと気づいていれば、5年や7年、10年という中途半端な経過措置はおくべきではなかった。出荷段階で安全が確保されていればいいというのは、旧法とPSE法で変わらない。中古品の販売時に改めて検査しなくてはならないというのは、いま考えるとおかしい」(本庄審議官)

これはすごい。普通はこういう「本音」はなかなか役所から出てくるものではない。強引にでも「官僚答弁」を繰り返して新しい制度の存在意義を主張するものだとばかり思っていたが、素直に「旧法とPSE法で安全基準に差がないことが判明した」とは恐れ入りました。

で、「PSE問題とは結局なんだったのか」に対する私なりの結論は「官僚の能力低下から思惑を外してしまい大騒ぎになった問題」といったところだ。ただし、この時期に謝罪を発表するのは、やっぱり選挙対策かな?と思う。


※話は違うが、、、

今回引用したのは ITmedia の岡田有花記者による署名記事だ。彼女は(いつもながら)鋭い視点でいい記事を書いている。いつか岡田有花記者に紹介されるようないいブログ記事を書いてみたい。それにしても、彼女はどんな顔をしているのか、一度お会いしてみたいものだ。ネットで探すとテレビ・新聞と結構な露出だ。岡田有花さんの写真「らしきもの」が掲載されているページを下記にまとめる:
名称未設定 | 20050622 IT戦士がテレビに登場
IT戦士 岡田有花記者
News:2003年末、IT戦士志願者の主張(全文)
俺のターン - 岡田有花さんが産経新聞に登場

写真うつりの問題かもしれないが、けっこうアレだな。

07.07.18(水)21:45追記:
PSE問題で追い詰められ困窮している業者の怒りのレポートが追加掲載されていた。これも岡田記者の渾身の署名記事。行政の責任がいかに重いか実感させられた。一文だけ引用:「PSE法は重大な人権侵害。経産省の説明は二転三転し、対応もころころ変わり、経産省への信頼を完全に失っている。中古店は大きな損害を受け、われわれの遵法精神も阻害された。責任はどう取ってくれるのか」。是非ご一読を:
「PSEで失ったもの、戻らない」――国のミスに振り回された中古店 (1/2)
「PSEで失ったもの、戻らない」――国のミスに振り回された中古店 (2/2)

※人気blogランキングに参加しています。このブログが面白いまたは役に立ったとお感じになった時に「人気blogランキングへ」をクリックしてください。お1人様1日1回までカウントされ、ランキングに反映されます。

|

« サイバー・バズさんとのメールのやり取り | Main | あなたがもしイチローと対決できるとしたら、何を投げて抑えますか?(Yahoo!知恵袋) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50105/15796670

Listed below are links to weblogs that reference PSE問題とは結局なんだったのか:PSE問題で経産省がミス認め謝罪 「立法時、中古品想定せず」(ITmedia/岡田有花):

« サイバー・バズさんとのメールのやり取り | Main | あなたがもしイチローと対決できるとしたら、何を投げて抑えますか?(Yahoo!知恵袋) »