捏造の捏造?:「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪(読売新聞)
(上はNHKの画像キャプチャ)
さすがは中国、もはや何が何だが、訳が分かりません。というか、何がしたいんだ?中国は。最近の記事はやたら「訳が分からない」ものばかりだ。なにかと先の見通しが立ち難いご時世だということだろうか。
「外部の番組スタッフが、露店の人にみずから持って行った段ボールを混ぜて肉まんを作るように依頼し、そのもようを撮影したねつ造だった」(NHK)
「 「食の安全」をめぐっては中国国内でも都市部を中心に関心が高まっており、新聞やテレビで報道合戦が起きている。」(読売新聞)
このへんの構造は「あるある」と似ている。管理不十分だったということか?
「中国製の食品は危険だというイメージが強まるのを防ぎたいねらいがあった」(NHK)
イメージを操作するのではなく、危険そのものを除去して欲しいものだ。
ここまでやると、本当は捏造だったのか、そうでなかったのか、良く分からんぞ。中国政府は世界世論をかく乱させようとしているのだろうか?
しかし、これだけは言える。今、中国は、確かに、何かが、おかしい、と。
段ボール肉まんだけならば、似たような(似てないかも)食品偽造は「ミートホープ」ならずとも日本では良くある。話がでかくなったもの(それも相当でかいが)と思えばまだ理解できる。
捏造報道だけなら「あるある」をでかくしたもの(というか日本でも日常茶飯事)ということで理解できる。
この事件はそれらを掛けて2乗したくらいの異常さだ。私には理解しがたい。
以下、引用記事。まずはNHK:
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/07/18/d20070718000199.html
“段ボール肉まん”はねつ造
この問題は、北京の地元テレビ局「北京テレビ」が、北京市中心部の朝陽区にある露店で、具に段ボールを混ぜた肉まんが販売されているとして、現場での業者とのやり取りなどを詳しく映像で撮影したもので、中国中央テレビも全国に報道しました。この問題について、北京テレビは18日夜のニュース番組の中で、報道は、外部の番組スタッフが、露店の人にみずから持って行った段ボールを混ぜて肉まんを作るように依頼し、そのもようを撮影したねつ造だったことがわかり、社会に与えた影響が非常に大きいとしてテレビ局として謝罪しました。報道は大きな反響を呼んだため、北京市で調べましたが、段ボール入りの肉まんはまったく見つからず、その後、警察当局がテレビ局とともに詳しく調べていました。警察当局は外部スタッフを逮捕して取り調べており、今後、厳しく処分される見通しだとしています。中国のテレビ局が謝罪報道を行うのは異例で、背景には、今回の報道が、国内だけでなく海外にも広く伝えられたため、中国製の食品は危険だというイメージが強まるのを防ぎたいねらいがあったものとみられます。
7月18日 23時56分
引用記事。次は読売新聞:
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070718i315.htm
「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪
【北京=佐伯聡士】豚肉の代わりに使用済み段ボール紙を詰めた肉まんが北京市内の露店で違法に販売されていたと北京テレビが報道し、市公安局が調査した結果、テレビ局の“やらせ報道”であることがわかったと、市政府系のインターネット・ニュースが18日伝えた。
これを受けて、北京テレビは「管理が行き届かず虚偽の報道をしたことで社会に良くない影響を与えた」と謝罪したという。
同ニュースによると、市公安局の調べでは、6月中旬、北京テレビの番組「透明度」の臨時職員が自ら持参した肉や段ボール紙などを出稼ぎ労働者ら4人に渡した上で、水に浸した段ボール紙を肉に混ぜて肉まんを作らせた。その過程を自分で撮影し、編集、今月8日に放映し、国内外で大きな反響を呼んでいた。
「食の安全」をめぐっては中国国内でも都市部を中心に関心が高まっており、新聞やテレビで報道合戦が起きている。
(2007年7月19日0時23分 読売新聞)
07.07.19(木)04:57追記:
某掲示板でのやり取りを見ていると「捏造の捏造の捏造だ!」「いやいや、捏造の捏造の捏造の捏造の、、、」と際限がない。こういうことは一度信用を失うと回復するのが大変だろう。それはともかく、「捏造の捏造」と明らかに矛盾する報道があった。「北京市の工商当局が11日に行った検査で、同市朝陽区の露店でダンボール片入りの肉まんが販売されていたことが分かった。12日付で京華時報が伝えた。」(中国情報局)ということなのだ。こうなると中国はもう「国営テレビ」のみならず「新聞社」も(そして、もしかするとお役人さんも)捏造やっちゃうということになる。
いかんいかん、余計に訳がわからなくなってきた。追いかけるほどにぬかるんでいく。
以下、引用記事:
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0713&f=national_0713_001.shtml
ダンボール混入「恐怖の肉まん」、10年前から販売か
2007/07/13(金) 12:51:40更新
北京市の工商当局が11日に行った検査で、同市朝陽区の露店でダンボール片入りの肉まんが販売されていたことが分かった。12日付で京華時報が伝えた。
肉まんはダンボール片6に対して、豚肉4の割合で製造されていた。しかも使用されていたのは病死した豚の肉だった。ダンボール片を豚肉に混ぜ、ミンチ状にすると味は本物と大差なくなったという。さらに製造場所はハエが飛ぶなど衛生管理が全くされておらず、犬のフンが付着している器具もあったという。
中国では豚肉の価格が急騰しており、北京市で1キログラム当たりの価格は21元程度。一方、ダンボール片は約0.8元。店主は肉まんを毎日少なくとも2000個販売し、材料代の「節約」によって1000元程度の不当な利益を得ていた。同業者の話では問題の肉まんが登場したのは10年前だという。
香港で伝染病を研究している労永楽氏は「この肉まんを食べると下痢や吐き気を誘発するだけでなく、最悪の場合は死に至ることもある」と語った。
写真は2003年6月に撮影。これまでも北京市当局は食品の品質検査を行ってきたが、問題は解決されていない。今後、検査体制が改めて問われる可能性もある。(編集担当:菅原大輔)
で、私の結論:
中国は食品も報道もよくわからない。
(何をいまさら、という話もあるが)
07.07.19(木)18:35追記:
関連記事:『過去に「段ボール肉まん」を食べたことがある・JNN元北京支局長・日下部正樹さん(07.07.12放映・TBSイブニング・ファイブ)』を掲載した。
07.07.22(日)13:31追記:
続編「これはおかしい!:段ボール肉まん事件関係者3人が解雇処分に、首謀者には刑事罰も(レコードチャイナ)」を掲載しました。
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