中国:「あん」入り食品に規格…肉まん騒動受け(毎日新聞)
「国家標準化管理委員会が「あん」入り食品の品質を細かく定めた国家規格を年内にも導入する」ということだ。安全確保のために厳しい規制を敷くという意気込みは認めていいだろう。しかし、やることが極端だ。「脂肪、糖分の使用量、鉛やヒ素など化学物質の許容含有量などを詳細に規定」ということは、従来のような露天で作る肉まんを駆逐するつもりなんだろうか。
不思議なのはこれを「あん」入り食品に限定している点だ。他の食品では同様の規制を実施しないのだろうか?
素人なりに考えると、事件になった全ての「危険な食品」は種類も範囲も膨大で、同様の規制を実施するのは現実的ではない、ということなのだろう。肉まんは国際問題となって目立ったから、もぐらたたき的に対応し、アピールしようという戦略なのかもしれない。そうだとするとやはり「肉まん」以外の穴から出てくるモグラは現状のまま、ということになるな。
結論としては、今回の規制導入はバランスに欠けているかな、といったところだろうか。
以下、引用記事:
中国:「あん」入り食品に規格…肉まん騒動受け
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070724k0000m030058000c.html
中国の北京青年報などは23日、国家標準化管理委員会が「あん」入り食品の品質を細かく定めた国家規格を年内にも導入する方針だと伝えた。
段ボール紙入りのあんを詰めた肉まんが販売されていたとする報道を、中国は国内テレビの「やらせ」と結論付けたが、中国食品のイメージが悪化したことから、規格導入で信頼回復を図る考えとみられる。(共同)
脂肪、糖分の使用量、鉛やヒ素など化学物質の許容含有量などを詳細に規定し、月餅(げっぺい)やあん入りアイスキャンディーにも規格が適用されるという。
毎日新聞 2007年7月23日 19時14分 (最終更新時間 7月23日 19時16分)
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