« プールの排水口事故を予防するCG(子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)) | Main | 人気blogランキングに参加してたなぁ、、、 »

Jul 02, 2007

携帯電話のセールスマンからオペラ歌手になった英国青年ポール・ポッツ(Britain's Got Talent 優勝者 Paul Potts)

人気blogランキングに参加しています。一押しで順位が上がります。よろしくお願いします!人気blogランキングへ
順位案内用

先日の記事で英国の素人発掘番組で準優勝した少女を取り上げた(「天使の歌声:英国の6歳の天才少女コニー・タルボット(Connie Talbot / ITV - Britain's Got Talent)」)が、同じコンテスト番組で優勝したのは Paul Potts だ。その後、彼は米国など世界中で話題になっている。なぜ日本ではどこのマスコミも取り上げないのだろうか?

まず下記をご覧いただきたい:


Paul sings Nessun Dorma high quality video/sound
http://jp.youtube.com/watch?v=1k08yxu57NA(別ウィンドウ)

Britain's Got Talent の予選での Paul Potts の映像。事前のインタビューで「私は今日、生まれたように感じる」とコメント。


YouTube などでこのコンテスト番組の他の出演者の映像をいろいろ見たが、つまらない芸が続いて審査員もうんざりだった。みすぼらしい身なり、表情にとぼしい36歳の「携帯電話のセールスマン」 Paul Potts が登場したときも審査員は最初から全く期待していなかった。いつも辛口の批評が多い審査員 Simon は、彼が歌い始めたときはつまらなそうな表情で下を向いて鉛筆を口にくわえていたくらいだ。

しかし、彼が歌い始めると審査員の顔色が瞬時に変わった。 Simon は鉛筆をくわえた口をあんぐり開けたまま「開いた口がふさがらない」状態だった。

彼は本物だった。携帯電話のセールスマンがスターになった瞬間だ。女性の審査委員(Amanda)は「鳥肌が立った」("I had goosebump pimples!")(07.12.16(日)20:35修正:思い込みで bump としていたが、このビデオの全スクリプトを書き起こしているYasuro @ Lingua Espressoさんの記事では pimples となっており、聴き直してみたところその通りのようなので修正します。)と言っているが、まさしくその通り。これを才能("talent")と言わず何を才能というのだろうか(と、思わせる演出がうまい番組だった、というだけのことかもしれないが)。

過去に良く似た感覚になったことを思い出した。無名のサラリーマンだった田中耕一さんが突然ノーベル賞を受賞して脚光を浴びたときだ。



Paul Potts Semi Final winning performance High Quality V/S
http://jp.youtube.com/watch?v=rDB9zwlXrB8(別ウィンドウ)
Britain's Got Talent の準決勝でのPaul Potts の映像。



BGT FINAL -Paul Potts high quality video/sound
http://jp.youtube.com/watch?v=ss70cE_Ptuk(別ウィンドウ)
Britain's Got Talent の決勝戦でのPaul Potts の映像。予選と同じ曲だが、予選の時より良い服(タキシード)を着ており、印象がかなり違う。


彼はコンテストで優勝したことにより、英国女王の前で歌うことになっている。このへんの仕掛けがいかにも英国らしい。コンテスト中に審査員が何度も「あなた(の芸)は女王の前で演じる価値があるのか?」のような質問を繰り返していた。あきらかに国威発揚番組だ。米国版 America's Got Talent ではこのようなシーンはない。その代わり米国版は優勝賞金が桁違いで、これはこれでいかにも米国らしい。ちなみに、優勝賞金は、米国版:100万ドル(約1億2千万円)、英国版:10万ポンド(約2474万円)。


彼の写真付きプロフィール: ITV - Britain's Got Talent - Paul Potts(英文/コンテスト番組のホームページ)
※動画へのリンクがあるが、残念ながら、英国外からはアクセスできない。

プロフィールの概略(かなりいい加減な和訳+私の個人的な注釈):

彼は36歳、携帯電話のセールスマン。英国ポート・タルボット(Port Talbot)在住(※訳者注:地名の一部が準優勝した少女コニーちゃんの苗字と同じ Talbot なのは単なる偶然)。彼が最初にオペラを歌ったのは28歳のとき、カラオケコンテストで Pavarotti(※訳者注:有名なオペラ歌手「ルチアーノ・パヴァロッティ」)の仮装をしながら歌った。1999年に「Barrymore’s My Kind Of Music」という同じくITVの番組に出演し、8000ポンド(※訳者注:当時の為替レートで約160万円)を獲得。その賞金と彼自身の貯金を使い、彼はイタリアに行きたくさんの訓練コースに参加した。彼はイタリアのオペラの授業で Pavarotti と Katia Ricciarelli(※訳者注:Katia Ricciarelli もやはり有名なオペラ歌手)の上級者コースに選抜された。こうして、彼の計算では、彼は今日の地位に至るために合計で 20,000ポンド(なんと約4000万円!)を費やしたそうだ。彼はすでに英国のセミプロのオペラなどのコンサートに4回出演している。交響楽団とともに 15,000人の聴衆の前で 歌ったことは彼の自慢だ。盲腸になったとき良性腫瘍も発見され摘出している。その手術の2週間後にはもう舞台に戻っている。2003年にバイク事故で鎖骨を骨折、そのため舞台から離れ、オペラ・サークルを去った。それ以来、彼は貧乏になり、彼の潜在能力は開花しなかった。そこで彼は Britain's Got Talent を選んだ。彼は26歳の妻ジュリーと結婚して4年になる。彼女とはネットのチャット・ルームで知り合った。二人は合計6年間一緒に生活している(※訳者注:2年同棲して結婚したってことかな?)。彼は自動車電話の倉庫に2年間勤務。そのうち1年はマネージャー。それ以前は Tesco(テスコはイギリスの大手小売企業)で商品棚陳列の夜勤とパーソナルショッピング(personal shopping:あらかじめ予約したお客に専門スタッフが付き添い、買い物のアドバイスなどを行うサービス。日本ではあまりなじみがないかな。)をやっていた。


※英語版 Wikipedia の記事: Paul Potts



Paul Potts on TODAY at Rockefeller Center
http://jp.youtube.com/watch?v=rGNIRy8A3NQ(別ウィンドウ)
その後、NBCの番組に出演し、ニューヨークのロックフェラーセンターで歌っている映像。



PAUL POTTS USA * NBC TODAY SHOW Britains Got Talent Winner
http://jp.youtube.com/watch?v=IPctqzfQQmU(別ウィンドウ)
上と同じ場面だが前後のインタビューを含む長めの映像


英国でのインタビュー映像:
britains got talent paul pots talking about the show
http://jp.youtube.com/watch?v=JFBVKlQUwQk
Embedding disabled by request



優勝者の発表とそれに続くポール・ポッツの歌
BGT Final Winner Announcement Paul Potts! HQ A/V
http://jp.youtube.com/watch?v=cJ0nS7jVE3A


※関連記事:
なぜ Japan's Got Talent (JGT)は企画・放送されないのか?
ルチアーノ・パヴァロッティ(イタリア人テノール歌手・71歳)死去

07.12.22(土)02:13追記:
CDが発売されてからキーワード検索でこのページを訪れる方が非常に多くなっているようなので、下記Amazonアフェリエイトを追加しました。

※人気blogランキングに参加しています。このブログが面白いまたは役に立ったとお感じになった時に「人気blogランキングへ」をクリックしてください。お1人様1日1回までカウントされ、ランキングに反映されます。

|

« プールの排水口事故を予防するCG(子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)) | Main | 人気blogランキングに参加してたなぁ、、、 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Paul PottsがBritain's Got Talentに初登場したときの様子のビデオを、英語の面から解説した記事を書きました。トランスクリプトつきです。よろしければご覧下さい。

「イギリス人の歯並びと鳥肌」
http://linguaespresso.at.webry.info/200712/article_6.html

Posted by: Yasuro @ Lingua Espresso | Dec 16, 2007 08:10 PM

Yasuro @ Lingua Espresso さん、コメントありがとうございます。

全スクリプト拝見しましたが、おかげで「鳥肌」の部分のヒアリング誤りに気づき、本文中に修正を入れました。

なお、ブログの運営方針により、リンク先は当該記事へのリンクに変更させていただきました。ご了承ください。

Posted by: 中村友一 | Dec 16, 2007 08:46 PM

本文にまで追加してくださったとは光栄です。どうもありがとうございます。

Posted by: Yasuro @ Lingua Espresso | Dec 16, 2007 08:50 PM

こちらこそ、スクリプトご紹介ありがとうございました。

Paul Potts と Connie Talbot はCDが発売されたせいか、このところキーワード検索で来る方が非常に多くなっています。間違いがあると恥ずかしいので、何かお気づきの点があればお教え下さい。

Posted by: 中村友一 | Dec 16, 2007 08:56 PM

ざっと拝見した範囲では問題ないと思います。日本語訳などご苦労様です。英語が得意ではない人には貴重な情報を提供されていると思います。

Posted by: Yasuro @ Lingua Espresso | Dec 16, 2007 09:14 PM

わざわざありがとうございます。他にも面白い記事を書いていますのでまた見に来てください。

Posted by: 中村友一 | Dec 16, 2007 09:20 PM

はい、楽しみにしてますね!

Posted by: Yasuro @ Lingua Espresso | Jan 13, 2008 03:07 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 携帯電話のセールスマンからオペラ歌手になった英国青年ポール・ポッツ(Britain's Got Talent 優勝者 Paul Potts):

» イギリス人の歯並びと鳥肌 [リンガ・エスプレッソ何でも係の奮闘記]
リンガ・エスプレッソのヤスロウです。今回はお約束どおり、前回の「これを見て泣いてください」の続編です。まずは前回のビデオ、すなわちBritain's Got Talentというイギリスの素人「のど喉慢」勝ち抜き番組で、いずれは優勝するPaul Pottsが最初に登場したときのビデオを再掲しておきます。 このいかにも朴訥な感じのするPaulですが、普通のアメリカ人がPaulの容姿を目にしたとき、最初に気になるのは何か想像がつきますか? 答えは、彼の歯並びの悪さです。アメリカ...... [Read More]

Tracked on Dec 16, 2007 08:47 PM

« プールの排水口事故を予防するCG(子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)) | Main | 人気blogランキングに参加してたなぁ、、、 »