社長も「ぶったまげた」リアルさ 顔写真を3Dアニメ化する「MotionPortrait」(ITmedia)
これはむちゃくちゃ気持ちわるい、、、まず実際の映像をご覧下さい:
今から12年前(1995年)に公開されたSF映画「JM/ジョニー・ネモニック」のなかで、ビートたけし演じるヤクザの親分「タカハシ」が「デジタル操り人形」とでもいうべき装置を用い、自分の「身代わり」をテレビ電話に対応させるシーンがある。その当時、私は「こんなの当分できないだろうな」と考えていた。
しかし、この「MotionPortrait」はまさにJMで出てくるデジタル操り人形そのものだ。これに音声合成もしくは音声変調をかければ「そのまんま同じ」技術だ。驚愕に値する。
この使い道はまだ手探り状態だが、私がぱっと思いつくだけでこんな使い道がある:
1.Skypeなどのテレビ電話システムのインターフェースで「デジタル操り人形」として使うことで、ネット上の匿名性を維持することがきる。
これ、諸刃の剣だな。ネカマが使えば恐ろしいことになる。おじさんが「女子高校生」を演じることすら可能だ。また、誘拐犯が身元偽装に使う危険性もある。末恐ろしい技術だ。
2.リアル・アバターとして用いれば、通信帯域の節約になる。
これはITmedeiaの記事でも出ているが、「通信帯域の節約」という観点では取り上げられていない。笑う、しゃべる、などのシンボル情報だけ送信し、実際の表情は受信側がシンボル情報をもとに再構成するシステムにすれば、実際の表情の動画を送信するより大幅に通信帯域を節約することになる。
3.表情豊かなカウンセリング・システム。
コンピュータのよるカウンセリング・システムはすでに40年以上前から存在する(ELIZA)。しかし、対人インターフェースとしてはリアリティがないため、「どうせ相手は機械」という印象を与えてしまう。こういったシステムのインターフェースに用いれば、カウンセリングの効用は大きくなるだろう。
4.ゲームの登場人物
これは、おそらくすぐ製品に投入されるだろう。これまでにないリアルな表情を見せるゲームキャラが多数登場することだろう。
5.映画のデジタル俳優
映画のデジタル俳優そのものはすでに一般的だ。普通の人が十分に高い品質で作られたフルCGのデジタル俳優の映画を見ても、顔の表情以外でそれが本物の人間かCGか区別することは不可能だ。その表情が区別できなくなったら、もう人間の俳優は必要ない。映画業界に与えるインパクトは強烈なものとなるだろう。また、年老いて美貌が損なわれた俳優や、体力が落ちて演技にキレがなくなった俳優、極めつけはすでに亡くなっている昔の俳優の復活など、色々考えるととてつもなく大きな需要がありそうだ。
いやはや、恐ろしい技術ができたものだ。
以下、引用記事:
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